チュートリアル用のチョロイン幼馴染に転生してしまった 作:水性さん
ほんっとうにお久しぶりです、ゴスロリいつか着たいから最近メイクを始めて、コスメってめちゃくちゃ高いなチクショウ、あと久しぶりに夜勤する事になったけど今シフトいきなり6回は死ぬわ……となった、脂性肌イエべ秋の水性です。誰かオヌヌメのプチプラ教えて欲しい。
そんな訳で、全然執筆もゲームもできてない。時間が……時間が足りねぇ!!
今回はpixivのファンボに書き溜めていた2話分を投稿するぜ。次の回は準備出来次第、投稿するぞ。
シャーロットはその場に居るほぼ全員からの視線がノエルに集まっていた為、人にじっと見られながらの食事というのは中々食べづらい。テーブルマナーに自信はなかったものの頑張って精一杯のお上品スキルでナイフとフォークを使い、緊張しながら一口食べた。
「美味しい……! 学食よりも美味しい食事は初めてだ!」
「感動するのはいいけれど、素に戻っているよ」
「あっ」
ノエルに指摘され、シャーロットはハッとする。
「も、申し訳ございません……」
すると沢山のウェイトレスが何やらガチガチのロボット歩行をして、大量の料理を運ぶ。もちろんそれはノエルの分だ。サーモンのアペタイザー、サーモンのオードブルなどがこれでもかと様々なアレンジされた物が用意されている。……つまり言い方を変えただけで、意味はどれもサーモンの前菜だ。
「「「「「こ、こここここちら前菜でございます」」」」」
「ご苦労」
ノエルは早速、何故かサーモンづくしな前菜を頂くことにした。
「(……おかしいな、私がサーモンを結構好きな事が何故かバレている)」
とりあえずはサーモンのカナッペを頂き、その理由を勘で当てようとしたが──頭の中がほわほわぽわーんとし始めたので止めた。その次はマリネ、カルパッチョ、ジュレがけ。
「(しばらくサーモン食べるのは止めておこう……飽きると嫌だし。でも前に食べた屋台のカルパッチョは飽きないだろうけど)」
ノエルはそう心に決めた後、お上品にナイフとフォークを使って食べ始めた。一皿ずつの量はあまり多くはないので一気に食べたいところだが、それでは品がない。一口で食べたい所をグッとこらえ、食べ進めた。
「(……気まずい)」
気の置けない友人相手であれば、このような無言の時間が気になる事もない。しかし相手はTSイケメンの先輩で、訳もわからずヒエリカに連れてこられたかと思えばスイーツ巡りからの高級レストランのフルコースを食べる事になってしまったのだ。しかもノエルの奢りで。先に自分が前菜を食べ終え、手持ち無沙汰になり状況が状況なのも相まって、シャーロットはかなり気を使っていた。
「(……本当に不思議だな)」
シャーロットはノエル(♂)の顔を覗き見ると、改めてそう感じた。元から顔は良かったが、あの童顔ロリ体型(骨格は年相応)から女性ウケランキング上位にランクインするであろう、虹を帯びた白髪イケメンになるのだから。
通常、性転換薬を使用する際は身長や体格などはそのままで、性別が変わったりする。よくある、平凡な男がある日目が覚めたらとんでもない美少女になっていた……というように、元から持っていたものが変化する事はなく、平凡な顔(♂)が性転換した所で平凡な顔(♀)になるだけだ。
つまりノエルが性転換したら、本来ならば変態(某勇者も当てはまるがそうではなく、そういう性癖を持った不審者)が涎をたらして飛びつきそうな程、圧倒的に顔が良い、細い筋肉の付いた合法
……だというのに。
「(薬一つで女を堕とす事に特化した、色気溢れる高身長イケメンに……こんなの反則だ)」
思わず相手は彼氏持ちの女であるのにも関わらず、勝手に自分がガチ恋してしまいそうなメロい顔にシャーロットはチラチラと見ていた。ノエルはその視線に気づかない訳もなく、視線を前菜からシャーロットの方へ移すと目が合う。シャーロットは反射的に目を逸らすと、ノエルは口の中の物を飲み込んでから口を開く。
「……あまりそう見られると食べずらいんだけれど、もしかして君には人が食べている様を不躾にも見る趣味でもあるのかな」
「へっ!? あ、その、申し訳ございません……」
「まぁ気持ちは分からないでもないよ。僕の顔は天下の逸物だからね、気になってしまうのも仕方が無い。だけど……
そう言葉を切り、ノエルは魔法を行使して周りに声が聞こえないようにした。
