チュートリアル用のチョロイン幼馴染に転生してしまった 作:水性さん
お久しぶりですな、やっとレイゼルくんとノエルさんのガチンコバトルが書けたぞ!
しばらくしたら、この回の位置を変えるぞ!
追記 2024年8月7日 午前8時40分頃
あとがきの方、設定についての説明を書き足しました。めっちゃ書いたから、読んで。
追追記 2024年8月7日 午後14時50分頃
うちのじじいが天に召されたんだが……そんな我氏は今日、これから夜勤です。夜勤終わったらすぐ家に帰らねば。
剣技・魔法大会の自由形もいよいよ決勝戦。幼馴染同士の戦いに観客達の熱気が上がり、留まるところを知らない。そんな観客達の声に混ざり、ガラガラの音が鳴る。
「ママと一緒にお姉ちゃんを応援しましょうね♡」
「あー!」
「すぅ……」
「(こんな五月蝿い場所でよく寝られるな……)」
ノルトは夢の中に旅立って、よだれを垂らしているルトの口から外れかけたおしゃぶりを回収し、スマートウォッチを確認する。
「(遅い、もう決勝戦だぞ。仕事が長引いているのか……?)」
「はぁ、はぁ……♡ ご主人しゃまぁ~♡♡」
今日も足元でハァハァしている運命の神を完全スルーしながら、来るのが遅い家族を待っていたのだった。すると、あの若干野太いクソデカボイスが飛んでくる。
「ノルちゃ~~ん!」
「っ!!」
聞いていた方はまるで頭を殴られたかのような声量で、しかも人前で母親(♂)に生まれた時からずっと呼ばれてきたあだ名で呼ばれるものだから、恥ずかしいことこの上ない。ノルトの羞恥心ゲージは一瞬にしてMAXになり、限界値を突き破った。
流石の声量にルトも起きたのか、目を少し開けていた。ノルト達は声のする方を向くと、そこには約2mの母(♂)ともう一人の母、兄弟達、そして甥がやって来ていた。
「ごめんなさ~い、つい仕事が長引いちゃって~!」
目の下に隈がついたノエリアは手をブンブンと振っており、スクイナと伯父ーズ達は挨拶代わりに少し手を上げていた。そしてノエリアとスクイナはノルトが座っている観客席に座り、伯父ーズ達は空いていた後ろの席に座る。
全員、不正共に犯罪者が紛れるのを防止する為に魔法が使えないアーティファクトの効果が発動しているコロシアムの中に居るからか、髪色は完全に元の色のままで完全にお忍びしていない状態である。ノルトもだが。
明らかに一般人には漂わないキラキラとしたエフェクトが、周りに散らされて見えた。
「ふふふ、さっきまで眠そうでしたが、今はぱっちりしてますね。そんなに楽しみなんですか?」
「……」
(ピープププピーピーピーピープピープププピープピーピープププ)
「そうか、そろそろ決勝戦だから始まる筈だぞ」
ノイルは普段以上にニコニコしており、ノクターンはそんなノイルの頭を撫でて「俺の息子が可愛い」と思っていた。親バカ発動中である。
「……そうか、ところで最後に寝たのは何時なんだ」
ノルトはノエリアの隈を見て言うと、本人はノルトの疑問に答える。
「3日前よ」
「大会を観戦をする状態では無いな」
「ノルちゃん、あたしが寝そうになったら叩き起して頂戴」
「今やれと受け取るぞ」
ノエリアはそう言いながらノルトに少しづつ距離を詰めていくと、それに気がついたノルトが「それより母上、何故徐々に寄ってくるんだ」と少し距離を開けようとするものの、既に隣には妻が座っている為、それも叶わずにそのまま距離を詰められて抱きしめられた。
「はぁ……癒される」
「母上、本当にやめてくれ。頼むから即刻に離れてくれ」
「ちゃんとお風呂には入ったから大丈夫よ!」
ノエリアは頬でノルトをスリスリしながらくっつき、それにマリエッタが便乗して肩にスリスリしていた。
「そういう事では無い」
「でも離そうとしないノルちゃん優しい~!」
とっくに成人した息子31歳にくっつく53歳の皇帝という、ヤバ過ぎる図ができている中、実況席の方では今年の優勝候補について話し合っていた。
「今年は久々に、生身の人間だけが決勝戦に上り詰めましたね」
「なんと約5年振りらしいですよ」
フロルド・ツクールとミーシャ・ツクールは今までのレイゼルとノエルのそれぞれやっていた試合のリプレイ映像を魔力光モニターで見ていた。
「レイゼル・ハワード選手。圧倒的な防御力を誇る、超ディフェンス型の一方と」
アーティファクトの兵器で爆撃されながら「ノエルゥ゙ゥ゙ゥ゙!!!!」と恋人の名前を叫んでいる様子を見て、若干フロルドは自分の顔が苦笑いになるのを感じつつ、次にノエルの映像を見る。
