※この作品はR-18です。

チュートリアル用のチョロイン幼馴染に転生してしまった   作:水性さん

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いや皆さん、お久しぶりですね……本当に。

いやね、あのですね、任天堂が悪いんですよ。本当に……だってゲームが面白すぎるから……!!

えー、いつものゲーム感想はあとがきに書いときます。いつものようにネタバレいっぱいあります。




書き換えていいですか!!

 

 やってきた約束の日。まるでラブホかのような間取りと内装の寮室にあるベッドの上で、ノエルとレイゼルは正座で向かい合わせになっていた。

 

 

「……さて、とうとうやって来ました。じゃあレイゼル、もう一回おさらいするよ。今日私はシャーロットちゃんとお出かけに行きます。その時レイゼルがするべき行動は?」

 

「はいはいはい! ノエルに着いていく!!」

 

「違う」

 

 

「えっと……じゃあ、後ろからこっそり着いてって見てる!」

 

「よろしい」

 

 

 もはや着いていく事に関しては諦めの境地である。なので邪魔さえしなければいい、という方針であった。本日ノエルはシャーロットの中のノルンイメージ(・・・・・・・)を破壊すべく、後輩と出かける約束をしていた。

 

 

「……でも、俺途中で我慢できなくなって、脳天に向けて出刃包丁(ヤンデレソード)ぶん投げると思う!」

 

「それはやめて、いきなりスプラッタホラーイベント起こすのは絶対にやめて」

 

 

 ノエルは仕方なくワガママドッグ状態のレイゼルを抱きしめてやると、レイゼルのイマジナリー尻尾がブンブン動き、すぐさま抱きしめ返される。

 

 

「んー……分かった! でも時と場合によるからさ、もし俺が殺っちゃったらごめんな!」

 

「元気よく言うな」

 

 

 ノエルはレイゼルの頭をわしゃわしゃすると、一旦離してベッドから降りると魔法で手の上にスマホを転移させた。そしてある人物に通話をかけた。

 

 

「もしもし、おじいちゃん。そっちに行っても大丈夫かな?」

 

 

 その相手というのは、セバスチャンの事だ。

 

 

『えぇ、こ──お嬢様。ご用意できております』

 

 

「ありがとうおじいちゃん! 頼めるの、おじいちゃんしか思いつかなくて。じゃあ今すぐ行くね」

 

「はい……おはようございますお嬢様」

 

 

 行くと言った瞬間、ノエルは転移魔法(ムーヴィ)でヒエリカに行くと、セバスチャンのすぐ前に転移した。セバスチャンは下ろしたてのメンズ服、そして液体の入った小瓶を持っており、ノエルにそれを差し出した。

 

 

「おはよう、おじいちゃん。じゃあ早速着替えるね!」

 

「はい、では失礼いたします」

 

 

 ノエルはセバスチャンから服を貰うと、即行で着替える事にした。ノエルが居るこの場所は皇居の中にある皇族専用のドレスルームだ。セバスチャンはドレスルームから退室すると、ノエルはまず全裸になった。

 

 そして受け取った小瓶の中身を飲み干す。すると徐々にノエルに変化が起きた。体はみるみると大きくなり、骨格や一部の臓器が変わる。腕や足、体全身に筋肉も変化が起こり、ガッシリとした体つきになっていく。

 

 その変化が終わった頃、ノエルはドレスルームにあった大きな鏡を見る。

 

 

「うん、やっぱりイケメンだ……」

 

 

 体は見事に男体化しており、今回ノエルは自分の意思で男になっていた。

 

 

「とんでもないイケメンだ……そして相変わらず色々と大きいな……」

 

 

 身長やら足の大きさ、そして女には無い物を見て「親の遺伝って凄いな……」と思いながらも、ノエルはセバスチャンに用意してもらった服を着た。ちなみにこの服は、ヒエリカのデザイナーによる力作であり、選抜に勝ち抜いたトップ・ノエルが男体化したら似合うし超カッコイイ服、なのである。黒を基調に翠や白が差し色として入っており、ジャケットパーカーそれら一式を着ると、ノエルはじっとまた鏡を見る。

 

 

「……長髪ストレートイケメンだ。でも雰囲気的にはやっぱり髪切った方がカッコイイし、初代皇帝もそうしてるだろうから……よし切ろう」

 

 

 ノエルはドレスルームを出ると外で待っていたセバスチャンが居り、何故か翠色のペンライトを持っていた。

 

 

「どうしてペンライトを……??」

 

「いえ、お気になさらず」

 

