チュートリアル用のチョロイン幼馴染に転生してしまった 作:水性さん
えー、応援がまた継続になりました。クソッ!!
それから介護拒否の人が退去して、嵐が去ったぜ……しかし、入居者の数増え過ぎだろ……服に限らず物に名前が無いのも多すぎだろ……まじで困るぜ。
自分のものには名前をつける、これ常識。
それからAmazonのdアニメストアのサブスク入ったから、久しぶりにま○マギ見てる。
……やっぱまど○ギ良いよな、最高。みんなほ○らちゃん好きだよな、我氏も好き。あとさ○かちゃんも好きよ……さ○かちゃん、どうしてあんな男を好きになってしまったの……。
以降、ちょっとした語り。
あいつはヴァイオリンが恋人なのよ、幼馴染とはいえ女の子にどうしようも出来ない現状とイライラをぶつけるような男なのよ……。付き合えたとしてもヴァイオリンにしか興味無いだろうし、公式に上手くいかないって言われてるし……本当にやめた方がいいよ、今も改めて見てそう思う。初めて見た時は小学生だったけど、その当時から思ってたよ。
もし我氏がさ○かちゃんみたいな立場だったら「あっ、こいつの中の優先順位で自分はそれより下なんだな」って思うし「どうしようもできない事に直面した時、そのはけ口をこっちにぶつけてくるような奴なのか……うわ物に当たってる、将来DVしてくるかも……無いわー」って即冷めるよ……。
それにさ○かちゃんがCD持ってきてた意味とかって、流石に鈍感な男でもなんとなく分かるよね……。まぁ分かんなくても、嫌だったなら「ごめん、もう持ってくるのはやめてほしい。辛いんだ」って最初から言えよぉッ!!変に気ぃ使って言えなくて溜め込んで、辛くなってんじゃねぇよォッ!!
会話が足りねぇぞッ!!
……そうなるとやっぱ両想いヤンデレカップルが良いよな! BSSもNTRも無いし!! ただね、何故か両想いヤンデレカップル物小説が無いのは何で??
いやね、ヤンデレな彼女にヤンデレ返ししてみたみたいな小説は時々出てくるよ? それで自分が愛されてるって自覚して束縛が減ったみたいなやつじゃなくて、そうじゃなくてね??
というか物理的に行動範囲を狭めてくる事はあっても、そう簡単に減る事はねぇからな??例え監禁とかじゃなくなって自由に行動できたとしても、常にくっついて離れなくなるとか、うちの変態みたいなそういうのになるかんな??
ノエルさんはもう慣れてるから平気だし交友関係が特殊だからいいけど、立派な束縛だかんな??だって同性の友達と遊ぶ時でも呼ばれても無いのに恋人がずっとくっついてくるか、ストーカーして常に歩いて隣に来れる距離にいるって訳だかんな??
いやとにかく……そんな、ヤンデレっぽく振舞ってみたみたいな、なんちゃってヤンデレじゃなくてね???
もっとガチの、くっそ重いヤツが欲しいの!!圧倒的、2重グラビティが!!
何故!!誰も!!!書かないッ!!!!
書け!!!! 今我氏は書いてるから!!!!!!
これを見ているそこの暇人も書け!!!!!!!
教えてくれたら見るから!!!!!!!!!!!
見るからッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ、もし書いたとかじゃなくて、見つけたとかでもR指定関係なく教えてね。コメント欄で。
「あ゙ー……終わらん」
そう言いながらグリーズは机に頭を突っ伏す。
「それにしても不思議ですよね、宮廷魔法士が魔法使用許可の申請書と始末書を書くのに追われるなんて……」
「でも仕方ないよネッ……(´Д`)どういう時にどういう魔法を使って、後々それでどれくらいの影響が出たかのすり合わせができるし(T^T)」
「何で先輩こんなテロが勃発する時に旅行なんて行っちゃったんですか……あのアーティファクト使えるの先輩だけなのに……」
全員がアナログな職場に死にかけており、ノルトの職場復帰に待ち焦がれていた。
「まぁ俺らのほとんどが
「国全体が魔法より聖力を使うから勉強する必要無いですし、あまり家具とか生活用品に特化したアーティファクトって普及されませんでしたからね……制作する為の技術とコストが足りないですし」
「私は使い方分かりますけど、消費魔力量が意味分からないくらい多いし……」
「こういう時、ノルトクンの優秀さと職場環境の悪さが浮き彫りになっちゃうよネッ!」
するとグリーズはテイラーに悪魔のような指示を出した。
「……テイラー」
「俺、嫌ですよ?」
「行ってこい」
「嫌ですよ??」
「これ以上はもう限界だ」
「そうですけど、嫌ですよ???」
「ノルトを呼び戻してくれ」
「絶対に嫌ですよ???? 署長が行ってください」
「俺だって嫌だ!! 行きたくない!!! 怖いッ!!!!」
「こっちだって毎回毎回怖いんですよ!! 絶対に俺は行きませんから!!!!」
「よし、ならジャンケンだ。お前が勝ったら俺が行く、お前が負けたら電話しに行け。それまで俺がお前の分の書類も書く」
「望むところですよ!!」
「「最初はグー!! ジャンケン──」」
~・~・~・~
「……はぁ、地獄の時間が来てしまった」
その後、テイラーは男気ジャンケンに負け、城にある唯一の職員用固定電話(超絶古いアンティーク物)……の、長蛇の列に並んだ。そしてとうとう自分の番が来てしまい、仕方なくノルトの仕事用スマホに連絡した。
まぁどうせ出ないだろうと思いつつもかけると、案の定かからない。なのでプライベート用スマホにプルプルとした手でダイヤルを回す。
ノルトの電話番号を回し終えると、10秒以内に電話は繋がった。
『もしもし、ノルトさんの妻です。私の夫に何の御用でしょうか』
出たのはマリエッタである。何故出たのがノルトではないのか、という疑問はあるが……今は気にしている場合ではない。
「あっ、マリエッタさん? テイラーです」
『あらっ? テイラーさん! どうしたの? ノルトさんに用事?』
「あ、はい。そんなところです、代わってもらえますか?」
代わって欲しくは無いが、代わってもらわなければこちらが困る。テイラーはマリエッタにそう言うと、元気な声でマリエッタは答えた。
『嫌よ!』
「えっ」
『だってノルトさんとデート中だもの、お仕事に行かせる気でしょう? 絶対に嫌よ!』
「い、いや、そんな事は……(あるけども)」
『絶対に私は代わらないわ! ノルトさんとヒエリカの○番地◇丁目に居ることも教えないわ!』
『……エマ、今自分で言ったぞ』
「(自分で言ったな、今……)」
電話の向こうからノルトの声が聞こえ、テイラーも心の中で同じ事をツッコんだ。
「じゃあ来なくてもいいので、アーティファクトの取り扱い説明書と使う為の魔石をこっちに送ってください。ヒエリカなら魔獣いっぱい居ますし」
『……この俺をタダ働きさせようとするとは、いい度胸だ』
受話器越しにとんでもなく黒いオーラを感じながらもテイラーは「このままじゃ仕事が滞って、うちの部署無能の烙印押されますよ。その部署に入ってる先輩もその仲間って事で無能扱いされますが、それでも大丈夫ですか?」とノルトのプライドに刺さる言い方をする。
『……チッ!!』