「いくら僕の顔が彫刻かのように美しかったとしても、そうジロジロと見られるのは気持ちがいい事では無いし、この僕に対して随分と無礼で非礼な態度であるという事をしっかりとそのお粗末な頭で理解した方がいい。そもそも君にはこの僕の執事という自覚が──」
それから毒素を纏う言葉が次から次へと飛び出し、延々とノエルのターンがやってきていた。シャーロットは「……いつまで続くんだ、というかそこまで言わなくても」と、若干へこみかけており、それを見ていたセバスチャンはねちっこい所があるノルンの真似をするノエルにニッコリしており、皇居でペンライトを持って頷いた。
それからノエルが前菜を食べ終えた頃。一方的な言葉も終わり、2人が食事を終えるまでこれといった会話もなく、フルコースを堪能した。味は良いがシャーロットは食事を楽しめた訳もなく、どこか暗い表情で店を出た。
「……さて、そろそろ平原に行くよ」
そんな時、シャーロットをそんな表情にさせた元凶は、唐突に話を切り出した。
「えっ!? ヒ、ヒエリカの平原に、今から!?」
「何を驚いているんだい? いつもそうじゃないか、僕はただ仕事をしに行くだけなのにどうしてそこまで驚くのかな。今日のセバスチャンはいつにも増して変だね」
ヒエリカの平原といえば、世界で最も危険な平原と世界共通の常識として誰でも知っていた。そんな場所へ今から向かう事になる。いくらノエルが強かったとしても、数の暴力の前には太刀打ちできないのではないか。
「ま、待ってくださ──」
シャーロットが止めようとするが、時既に遅し。ノエルはシャーロットの肩に手を乗せた瞬間に
「グルルル……」
「キシャーーッ!!」
「ブルルッ、ブォォォオッ!!」
魂と肉体を奪い合おうとしていた三匹程の魔獣達の中心に転移してしまい、今にも巻き込まれそうだ。そしてお互いに睨み合っていた所でノエル達が転移してきた事により、魔獣達もノエル達の方を見てロックオンする。
「うわぁぁぁぁぁあっ!!」
魔獣に睨まれ、思わずシャーロットは悲鳴をあげると同時に、三体の魔獣が一斉にノエルたちの方へ攻撃をした。
「……ここは相変わらず、手厚い歓迎をしてくれるじゃないか」
三体の魔獣の攻撃を逸らす事で最小限な防御で防ぎ、シャーロットに当たるであろう攻撃は手元に魔法剣を呼び寄せ、剣で切って止めようとする。だがここでノエルの勘では「ノルンならそれは使わない」と働き、ここでノエルが取るべき行動を正確に教えてくれた。
「セバスチャン」
ここでノルンなら呼ぶ。一体なんの意味があるのかは分からないが、そのまま体全身を使って真っ直ぐに振り抜いた。
その瞬間、ノエルの手に大きな日本刀にそっくりなランセンの武器が現れ、魔獣は真っ二つに切れると勝手に翠に燃え上がった。ノエル自身も内心では「えっ、何で!? あ、おじいちゃんの名前言ったから!? おじいちゃんが出したのこれ!? でも何で私の剣じゃないの!? というかこの刀何!? 炎の属性付与されてる! 刀カッコイイ!!」となっていたが、それを表に出さないようにしてノエルは刀を握り直すと、魔獣をよく見ながら間合いを図る。
普段のノエルならとりあえず先手必勝で勘の危険察知を頼りに切りに行くか、魔法で相手の出方を伺うが、そうはしなかった。何せ、今のノエルはノルンなので。
ノエルは次の攻撃を仕掛けてきた魔獣が自分の間合いに入った瞬間、一瞬で魔獣をなます切りにして、エンチャントの効果で燃やし尽くした。そしてノエルは刀を見て、心の中で叫んだ。
「(かっこいいーーーー!!)」
やはり刀という武器はカッコイイ。ロマンがある。究極的なまでに切ることへ特化し、刀を打つ方も持ち主にも技量を試され、芸術品としても美しい輝きを放つその青白い光は人々を魅了させるだけではなく、どこまでも敵を切るということだけを目的としている。そんな武器は刀において他にない。
ただ……鞘がないので、このまま持って歩いていたら危なくは無いだろうか。ノエルはそう思っていると「ノルン様」と呼ぶ声が隣から聞こえる。隣を見てみると、そこにはセバスチャンが居り、刀の鞘を持っていた。
「い、いつの間に……!?」
シャーロットは驚く中、ノエルはこの刀が一体どういう物なのかをセバスチャンに聞こうとする。
「おじい──」
呼びかけたところでセバスチャンは頭を横に振った。
「今はノルン、なのでしょう?」
「……そうだね、分かった」
ノエルの返事にセバスチャンは笑ってみせると、
「ですので、本日はこの光風霽月・燐で魔獣共を斬って頂きます」