 

 ちなみにさっきまで外で打っていた事はノエルには絶対に秘密だ。

 

 

「じゃあおじいちゃん、ちょっと髪を切りに美容院へ行ってくるよ。今の自分に似合った髪型にしないといけないから」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

 

 ノエルはセバスチャンに感謝し、予約しておいた店へ行ってみる事にした。フードを深く被って魔法で外に出ると、いつものように勘で決めたクチコミも良さそうな美容院に歩いて向かう。

 

 

「(背が高いから普通に歩いてるだけなのに、こんなにも歩くのが速い……やっぱり背が高いって良いな)」

 

 

 背が高いって最高。ノエルはチビであるが故に感動しながら歩いているとあっという間に目的地へ着いた。

 

 

「いらっしゃいませー! ご予約はしていらっしゃいますか?」

 

「はい、予約していたノエル・ヴェリカです」

 

 

 そう言い、ノエルはフードを脱ぐと、周りから名前を聞いて思わず頭を動かして見ていた「キャーーッ!!」という黄色い悲鳴を上げる他の女性客、そして店長から聞かされていなかったのか、何も知らなかった従業員は固まった。

 

 

「(分かる、思わずそうなる程のイケメンだよね。もし私が別人に転生してたらそうなってた、あまりにも顔が良いから……)」

 

 

 ノエルは自分で納得しているがそうではない、違う。勘が発動しない時のノエルはポンコツである。すると最初から待ち構えていた店長がノエルに「こちらのお席をどうぞ」とノエルを誘導した。席に座ったノエルは店員からオーダーの早見表を貰うと、何故かレディース向けの表を渡されて頭にハテナマークを浮かべる。

 

 すると裏にメンズ向けが印刷されているという勘が働き、ひっくり返すと沢山のメンズカットが写真で載っていた。そしてノエルはその中で、最もノルンに似ているであろう髪型を勘で選び、傍に居た店長に伝えた。

 

 その後店員達は大騒ぎしており、自分に切らせろと主張していたが既に店長は切らせる相手を決めていた。店長自身である。

 

 当然店員達はブーイングをした。が、既に他の客の髪を切っていたり、他のやるべき仕事をするのに忙しく、見事に店長の策略にハマっていた。

 

 事前に準備はしているので、早速髪を梳かしてシャンプーから。長い髪を切りやすいよう、そして清潔にする為にまずは洗う事から始まる。転移魔法でシャンプールームに向かい、座っているリクライニングチェアーの背もたれを下げた。

 

 店長はノエルの顔にタオルを乗せようとして……目が合う。

 

 

「おっふ」

 

「(……まぁ分かるよ、でも公私混同するのはよくないと思います)」

 

 

 ノエルは店長にそう思いながら洗ってもらうと、終わった後でカットの工程へ。再び魔法で転移すると、店長はハサミを持って切り始める。長い髪がポトリと床に落ち、頭の重みが軽くなる。

 

 

「(普段は分からないけれど、髪って重いんだな……)」

 

 

 それから数十分して手際よく切っていくと、あっという間にオーダーした通りの髪型になり、次は流す物と流さない物のトリートメントを両方使う。再び魔法で転移をして髪全体に塗って髪に潤いとバリアを与え、それタオルドライを行い、流さない方を付けてからブローをしていく。流石クチコミで評判のいい店、ここまでの所要時間はあまり長くはなく、無駄が無い。……まぁクチコミを見て決めた訳ではなく、勘で決めたのだが。

 

 魔法で髪を乾かした後、店長は細かい所を微調整して切り、ノエルの髪にスタイリング剤を付けて……あら不思議。誰がどう見ても絶世の美青年が爆誕した。

 

 

「うん、顔が良い……世界狙えるな」

 

 

 何気なくノエルが言った言葉にその場の全員が頭をブンブンと縦に振り、一方その場に居ないセバスチャンは千里眼でノエルを見ており、手にペンライトを持って荒ぶっていた。そんなセバスチャンを見ていた空飛ぶトカゲは、何しているんだお前という目を向けている。

 

 当然そんな事を知る由もないノエルは、お会計をしようとして何故か断られ、待ち合わせの場所に魔法で転移しよう……として、店の外に出た瞬間黄色い悲鳴が起こり、バタバタと周りの通行人達が気絶した。

 

 

「えっ!?!? 何!? ビックリしたぁ!! 大丈夫ですか!? た、確かにイケメンだけれど、こうも会う人にいきなり叫ばれたり、顔見られて倒れるのは本当に心臓に悪い……」

 

 

 そう言ったノエルにその場の全員は心の中でこう叫んだ。

 

 

「(((いや、それこっちのセリフぅッ!!)))」

 

 

 ~・~・~・~

 

 

 城下町の噴水広場にて。シャーロットはよそ行きの女の子らしい服装をしており、腕時計を見る。そろそろ時間になるというのに、ノエルはまだ姿を見せていない。もしかしてドタキャンをされたのでは……そう考えていると、横から「お待たせ、ギリギリになっちゃってごめんね」という聞いたことの無い男子の声を頭上からかけられる。

 

 一体誰だ?