「ノエル・ヴェリカ選手。魔法ともに攻撃力の高い、アタッカー型──って、マトモな映像が一つもないな……」
次に見たのはキノコまみれの戦車の下で潜伏しているノエルである。
「まるでシェンダ(※)の言葉にある……えっと、なんでしたっけ」
「矛と盾ですね」
(※中国とよく似た国)
「そうそう、それで……ミーシャさんはどちらが優勝すると思いますか?」
ミーシャはフロルドにいきなり聞かれ、それ聞く? と言わんばかりに兄を見ていた。
「……中々、難しい質問を投げかけて来ましたね」
「究極の選択肢、投げてみました」
ミーシャは少し考えると「……そうですね、これを見てください」と言いながらプロジェクターに映る、選手の情報を見せた。
「まず、こちらがレイゼル選手のステータスです」
────────────────────
名前 レイゼル・ハワード 年齢 12
────────────────────
「多くの選手とは違い、やはり全体的にレイゼル選手はステータスが3倍ほど高く、その中でも目を引く数値が防御力です。この防御力は下位のドラゴンにも匹敵すると言われ、まず並の攻撃では通りません。そして一方ノエル選手は──」
────────────────────
名前 ノエル・ヴェリカ 年齢 13
────────────────────
「レイゼル選手の防御力を上回る程の攻撃力を持っており、魔力も倍以上あります。ですがHPと防御力が低いので、少しでも攻撃を受けてしまったらアウト。なので総合的に考えれば、レイゼル選手が優勝候補として有力でしょう。それに……私が得た情報では、ノエル選手はレイゼル選手との模擬戦闘では一度も勝ったことが無いそうですし」
「なるほど……」
「とはいえ、私達はあくまで素人。戦いのスペシャリストに予想してもらう方がいいでしょう、という訳で戦闘部門の実技担当のゲイル先生、お願いします」
「……いきなり呼ばれたからびっくりしたけれど、そういう事だったんだ……。僕はノエルさんかな(勝ってほしいっていう、ちょっと個人的な理由もあるけれど……)」
「おや、正直先生もレイゼル選手かと思っていたんですが……」
「僕も難しいとは思うけれどね。勇者っていう肩書と役割と……レイゼル君のお父さんの事で皆は忘れがちだけど、レイゼル君はれっきとした
ティアラ──魔王が魂を司っている神でもあるように、レイゼル君も絶対にこの世の何かを司ってる筈だからね」
「……確かに、そういえばレイゼル選手は神様でしたね。比喩とかなんでもなく、正真正銘の……」
「爆撃されながらも号泣している様子で私も完全に忘れていましたが、そういえばそうでしたね」
「(だから、レイゼル君がノエルさんに対してどういうふうに思っているかで勝敗が変わってくる。きっと彼は……ううん、絶対にノエルさんに尋常じゃない程の
祝福とは、その名の通り、神が人間や自分の作った存在(魔者など)や自分の気に入った存在に対して、力や加護を与えたりする事だ。
逆に力を奪い、様々な呪いを与えるのが災いだ。そして災いを与えられた者は忌み子と呼ばれる。つまりこの大会でレイゼルに呪われた✝︎血濡れの死神✝︎は忌み子となったのだ。なんか不運な目に遭う忌み子として……。
そして一方その頃、ノエルとレイゼルはというと、コロシアムの会場の門の前で時間が来るのを待っていた。
〘決勝戦出場の方は門の前に待機してください、まもなく決勝戦が始まります〙
「(もう30分前くらいから待ってるよ……)」
ノエルはじっと門の向こうを見て、腕を組みながら待っているのに対して、レイゼルは……お察しの状況である。
「ノ゙エ゙ル゙に゙会゙い゙だい゙!!!!」
「にゅ……」
子守りならぬ勇者守りをノエルにさせられていたニョッキは眉間と顎にシワを寄らせて「うるえせぇなぁ、コイツ。いい加減静かにしろよ」と言わんばかりの目で、体育座りをして天井を見上げて赤子のように泣いているレイゼルを見ていた。
数分後、ようやく入場のアナウンスが流れる。
〘それでは只今より、この時まで勝ち残ってきた選手の入場です!〙
ガチャリという音と共に解錠され、目の前の門が開く。金属が擦れる音と共に、勢いよく上へ向かって。
……その時である。
「ノエルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!! 会いだがっだ!!!!!!」
その瞬間にレイゼルは珍しくその常人離れしたステータスをフル活用してギリギリ門を這って通れる瞬間を通り、全力ダッシュをしてノエルの所まで一直線に駆け寄ったのである。
