R-18って難しい……
クチュクチュという音と下半身に走る感触で目が覚めた。薄暗い照明が寝室を照らしている。
違和感のする下半身に目を向けて、自分の目の前を疑った。照月が僕の股間に顔を埋めて僕の物を結わえている。
「て、照月!?」
「あっ、お目覚めですか?」
照月がフェラを中断して呟いた。
動こうとして、手足がベッドに縛られている事に気づいた。
「力づくでも良かったんですけど暴れられると面倒なので最初はどうしてもこうなっちゃうんですよね」
「照月……辞めるんだ……」
「提督が嫌って言ってもここは正直ですよ」
「つっ……」
照月に勃起した男根をつつかれた。下半身に電気が走る。
「このままイカせてあげますね♡」
照月がぐちゅぐちゅと音を立てながら僕の物を攻め立てる。舌が裏筋をナメクジのように這い回り、射精を促そうとする。
オナニーぐらいしか性経験の無い僕が耐えられるはずがない。
「あ……ぐ……」
為す術なくイカされた。我慢していたものがドクンドクンと噴き出していくのを感じる。
照月の喉がゴクリと動くのが見えた。
「アハハ♡ いっぱい出ましたね」
小馬鹿にするように照月が言った。射精の余韻の中、必死になって頭をフル回転させる。
わけがわからない。照月に夜這いをかけられているように思える。睡眠薬を盛ったのも可能だろう。一体なんでこんなことを……
照月が服を脱ぐのが見えた。制服を脱ぎ捨て、上半身が彼女の赤いブラジャーだけとなる。彼女はそのまま手馴れた手つきでスカートに手をかける。マズイ。このままだと確実に一線を超える。
「照月、今ならまだ何も言わないから……」
そこから先の事に期待する自分がいないと言ったら嘘になる。だけど、提督として止めるべき状況だった。
「いやです♡」
理性を振り絞った儚い抵抗は、照月の一言であっさりと失敗した。
彼女が下着を全て脱ぎ捨てるのが見えた。
今、目の前に生まれた時の姿そのままの照月がいる。薄い毛の生えた秘部は、既に濡れて水滴が垂れている。ゴクリと喉が鳴った。
「本当は、上は脱がなくてもいいんですけど男の人はこうした方が興奮するんですよね。提督は寝てるだけで終わるのでじっとしていて下さい……♡」
照月が僕の上に馬乗りになる。これ以上進むと後戻りできなくなるという実感が脳裏をよぎった。
「よせ! やめろ……!」
僕が止めるのも聞かず男根を膣にあてがい一気に貫いた。
「うぁ……!」
ペニスに生暖かい感触が走り、情けない声が出る。
「アハ♡ いい所に当たってますよ♡」
彼女が上で腰を振る度にぐちゅぐちゅと音がして腟内で刺激された。
照月の喘ぎ声が寝室に響き渡る。視界に写るのは光悦の表情を浮かべる照月と目の前で揺れる双球。
ああもういい、どうにでもなれ。
「照月……手のロープを外してくれないか……?」
「暴れない事を約束するならいいですよ♡」
無言で頷いた。
両手のロープが外れるのと同時に彼女の発育の良い胸を鷲掴みにした。柔らかかったけど弾力のある不思議な感触だった。
「ん……♡ やっとやる気になってくれましたね」
「うるさい……!」
テクニックもクソもあったものじゃない。ただ、無我夢中で彼女の胸を掴んで腰を振る。ひたすら本能に身を任せた。
「素直じゃないですねぇ……でも、提督がその気になったら照月も少し飛ばしちゃっていいですね♡」
急に膣肉の締め付けが強くなる。同時に、馬乗りになっている照月の動きも早くなった。
「うわっ……照月、それヤバイ……!」
「別に出したいなら出しちゃっていいんですよ。提督は照月の玩具なんですから♡」
玩具という言葉に何かが引っかかった気がしたけど気にしている余裕は僕には無かった。
込み上げてくる射精感を全力で耐えるが膣内から与えられる快感のせいで目の前にフラッシュがかかる。
限界が来るのにそう時間はかからなかった。
「あ……う……」
フィニッシュの瞬間、膣肉が唸りペニスを絞り出そうとするのを感じた。どくどくと精液が尿道を通り流れ出ていく。
だけど、僕が射精しているのにも関わらず照月の動きは止まらなかった。
「うわぁぁぁ……動かないで……!」
「照月もイきそうなので我慢してください......♡」
射精の余韻に浸る間もなくペニスを虐められた。
苦痛にも感じる快楽の中、逃げることもできずに快楽の海に飲まれるしかなかった。