 

 シャーロットは声が聞こえてきた方に顔を向けると、目を見開いた。なんとそこには、虹色に光る白髪と、翠に輝く目を持ったイケメンが居たからだ。どう見ても容姿は隣国の皇子にしか見えない。そして想像していた時のノルンイメージよりも圧倒的に顔が良かった。

 

 

「色々準備をしてたから、遅くなっちゃって……驚いたよね? 私、ノエルだよ」

 

「ノ、ノエル先、輩……??」

 

 

 一体、見た目だけならばとてもか弱そうで小さい合法ロリが、どうしてこんなにも色々な意味で大きいイケメンになるというのか。思わずシャーロットは何かに目覚めそうになった。

 

 

「えー、私がこの姿になったのは他でもありません。全部シャーロットちゃんと舞台の為です、という訳で今日一日中私はこの格好と姿で自分の勘を頼りに、舞台の練習としてノルンになりきって「もしもノルンがこの時代に転生したら」というていでお出かけします。だからシャーロットちゃんも自分の役になりきって私をノルン、又は陛下と呼ぶように!」

 

「あ、はい……承知しました」

 

 

 ちなみにシャーロットの役はセバスチャンである。ノエル的には勘で「なんとなくだけど、歴史上のセバスチャンはおじいちゃんみたいな人だったんだろうな」と気づいていたのでそこは解釈違いだが、それはそれとして執事服は絶対似合うだろうと思っていたのでその事は言わないでいた。

 

 

「じゃあ早速僕(・)の国に行くよ、時間は有限だからね」

 

「えっ?」

 

 

 ノエルはシャーロットの肩に触れると、ヒエリカの門前へ魔法で転移した。

 

 

「……??」

 

「ヒエリカ帝国へようこそ」

 

 

 シャーロットは理解不能に陥っていた。というのも、まず転移魔法は保有している魔力量が多ければ遠くに転移できる。そして小さく、転移させる物体が一つなどであれば少しの魔力で遠い場所に転移させることができ、大きい物を一度に沢山転移させようとするほど消費魔力は莫大な物になり、制御するのが難しい。

 

 

「(ヒエリカは隣国だし、いくら土地が小さい国(この世界基準)だからといって、あんなロングワープをどうやって成功させたんだ。……いや、それよりも。一体どうやってヒエリカの土地に入った??)」

 

 

 ヒエリカは魔獣への対抗力として武器や魔法科学が発達した国だ。国民一人一人が自分の武器を必ず一つは持っており、義務教育に体育の授業では戦闘技術を学ぶ事になっている。つまりヒエリカ国民は全員が戦闘民族なのだ。

 

 その為、武器の管理や扱いというものはかなり厳しく、作る際は厳しい項目と条件を満たしていなければならない。そして国や民を守る為、そしてセキュリティ面の為にも武器の密輸や密入国に関してはどんな国よりも取り締まっているのだ。なのでヒエリカに行く時、都市ではなく土地に転移しようとしても、その許可を持っていないとそもそも魔法は発動しないようになっている。既にヒエリカの国土に居る分には、禁止区域でなければ発動するが。

 

 なので基本的には船で土地へ入り、転移魔法でヒエリカの都市前へ行き、入国許可証を出して入国という流れになっている。

 

 ノエルはその手続きを無しに転移魔法を使ったのだ。当然ながら、シャーロットにはそんな許可もパスポートも無い。

 

 本当に一体どうやった??

