※この作品はR-18です。

チュートリアル用のチョロイン幼馴染に転生してしまった   作:水性さん

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そういえばちゃんと午後の授業で頑張ってる描写書いてなかったので、普段よりかなり短いけど書くことにした。初めての授業を受けるときの時間軸。



絵を描くようになってから、女に生まれた事に我氏は喜ぶようになったね。

何故って? お風呂に入る度に女体が見られるからだぜ……。あ、もちろん資料として鏡で自分の体見てるだけだからね。まぁその代わり、生理が毎月やってくるのが難点……。

それと男じゃないので、男の体が描けねぇ。描けねぇんだわ……。そういう意味ではちょっと男として産まれてみたかった気もする。

あっ、でも女の子同士でくっつく事ができねんじゃねか……ならいいか。

なのでいつも弟に会う時は、全くいやらしい意味では無いんだけど、資料としてヒョロガリの腕やら体をじっと舐め回すようにして見ております。ヤベェ奴ですね、筋肉描く時はネットとかで調べてるけど……うーん、欲しい角度の物があんまり無いから残念。

なのでちん……の資料はディルドとエロ漫画なんだ……。付いてないから分からん……。



追記 よく見たらなんかコピペできてない部分あったから、貼り付けたぞ。




頑張るぞい!!!

 

 

「今日も準備運動と柔軟体操を最初にやって、その後模擬試合を頑張ろうね! あっ、レイゼル君はノルト君からちょっと教えられてて、ノエルさんは経験が無いんだったよね。運動もするって聞いたけれど、筋肉は見たところ普通の女の子と変わらないみたいだし……。ノルト君も筋肉付きにくい体質だったし、そこは親子で一緒なんだね」

 

 

 そう言ってゲイル先生は確認を取ってくるけど、何でそんな事を先生が知っているんですか。……あっ、お父さんが連絡してたのかな。

 

 

「じゃあまず、運動をした後は体力の回復も兼ねて、僕が基本的な座学を教えるね」

 

「座学? (バトル漫画によくある、即戦闘で経験を積む! っていう感じじゃないんだ……)」

 

 

「そう、まず人と戦う場合には人の体の弱点を知る必要があるし、ノエルさんがいつか、レイゼル君の旅に一緒に行くことになった時……キマイラ──魔獣の弱点を知らないまま戦うのなんて、危ないでしょ?」

 

「確かにそうですね……」

 

 

「あとはケガの治し方とか、毒への対処とか。色々勉強する事は多いよ、まぁレイゼル君の聖力で大体どうにかなっちゃうんだけどね。その為の特別なクラスだから……うーん、でももし別行動をしてもしもの事があった時に知っておいた方がいいし、まずノルト君の娘さんだから何かあった時大変だし……。宿題として出そうにもレイゼル君とノエルさんは恋人同士みたいだし……その……い、色々と時間足りなくなっちゃうよね!」

 

「先生!?」

 

 

「どうしようかなぁ……」

 

「先生分かってる! やっぱセックスする時間ほしーよな!」

 

「爆ぜろ」

 

 

 ゲイル先生はうーんうーんと頭を悩ませて思案している中、レイゼルは私のまな板とお尻をさわさわしてくる。もちろんすぐに一発200%ダメージの裏拳入れて画面外に吹っ飛ばした。息を吸うのと同じレベルで自然とセクハラすんな、変態がよぉ……。

 

 

「では同時進行しながら覚えるというのはどうでしょう? マルチタスクっていうやつです! 

 

 まず私は体がそもそもできてないので、そこからですけれど……先生がBGM代わりに座学を教えてくれれば多分すぐに追いつけるんじゃないかと!」

 

「えっ……さ、流石にそれはノエルさんが大変だと思うよ!? それに覚える事も多いし……」

 

 

「できるかできないかじゃなく、追いつく為にはやるんです。それに私はあのお父さんの子供なので、絶対にできます!! 

 

 ……たぶん」

 

「ぶっ……ふふ」

 

 

 不安だけど、やるしかないこの状況! 絶対に、1番強くなってのし上がってやる……!! 見てやがれ、すぐに追い越してやるからなぁ……今私の発言で笑った貴族のお坊ちゃん(たぶんそう)がよぉ……。

 

 勇者に守られる女が何か言ってるよ的な感じで笑いやがって……喜べ、第一目標はお前だ。お前を一番最初に潰す、絶対にだ。覚えてやがれ……。

 

 それで旅の最中では足でまといじゃなくて、超強力の唯一無二な「こいつだけでもういいんじゃないかな」って言われるくらいのアタッカーになってやる!! そしたら──。

 

 ……あ、でも女の子は守れるような子が良いって聞くし……の、乗り換えられたりしないかな……私大丈夫?? 