「(……それって、初代皇帝が使ってたっていう、武器の名前では……? え、まさか本物……?? そ、そそそそんな訳ないよね……????)」
そんな訳があり、本物である。セバスチャンは親友の愛刀を持って、久しぶりに見た刀の煌めきと炎にニッコニコしていた。というのも、本当ならこの刀は歴代皇帝、皇族達に受け継いで使って欲しかった物だったからだ。
……しかし、誰もこの刀で魔獣を倒す事は無かった。というのもこの光風霽月・燐……刀身がとても長く、重いのだ。それこそ魔法で刀を抜刀し、魔法で納刀した方がいいくらいには。
ヒエリカの魔獣は他国に比べとても大きい個体(象並の大きさ)がわんさか居る為、普通の刀で両断しようとすると長さが足りない。その為、魔獣を斬る為だけに打たれ、エンチャントされた光風霽月・燐は、戦闘時以外ではただの荷物となっていた。要するに、使いづらいのだ。
更に、他国から戦争に疲れてやってきた移民の受け入れによって新しい文化と武器の製造技術、そして戦闘技術が入った事により、様々な戦闘の幅が広がった。切る時にだけ、刀身が伸びたりするようなスキルがエンチャントできるようになったので、わざわざ光風霽月・燐を使う必要がなくなってしまったのだ。更に光風霽月・燐はとても希少な素材と高い技術で作られた刀であり、もし刃こぼれでもしよう物なら目も当てられない。一体どれほどの技量を持った研ぎ師が何日かけて、研石をどれほど使って研ぐ事になるのやら。
まぁ光風霽月・燐は刃こぼれどころか折れたとしても、魔力で勝手に元通りになるエンチャントが付いている上、折れた部分は折れにくいように刀が勝手に自己強化するので要らない心配なのだが……。
セバスチャンの聞かれてないから言わないという、悪い癖が発動してしまっていた結果、そんな名刀使うの勿体ないし、それを研げる人間が数少ないという事で、まさしく伝家の宝刀となって出し惜しみしていたのだ。
しかしそれは時代と共に使えない理由は変わって、そんな希少な物を使う訳にはいかない、というふうになった。今や光風霽月・燐は国宝となり、歴史的にも値段の付けられない程の物となってしまった。
セバスチャンとしては、親友の武器が国宝になって武器庫の奥で大事にしまわれているのが不思議な感覚であったし、ボッロボロになってベッキベキにへし折れるまで使い倒して、光風霽月・燐で戦って欲しかったのだが……。
結局誰も使わなかったのだ。……そう、今の今まで、ノエルが使うまでは。知らないとはいえ、親友以外で初めて刀が使われた事にセバスチャンはニッコニコだ。
すると普段ノエルが使っている
意思疎通はできないが、ジェームズが付けた人工知能は誰かに似て嫉妬深いようだ。鞘に収まっている光風霽月・燐に向かって、勝手に攻撃をしようとしている。というかしている。柄や鞘に傷がついた所からたちどころに傷が消えていくが。
「……何をしているのかな、しばらく僕に使って欲しくないんだったら止めないけれど」
ノエルがそう言うと、白薔薇の追憶はピタリと止まり、ブローチの状態になって大人しくなった。
「いい子だね」
ノエルはポケットにしまうと、勘を頼りに魔獣が居るであろう方角へ向いた。
「さっさと行くよ、セバスチャン。害獣共を駆逐しに行かないといけないからね」
「はい、お供いたします」
ノエルはシャーロットに向けて言ったのだが、何故か本物が返事をした。本人だって分かっているので、あえてである。それに対してノエルはじとーっとした目をすると、セバスチャンは更にニッコリした。
「はぁ……」
わざとらしくノエルはため息を吐くと、唐突にシャーロットを俵担ぎした。
「へ、陛下っ!? 急に何を!?」
「懐かしいね、昔は君に一度されたのを思い出すよ。凄く屈辱的だった」
「いや、何の話ですか!?」
「全く、あの時のことを忘れるだなんて……君はいつからそんな薄情な人間になったんだい? 精々舌を噛まないよう、その五月蝿い口を閉じたら」
ノエルはそう言うと、全身に魔力を巡らせて走った。
「うっ!?」
その姿はまるで白兎が疾走しているかのよう。魔力は皇族にとって血液のようなもの、魔力を速く意図的に全身に巡り心臓に到達し一周させる事で、ただの人間には決して真似出来ない速度で平原を駆けぬける。
(それを可能にしているのが吸血鬼の因子と、特殊な脳の構造によるものだ。吸血鬼のみならず、魔物には体を環境などによって変質させることができ、適応させる事ができる。