不正防止の為に魔法がまだ使えないので一瞬で駆け寄り、レイゼルはノエルを抱き締めようとした。
「うわ、顔汚っ……」
「えっ──、へぶっ」
が、レイゼルはノエルを抱き締める事も、抱きしめ返されることもできずに避けられ、無様にも勢い余ってすっ転んでいた。
「……」
「あっ……ごめん、つい。大丈夫? 色々と……」
そして無言で手をついて四つん這いの状態のままノエルの方を向く。
「もう浮気してやるッ!! 浮気してやるんだぁ!!」
「浮気宣告は笑えないから本当にやめて」
「それでプレゼントとか渡すんだぁぁぁ!!」
「やめろ」
結構ガチトーンでノエルはそう言っているが、レイゼルがこうなったのはノエルが原因である。
〘今一瞬、レイゼル選手が走っていくのが見えたような……気のせいでしょうか〙
〘私も見えたので、気のせいではないと思います〙
レイゼルはえっぐえっぐと泣きながら立ってノエルに抱きつくと、約9時間ぶりの再会として肺の中がノエルの匂いでいっぱいになるまで匂いを堪能……しようとしたが、生理的現象によって出ていた鼻水で嗅ぐ事ができなかった。
更に涙腺が崩壊して泣き始めるレイゼルに、ノエルは予め用意しておいたハンカチでレイゼルの涙と鼻水を拭く。
「ほら、ちーんして」
対応が小さい子供に対するそれと同じである。
「……寂しかった」
「ごめん、思ったより時間かかった」
「捨てられたかと、思った」
「何で?? 私がレイゼルを捨てる理由無いでしょ」
「……理由できたら俺の事捨てんの?」
「違う」
完全にめんどくせぇメンヘラモードに入ったレイゼルは、ノエルに引っ付いてめんどくさい事を言うと、ノエルは即刻否定した。
「…………約束したでしょ、ずっと一緒に居るって」
「ノエル……。
約束が無くなったら俺を捨てるって事……??」
「いい加減にしろメンヘラ勇者、違ぇって言ってんだろうが。ほら行くよ」
ノエルはレイゼルからの抱きしめ拘束から力づくで抜け出すと、無理やり連れていこうとするものの、レイゼルは不動の柴犬と化して引き摺られていく。
「無理ぃ!! 俺もう頑張れない!! ノエルとイチャイチャしないと生きるのに頑張れない!!!! ノエル成分摂取しないと死ぬ!!!! 死ぬぅ!!!! というか死んでやる!! 俺は絶対に今日は一日中ノエルとイチャイチャする!!!! 大会とか知らねー!! 大会はカビの生えた生ゴミ以下だぁ!!!!!!」
キャンキャンギャンギャン騒ぐレイゼルにノエルはため息を吐くと「……この手だけは、使いたくなかった」と独り言を言って覚悟を決めた。
「レイゼル、もし大会で私に勝ったら……。
明日の13日、0時0分0秒から23時59分59秒間だけ、何でも何度もどんな事でもレイゼルの言う事を聞いてあげる」
~・~・~・~
ようやく揃って2人が入場すると、それまで真顔だった皇族の皆様はとってもニッコリとした表情で、それぞれ娘であり姪であり孫であるノエルの方を見ていた。その様子はまるで有名な外人4コマかのよう。
言わずもがな、見ていた時の様子は「うちの子可愛い、うちの子がやっぱ一番だな。うちの子頑張れ」という、圧倒的身内びいきである。ノエリアはファンサうちわを持ってキャーキャーし、ノイルはプピプピしていた。
〘それでは皆様、大変お待たせ致しました! 何とか入場した所で選手の準備が整い次第、決勝戦を始めさせて頂きます!〙
実況のその宣言に会場のボルテージは一気に最高潮になり、観客達は歓喜の声を上げる。
「(今日こそレイゼルをねじ伏せてやる……)」
「うへ、えへへ、ふへへへぇ……♡♡♡
(勝ったら明日はノエルに俺のチンコをしゃぶってもらって一日中コスプレ濃厚セックスして、イチャイチャしてから婚姻届書いて貰える……♡♡ 魔法薬で猫耳生やしてもらってメイドとか、エロシスターとか、バニーとか、全部見えてる逆バニーとか、ナースとか、忍者とか、魔法少女とか、ブルマとか!! あっ、でもコスプレじゃなくて普段は絶対に穿いてくれないエロい下着も……イイッ!! 想像しゅるだけでチンコにくりゅぅっ……♡♡♡)」
「(それにしても本当に欲に正直過ぎる、どれだけ私とセッ……がしたいんだこの勇者。表情からして分かりやす過ぎる)」
2人は軽く準備体操をし、戦う準備を整えて戦いの始まりを待つ。
〘レディ……ファイっ!〙
試合開始の合図がされた瞬間、ノエルは武器をブローチの状態から魔法剣へと姿を変えさせる。
「……思ってたけどさ、それ若干魔法少女が持ってそうなデザインしてるよな」
「真面目にやれ!!