その言葉に対する返事はクソデカ舌打ちであった。ノルトはマリエッタに「すまない、40秒だけ待っていてくれ」と言うと、IQが3のバカでも理解できるトリセツのPDFをスマホで作り、自分の魔力で作った魔石を職場の
『クリス、これでコピーされた筈だ。さっさと仕事をしてこい、旅行中は二度と連絡してくるな』
「俺も二度と連絡したくないですよ」
テイラーはそう言い、電話を切った。……その3時間後、テイラーはヒエリカに居り、ノルトとマリエッタの前に立ち塞がった。
「先輩!! お願いします、休日出勤してください!!」
なぜお前がここに居る、いやそもそもどうやってあんな短時間で入国許可証を手に入れたと言わんばかりにノルトはテイラーを見ていると「嫌よ!!」という愛しい妻の声が鼓膜にダメージを入れる。
そしてカチャンという音と共にマリエッタは自分と夫の手首に何故か持っている手錠をはめた。
「絶対に私はノルトさんから離れないわ!」
「……という訳でクリス、俺は行けなくなった」
「先輩ならその手錠引きちぎれますよね、行かないの間違いじゃないですか? それよりも! またテロが起こったんです!! 今回は数と規模が大きくて手に負えません!! 先輩、お願いします!!!!」
「俺は正直、あの国は滅べばいいと思っている」
「あなた宮廷魔法士ですよね!??」
「そして国王とそれに連なる王族は一部を除いて死ねばいいと思う」
「侮辱罪であなたが死にますよ??」
「この俺があの王族ごときに殺られる筈が無いだろう」
これ以上テイラーはツッコミを入れるのを止め、ノルトをなんとかフェリラに連れていこうと説得を再開した。
「お願いします先輩、本当に今回の規模は凄いんですって!! 被害予想図を書いてみたらこうなったんです!!」
人を説得するにはまず客観的で正確なデータを用意する事が肝心。最終的にはやはり感情に訴えなければならないのだが、今のノルトは「俺は絶対に行かないからな」という固い意志の塊なので、データで攻めていくしかない。ぶっちゃけデータを見せたところでノルトの心は動かないだろうと思ってしまうが。
テイラーは実際のテロ犯が居る場所と予想される被害の範囲を円状にペンで引いた地図を出す。
そしてそれを見たノルトは思った。
「そんな物を作っている暇があるなら、捕らえに行けばいいだろう」
「それはそうですけれど!!! 先輩、よく地図を見てます!?」
「これ以上俺に何を見ろと──」
「いやーーーーっ!?!?」
突然大きな声を出したマリエッタにノルトは驚きながらも「どうした」と尋ねる。するとマリエッタはプルプルと指を震えさせながら地図を指した。
「こっ、ここっ……!! 私のお気に入りファッションブランドが線の内側に入ってるわ!! ど、どうしましょう、私の楽しみが文字通り、こっ、木っ端微塵に……!!」
「どうやら俺に愛国心という物が多少なりともあったらしい、一国民としてテロを放ってはおけない。よし、今すぐに行くぞ。着いてこいテイラー」
「さっき滅べばいいとか言ってませんでした?」
やはりノルトは身内にはゲロ甘であった。テイラーはそれを再認識し、なんとかノルトを休日出勤させる事ができて安心するのだった。
「……さて、社会のゴミを一掃するとしよう」
~・~・~・~
「すみません、うちでは誤嚥してしまう可能性が高い食べ物は全般禁止してまして」
「でもこれゼリーですよね、どうしてダメなんですか? 貴方は好きな物が食べられないのは可哀想とは思わないんですか??」
「ゼリーはゼリーでも、こんにゃくゼリーですので。それに可哀想かどうかではなく、これは人命に関わる問題です。たかが食べ物、と思うかもしれませんが、大切なことなのです」
暗黒館の主、獄炎のスタイラー……もとい、有料介護付き老人ホームの施設長兼運営者、アグネスの父は入居者の家族にそう伝え、最後に「申し訳ありませんが、そちらのゼリーはご自身で召し上がってください。ご理解をお願い申し上げます」と言った。するとナースコールが押され、持っていたピッチで出る。
「はい、ロンさんどうされました?」