 

 シャーロットは混乱しながらも、ノエルに連れてかれるがまま、魔力に反応して開く皇族専用の大きな門を通る。

 

 

「さぁ、僕の手を握って。丸焦げになりたくないならね」

 

「丸っ……!?」

 

 

 ちなみに、どうにかしてチートのような手口で門を開けたとして、皇族でもない者がその門から入ろうとすると「貴様不敬だぞッ!!」という名の電撃銃が現れて、魔力電撃砲を浴びせられるのだ。その行為は神社にある鳥居の真ん中を通る事と同じなので。その行為は虫相手でさえ容赦が無く、そこから入ろうとしたハエももれなく電撃砲の餌食となる。ギリギリ死にはしないが、放置すると普通に死ぬ威力なので、実質死刑だ。この国には不敬罪はないのだが……制作した国民の強い意志を感じられる。どんな国にもタブーはあるのだ。

 

 ただし皇族に招かれた場合は客人という扱いになる為、例外だ。その為には個人専用の許可証として加工され皇族の魔力で作られた魔石、又は皇族の身体に触れていなければならない。

 

 そんな門に一体何故自分は普通に通れているのだろう。

 

 

「……?!?!」

 

 

 その瞬間、シャーロットは唐突に理解した。もしかして先輩は皇族にそっくりなのではなく、本物の皇族なのでは……と。 

 

 つまり、ノルンの子孫であるノエルにとって自分は「考えているノルン像は間違いだと本物の皇族である私に言われているというのに、頑なに自分のイメージを通そうとしている女」になってしまっているのでは……と、察したのだ。なんだか恥ずかしくなった上に、めちゃくちゃ失礼な事をしたなと自覚してしまい、冷や汗も流れ出た。

 

 そして皇族であれば、大昔のヒエリカの貴重な記録も目にする事ができるだろうという考えにも至り、シャーロットは更に縮こまった。

 

 

「シャーロット? どうかしたのかな、まるで猫に追い詰められたネズミみたいに縮こまっているけれど」

 

「な、ナンデモ、ナイデス……」

 

 

「ふうん? なんだ、自分の間違いに怯えているのかと思っていたけれど、そういう訳ではないんだね」 

 

 

 ノエルにそう言われ、シャーロットはビクっとした。その様子を見て図星だったんだなとノエルは思い、とりあえず何処かに行こうと決めた。

 

 

「それより、僕がヒエリカを治めていた頃よりどれ程大きくなったのか見てみたい」

 

 

 そう言いノルン(ノエル)は歩いてシャーロットと共にとある店に立ち寄った。

 

 

「バナナクレープ、イチゴクレープ、チョコクレープ、抹茶クレープをクリームマシマシで、それからタピオカミルクティーを頼むよ」

 

「ホヷァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ッ!!!!」

 

「陛下……??」

 

 

 とりあえずで、立ち寄った屋台の店にてノエルは食べ歩きでもする事にした。男子の姿だと異様に腹が空くので。しかも異様に甘い物が食べたくなる。シャーロットは多大なるカロリーと糖分の暴力に同じ(今は違うが)女子として引いた。

 

 甘い物は好きだが、流石に生クリームの量をこれ程食べるとなると……考えるだけでも気持ち悪くなりそうだ。シャーロットはドン引いた目をしており、千里眼で見ていたセバスチャンはニッコニコ、ノエルを見た店主は奇声をあげて挙動不審となっていた。

 

 親友(あいつ)なら絶対する、流石皇女様。

 

 

「何故クレープ屋に……?」

 

「もちろん、食文化がどれ程発展したのかをまずはこの僕が直々に、実際に舌で確かめている所だけれど?」

 

 

「え、でも迷わずにここに……」

 

「いいかい、僕の体は糖分を摂取すると沢山の魔法が使えるようになるんだ。だから今は皇族だけれど僕は常に甘い物を沢山食べていないといけない義務がある。偉大なるこの僕には常に万全を期して魔獣と戦う責任と義務があるからね。甘い物の発展は国にとって非常に重要で国の存亡に関わる事、つまりこの国が一体どれ程発展したのかが分かるんだよ」

 

 

「そ、そうなんです、か……??」

 

 

 そう早口でまくし立てるようにして言いながらノエルは、プルプルと渡そうとする手が震えている店主から4つのクレープを受け取る。そして口いっぱいにしてクレープを食べ、タピオカミルクティーを飲んでいた。あっという間に食べ終わると、こう言った。

 

 

「……まぁまぁだね、悪くはなかったかな」

 

 

 リモートで見ていたセバスチャンは更にニッコリした。

 

 親友(あいつ)は絶対言うし、絶対に素直に褒めない。その癖美味しい事が分かってるから食う予定の物が全部食える分だけ買う。しかもめっちゃ食うし、食うの速い。いや流石皇女様、本当にそっくりでいらっしゃいますよ。

 

 

「じゃあ次行くよ」

 

「え? 次??」

 

 

「言ったじゃないか、食文化の発展をこの僕自身が確かめるって」

 