「
ノエルはまずステータスの大幅アップを図り、レイゼルはノエルにダメージを入れる事だけを考えて氷の槍を生成し、ノエルに向けて飛ばす。
通常であれば、レイゼルに魔力と攻撃力以外の全てにおいて劣っているステータスのノエルでは避けられない攻撃も、
皇族は基本的に短期決戦型だ。
時間が経てば経つ程、魔者に最も近い体は魔力を消耗して不利になる。なので実は魔法よりも物理で最初は攻めていくのが定石だ。
だが相手はレイゼル。完全に防御型で、長期戦を持ち込むことができる。例え相手がレイゼルではなかったとして、自分と互角か強い相手(度合いにも寄るが)には守りに回る事もある為、長期戦に自然となってしまうだろう。だからノエルは長期戦に持ち込まれても戦う事のできる武器を作ってもらったのだ。
自分にとって有利な状況にさせる為に。
氷の槍を白薔薇の追憶でなるべく切って攻撃を防ぎ、切った氷は魔力に変換して剣に吸収させつつ、レイゼルとの距離を詰めていく。
「(レイゼルからすると私は攻撃力は高いけれど、別に耐えられないほどでも無いし、ほんの少しでも攻撃を当てれば倒せる相手)」
「(授業の模擬戦闘だと単純にフィジカル勝負だから、俺の方が身体能力高くて勝ててた。……けどノエルの体が仕上がってないからで、授業中に
「(でも有利な状況に立っていると、人間どこか油断しがちだよね。だからこそ、ボロが出やすい)」
「(いくらなんでもステータス上がり過ぎだろ、どんだけ魔法かけてんだよ!?)」
「(まだ対応ができてない今の内に、少しでもレイゼルの仮想HPを削る!!)」
氷の槍の中を突っ切って、まっすぐにレイゼルに向かっていくと、白薔薇の追憶で薙ぎ払う。
「(はっや……!!)」
剣で受け流し、そのまま攻撃をしたいところだが、ノエルの武器は魔法剣。剣に属性や効果を魔力で自由に付与する事ができる。
あの厨二病との戦いでノエルは剣に毒を付与していた為、武器を破壊し、魔力を吸収して相手を無力化させていた。
今持っている剣は、学校から渡される支給品。金をふんだんに使っている学校なので剣の質は良いが、毒耐性をエンチャントされたアーティファクトという訳では無い。
その為、無駄な鍔迫り合いをするのは自分の武器を失ってしまいかねないので危険なのだ。
「
「うぉっ!? 重っ……!」
ひたすらに攻撃手段と機動力を奪い、弱体化させる。その上で自身には身体能力を大幅に底上げする。だがそれは常に魔力を消耗するという事であり、体に負担のかかる戦い方だ。
当然レイゼルもそれには気づいているが、不可解な事があった。
「(ノエルは皇族だから、魔力で身体能力を高くしてる魔者みたいにフィリンをガンガンかけても全然へーきだけど、あれは普通の人間が
けどノエルの事だから、模擬戦闘でも絶対に手を抜かなかった。いつも本気でやってた、だからいつも授業が終わった時は魔力も全部使い切って歩けなくなってた。けどこの差はデカ過ぎる、明らかに変だしおかしいだろ!?)」
レイゼルは焦りと混乱で段々と避けるのにも余裕がなくなっていき、剣でノエルからの猛攻に対して防御せざるを得ない状態となった。しかし、今までレイゼルは自分より強い相手との真剣勝負をした事が無く、このギリギリの状態で防御できるほどの剣術は身に着けられてはいなかった。やはり実際の戦いと、練習の打ち込みとは全く状況や感覚が違うのだ。そんな甘い防御にノエルは攻撃を緩めることは決して無く、確実に攻撃を当てに行く。
(キンッ!!)
「っ!!」
「はっ!!」
剣を折られまいと魔力で剣を覆い、魔法の名すらも言えずに行使された
心臓を狙った突きの攻撃を躱しきれず、右肩に白薔薇の追憶が突き刺さる。
「(刃が通ったな、でもどれくらい効いてるかが分からない)」
「(やっぱ普通にダメージ入る……!!)」
しかしあくまでこのコロシアムではダメージを受けることが無い為、突き刺さっているように見えても、実際には一切のダメージや痛みは無い。ただ仮想HPの数値がレイゼルの防御力を元に、まるで血を流して生命の炎が消えていくかのように数値がドラムロール式(※)で減っていく。
(※ドラムロール式はMOTHER2から始まった画期的で特殊で、非常に戦闘が面白くなる最高のシステムだぞ! 味方のHPを超える被ダメージを受けてもHPが0になるまで猶予があって、敵を倒すか回復をすれば、戦闘不能状態にならないというそれまでに無かったシステムだ!)
痛みを感じる訳でも命がかかっている訳でも無い為、実際の戦闘と比べればこれはお遊戯会にも等しいが、本気の戦いで攻撃力の高いノエルからダメージを受けたということは精神的にも更にダメージを入れられていく。
〘ん!? いつの間にかダメージ受けてるぞ!? えーっと……どうやら先程のレイゼル選手は、躱しきれずにノエル選手の突きを右肩で受けたようです!!〙
〘速すぎて私達にはスローモーションで見ないと何が何だか分かりませんね〙
「はぁっ!!」
「うっ……!!」
〘……ですがこの試合、思ったよりも早く決着が着きそうです〙
レイゼルが押されているのは誰が見ても明らかだった。防戦一方なレイゼルに、ひたすらに攻撃の手を緩めないノエル。圧倒的にノエルの方が優勢に見えるが、皇族達には逆に追い詰められているようにしか見えていなかった。
「エルきゅんの
「……おかしい」
「どうした弟よ」
次男のノーディスが少し納得が言っていない様子のノルトにそう聞くと、ノルトは話し始める。
「俺の予想では、ノエルは今より3倍程強くなっている筈だと思っていたんだが」
「ノルト、お前はそうだったかもしれないがノエルはお前とは違う。成長に差があるのは当たり前だ」