『え?』
「ロンさーん? どうしましたか?」
『なんだって?? 聞こえないよ!!』
「すぐ行きますねー」
本当に耳が遠い人は困る。そう思いながらスタイラーはコールを切ると、入居者の家族に「申し訳ございません、ご入居者様の対応をしてくるので失礼致します」と伝えている途中、また再びナースコールが鳴る。またロンからだ。
「ロンさん、今行きますのでお待ちください」
『聞こえない!!』
ピッチを切ると、またコールが鳴る。転移魔法で317の部屋の前に立つと、ドアをノックした。
「失礼します」
ドアを開けるとムワッとする臭気が流れ出て、部屋に入るとロンがコールボタンを握り、親指でポチポチと連打しているのが見えた。やめてくれ、そう思いながらも話しかける。
「ロンさん、どうしました?」
「やっと来た、遅いだろ。もっと早く来てくれないと困るんだよ」
「申し訳ございません、それでどうしました?」
「女房がここに入院してるんだ、女房の部屋に行かせてくれ」
それを聞いたスタイラーは「またか」と思いながら、耳元で聞こえるように大きな声で話す。
「申し訳ありませんが、ここは病院ではなく老人ホームです」
「え? って事は女房はここに居ないのか」
「はい、そしてここでは外出をする時はご家族との同伴が必要です」
「なんだよ、家族って。俺には女房しか居ないんだぞ! 無理に決まってるだろ! アンタが連れて行ってくれよ」
「申し訳ございませんが、それはできないんですよ」
「じゃあなんだ、アンタは女房に会うなって言いたいのか!?」
会うも何も、その女房はとっくのとうに亡くなってるぞ? そう言いたいのを我慢しながら、言い方を変えた。
「じゃあ分かりました、特別に私と行きましょう。その前に、お下着が汚れていないか確認させてください」
「わかった」
スタイラーはため息を吐きたくなるのを我慢しながらロンを体位変換させズボンを下ろすと、便失禁しているのを見て「見たくなかった」と思うのだった。
「お洋服も汚れているようなので、着替えますよ。ではお下着の交換をさせていただきますね」
服を転移して洗濯機に移動させ、魔法で素早くオムツを交換し、おしり拭きと水魔法で綺麗にすると新しい服を着せた。
「ロンさん、終わりました。綺麗になりましたよ」
「ありがとう」
そう告げると、ロンは先程とは打って変わって笑顔で礼を言う。
「そういえば、この後の予定って何でしたっけ?」
「……予定? 何の話だ??」
よし、もう忘れてるな。スタイラーは安心しながら「いえ、なんでもありません。気のせいでした、失礼します」と言って部屋を出た。あと数分かすればまた同じ理由で呼ばれるのだろうが、こう何度もコールを押されると困る。そもそも緊急用の物であるし、人手も足りないので普段からそういう理由で押してほしくはないのだが。
「……はぁ」
「汝、力を欲するか?」
ため息を吐いていると、オタクなら何処かで聞いた事があるセリフを言う、自称血濡れの死神……もとい息子のアグネスにそう聞かれた。
「アグネス……手伝ってくれ、小遣いやるから」
「いいだろう、ここに契約が結ばれた……。我が闇の力、その眼に焼き付けるといい!」
中々に香ばしいポーズをしながら言う息子に、スタイラーはそろそろこの厨二病患者を治さないと彼女の一人連れてくるどころか、結婚出来ないかもしれない……。と、将来が心配になった。数ヶ月もすればもう今年でアグネスは16歳になる。そう、ヒエリカではあと2年先だが、世界全体的には成人になるのだ。なんとも恐ろしい事実だが。
「14時からレクリエーションの時間だから、とりあえず誘導と見守りしといてくれ。それまでコール対応な」
「ふっ……承知した」
スタイラーはようやく休憩し、昼食を済ませた。 14時になり、放送を入れるとレクリエーションを任せる事にしたのだった。
「あらぁ、アグちゃん遊びに来たの」
「単なる気まぐれだ、やはり下界に降りるのも悪くは無いな」
「偉いわねぇ~」
アグネスは入居者を食堂への誘導が終わると、スッと3Dプロジェクターのリモコンを握る。