 

 そしてシャーロットは本当に、本当に沢山のスイーツ巡りに朝から付き合わされた。12時頃、ようやくお昼時になり、シャーロットは解放された。

 

 

「あぁ、そろそろ昼食の時間だね。何を食べようか」

 

「まだ食べるんですか!?」

 

 

「当然じゃないか、甘い物で腹を満たせる訳が無い。この体は世界一偉大で優秀で尊ぶべき僕に与えられた、心配性な神からの贈り物だからね。甘いものは一瞬で消化されて僕の魔力に変換するんだ」

 

 

 甘い物でフードファイトしたかと思えば、まだ食べる。シャーロットは既に見ているだけでおなかいっぱいになりそうになっていたが、それは気分の話。体は正直に、腹の方から音を鳴らせていた。

 

 

「じゃあ、何処か高い店にでも行こう、この僕に相応しい店にね」

 

 

 ノエルはそう言うとシャーロットを連れて高級レストランの前に転移し、店の中に堂々と入る。

 

 すると周りから悲鳴が上がった。

 

 

「い、いいいいいいいらっしゃいませッ……2名様でいらっ、いらっしゃいますか……」

 

「そうだね、この僕に相応しい席に案内を頼むよ」

 

 

 ウェイターは推し族(と書いて皇族と読む)にそう言われて頭がパーンとなった後、とても緊張した面持ちでガッチガチになり、まるでロボットかのような足取りで歩行する。その間、シャーロットはキョロキョロと、人生で初めて来る高級(・・)レストランに緊張していた。そしてVIP席まで案内すると、メニュー表を出して逃げるように離れ……それから盛大にガッツポーズ。

 

 

「ゆっくり選んでも構わないよ、僕はもう決めてあるからね」

 

 

 シャーロットは恐る恐る、いい紙を使ったメニュー本を開く。なんだか見るからに高そうなコース料理が羅列されており、どれを選んでも税抜き2000ソール超えだ。いちばん高いコースだと、5000ソールもする。

 

 

「(一体どうしてこんな事に……どうして私は先輩と高級レストランに来ているんだ!? そ、それに私は今日そんなにお金を持ってきて──)」

 

「会計は気にしなくていいよ、金なら無駄にある」

 

 

 それはもちろん、家族から貰った過剰お小遣いのことだ。

 

 

「それにヒエリカはアーティファクトでの支払い方法しか無いらしい。財布を持ち運ぶ必要が無いからありがたいね。……つまり君はこの僕に奢られるしかないという事、それが一体どういう意味か分かるかな?」

 

「と、言いますと……?」

 

 

「泣いて喜び、この世に生まれて来た事に感謝するといいよ。この僕からその身に余る程の栄誉を与えられたのだから」

 

「(そこまで……??)」

 

 

 ノエルはそう言うと周りの客や従業員達は深く、それはもう深く頷いた。やはりよく訓練されたヒエリカの国民、格が違う。シャーロットは終始、理解できないといった様子。それが当然で普通の反応だ。国民達がおかしいのだ。

 

 そしてこの様子を見ていたセバスチャンはサイリウムのようなペンライトを盛大に振ってオタ芸していた。こいつがヒエリカ1番の最年長者にして最古にして最古参のおかしい奴代表である。何せ、急にオタ芸を始めた弟を見てドン引きした兄には気づいていながら、それでも尚止まらないのだから。

 

 

「それで、決まったかな」

 

「あ、いえ……その、どれを選べばいいのか……」

 

 

「じゃあ適当に1ページ目にオススメって書かれてるコースでも選びなよ、それか2ページ目に書かれた日替わりのメニューでも」

 

「(あれ、何で分かるんだろう……)わ、わかりました、ではそれにします……。陛下(・・)はもうお決まりですか?」

 

 

 その単語を聞いた瞬間、その場に居たヒエリカ国民達は何故かニコォ...という顔文字のような表情でニッコリしており、初代ってこんな感じだったんだなと思っていた。ちなみにノエルがシャーロットと出かける事は既に全国民が知っており、何故そう言わせているのかも知っている。セバスチャンによる情報拡散の仕業だ。ヒエリカの皇族にまつわる情報の発信源ある所に、この老人あり。

 

 

「まぁね、この僕に相応しい物を頼むつもりだよ」

 

 

 ノエルは呼び出しベルを鳴らすと、ウェイター達は「俺が行くんだよォ!!」と争っていた所、一目散にノエルの所へ走った。全員が。

 

 

「「「ご注文を受け賜ります」」」

 