その土地によって変わる魔力の性質や波長を得る事で、魔力に合わせて本能で変質させているのだ。しかし皇族はヒエリカの環境でしか完全に適応できない体である為、外国で生活していると持てるの力と身体能力及び身体機能の60%しか発揮できない。そしてヒエリカ以外で紅眼状態になると、通常の3倍寿命が削られる。
だが他国で生活すると体に常に負荷がかかる状態で生活している事になり、ヒエリカよりも魔力が少ない土地である為、体が無意識に魔力を得ようと魔力を吸収する能力、そして身体能力を向上させようとする吸血鬼因子、ステータスの
そしてある程度のその土地の魔力に耐性ができる。しかしその恩恵が得られるのは、長い間他国で留まっている場合のみ。短期間であると魔力の耐性が無いため、
その中でも一部例外は2つほど存在し、他国の血が混ざった場合はその血に関する土地であれば、ある程度適応が可能となっている。その場合、発揮できる身体能力は80%。しかしその場所から遠くなればなるほど、恩恵は得られない。もうひとつの例外はスキルの"適応"を持っている場合だ。これらは一般的にただの環境に対する適応だが、皇族がこの適応を得た場合、可能性の力によって拡大解釈されたかのようなスキルへと変貌する。
このスキルを皇族が持っている場合、その恩恵は様々だ。ひとつは敵の動きなどに適応する事ができ、どんなに相手が自分より強かろうと、ステータスが上回っていようと、攻撃などを集中して見れば攻撃やその速度などを完全に見切れるようになる。その他にも他国の魔力の適応、言語があげられる。どのような場所であろうと100%の力を発揮することができる。
魔力の感知や出力、制御を行っているのは脳である為、心臓の次に魔力を多く含む体の部位だ。その為、魔力を急激に失うと脳の機能が落ち、制御ができない状態になると強過ぎる力で体がケガ負わないよう身を守る為、そして魔力の
次の
「わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!??」
「五月蝿いけれど、君の悲鳴を聞けるのは中々いいものだね」
顔に当たる空気の抵抗を受け、目の潤いが一瞬にして干からびそうになり、怖いのも相まってシャーロットはぎゅっと目を閉じた。そして目を閉じて気がついた。シャーロットを担いで走っているというのに、全く揺れないのだ。恐る恐る、シャーロットは薄目で前を見てみる。
「(……凄い)」
狭い視界ではあったが、視点は固定されたかのようにブレがなく、真っ直ぐに目標まで走っているのが見えた。向かう先は、ヒエリカの中では弱い魔獣達の群れだ。
「じゃあ、あの害獣共の群れに突っ込むから。精々僕から落ちないよう、大人しくしているといいよ。まぁこの僕が離さない限り、落ちる事は無いけれど」
「しょ、正気ですか!?」
「おや、執事である君が僕に向かって随分な口の利き方じゃないか。せっかく、世界で最も尊いこの僕の英姿を見せてあげようとしているというのに。君はそこで黙って偉大な僕が戦っている姿を、しっかりとその小さな脳みそに焼き付けていればいい」
ノエルはそう言うと、このスピードを目で追える本物の執事に
「……で? 僕が魔獣共を斬ったところをしっかりと目に焼き付けたかな?」
「何一つ見えなかったです……というかちゃんと見れる体勢じゃないと言いますか」
「全く、僕の執事なら常にどんな時でも僕の活躍を知っているのは当たり前だというのに……。次は見逃さないようにする事だね」
「あの、その為にもまず下ろして欲しいのですが」
そう言うシャーロットに対してノエルは「主人に対して執事が命令をするだなんて、全く……僕でなければ重い処罰でも下されていたんだよ? 優しい僕に心の底から感謝するべきだよね」と言わんばかりな顔を装ってシャーロットを下ろすと、普段は隠している魔力を外に強く放出させて魔力に反応した魔獣を引き寄せる事にした。
「……さて、数分すればここに害獣共が押し寄せるだろうから、精々今の内に心の準備でもしておくんだね」
「えっ!?」
「尤も、この僕が居るのだからその必要はないだろうけれど」
そしてノエルは夕方まで魔獣を狩り尽くしていた。魔獣が落とした大量の魔石は良い値段になり、その金を寮へ転移させる。
「……さて、今日一日私はノルンとしてヒエリカで一日を過ごしてみたけれど、どうだった?」
「えっ!? あ、あぁ……そうだな、なんというか……」