「今日の遊戯は……我らが暗黒王の宴だ!!」
つまり過去のライブ映像の視聴である。そしてアグネスはプロジェクターに電源を入れると、画面が映った。そして第3回、ノイント・コンサートという字幕が見えた瞬間にジジババ達は目を光らせ一斉にペンライトを何処からか取り出す。
『お前ら、今日も息してるか!? という訳で今年もやってきたぞ、俺のワンマンライブ!』
「「「うぉぉぉぉお!!!!」」」
このライブ映像は先代皇帝、ノイントによるヒエリカ帝国民の為の国歌歌唱である。この国はなんと国歌が毎年変わり、新年になると新曲が出るのだ。そして1月3日に自ら皇帝がライブを開き、最後に新曲を発表し、歌唱する。ちなみにその国歌は皇帝のイメージソングそのものであり、これ本当に国歌か?? と思えるような物ばかりである。
そしてライブで歌われるのは自分のイメソンだけではなく、歴代皇族の人気曲も歌い、それ以外の流行りの歌を歌ったりもする。
これでも
これは初代皇帝の頃からあった、非常に歴史の長いライブであり、ヒエリカではどんな行事より最も重要視されている。
だがこのライブの原点は中々に重い。初代皇帝ノルンが可能性を司る神アルダの使徒になった後、悲しい過去や居なくなった人々を絶対に忘れない為に歌った事が始まりだ。つまりはこのようなお祭りイベントではなく、どちらかというとお盆のようなもの。その当時に歌っていたのは死者を悼む鎮魂歌であり、戒めだ。
しかし時代が変わればライブの意味や形も変化する。ヒエリカがただの集落から大きな強豪にして先進国になった時、今のようなライブになっていったのだ。
『記念すべき最初の一曲目は……エターナル・ライトニングだ!』
「「「 Fuuuuuuuuu!!」」」
一方その頃、ノルトとマリエッタは
「……はぁ」
「ノルトさん、デートと思えば楽しいと思うわ」
「ヒエリカならな……この国の連中は大半が下半身でしか物事を考えられん、エマに手を出そうとする虫けらがいつ現れてもおかしくは無い」
「私の事をそんなに心配してくれているのね……」
「……エマはこの俺の妻だからな、当然だ」
「あなたっ♡」
「先輩、奥さん、俺が居ること忘れてません?」
テイラーは口から砂糖を吐き出しそうになりながらもそう言うと、ノルトからは「まだ居たのか」と言わんばかりな顔をされる。完全に邪魔者扱いである。
「さっさと
「要りません」
「ほう? つまり全てのゴミをこの俺に処理して欲しくないと?」
「分かりましたよ……じゃあお願いします、後で行使回数だけ教えてくださいね」
テイラーが城に向かった後ノルトはスマホを出すと、複数の超小型ドローンで位置を確認する。
「ゴミ風情がエマの行動範囲内に入るな」
そしてスマホの画面にある放射ボタンをタップすると、ドローン越しにテロ犯全員に死なない程度の雷を浴びせた。
この世の魔法という概念において、雷魔法というのは破壊と制裁の力である。その為、魔法で作り出した障壁などは雷魔法によって全て破壊される。土魔法で防ぐ事でしか対処できず、ほぼ必中と言える上位魔法なのだ。
しかも当たれば神経を焼かれ、しばらく動く事も魔法を使う事もできなくなる。理由は、魔力が体に残り、魔法を使えば拒絶反応が起こってしまう為である。
つまり雷魔法が得意なノルトは、結構この仕事は天職だったりするのだ。……まぁ、ノルトの個性的過ぎる固有スキル、絶対服従的豚化調教王があるので、ぶっちゃけ雷魔法が使えなかったとしても問題は無いのだが。
そしてノルトはまた、一回のタップでテロ犯たちを牢獄にぶち込んだ。
「……さて、終わったぞ」
「本当? じゃあ早速無事かどうか見に行きましょう! 昨日新作が出たらしいの~♡」
「あぁ、そうだな」
ノルトはマリエッタと店に向かい、店が無事かどうか確認しに行く。10分ほど歩いたその先ではテロの影響で店は閉店していたが、店には被害が無かったので良しとした。
一方その頃、ノエルとレイゼルはというと……。
「うわぁ……。チーターという名の
