※この作品はR-18です。

純と玲音の新婚?生活   作:太陽に恋したライオン

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お見舞いー翔の特効薬ー

37度8分

ヤバい、風邪ひいたかな?

 

昨日、翔の店で純と玲音が結婚したらしいと聞いて、飲み過ぎて路上で寝てしまったのだ。

 

家に帰ってシャワーを浴びてから、もう一眠りしたが、頭痛と寒気で目が覚めた。

 

しばらく風邪なんて引いた事が無かったので、風邪薬は持っていない。

 

仕方ない…翔に頼んで龍介に届けてもらうか?

小遣いをやると言えば、喜んでお使いしてくれるだろう。

 

龍介が来るまで、温かくしてまた眠ることにした。

 

 

ドンドン!と荒っぽく扉を叩く音で目が覚めた。

 

インターホンがあるってのに、今時の高校生ってヤツは…って、何で玄関?オートロックなのに?

 

陸樹が不思議に思いつつ、起き上がった時、ガチャっと鍵が開く音がして、心臓が飛び上がった!

 

ど、泥棒?!

 

「おーい、陸樹ー!生きてるかー?」

 

こ、この声って?!

 

ひょいっと寝室のドアを開けて入って来たのは、純だった。

 

「!!ジェイ?!」

 

「あー、生きてるな。ほら、頼まれてた風邪薬と栄養ドリンク」

 

「な、なんで?龍介は?」

 

「なんかテスト勉強があるから、代わりに行ってくれって、翔に頼まれた」

 

「そ、そうだったんだ」

 

そういえば、昔、冗談半分に、いつでも来ていいからって合鍵を渡したんだった…

 

「別に、直接頼んでくれてもよかったのに。俺が在宅勤務で時間の調整つきやすいって知ってるだろ?」

 

「それはそうだけど…」

 

「翔から雑炊みたいなのも預かってるから台所借りるぞ」

 

Jが台所で準備をしている中、何だか夢を見ているみたいな気持ちになる

 

Jが俺の家でご飯を準備してくれるなんて…

なんだか恋人になってくれたみたいな錯覚をしてしまいそうになる。

 

「ほら、できたぞ!これ食べて、薬飲んで、サッサと治せよ!玲音も心配してたぞ」

 

「玲音に言ったんだ?」

 

「LINEでお見舞いに行ってくるって連絡しただけだけど、お大事に、だってさ!」

 

「ヤキモチ妬かなかった?」

 

すると、ちょっと赤くなって

「恋人じゃなくて、もう夫婦だから、そんな簡単にヤキモチを妬いたりしない、と思う。たぶん…」と言った。

 

「結婚したって、ホントなんだ?つ、つまり、玲音に捧げたって、こ、と?」

 

「はぁ?お前なぁ・・・お前が想像してるような事ならしてないよ!

俺も玲音も男なんだから、仕方ないだろ!

いいだろ、別に?俺達がそれで納得してるなら、結婚宣言したって…愛し合ってるんだから!」

 

純は少し怒ったような、悲しそうな、でも幸せそうな顔をしていた。

 

俺はホッとしたような、寂しいような、でも逆に嬉しいような複雑な気持ちになった。

 

ホントに真っ直ぐな2人なんだな

俺だったら、好きな子を前にして我慢なんてできそうにない

 

でも、「Jが幸せなら、それでいいんじゃね?」

 

本心だった

 

Jがキョトンとした顔をして、クスっと笑った。

 

「また、玲音と同じこと言ってるww」

 

「玲音に飽きたり、振られたりしたら、いつでも代わりになってやるけど?」

 

「バーカ!そんなことあるわけないだろ!」

 

Jの怒った顔を見ながら、幸せを感じる。俺ってマゾなのかな?

 

「今日は来てくれてThank you!助かったよ」

 

「友達を助けるのは当たり前だろ?そういうことで遠慮すんなよ。じゃあな!」

 

Jは来た時と同じように、遠慮なくサッサと帰り始めたが、急に振り返ると

 

「そういえば、翔が、特効薬入れておくから、その雑炊渡すだけで元気になるはずだって言ってたけど?」

 

「?あー!確かに!うん、バッチリ効いた!って翔に言っておいて」

 

純は、俺は伝書鳩じゃないと文句を言いながら帰っていった。

 

陸樹は翔の気遣いに感謝しつつ、雑炊を食べながら、よく考えたら、風邪を引いた原因も翔だったなと苦笑するのだった。

 

 

END

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