「(……私に向けられる視線の圧がすごいな、これでもかってくらいに見られているんだけれど。たしかに今の私は世界征服できそうなくらいに顔が良いイケメンと化しているけれど、それにしたって見過ぎでは……)」

 

「じゃあ、このオススメメニューをお願いします」

 

 

 シャーロットが先に答えた事で、更にノエルに視線の圧が強くなる。穴が空いてしまいそうに感じながらも応えた。

 

 

「料理人達一人一人の一番得意で最も僕に食べて欲しいフルコースを頼むよ」

 

 

「「「かしこまりましたッ!!」」」

 

 

 そしてウェイター達は何故か全員で俺が伝えに行くんだとばかりに小競り合いしながら伝票を届けに厨房に向かった。

 

 

「す、凄い人気ですね……」

 

「当然じゃないか、この僕だからね(本当にどうしてなんだろうか……)」

 

 

 ノエルはそう思いながらも、スマホを取り出してシャーロットにとある画像を見せた。

 

 

「ところで、君はこの子を見てどう思う?」

 

「えっと……大きいですね?」

 

 

 シャーロットが見せられたのは、どう見てもヒエリカの国鳥ならぬ国竜のクルミだ。あまりにも大きく、鼻に乗せたノエルの手がとても小さく見え、頭の一部分のみしか映っていなかった。デカイ。

 

 

「他には??」

 

「えっ、えっと……」

 

 

「あぁ、これだけじゃ伝わらないか。……じゃあ、これはどうだい?」

 

 

 そう言いノエルはとっておきの動画をシャーロットに見せることにした。

 

 

『きゅーきゅー♡』

 

『あ゙~♡クルミぃ~♡世界一可愛いねぇ~~♡♡ドラゴン界でもトップオブトップだよぉ~~♡♡♡』

 

 

『きゅっ、きゅっ♡』

 

 

 世界一大きく、獰猛で高い知能と他の生き物には無い純粋な力と翼を持つ四足の爬虫類。それがドラゴン……その筈なのだが、動画に写っているクルミはどう見て聞いても二足であり産まれたての竜のような鳴き声を出してノエルに甘え、撫でられている。ノエルはいつも通り、デレッデレだ。撮っている場所はヒエリカの海付近の平原である。

 

 

「可愛い……」

 

「そうだろう?? そうだろうとも、クルミは世界一可愛いドラゴンなんだよ。君でも理解ができるほどに可愛いだろう?」

 

 

 しかしそう思っていられるのはこの時だけであった。

 

 

 すると動画のノエルは『じゃあそろそろ一緒に遊ぼっかぁ♡何して遊ぶ? 何がいいかなぁ?』と、言うとクルミはきゅーきゅー鳴く。

 

 

『あぁ、棒っきれで遊びたいんだねぇ♡ちょっと待っててね、今丁度いい棒を作るから……』

 

 

 すると動画の中のノエルは魔法で一瞬にして大木を生やすと、それを引っこ抜いた。ブンブンと振って土を落とすと、枝や根っこ部分を風魔法で全て削ぎ落とし、一つの棒にした。

 

 

『じゃあクルミ、とってこーい♡』

 

 

 そしてノエルは思いっきりぶん投げた。海の方に大木は豪速で飛んでいき、クルミは翼を広げてそれを追いかけ、2回の羽ばたきで飛んだ。大きなドラゴンが空を飛ぶ瞬間は、動画越しであろうとも圧巻である。

 

 ドラゴンであるクルミにかかれば時速300kr越えで飛ぶ大木を取ってくるのも容易く、10秒以内で普通に咥えて取ってきた。あたりに暴風が起こっているのが動画から聞こえる音で分かる。

 

 

『凄~いっ♡クルミ凄いねぇ~♡♡ちゃんと棒を噛み砕かないようにして持ってこれるなんて偉すぎるよ~~♡♡♡』

 

『きゅーっ♡』

 

 

 そしてクルミは再びノエルに大木という名の棒を投げてもらい、遊んでいた。

 

 

「……」

 

「本当にうちのクルミは天才だよ……他のドラゴンとは違って、力加減をちゃんと分かっているんだから」

 

 

 シャーロットは改めて思った。文武学祭でも見て思ったけれど、やっぱりこの人は化物だ、と。今ではその強さにも納得の嵐だ。もし世界に解き放たれれば世界の半分以上が蹂躙され崩壊すると言われている、ヒエリカ産の魔獣を狩る皇族ならできるだろう。

 