「俺、チーター見るとよく思うんだけどさ……。この世からチーターが消えたら世界平和への第一歩に繋がると思う」
『ノエル、 それが回復し終えたら相手に突っ込ませて銃口を向けられている隙にあの汚物を仕留めよう。犠牲無しではあれを仕留められない』
「そうだねノイ兄」
「えっ……俺、今仲間に肉壁として死ねって言われてる……?」
揃ってノイルとまたゲーム配信でFPSゲームをしており、タンクキャラを使っていたレイゼルはチーターにやられてダウン状態。ノエルは回復などのサポート、ノイルはアタッカータイプである。
「ノイ兄、ロケットランチャー使う?」
すると爆弾魔なノエルはキラッキラとした目で従兄にそう言うと『まだだ』というステイ判定を貰っていた。
「……もういい?」
『駄目だ』
「…………いいよね?」
『いいくない』
今にもぶっ飛ばしたくてウズウズしているノエルは数十秒ずつノイルに確認しては待たされていた。
『それの回復が済んだら特攻させるぞ、その後は一発撃っていい』
「やったー!」
「俺の意思は……??」
もちろん無い。そして結局レイゼルは囮となって何とかチーターを倒した。
「やったねノイ兄! なんとか
『あぁ、被害は案外少なく済んだな』
「いや俺またダウンしてるんだけど……? 俺、重症なんだけど……??」
またノエルのキャラクターに治療されながら、レイゼルはダウン状態からの復帰を待っていた。
「まぁレイゼルが盾になってくれたからあのゴミカス共を殲滅できた訳だし、今回はご褒美あげる」
「ご褒美! 欲しい!!」
ノエルは片手だけコントローラーから手を離すと、レイゼルの頭を撫でる。するとレイゼルはいつものだらしがない顔で「んへ、えへへぇ……♡」と、ノエルからのナデナデを堪能していた。単純である。
「で、残りこっちも含めて4人って事は……あと1人だけだね」
『数なら有利だな』
「まぁこういうゲームは数が物を言うしなー」
マップが小さくなり、ダメージを受ける前にダウン状態を直した後3人のキャラクターは移動をしていた。……そして着いたその時、3人は見つけたのである。
「……なんか、マップのド真ん中で待ち構えてて、いかにも強者の風格が出てるのが居んだけど」
『あれはこのゲームのトッププレイヤーのNolua……つまり叔母上だ』
「ルーアちゃんってFPSゲームするんだ……しかもトップ、意外。あとオンラインゲームを本名でやるタイプなんだね……。それに仲間が居ないって事は、もしかしてあのチーター共を1人でほぼ片付けてたとか……いや、そんなわけないよね?」
「ノエルがそう言ったらそうなるんだよなぁ……」
『まぁいい、とりあえずフォーメーションBだ』
「わかったよノイ兄!」
「何だよそのフォーメーションBって!? 俺初耳なんだけど!?」
一方コメント欄では「なんだ知らないのか」「俺は知ってる」「俺も」「ほら、あれの事だろ? あれ」というコメントが流れていた。ネット民が好きな知ったかぶりである。中には「フォーメーションって何だ」「Aがあるのか」「おかしいな……? いつも特攻で作戦も何も無かったはず」というのもある。
『お前が特攻した後にノエルはロケットランチャーや手榴弾、僕は全弾を使う。それでも倒しきれなかったら、ノエルの持っているショットガンを使う』
「えっ……? つまり俺、巻き添えで殺されんの?? てか今までと変わんねーじゃねーか!! 全武器使うだけで今までと1mmも戦略変わってねー!!」
「レイゼル、絶対にルーアちゃんを倒そうね!」
「絶対倒しゅう~♡」
《勇者はやはり単純だった!》
そしてレイゼルは特攻する事になり、ノエルは移動しながら砲撃、ノイルは持っていた威力の高い武器でノルーアを一斉攻撃した。
「なんとかなれーーっ!!」
ランチャーをぶっぱなし、ノエルはレイゼル諸共吹き飛ばす。しかし流石はトッププレイヤー、ノエルの攻撃を避け、的確にヘッドショットでレイゼルのシールドを削る。
「嘘!? 全然当たらな──あっ……」
「えっ、何その「あっ」て!?」
(ちゅどーん!)