三回目の絶頂は、照月と同時だった。
快楽の波状攻撃に脳みそが焼ききれそうになった。
「はぁ……はぁ……」
照月が上に倒れこんできた。息が切れる。
気になっていた異性である照月と行為に至れた幸福感はたしかにあった。だけど、一方的なものだったし、流れでやったようなものだったから困惑の気持ちがずっと強い。さっきの有無を言わせぬ彼女よりも、今の絶頂した直後なら話を聞いてくれるかもしれない。
「照月……なんでこんなことを……?」
「私がやりたいからです。それ以外に理由がいりますか?」
照月の表情を見て説得が不可能であることを悟った。彼女の笑顔はイ級の内臓を摘出しているときと同じ物だった。
「休憩は終わりです。まだやめるつもりはありませんよ」
蛇が鎌首をもたげるように照月が起き上がった。
まだ余裕があるらしい。だけど、僕はもう限界だ。
そんなに体力が強い方じゃないし、立て続けに三回も射精している。体に力が入らないし、ペニスも衰えている。
「照月……すまんがもう限界だから……ムグッ……!?」
キスされたと思ったら照月に何かカプセル錠の物を口移しで飲まされた。
「何を!?」
「明石さんに作ってもらった精力剤ですよ。副作用とかは無いので安心してください」
「う……あ……」
効果は、直ぐに現れた。
体の中に火がついたように暑い。たちまちのうちに男根は鉄のように硬くなった。
「まだまだやれますね♡」
照月に恍惚の表情が浮かぶ。
鷹下の雀だ。僕が雀で照月が鷹、一方的に捕食される運命を受け入れるしかなかった。
「そういえば、提督。知ってますか? 男の人の物って首締めると硬くなるんですよ」
自分の中の本能が警鐘を告げた。
「まさか! 照月! それは流石にやめ……!」
「大丈夫です。後遺症が残らないぐらいにしてあげますから」
首を絞められた。
「ぐぇっ……!」
照月が上で腰を下ろした。ズブリという感触と共に先ほどの数倍は強い快感が全身を走り抜ける。
「アハ♡ さっきよりも大きくなってる♡」
必死になって照月の手をどけようとするが万力のような力でびくともしない。 全身に走るのは、酸欠から生じる幻覚状態に近い麻痺。
快感と麻痺の混濁の中、意識が遠くなるのを感じた。 最後に見た光景は、彼女が無我夢中で僕の上で腰を振る光景だった。
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目が覚めた。
感じたのは全身の痛みと倦怠感。自分の体の調子が昨日、何があったのかを物語っている。
気を失っても気付け薬で起こされて無理矢理相手をさせられた。照月もやり過ぎたと思ったのか気絶して以降は、首を絞められる事は無かったがそれでも辛いことには変わりない。
照月の性欲は恐ろしい程に強く、永遠に続くかと思われた。射精した数は6回からは覚えていない。
ただ、彼女の肉欲のために体を重ねる事を強制される……
いわゆる逆レイプだった。
外では小鳥がチュンチュンと鳴いていて、快晴なのが窓ガラスから見えた。昨日の事さえなければ気持ちの良い朝だったと思う。
照月は横でスヤスヤと眠っている。昨晩の乱れ方が嘘のような綺麗な寝顔だった。
頭を抱える。やってしまった。向こうから襲われたとはいえ部下を抱いてしまった。妊娠させたかもしれない。それに、恋仲でもない部下に手を出したこと自体、大問題だ。
どうすればいいだろうか? とりあえず叢雲にバレるのはマズイ。
真面目で厳しい彼女にバレると何が起きるのか想像したくない。場合によっては彼女が昔の提督にしたみたいに半殺しにされかねない。
ここまで考えて大変な見逃しに気づいた。
「時間は!?」
気づいた瞬間に六時の鐘が鳴った。同時に寝室のドアが開く。
「朝よ。起きなさい」
叢雲の冷たい声に背筋が凍りついた。
「叢雲!」
「昨日はお楽しみだったわね。外まで声が漏れてたわよ。良かったわね。童貞が卒業できて」
「違うんだ! これは!」
「いいわよ。分かっているから」
意外な一言が飛んできた。
「分かっている……?」
「あっ、叢雲ちゃんだ。おはよー。提督もおはようございます!」
照月が目を覚ました。そこにいるのは昨日の乱れたり猟奇的な行動を見せた彼女ではなくいつもの元気な少女だった。瞳にも昨日のように狂気を帯びた赤みはなくダークグレーに戻っている。
