まずいな…少しは予想してたけど、
まさか、こんなに一人が寂しいと思うようになるなんて…
玲音との共同生活あらため新婚生活は始まったばかりだが、早速、純は問題に直面していた。
純は一人で過ごす事が多い。ほとんど家で仕事をしてるし、一人暮らしも長いが、今まで寂しいと思った事は無い。仕事が終わればゲームをしたり、映画を見たり、一人の時間を楽しんでいた。玲音と暮し始めても、帰りが遅い玲音を待ってるという程の感覚はなく、マイペースに暮らせていた。
しかし、玲音と結婚してからは、早く帰って来てくれないかと待ち詫びるようになってしまった。玲音が疲れてるとわかっていても、求めてしまう。自分を抑えられない。
仕事に集中できてる時はまだいいが、終わってからの一人の時間が苦痛に感じる。寂しくて耐えられない。
こんなに変わるとは思ってなかった…
俺ってダメなやつだったんだな・・
どうにか対処法を考えないと玲音にウザがられるんじゃないかと心配だ
仲間内で唯一結婚している翔に相談してみようと思い、久しぶりに翔の店へ行った。
「J、久しぶりだな!何か浮かない顔だけど、玲音とケンカでもしたか?」
「いや、逆に順調すぎて、困ってる」
「何だ?新婚の悩みですみたいな事言ってwww」
「あー、まさにそれなんだけど、どうしたらいい?」
「え?!マジで?!」
「声が大きいよっ、龍介は帰ったんだよな?」
「この時間だからなww」
「俺、こういう経験ないし、相談できる友達もいないから困っててさ」
「陸樹には相談するなよ!死ぬから!」
「?あいつに変な妄想とかされたくないから、死んでも相談しない」
「で?何が問題なわけ?」
「・・・自制できない。一人で部屋で待つ時間が耐えられなくなってきた…玲音が疲れて遅くに帰ってきても、甘えちゃう」
純は恥ずかしかったが、翔なら、そこまでからかったりせずに相談に乗ってくれると信じて、打ち明けた。
「初めてだと、そういうもんだろ。玲音も同じだって!気にしなくていいんじゃない?玲音なら体力あるし、大丈夫だってww」
「そ、そうかな?」
「ちなみに、どっちが攻めとか決まってるの?」
純の顔色が一気に赤くなったと思ったら、今度は逆に青くなった。
「・・・まだ、したことない…。俺が拒否したから…」
「わ、悪いな、変なこと聞いて」
「いや、ちょっと迷ってて…玲音は構わないって言ってくれるけど、実際どうなんだろ?俺は今のままで十分なんだけど…」
「Jがいいんなら、玲音だって今のままでいいって思ってるだろ?」
「何で、そう思うの?」
「玲音って、そういう奴だろ?Jが満足なら玲音も満足だって!」
「そっか、そう、だよな…何か気持ちが軽くなった!ありがとう、翔!」
純が帰ると入れ替わりに陸樹がやって来た。
「さっき出てったのってJ?」
「あぁ、うん」
「最近、Jも玲音も見ないけど、何かあった?」
「あー、新婚だからじゃね?」
「??し、新婚っ??!!」
「あ、言っちゃったww 悪い」
その頃、玲音は何度かくしゃみをして、首を傾げていた。
玲音が家に帰ると、どこかさっぱりした顔の純がご機嫌で迎えてくれた。
「お帰り!何か食べる?」
「いや、職場で夜食出たから。何かあった?」
「ちょっと気晴らしに翔の店に行ってきた。最近、行ってなかったから」
「ふーん?」
「別に何もないよww
ただ、やっぱり、玲音が好きだって思っただけ」
「?何で、そうなるの?ww」
「何となく!ただ、自分の気持ちに素直でいればいいんだなって思えたら、気が楽になったww」
「よくわかんないけど、純が幸せならそれでいいww」
「今、俺は玲音をいっぱい愛したいと思ってるから、早くシャワー浴びてきて!」
「そういうことなら、浴びなくてもよくない?」
「それはダメ!早く行ってきて」
「一緒に浴びる?」「いいから早く行けって!!」
純は玲音をバスルームへ追い立ててから
今日は俺が玲音をどんだけ愛してるか証明してやろう!
と胸をときめかせていた。
END