ノエルの暴発によってレイゼルのキャラクターは天に召され、残り3人となった。
『叔母上、よくも僕達の肉か──駄犬を』
「今肉壁って言いかけたよな??」
「レイゼル、絶対に仇は取るからね!」
「ノエル、今のはフレンドリーファイアだった! フレンドリーファイアだった!!」
「ごめん……」
「俺が満足するまで頭撫でてくれないと絶対許さないかんな」
~数分後~
「……ルーアちゃんって人力TASか何かなの??」
『やはり強いな、叔母上は』
「俺、無駄死に……」
結局1人は爆散し2人は蜂の巣にされ、ノルーアの完全勝利となった。やはり銃の扱いにステータスを振りまくった元おばあちゃん、現叔母はとんでもなく強いのである。
「でも……壁っていうのは超える為にあると思うんだよね、私」
『奇遇だなノエル、僕も丁度そう思っていた』
「超えちゃいけないからあるんじゃねーの、普通」
「違うよレイゼル、私はルーアちゃんっていう壁を越えたいんだよ!」
「話の流れ的に分かるけどさ? もうそろそろやめよ? 合計5時間はやってるしさぁ~……」
今日や最近はノエルとイチャイチャできていない為、ノエル不足のレイゼルは部屋に戻る事を提案する……が。ノイルはレイゼルの言葉を聞いて、理解できないと言わんばかりの顔をした。
『駄犬、何を言っている。これからが本番だろう?』
「そうだよ! ルーアちゃんにリベンジして勝つ為に、すぐにでも練習しないと!」
「これだから負けず嫌いのゲーオタはぁ!!」
結局レイゼルはそれに付き合い、夜遅くまでやって見事に3人揃って寝不足になるのであった。そして一方、夫と暮らすようになり、ゲーム配信をして雑談をしながら3人を倒していたノルーアの方のコメント欄では「あれ、ノイル様とノエル様と勇者らしいぞ」「今配信してるっぽいからちょっとみて来たけど、あっちめっちゃ面白いぞ」というふうな感じで流れていた。
「そうなんですか? ちょっと私と戦っているところから見てみますね」
後日、ノルーアとノイルの配信の切り抜きはめちゃくちゃ伸びた。
話題にもなり、特にノエルが暴発する場面や、その後でレイゼルが「結局フォーメーションAとBって何?」とノイルに聞いたところ「お前が特攻し、死なない事が前提であるのがA、死ぬほうがBだ」という酷い回答をされ「それフォーメーションじゃなくてプランじゃねーか!! というか何で俺が死ぬか死なないかの違いなんだよ!! そういうのはよくないんだぞ、横暴だぁっ!!!!」というやり取りが話題となった。
テイラーくんが入国許可証をめちゃくちゃ早く手に入れた理由……。
?「えっ? ノルちゃんの職場の後輩が来るの? ここに?? 最優先で許可出して頂戴!!」
一体誰の仕業なんだ……。
~おまけ~
『嘘!? 全然当たらな──あっ……』
『えっ、何その「あっ」て!?』
(ちゅどーん!)
「んふ、んふふっ……」
〘こwれwはwひwどwいw〙
〘勇者の扱いWww〙
ノルーアの配信でノイルの配信を見たのだが、とても広い草原が出来上がっていた。