「おはよう……」
「おはよう。よく寝れた?」
「うん。今日も頑張って行こうねー。それと提督、昨晩は申し訳ございませんでした」
「いや、いいんだ……」
本音を言うとなんであんなことをしたのか聞きたかったが昨日の事が脳裏をよぎる。彼女に聞くぐらいなら叢雲に聞いた方が良い気がした。
「それじゃあ、失礼しまーす」
そう挨拶すると照月は、白い液体の着いた跡がある体のまま服を軽く羽織って寝室から出ていった。
「叢雲、どういうことか聞いていいか?」
「あの子は二重人格なのよ」
「二重人格?」
「本来の照月はアンタがさっき話した照月。もう一つの人格が昨日、帰港した後の照月よ」
「もう一人は、目が赤みを帯びている方か?」
「さぁ? それぐらい自分で考えなさいな」
ぼかした答えを返したが肯定だと思う。
「本来の性格の方も変な所はあるけど、まだまともよ。問題はもう一人の方」
叢雲がここで一息置いた。
「もう一人の方は残虐行為と性欲がリンクしてる。深海棲艦で遊んだその日のうちに必ず男を求めるわ」
話を聞いて背筋が凍りついた。
もう一人の照月の思考回路は、快楽殺人鬼と同じだ。違うのは対象が深海棲艦か人かの違いだけ。
小動物の虐待等、この手の奴は対象が段々と大きくなっていくと聞いた事がある。もしかしたら……と嫌な想像が頭をよぎった。
「猟奇行為の対象が……人に向いたりはしないのか?」
「一応、そこら辺は分別ついてるらしいわよ。あくまでも深海棲艦が相手だって」
「そうか……」
照月の狂気が人間には向いていないと聞いて小さな安堵感を感じた。
「安心してる所悪いけど、これから何が起きるかわかってるの? 疲れていようがなんだろうが、出撃したらその日の夜には、あの子を抱くことになるわ」
「断れないのか?」
「無理よ。以前、疲れていてどうしても無理だって言ってた奴がいたけど首絞められて無理矢理やらされてたわ。諦めなさい」
昨日、首を絞められた感触を思い出し、思わず首に手を当てた。
「まぁそんな事はいいわ。今日も執務が待ってるから、シャワーを浴びて10分以内に支度しなさい」
「分かった……」
布団から立ち上がろうとして自分が裸だったことを思い出した。
「流石に見られるのはちょっと……」
「そんな事? あいにく、私は不感症だし、あんたの粗末な物を見てもなんとも思わないわ。だから、気にせずやりなさい」
粗末な物と言われ地味に傷つく。叢雲が不感症なのは初耳だったが。
「そういう問題じゃないと思うんだが……」
「いいから! サボってないか見張ってあげるの! 今日は一日中、こき使ってあげるから覚悟しなさい!」
叢雲が怒鳴り声を上げた。
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「疲れた……」
深夜二時になってやっと執務から開放された。照月が手伝ってくれていたとはいえ叢雲に文字通り、こき使われる一日となった。
布団に入って、1人で照月の事を考えた。彼女の過去にいったい何があったのだろうか?
出会って2日しか経ってないけど彼女が魅力的な少女という事は、分かる。
可愛らしいし、協力的だし、笑顔が素敵だし、スタイルもモデル並みに良い。彼女を好意的に思わない人間の方が珍しいだろう。
だけど……
彼女は何らかの闇を抱えている。彼女の別の人格が猟奇的な趣味や異性に肉体関係を求めるのはそのせいだと思う。
何とかしてあげたいと思う。だけど、それが一体何なのだろうか?
サイコキラーの人間は、家庭環境に問題があるという話を聞いたことがある。照月もその類なのだろうか?
それとも深海棲艦が憎くて憎くてたまらないのだろうか?
「情報を集めなきゃだな……」
予想する事だけならいくらでも出来る。だけど今は、とにかく情報量が足りない。
明石と話をしていて照月だけは、お茶を濁されたことを思い出した。有用な情報が手に入るかは不明だけどひとまずは彼女に聞いてみよう。
明日は、叢雲達が出撃する関係で昼は鎮守府には誰もいない。叢雲から出されるノルマがどれぐらいかによるけど機会自体はいくらでもあると思う。
「明日に備えるか……」
これ以上、考えてもしょうがない。今日も疲れている。明日も、かなりの量を捌く事になるだろう。
僕は意識を投げ出した。