 

 えぇい!! でもそんなの今更だ!! ゴリラでもスキンケアとかお化粧の練習とかすればちょっとは変わる筈!! 一応エロゲーのヒロイン、私の最推しの体に転生した訳だし!! 顔は良いから!! 

 

 ……あ、でもそんな推し(自分)の顔に油を塗り付けた結果、元の魅力を潰すような事をしてしまうのって推しに対する冒涜、というかいつだって可愛くて完璧で究極の最推しだから化粧で不細工になるのとか解釈違い過ぎるんですが……?? 

 

 それに化粧をちゃんと落とせなくて毛穴づまりとか起こして肌の状態悪くさせるかもしれないし……最悪だ。ケアちゃんとできる自信ないよ、私。それに化粧は汗が厳禁……休みの日の少しの時間に練習し──やっぱり私の下手くそな化粧で推しの顔(今や自分のだけど)が汚れるのは見たくない。

 

 まぁその前に私という最大の解釈違いがあるんですけどね……。

 

 本物のノエルはお父さんみたいに自分に自信満々で可愛くて努力を怠らなくて優しくて性格イケメンで女の子らしくてツンツンしてて、恋をしたら凄く乙女で可愛いんだよ……。

 

 本当に何で私、最推し(ノエル)に転生したんだろう。

 

 それなら幽霊のままトリップして、ノエルルートのハッピーエンドを見て成仏したかった。

 

 とはいえ本当に今更な話だし……もう13年もノエルとして生きちゃってるからね。今私ができることを全力でやるのみ。

 

 

「本当に大変だけれど、大丈夫?」

 

「大丈夫……だと思います! たぶん!!」

 

 

「そ、そっか……(ノエルさんはノルト君と違って自信が無い子なんだなぁ……。とりあえず、今からでもどうにかしてその自信の無い状態から上げていかないと……。戦闘で思考や精神が後ろ向きだと、後手に周りがちになって最終的に命を落とす原因にもなっちゃうし……よし!)」

 

 

 ゲイル先生は悩んだ後、優しく笑って「でもなるべく無理はしないでね? 体へ過度に負荷を与えれば回復にも時間がかかり、結果的に非効率だってノルト君も言っていたから」と言った。それから先生は優しく話し続ける。

 

 

「そもそもこの学園は動ける人が入ってくる事前提での入学だから。まだ5年間もあるし、ノエルさんは焦らなくてもできることから少しづつやっていけばいい。それに前にも言ったけれど、フィリンをあんなに長時間かけて何事もなくずっと動けてるのは凄い事なんだよ。

 

 スタートは一番遅くても、ノエルさんはすぐに追い付いて一番強くなれるよ。よーし、じゃあ皆! 早速始めようか!」

 

 

 先生はそう声をかけるものの、周りの同じ学科の人達は好き勝手に話しているだけで、全くの無反応。

 

 

「俺最近あのキーストン家の夫人とその令嬢達とで親子丼してさぁ~」

 

「マジか! いくら金積んだんだよ」

 

「俺もヤッた事あるぜ、20億でな!」

 

「俺は40」

 

「あのぉ……皆?」

 

 

 見た所そこまでやる気の無い人達が多い。まぁ、貴族の人にとって今の時代……というかまぁ、戦争(冷戦状態だけど)しているものの、私だって戦争中だとは思えない程に平和だし、武力なんて必要無いんじゃないかって思っちゃうよ?

 

 魔物達一体自体がとてつもなく強いし、魔法化学兵器を大量に作れる土地の魔界に住んでるし、もし魔王直々にやって来てしまったら……戦った所で失う物しか出てこない。それなら降伏した方がいいという、ほぼお腹を見せている犬の状態に今、人間側は近い。ぶっちゃけほぼ詰み。

 

 ここの部門を受けている人は、大体が学力は無いけど力はある貴族か、職を得る為に学びに来た人達みたいだし……。先生がそもそも優し過ぎるし、男性の平均身長よりも低くてかなり小柄な人だ。160センチくらいのレイゼルと目測でほぼ同じ身長だし、顔も童顔。

 

 しかも立場が下なんじゃ、舐められるのは仕方ないか……。

 

 でも絶対に言えることは、ゲイル先生……絶対にめちゃくちゃ強い。何故ならとんでもなく強い人だと私の勘が言っているから。そんな人から教えられるのって、本当に恵まれていると思う。

 