「それは分かっている、だが……」
釈然としない、納得がいかない。そんな様子のノルトに弟と妹がフォローを入れる。
「大丈夫ですよ、兄様。また数ヶ月後には今よりもっと強くなっている筈です」
「焦らず見守りましょう、ノエルはお兄様の子で私の大事な姪ですから」
そんな時だった。
「おりょりょ? はっはーん……中々に狡い事をするなぁ。ま、無意識に祝福を与えて、無意識にそうなるよう願ってるから仕方ないか。一応、聖力を使ってはいないから、反則じゃないしぃ?」
さっきまでノルトの足元でハァハァしていた運命の神が、レイゼルとノエルの方を見てはそう言ったのだ。
「……どういう事だ」
「あはっ♡流石のご主人様も無視できない発言だったかな? ねぇ気になる? ねぇねぇ気になる?」
思わず反応してしまったノルトに食いつき、早速ウザ絡みをする運命の神。勝手にベタベタと人に触って来ては、顔を近づけてくる。そのせいでノルトはノエル(あとレイゼル)の試合が見えなくなっていた。
イラッとしたので顔面を鷲掴みしてノルトは頭を下に投げると、容赦なく周りに損害が出ない程度の力で踏みつける。足元から醜い豚の鳴き声が聞こえてきたが、それは無視だ。
「あら、あなたどうしたの?」
「目の前に蝿が飛んでいたから、それを潰していただけだ」
「うふふ、そうなのね♡」
周りにはこの気色の悪い運命の神の姿が見えないのだから、なんともやりづらい。とりあえず誤魔化す為に適当な事を言って、マリエッタの手を繋いで意識を逸らしていた。
「
〘ノエル選手、更にギアを上げてレイゼル選手を追い詰めていくっ!!〙
〘
「
〘ノエル選手、怒涛の攻撃で攻め込みながら
〘まさか……体の許容範囲を超えての
「防御が馬鹿みたいに甘くなってきてるけど大丈夫? このままだと私に勝てないよ!!」
「やだぁぁぁ!!!! というかそんな事言うなら勝たせてくれよぉ!!」
「はぁ!? 私がワザと負けるような事する訳ないでしょ!?」
かなり体を酷使する戦法を取りつつも、ノエルはここぞとばかりに剣を振る。その攻撃はレイゼルの脇腹を浅くではあるが切り付け、頬を掠める。まだ決定的な攻撃には至っていないが、挑発をする事で更にレイゼルの隙を誘っていく。
だがそんな戦い方は
「エルきゅん本当に無茶をするわね!? そんな事をしたらあっという間に魔力が無くなって、体がボロボロになるわよ!?」
「だが、こういう戦い方しか勝てる方法が無いと思ったんだろう。俺もこの方法を取っただろうな」
「血は争えないという事なのでしょうね」
「紅眼状態にはなってはいませんし、限界を超えて魔力を使おうとはしていないようなので大丈夫だとは思いますが……」
「ノルトの子供だからな……本気になり過ぎて、うっかり紅眼になりかけたりしそうなのが怖いところだ」
「俺の娘だぞ、そのような事をする筈が…………無いと、信じたい」
心当たりがあるのか、ノクターンの言葉にノルトは珍しく自信を無くしていた。父娘共に、何事にも全力投球であるが故だ。
するとノエルは地面を蹴るようにして跳び、後ろに下がる。
〘おやっ!? ノエル選手、レイゼル選手から距離を取りました!! 一体どうしたのでしょうか!?〙
〘体が限界なのかもしれません、
〘うーん、僕は違うと思うけどなぁ……〙
〘と、言いますと?〙
〘うーんとね、きっと──〙
「
〘あぁっ! レイゼル選手もとうとう
〘ノエル選手の事ですっかり忘れてましたが、本来
〘説明の途中なのに……〙
「
〘ノエル選手、
「俺はっ、絶対に!! ノエルに勝って……!!
ノエルに俺のチンコをしゃぶってごっくんして貰うんだッ!!!! 3回くらい!!」
「絶対にねじ伏せて這いつくばらせてやらぁ!!!!」
「うぉりゃぁぁぁぁぁぁああっ!!」
「絶対に勝ぁぁぁつ!!」
ノエルの
そして体の限界を迎える直前にレイゼルは反撃を貰わないように距離を取り、魔法を唱えた。
「
しかしその魔法でレイゼルが突如としてノエルの背後に移動してきた訳でも、位置が入れ替わった訳でも無い。
レイゼルが転移
「(よし!! ノエルの魔力はもう、
「(! 魔力残量計測機!! やっぱり隠し持ってた……!!)」
魔力残量計測機である。これは武器ではなく全ての選手に渡される物であり、自分の魔力量を確認する為の物だ。人によっては持参する者も居るが、魔力を自分で感じ取る事ができる場合だと身につける必要は無い。なのでノエルとレイゼルは魔力残量計測機を身に付けてはいなかった。
そして自分が見て分かるという事は、相手にも分かってしまうという事でもあり、魔力残量計測機は武器では無い。なので隠し持っていても別にルール上、反則ではないのだ。
「ふんっ!!!!」
「
気づいた瞬間、ノエルは魔法剣を投げ、レイゼルは魔法剣を無力化させる為に
そしてシールドを張って魔法をシールドの外に出せないようにすると、魔法剣を中心に現れた魔法陣から拘束魔法が飛び出るものの、シールドに包まれているせいか、拘束魔法はレイゼルを捕らえる事はできずに終わった。
「
その瞬間、コロシアムのリングが全て吹き飛ぶ程の大爆発が起こった。
〘レイゼル選手の
〘最初に氷魔法で冬の近いこの冷えた空気を更に冷やしていたのもあり、急激に高い温度の炎を出す事によって空気が膨張。ここまでの高威力になったんでしょう。それにしてもこれをそのまま受けて耐えられる防御力もとてつもないですね……〙
〘そうだね、僕もこれを生身で受けて耐えられる気がしないよ……〙
「(爆発の威力を上げる為に
レイゼルがそう思い、
「っ!?」
背後からノエルの魔法剣が
「なんでもありかよ、この剣!!