 ただ今は化物という印象よりもただの、怖畏ペットに対して親バカを発揮する怪力フードファイターにしか見えないが。結局、ノエルはクルミの話を料理が運ばれてくるまで延々と続けており、シャーロットはいつまで続くんだろうかと、無になっていた。

 

 






あとがき

はぁ……とっくに過ぎたのに、色塗りすら完成させられないなんて……ゲームの魔力は恐ろしいぜ……。























じゃあゲームの話します、なんのゲームの話をするかは下にタイトル書いとくので、今プレイ中orやる予定の物はこの感想を見なくていいからね。

あつまれどうぶつの森
Return of the Obra Dinn(この中で唯一のインディーゲー)
星のカービィ ディスカバリー
カービィのエアライダー
ホグワーツレガシー
ゼルダの伝説スカイウォードソード
バイオハザードレクイエム

買ったけどまだプレイしてないゲーム

ゼルダの伝説ティアーズキングダム(やり始めたらまた感想書くます)











あつ森とか、もうアプデ無いですとか言ってたくせに大型アプデ出しちゃうしさぁ!?何で出すかなぁ!!ありがとうございますッ!!!!

ずっと自分のSwitch(買ったのは2だったけども)持ってなかったからあんまりソフトとか買ってなかったし、本当はカービィちゃんのソフト欲しかったけど、買ってなかったやつも買ったし、ぽよぽよしてるしぃ……まじきゃわわ、永遠になんか食べててくれ。トマトとかスイカとか食っててくれ、3Dなぽよちゃん可愛いね……エフィリンくん、大好き。発売前は君のこと「どうせ裏切るんだろ??」とか思ってごめんなさい。だってどの面フレンズが……アイツらのせいで君のこと疑っちゃったんだ……君は悪くないんだ、君こそベストフレンド。

他には夢グループの恐怖の悪夢セットは買わずにソフト単体の方を買って遊んだり、船の上で懐中時計持って死因調査したり、夢の中でちゅぷ氏と島(フルタ村再現)を開拓したりして……もうね、時間が溶けちゃったね。いつかYouTubeとかでプレミア機能で公開してみたい。あと魚と虫の図鑑埋めたら絶対に自分の島の開拓やって、ヒエリカの再現するんじゃ……。完成したら夢番地に登録するぜ。ちなみに作者の島はみそしる島といいます、なぜなら我氏はみそしる教の教祖なので……。読者の皆もみそしる飲め、みそしる神を崇めよ。

しかしお陰で小説投稿するのに3ヶ月くらいかかっちゃったよ……。クソッ、面白いゲームばかり提供しやがって!!

それでね、やっぱね……ゼルダといえばリンリンとゼルダたんの絡みがいいんですわ。特にWii版発売当初からめちゃくちゃプレイしたのと、関係性がめちゃくちゃ良いのがスカウォなんですわ……久しぶりにやったけど、Switch版めちゃ操作性上がったね……凄くやりやすい。はぁ、ちゅき……あの幼馴染設定、マジ好き。ゼルダたんからのリンリンに向ける矢印が最初強めかと思ったら、最終的にリンリンからの矢印がクソデカになるの好き。あれ程ゼルダたん助けようと思ったシリーズ、今のところ無い。ティアキンはまだやった事無いから分からんけど……。というかね、もうブレワイで終わってよかったのでは??とか思ってたから、やる予定と気力がなかったんだよね。だって凄く綺麗な終わり方だったし……。でもメガネとちゅぷ氏が良いぞって言ってたからやろうと思って買ったけど、あつ森に熱が入っちゃったからまだできてない。だってさぁ……絶対時間溶けるもん。オープンワールドやぞ!?溶けるに決まってんだろ!!!それならあつ森の方に溶かす!!怖い!!もっと小説書けなくなる!!クソッ!!スローライフとか言いながら、プレイヤーは開拓したり島の管理してて、全然スローできねぇ……。時間遡行しまくって仕事してるし……。

そしてゼルダの悪役はギラヒム様が好きです。あの上機嫌状態のダンスと言動の節々から感じられるキモさと、なんかいつも会う度にイライラしてて最終的にキレ散らかしてるとこが好きです。ブラックムック、お前歩くな。手と尻尾生やすな。飛ぶな、大人しくしろ。あとマジでマスターソード強いよね……赤ボコブリンが瞬殺できちゃうし。それはそうと、辛口モードのオクタロック、盾縛り中に岩飛ばしてくんな。殺すぞ(それで初めてのゲームオーバーされましたふざけんな)

あとゼルダといえば、まだ読者の皆には公開してなかったかそうじゃなかったか忘れたけど、レイゼルくんの設定の一部を風のタクトのリンクの設定をオマージュしております。おばあちゃんが居るのと、スープが大好きという部分ですね。レイゼルくんの方は死んじゃったけど……。

はぁ~~……スカウォ大好きだけど、もう二度とサイレンやりたくねぇ。誰がやるかよ、あんな鬼ごっこ二度とやらねぇ(多分またやる)

オブラディン号はね、船長がめちゃくちゃ強かったなって思いました。だって背後から不意打ちで襲おうとした船員をノールックで返り討ちにしてるし……バトル映画か何か??