 そんな人に教えられるチャンスを棒に振ろうとしてるなんて……馬鹿としか言いようがない。

 

 

「では先生、もう先にランニングから始めましょう!」

 

「えっ、でも皆一緒に始めないと授業にならないよ……。僕としてはお仕事だし、教師としての責任があるから……」

 

 

 うーん……やっぱり先生が先生として向いてないな、本人自体があんまり怒るタイプじゃなさそうだし、そもそも立場がある。本来貴族とかただの庶民とか……そういう位はこの学校において関係無く、あくまで平等と言われてはいるけれども……実際問題だとやっぱりそうはいかない。

 

 どうしてもそういうのは出てくるし、立場が高い程に親がよく介入してくる。

 

 

「ゲイル先生、私は先生のそういう面倒みの良さはかなり好ましいと思います」

 

「そ、そうかな? ありがとう……えへへ」

 

 

 あっ、照れてる。まさにオノマトペでテレテレ……みたいな感じでこの先生やっぱり可愛いな……顔赤いし、なんか小動物みたいで。

 

 あっ、なんか背後から冷たい冷気が……!! ひんやりとした何かを感じた!! 後ろから「ノエル……??」って声をかけられた気がするけど気のせいか!! ならそうだ、ヨシ!! 

 

 

「ですが私個人の意見としまして、そもそもゲイル先生は人の話を集中して聞くのが難しいお年頃な保育園に通う男児(クソガキ)の面倒を見る保護者ではなく、名門校で働く戦闘の知識を与える教師です。

 

 そこからちゃんと線引きをして意識をしないといけないのでは? 先生、チャイルドシッターとして働いてる訳じゃないんですから」

 

「うぅ……耳が痛いなぁ」

 

 

 私はこんな事を言っているものの、周りはぺちゃくちゃと喋っているからか、私の発言を聞いている人は居ないらしい。まぁ聞いてたら後で女だからって舐めて突っかかってくるだろうけど、魔法で普通に逃げればいいし。……今はね!!

 

 

「恐らく他の人達にやる気が無いのは、私みたいに一からっていう訳じゃなく、ある程度腕に自信と無駄で可哀想なプライドを持っているから、魔獣退治などで実戦を積みたいっていう人達が大勢だからなんだと思います。それに将来的に魔物達と戦争をする際には、魔獣との戦闘は避けられないでしょうし。

 

 だからそういう人達には魔獣でも適当に狩らせて、世の中の安全を俺が守ったって気の済むようにさせていればいいと思いますよ。一応、魔獣に対する経験値は増えるので、そういう意味では強くなって十分に点数は稼げるとは思いますけど……」

 

「(……ノエルさん、そう言う所ちょっとノルト君に似てるなぁ)」

 

 

「もしやらなかったら、私専属の先生みたいな感じになるだけですし。まぁ中には完成し尽くされてる人が居て、普通に実戦を通して学びたいって人が居るかもしれませんし……。やっぱりとりあえずスラのすけ先生の引率で魔獣退治に行かせればいいんじゃないかと」

 

 

 私はそう言うと、ゲイル先生は「いいのかなぁ……」といった表情をしているものの、私が最後のひと押しに「でもああいう生徒って相手にするだけ無駄ですし、誰にその能力と時間をかけ、投資をしたらいいのかなんてちょっと考えれば誰でも分かる事じゃないですか。先生、そうしましょう。私の中のイマジナリーお父さんもそう言っています」と言ってみると、考えた末にゲイル先生は折れた。

 

 そしてゲイル先生はスラのすけ先生に聞いたことのない言語で話し始める。

 

 

「ネヒシク、カルニアナヤマリ。スピーオイマユスツルツーレ、チマヘニーノ……パヤパヤ?」

 

 

 ぱやぱや!? なんですか、その言語!! ちょっと可愛いな!? 

 

 

「ピキー、ピキー! パヤパヤピキー!」

 

 

(※ 魔物語でパヤパヤは誰かに何かをお願いする時に使う言葉だぞ! 了承する時は相手もパヤパヤ言うぞ! ダメな時はポイポイ)

 

 

「じゃあ皆、魔獣を倒したり実戦的な事を学びたい人はスラのすけ先生の所に。技を磨いたり、スキルや知識を学びたい人は僕の所に集まってね」

 

 

 するとその声は聞こえたのか、他の人達は一斉にスラのすけ先生の所に向かう。まぁ、私以外皆は元々家とかで教えて貰ってたからなぁ……そりゃ家じゃ実戦とかさせてくれないからそっち行くよね。それに今更スキルの方から教えてもらったところで、また一から勉強し直すようなものだし、時間の無駄だって思うか……。

 

 それに先生、ちょっと頼り甲斐がありそうとは言えないし。

 

 そしてさっさと魔法で他の人達は平原に向かうと、残ったのは私と……何故か冷たいオーラを放っているレイゼル。どうやら嫉妬しているらしい、私が可愛いって思ったから嫉妬してるな……仕方ないので機嫌取りで手をニギニギしてみる。

 

 

「んへへ……♡」

 

 

 あ、すぐに元気になった……チョロいなこの勇者、大丈夫か? 