(魔法使ってんのに魔法剣から魔力を全然感じなかった!!)」
「いつか旅をする上で、誰かさんの背中を守る為に作った人工知能付きな剣だからね!!
(やっぱりジェームズさんに剣を作ってもらって良かった!!)」
するとノエルはレイゼルに向かってフラフラになりながらも走っていく。
「はぁ!? 何で!?? 魔力無いから動けないんじゃ──」
そう言いかけてレイゼルは、ノエルの足に魔法剣の柄になっている茨が伸びて巻きついてるのに気が付いた。わざわざ分からないようにする為に、地面に穴を開けて地下から通ってきて。
「それ伸びるのかよ!? あと人工知能の知能高すぎるしさぁ!!」
「別に、人工知能が全部判断してっ、やってる訳じゃ……ない! 私が、勘でレイゼルは
「その勘チート過ぎだってぇぇ!!!!」
「
そしてノエルは手にメリケンサックを着けているイメージをして
「これ、一回言ってみたかった……黒○!!」
「それは某週刊連載してる少年漫画の学園アクション漫画に出てくる技ぁぁ!!
(やばい、やばいやばい!! 原に刺さった剣でもう残りHPが少ない!! これじゃ負ける!! そしたらノエルにチンコしゃぶって貰えなくなる!!!!
それにノエルを……
そうレイゼルが思った瞬間。
ノエルの体がまるでエネルギーが急に切れたかのように、走る速度が下がった。
「「……えっ」」
「な、何で? 体が、動かな──」
そしてノエルの視界と意識がブラックアウトした。その瞬間にノエルが気絶した事により、試合が終了されるブザーが鳴る。
「ノエル!?」
レイゼルは駆け寄ってノエルを抱えようとするが、レイゼルの体は
「(クソ、こんな時に!!)」
「ノエル!!」
「ノルトお兄様、落ち着いてください!」
「エルきゅーん!!!! あたしもすぐそっちに行くわーーーーっ!!」
「母上も落ち着け!!」
「それだけはやめてくれ、頼む!!」
「母上が行ったら大問題が大問題どころじゃなくなりますよ!?」
息子3人でなんとか筋肉の塊である母(♂)を羽交い締めにして止め、ノルトはノルーアが止めていた。
〘れ、レイゼル選手、優勝です!!〙
〘なんだか、最後はスッキリしない終わり方でしたね〙
〘救急班の方! ノエルさんを担架で運んで保健室へ! それから保護者の方も保健室に向かってください!〙
〘では優勝者、準優勝者、準々優勝者にはメダルを授与します! ノエル選手は授与式に参加できませんが、素晴らしい戦いを繰り広げた選手達に皆様どうか、拍手をお願いします!〙
「勝てたのは嬉しーけど……な、納得出来ねぇ~~!! というかメダルはいいから!! ノエルの所に行かせろぉぉぉ!!」
そしてレイゼルは「ノエルぅぅぅぅぅぅ!!!!」と号泣しながらメダルを授与されていた。
「命に別状などはございません。ただ気絶しているだけでしょう、ですが……少々、不可解な点があります」
「不可解、やはりそうか」
一方ノエルは直ちに保健室に運び込まれたものの、ヒエリカにある皇族御用達な病院に結局
「流石、アーノルト様ですね。ノエル様は確かに魔力を全て使い切り、全体的なステータスダウンと攻撃力の大幅ダウンになっておりました。一方レイゼル様もフィリンでの身体能力強化魔法を限界までされていた為、両者共ステータスは下がっており、ノエル様は体を
「だろうな」
「ですがレイゼル様の魔法を魔法剣で吸い取り、自分の魔力として変換して魔法剣から魔力を受け取っていた為、あの時ノエル様はあのままレイゼル様に初めて勝利する……筈でした。バイタルには殆ど問題が無く、気絶するような確率は無いにも等しいのですが……」
「……そうか」
ノルトは医者に「引き続き治療と糖分の点滴を頼む」とだけ言うと、病室を出て人気の少ない場所へと向かう。常にストーカーをしてくる、常時スルーをしなければならない運命の神に聞き出す為に。
「あれは一体どういうことか、簡潔に無駄を省いて説明しろ」
「ふふふ……あれは、神だけが使える自分の使徒に対して行ったただの命令だよぉ! 無意識だったんだろうけどねっ☆」
無駄に喋るところは消えたが、キャピキャピしているせいでウザさは消えない。腹は立つが、何かリアクションをしたらこの変態は喜ぶだけなのでノルトは今にも頭を握りつぶしそうになる右手を我慢をする。
「それで」
「へ?」
「貴様、ノエルの試合を見ている途中、
「あぁ、あれ? ……知りたい? ねぇ知りたい? 知りたいよねぇ~~??」
「……。」
「汚物を見る目ぇッ♡ありがとうごじゃいましゅッ♡♡」
「あの子はね、感情の神……今は確かレイゼルっていう名前の人間として転生した神の使徒なんだっ☆
人間は神に影響を受けやすい生き物だし、相手は感情の神。精神面でも大きく影響を受けやすい。あの子の性格が凄く後ろ向きで皇族らしくプライドを持つようになっても、ずっとそのままなのはそのせいだ。
……ねぇねぇご主人様? ご主人様は家族の事が大好きでしょ?? だからノエルが皇族として強くならないように育ててきた。