それとブレナンさんが異様に過去の記憶に登場して暗躍してて、行動を見るのが凄く楽しかったです。ただね、長槍持ってたのに船長にナイフで殺られて武器を奪われるのはダサいと思います。

エンディングで死因解明を全然できないまま帰ると、なんか「お前にはガッカリだぜ」(死)的な感じで医者死んでて「は???」となりました。それはそうとして、お猿さん可哀想……医者の欲のせいで殺されて……。というかほんとあなたどうやってあの懐中時計手に入れたんですか、いつから持ってたんですか。

あの貝殻って結局なんだったんですか……。あと船長、人魚をパンパン(マイルドな表現)してたんですね……。それはそうと、あの料理長の死因には草を生え散らかした。クソダセェぜ、ワロス。最後まで謎が多いゲームだったけど、情報が確定した時は脳汁ブシャーでした。

エアライダーは例の「ギャラクティック・ノヴァには狙いがあった」を見てニッコリしましたが、その後の蜘蛛にはヒュンッてしました。なんだよあれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!尊厳破壊じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!!我氏は割とそういうの好きだけどぉ!!!!MOTHER3のしきかんどのが版権キャラの中でも最推しである時点でお察しだけどぉ!!!!でも辛いんだぁぁあ!!!!それとこれとは別ぅ!!!!しかもあれ、狙いはあったけど悪意無かったし、実は別のやつが悪い願いを願って、ゾラの願いも同時に叶えてミックスしちゃった結果のロードトリップって!!!!ゾラ!!!!可哀想!!!!!無機物だからって何してもいいと思ってるんですか!????サークライめ!!!!ノワールにはウィリーに乗ってずっと走り回っててほしい。あとサークライ、というかSORAって機械のCGマジで上手いな……スマブラXの頃から思ってたけど、マジで表現が変態的過ぎる……。映画か??とか思っちゃったよね。なんというか、FFとはまた違ったリアルさと、キャラクターのアニメ調なCG表現とかがね、本っ当に素晴らしいと思う。

櫻井カービィもね……やっぱいいね。ワープスターがちゃんと乗りやすそうな感じ(薄い)だし。アニカビで育ったから、熊崎カービィのワープスター見ると「ふっっっと、正月太りか??痩せろ????」とか思っちゃうのごめんね……。ぷくぷくしたワープスター、美味しそう。食えんのかな……とか思っちゃうのもごめん。我氏がつい、とりあえず食えるかもしれないマインドになっちゃうばかりに……。いつかカービィカフェとか行ってみたい。メタ様が食べてるデザートシリーズとか食べてみたいね。

ホグワーツレガシーはね、実況動画をちょっと見てたけども途中でやめちゃったのでせっかくだしやるかと思いまして。やってみたら、蜘蛛の土の中から出てくる時の攻撃をくらってふっとんで落下死しました。クソダサい。ミソ・スープ(主人公の名前)死んじゃった……。そんで寮は診断受けたらハッフルパフでした、寮内可愛いね……めちゃくちゃ落ち着く空間。それとプレイして初めて知ったけど、アズカバンってハッフルパフじゃないと行けないんだね……すごく暗かったです。まだ途中だから、なんとかレベルあげて呪文とかも覚えていかんと……。


べいおもですね、まだ途中でごじます。マジでグレース編が苦痛すぎる、弾ぁ……弾をくれぇ……。あとなんで血とそこらの金属で錬金術して弾になるんだよ、おかしいだろ……。それと輸血カリバー強すぎんか?破血アンプル4回ぷちゅーしないと倒せないのに、デブゾンビ瞬殺とかヤバすぎだろ……。それと生きとったんかワレェ!!ザ・ガール、お前生きて(?)たんか!!さっさとロリを返せ!!!!ちね!!!!……そっからはまだ知らん。

まぁ、とりあえずはこんな感じっすね。



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