 

 そんなふうに思っているとレイゼルはまたセクハラをしようと手を伸ばしてきたので、握っていた方の手に思いっきり力を込めた。その時の反応はお察しである。すると先生は声をかけてきた。

 

 

「じゃあ2人とも、早速始めようか!」

 

 

 けれども勘のいい私は察していた……先生、内心凄くホッとしてるというか、スッキリしてるというか……気分いいな? 本当はやる気の無い人達の相手したくなかったんだね?? 私も先生の立場ならやりたくない、というか「何しに来たんだテメェ」ってキレて徹底的に躾ける。

 

 

「やるー!」

 

「今日も頑張って学校の外周10回ランニングしよう!」

 

「先生!? 軽く言ってますけど、ディ○ニーランドより3倍くらい広いこの敷地の外周をランニングってヤバくないですか!?」

 

 

 この学校本当に広すぎて、休み時間が移動だけでほとんど消えるからね!? 

 

 

「って、今日も……?」

 

「あっ! つい昔の事を思い出しちゃって、間違えちゃった。ディ○ニーランド……?? はよく分からないけれど、昔はよくノルト君とよく走っていたから。じゃなくて! まずはトラックを10周、一緒にやってみよう!」

 

 

 ゲイル先生、多分座学とかの先生だったら授業とか凄く好評だったんだろうなぁ……というかここ敷地広いからトラックも自然と大きいんですけれど、多分これ一周で18kmくらいありますよね?? そんなふうに思っていると、ゲイル先生は走り出した。

 

 

「はーい! ……って、速ッ!?」

 

「あれランニングってスピードなの!?」

 

 

 私とレイゼルは慌てて追いかけるように走るけれども、ゲイル先生には全く追いつけないので、身体能力強化(フィリン)をかけて何とか追いついた。

 

 

「待って! ノエル待って!! 先生も待って!!!」

 

 

 一応レイゼルもフィリンをかけてはいるみたいだけれど、全く追いつく気配が無い。

 

 

「やっぱりノエルさん、フィリンをかけても体は平気なんだね」

 

「あ、はい」

 

 

「ノルト君もそうだったんだ。普通はいきなりかけて、しかも見た感じの筋肉以上に許容を超えるほどにやると筋肉の繊維がちぎれて内出血とか、最悪だと四肢が千切れだしたりするんだけれど……。前から思っていたんだけれど、ノルト君とノエルさん、本当に魔者と体質が似てるね」

 

「魔物に、ですか?」

 

 

 疑問に思ってそう聞くと、先生は「そうそう!」と、相槌を打った。

 

 

「つい昨日……体力テストが終わった時、見ていて思ったんだ。そう言えばノルト君が、魔力を全部使い果たす所って見た事ないなぁって。魔者にとって生命エネルギーは魔力と言っても過言じゃなくてね、魔力が切れると身体能力や体力が大きく低下するんだ」

 

 

 そう聞いて思い出したけれど、そういえばフィリンをガンガンにかけて魔力を消耗し尽くした時……本当に動けなくなってたな。何もできなかった。

 

 

「そうなんですか……あれ、でもスラのすけ先生はスライムですよね? あとはマジックスケルトン以外のスケルトンとか……魔法を使えない種族はどうなんでしょうか?」

 

「人が太陽の光を浴びて体内時計が整うように、魔者は月の光を浴びて光に含まれた魔力を吸収したり、寝たりする事で魔力を回復するから元気になるんだよ。まぁ、月の光で事足りちゃうから眠ったりする魔者はとても限られてるんだけれどね。

 

 それで魔力で骨を動かしているスケルトンはそもそも、魔力を消費すると動けなくなっちゃうから、魔力の供給先があるスケルトン以外は大体魔法を使わないだけなんだけれど……。

 

 スライムの場合は常に身体能力強化魔法(フィリン)をかけている状態だから、寝る必要があるんだ」

 

 

「なるほど……」

 

 

 ん? 待て、じゃあスラのすけ先生……いつ寝てるんですか? というかスライムって寝るの? 寝れるの? 