けどそうはならなかった。本当はずっとノエルを自分だけが守って、傍で守っていたかったって思った事は無いかな?」
「……何が言いたい」
だが聞き捨てならない発言にノルトは尋ねると、運命の神は笑って後ろからノルトを抱き締める。
「運命の神も同じなんだよ。ノエルは皇族の子だから、尋常じゃないスピードで強くなる。それも、あっという間に自分を追い越してね。
ただムカついたから毎日ちょっと殴り飛ばしてただけなのに、攻撃力がどんどん上がるなんて、普通の人間じゃ有り得ない。
見た目通り防御力と生命力は無いから、自分は防御力を上げて文字通りノエルの壁になってちょっとイチャイチャして、ただそこに居て支援してもらうだけでよかったんだ。
だけど大好きな人を守りたいのに、その相手が自分より強かったら守る必要も無くなる。それどころか逆に守られる立場になる。
だから感情の神は……ノエルの成長速度を大幅に下げたんだ。
このままずっと感情の神が守り続ける側の立場で居たいと思うなら……あの子が今後、感情の神に勝つ日は永遠に来ない。
まぁあの子がどうなろうと、僕ちんはどうでもいいけどね。
恍惚の表情でそう言う運命の神にノルトは酷く吐き気を催しながらも、その腕を何故か振り払えない理由にすぐ気が付いた。
「(……そうか、ノエルがアレの使徒にされたように、この俺も後ろに居る汚物の使徒にされてしまっているという事か)」
~・~・~・~
「……見た事のある天井だ」
目が覚めると、身に覚えのある状況と見覚えのある天井が見えた。
「!」
(ポチッ)
(ププピーピーピープピーピーピーピープピーピーププピープププププピープププピープピーププピープピーピーピープププ)
すると隣からボタンを押す音とチキンの鳴き声が聞こえてきて、横を向くとノイ兄が心配した表情で私の方を見ていた。そのノイ兄の後ろには何故か目の周りが赤く腫れたおじいちゃんが居て、私と目が合うとおじいちゃんは部屋を出て行った。なんか部屋の外から「こう────お嬢様ぁぁぁぁぁあああ!!!!」っていう声が聞こえてくる。
「あ、ノイ兄。おはよう……えっと、私どれくらい寝てた?」
「……」
するとノイ兄はどこからかホワイトボードとペンを出して、キュッキュと音を出して書いていく。
〘丸2日寝ていたぞ〙
「えっ、そんなに!? 待って、学校!!」
〘学校側にも連絡してある、問題無い〙
「そうなんだ、よかった」
起き上がると、ノイ兄はまだ寝てていいと言わんばかりに私を寝かせようとしてくる。けれど体は別に違和感とか感じないし、普通に元気だったから、その静止させようとする手を握った。
「大丈夫、むしろ元気があり過ぎて運動したいくらいだから──」
(バァンッ!!)
「エルきゅん!!!!」
「あーーッ!?? な、何!? ビックリした!!!!」
破損するほどの力で勢いよく開けられたドアは、叩きつけられるかのような大きな音を発して私の鼓膜を攻撃してくる。そして病室のドアを破壊したおばあちゃんはノイ兄諸共抱き締めてきた。……隣からノイ兄の持ってるチキンの悲鳴が聞こえてくる。
「本ッッッッッ当に、心配したのよ!!!!」
「ご、ごめん……心配かけて」
「無事ならそれでいいわ、でもしばらくはこうさせて頂戴」
「……」
(ピープププププププピーピーププピープピープピーピーププピープププピープピーププピーピープピープピープププピーピープピーピーププピーププピープピーピーププププピーププピーピーププププピープピーププピー)
「もうノイきゅんったら、別にいいじゃない」
「……」
何となく、ノイ兄「確かに」って思ってそうな気がする。たぶん納得したのか、ノイ兄はおばあちゃんを抱きしめ返した。すると部屋の中心にお父さんの魔力が感じてきて、すぐにお父さんとお母さん、それから叔父ーズ達が魔法で転移してきた。……レイゼルは居ないみたい。
「ノエル!! 気分はどうだ、吐き気や目眩は無いか」
「だ、大丈夫だよ、本当になんともないから……たぶん。それより、レイゼルは居ないんだね。てっきり一緒に来たのかと思ったけど……」
「……今はアレが自らの意思でここに来ていない、退院したらノエルの方から話しかければ元通りになるだろう」
元通りに……って事は、もしかして今元気無いからかな。まぁずっと2日間も気絶してて会えてない訳だし、寂しがり屋なレイゼルにとってそれは拷問みたいなもの。あと私が気絶したのは私にまだまだ実力が足りなかっただけの事だから、あんまり思い詰めなくてもいいと思うけどね。
それにしても、あんなに高性能な武器を使っても負けるとは……勇者の力って凄い。
「とりあえず……お母さん」
「あら、どうしたの?」
「お腹減った……ハンバーグ食べたい、あと負けて悔しいからやけ食いしたい!!」
「まぁ♡うふふ、じゃあすぐに退院して一緒に食べましょう?」
どうも改めて水性です、なんだかお久しぶりですな。