シャーロットは急に素のノエルに聞かれ、正直に答える。
「その……だいぶ、言葉がキツいのと、よく喋るなと思ったよ」
「だよね、私もちょっとそう思った……あ、でもそれはあくまでセバスチャンと一緒に居る時のノルンとして演技してたから! 私の本心じゃないからね!?」
「分かってます、あと……全然、皇帝って感じがしないとも思ったかな。ただのナルシストみたいな……」
「元々、初代皇帝はただの一般人で商人の家に産まれた人だったらしいから。まぁ、性格は最初からこうだったと思うけれど……私には馴染み深いかな。お父さんとか、その親戚達が全員そうだから」
「そ、そうなんですか……」
その言葉を聞き、シャーロットは「父方の方が皇族なのか……」と、皇族の圧倒的な自己主張の激しいDNAを感じた。一方ノエルは父親と一緒に出かけた時にノルトが逆ナンされ、初対面の女性に対して「雌豚ごときがこの俺によく話しかけようと思えたな、身の程を知れ」と言っていた時のことを思い出していた。
「それで、ちょっと気になってたんだけれど……おじいちゃんはいつまで着いてくる気なの」
「こう──お嬢様がヒエリカを出るまでです」
ニッコリ顔でそう言うセバスチャンにノエルはジトーっとした目を向けると、更にセバスチャンのニッコリ顔が強くなった。
「……とりあえず、寮まで送っていくよ。散々連れ回したし、女の子一人で帰らせる訳にもいかないし」
「(先輩も女子である事をツッコむべきなんだろうか……)」
そしてノエルは転移魔法でシャーロットと一緒に寮の前へ行くと「また明日ね」と言って今日は別れた。……その瞬間、ノエルの背後に身に覚えしかない魔力と黒いオーラを感じ取った。
「……」
「(今日が私かシャーロットちゃんの命日か……)」
珍しくレイゼルが黙っているので、ノエルはそんな事を考えながら恐る恐る振り向いた。
「(あれ、女の子になってる……)」
するとそこには性転換薬で女体化したレイゼルが居た。
「……俺以外とデートするのは楽しかった?」
「全く」
「じゃあ今から俺とデートするよな?」
「その状態で……?」
「するよな??」
「は、はい……」
どうやら知らない女(レイゼル主観)とデートをしたのが相当嫌だったらしく、自ら女体化して対抗するかのように強制デートをする事にしたらしい。
「……頭撫でろ、あと俺もノエルと高ぇ飯食う。あいつよりめっちゃ食う、そんで俺の方があいつよりいっぱいノエルに奢られるんだ……」
「あ、そろそろご飯の時間だっけ……というか、奢られた金額を競う必要は無いと思う」
拗ね&怒モードのレイゼルの要望通り、ノエルはレイゼル(♀)の頭を撫でる。
「……帰ったらこのままセックスする」
「えっ」
「スるよな??」
「いや、それは……」
「じゃあ元の俺を掘るか、今の俺と──」
「今の状態で……」
流石にホモォ状態で童貞を卒業するのは精神的にも衛生的にも抵抗感があるし、そもそもやり方が分からないので即座にノエルはTSセックスの方を選んだ。
「今日はノエルの方からキスハメして、俺が最低でも10回はイけないと許さないからな……」
「(難易度が結構高いな……)」
いくらこの世界がエロに特化していようとも、流石にその回数を初見でしようとするのは難しいのでは? と、ノエルは考えていた。
唐突な裏設定ッ!!
実はスクイナちゃんは処女受胎です。正確には人工授精(採取した精子を専用シリンジで子宮内に出し、受精させる方法)で産んでます。なので妊娠が発覚した当初は「命(優秀な遺伝子)の選別を行ったのでは??」とか言われてました。
それに対しておばあちゃんは「そんな事しなくても強いに決まってるじゃない、あたしの子なんだから。あとそれをあたしに言うのはいいけれど、スクイナちゃんに言った馬鹿はあたしが〆るわ。今すぐに」ってコメント残してる。そんでマジで特定して〆てる。つよい。
あと皇帝の精子は必ず、非常事態時の為に冷凍保存されております。これで皇族が全員死んでも、皇族の血が絶えないようにはなっております。
アンケートは何となく作りました。全部スケベ回だけど、多分書かないかもしれない。
見たい回はどれ?(書くとは言ってない)
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やっぱノエルは俺の射精管利してるな
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