 

 そう思っているとゲイル先生は察したようで「スラのすけ先生は午前中に寝ているよ。だからほら、昨日も僕が連れてきたでしょ?」と言ってきた。なるほど……魔者の体って、面白いな。

 

 

「先生、今度魔者の生態と魔物語について教えてください」

 

「時間がある時だったら良いよ」

 

 

 やった! これでスラのすけ先生の言ってる事が分かるようになる! ……かもしれない、分からない所があったらお父さんに聞いてみよう。お父さんのことだから魔物語も分かる気がするし。

 

 

「それにしてもノエルさんの走り方……もしかしてノルト君に教えて貰ったの?」

 

「はい、小さい頃はレイゼルから逃げてる時に、それを見ていたお父さんに少し……」

 

 

 あぁ、懐かしい……昔はよくエロに目覚めたレイゼルから逃げ回っていたな。

 

 

「よし、10周終わったね」

 

「えっ、もう終わったんですか?」

 

 

 話に夢中で気づかなかったけど、もうそんなに走ってたんだ……前世ならもう疲れてただろうな。

 

 

「レイゼル君、あと5周だよー! 頑張れ!」

 

「速すぎるってぇ!! 俺あんま走るの得意じゃねーし!! もうすっげぇ疲れてきた!!」

 

 

 その割には声が大きいな……そう思っているとレイゼルが走りながら私の方を向いてくる。

 

 

「ノエル、応援して!! 応援してくれたらやる気出ると思う!!」

 

 

 それやる気の問題なの?? そう思っていると、隣から「気分の問題なんだ……」と先生も同じことを思っていたのか呟いているのが聞こえてきて、私は「申し訳ございません、うちの変態(レイゼル)が……」と代わりに言っておいた。あの勇者、反省しないからな……。

 

 

「こほん……こっちは追い付くのに必死なんだよ、甘えんな!!」

 

「冷たい!!」

 

 

「1人で走るのが嫌ならさっさと走れ!! 遅いなら即行で置ていく!!」

 

「超冷たい!!」

 

 

「……でもなるべくそういう事はしたくないから、まぁ……頑張れ。レイゼルの頑張り次第だよ」

 

「しゅきぃ!! 頑張りゅ!!!」

 

 

 そう言ってレイゼルはとんでもないスピードで走り始めると、あっという間に走り終えた。

 

 

「と、言う訳なのでゲイル先生、次やっちゃいましょう。今度は座学の同時進行もよろしくお願いします」

 

「えっ、あぁ、うん」

 

「んへへぇ~♡ ノエルが俺に頑張れって言ってくれたぁ~♡♡」

 

 

 さわさわ

 

 

「隙あらば触んな!!」

 

 

 ……こんなノリと状況で追いつけるか不安になってきた。いや、もうやるしかない。やるしかないの精神で頑張ろう……。

 

 







ノエルさん、基本的に自分にマジでチリもカスも自信が無いので(家族には絶大の信頼を持ってるので、"お父さんの子供だから"っていう人に依存した自信はある)ノルトパパンに教えて貰いながらの魔法のお勉強で得た知識とかビンタの威力以外にはまるで自信がない。

ソロはイケるけど、人数がちょっと多めのチームで何か役割とか与えられるとプレッシャーで上手く立ち回れなくなるタイプ。

でもパパに似て、ガキが……舐めてると潰すぞの精神持ってる。






~おまけ1~



「まず人体の弱点は、体に中心線を引いた時に並んでいる鼻、人中、喉、鳩尾、それから……その」

「チンコ!」


「まぁ、うん……それらが弱点なんだ。だけど2人は主に剣を使う事になるだろうし、僕が教えるのも主に剣だから。一応剣を手放しちゃった時の素手での戦いも教えておくけれど……その時にこの弱点を思い出して攻撃してね。剣になるとまた戦い方も変わってくるから」


そんな説明を受けながら、私とレイゼルは重力魔法を自分にかけた状態で筋トレをしていた。先生も何故か自分にもかけてやってるけど、絶対に凄く重いよね……。


「……あっ、どうしよう二人とも」

「先生、どうかしました?」


「お腹減っちゃった……」

「先生、燃費悪いですね」





~おまけ2~


Q 物理的に強い女の子は好きですか?


「オタクはみんな好きだろ! 俺も好き~! やっぱノエルとかノエルとかノエルとか! でもさー、俺基本的にガチ恋勢との同担は拒否だから……お前は違うよな?」

《レイゼルは出刃包丁を握った!》


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