という訳でちょっと前にあった個人的な最近あったことの報告をするます。
先月の26日……つまり2024年7月26日にですね、メガネとよくノエルさんとか猫化した絵を描いてくれるリア友と久しぶりに遊びに行ったんですよ。
そしたらですね、リア友が穿いてたストッキングに穴ができたんだよね。それで新品のストッキングをメガネとピッタリ半分のずつお金出して3足買いまして、それと引き換えに脱ぎたての使用済み穴あきストッキングを貰ったんですよ。ストッキングを半分に切って、メガネと分けました。
常に肌身離さずに大事な宝物として持ってます。
いやぁ……レアですよ、脱ぎたて穴あきストッキングは……最高のご褒bいや、イラストのブラシの素材になりそうでごじます。
欲しいって言われたって非売品ですからね、札束で殴られたってあげませんよ。あっ、ノエルさんみたいな顔のいい女の子とジャレッドくんみたいな顔のいい男の子に踏まれたら話はちょっと変わってくるかもしれないけど。
それとようやく子宮頸がんのワクチンを接種し終わりました。凄く痛かった……。しかし、これで完全に子宮頸がんの予防ができた訳じゃないのが辛い所。産婦人科って……確か予約しないといけないんだよね。め、めんどくせぇ……しかも検診でお金が飛んでいく。
あー、やだやだ……。
あとレイゼルくんがプレイヤー側キャラとしてストーリーが進んでいく、ノエルさんとヒエリカでデートするノベルゲームをちびっとずつ制作しております。
ゆっくりだけど、立ち絵の方から仕上げてってるぞ!
んで最後、ちょっと設定の説明について書いておきます。
神様が気に入った人間に祝福をすると、その人間は使徒……まぁ神様の天使となりまして、色々な才能とか、ある一定の分野とかステータスが与えられたりします。それで祝福は一人の人間に多数の神が与える事もできます。
(神によっては、その祝福で与えられる物や上限は変わってきます)
それで使徒となった人は神から権能を使って命令をされたら、逆らえなくなります。あと多数の神から祝福を受けている場合、一番多く祝福を与えた神の命令しか聞けなくなります。
神は祝福を与えた人間が何処にいるのかも、それぞれ分かりやすい形で独自に分かるようになります。レイゼルくんの場合、ノエルさんの匂いを嗅ぎ分けられる変態的な嗅覚と魔力探知ですね。
それで読者のみんな、ここが一番のポイント。神が祝福を与える際、神は人間の魂に触れる必要があります。
運命の神は運命を司る神として、ノルトパパや他の皇族達が前世で死んだ時、魂が肉体から離れる時に触れました。
生きている人間に祝福を与える時は、魂に1番近い場所に触れてそこから魂に干渉します。
生き物の魂が宿る場所は心臓なので、当然心臓に近い場所に触れる必要があります。
さて、レイゼルくんは一体どのタイミングで祝福を与えたでしょうか?
まぁ察しが良くてストーリーをちゃんと読んでいる人には凄く分かりやすい問題だけど、分からない人はコメントで聞いてください。
ちなみに可能性を司る神であるアルダくんは、初代皇帝が逝去した後も皇族が産まれる度に皇族が知らない所で未知の可能性という祝福を与えて帰っていきます。
それが個人個人で違う、皇族に与えられた特別なスキルだったり身体能力だったりします。
おばあちゃんの場合は圧倒的なフィジカル、ノルトパパの場合は洞察力と魔力、ノイルくんは特殊な力を持った声。
もちろんノエルさんにも力は与えられていますぞ……。
【挿絵表示】
20240626表紙絵的なものバージョン2(タイトルあり)
【挿絵表示】
20240626表紙絵的なものバージョン2
2ヶ月くらい前に完成させたから載せるの忘れてた。
~おまけ~
「……俺ずっと思ってたけど、何で鼻かむときって漫画だとオノマトペがちーんなんだろ」
「噂だと鼻ちょうちんから取ったらしいよ、本当の所は知らないけれど」
「へー」
「でもそれ以外にしっくりくるオノマトペって無いよね、馴染み過ぎてて。今は死語だから、あんまり使われないらしいけど」
「オノマトペに死語ってあるんだな……。でもそう思うと、エロ同人に出てくるオノマトペはずっと生き続けてるんだろうけどさ」
「……同意したくないけど正直、それは私もそう思う」
~おまけ2~
「皇女様ーーッ!? 一体何がッ!???野郎、ぶっ殺してやるッ!!!!」
「にゃっ!???(キャラが壊れた!?? おじいちゃん大丈夫そ!? いや大丈夫じゃねぇ!!)」
千里眼とテレビの中継でエルとリアタイをしていたセバスチャン(サイリウムを持ったハチマキ&オタTシャツ姿)は、ノエルが倒れたシーンを見て素が出ていた。
~おまけ3~
「そういえば決勝戦、明らかにノエルって授業中以上に動けてたけどさ……何で?」
「え? あ、それは
人造人間・セ○編の悟○と○飯が常時スーパーサ○ヤ人化になっていられるように特訓してたみたいに、私も
「ストイック過ぎる……けどそういうとこもしゅき」