無口で無表情な年上彼女と体を入れ替えて純愛系いちゃらぶえっちで蕩けあう話 作:しじままどせ
「……入れ替わってパイズリをしてほしい」
「──えっ?」
「パイズリ……」
無口で無表情な僕の恋人、優衣さんが前置きもなく唐突にそんなことを言い出した。
その日は土曜で、朝から僕と優衣さんはぼんやりと窓辺で日向ぼっこをしていた。あたたかな日差しを浴びながら僕たちはくっついていたわけだけど、そんな中でふと思い出したかのように呟いたのである。
ちなみに今の時刻は午後二時である。昼食を食べてからずっとこうしていたわけだが、その間ずっとそんなことを考えていたのだろうか。相変わらず何を考えているのかわからない人だ。
そうして隣を見やると、優衣さん──小柄で華奢な美少女がこちらを見上げてくる。肩くらいまでやや癖のある黒髪を伸ばしている。白いブラウスを着て、ひざ丈の柔らかなスカートを穿いている。縁のない丸眼鏡をかけた美少女である。
優衣さんは口数が少ないけれど、そのかわり目は雄弁に語るタイプだ。今だって丸眼鏡の奥の瞳をキラキラと輝かせながらこちらを見上げている。
「パイズリって言うと、あれですか。おっぱいでペニスを挟んで扱くっていうあの」
「そう。そのパイズリ」
「僕のを、優衣さんが、パイズリしてくれるんですか?」
「いえ、逆。そうではなくて、体を入れ替えて、わたしのおちんちんをあなたの胸でパイズリしてほしい」
「……あー」
入れ替わって、僕が、優衣さんに、パイズリをする。
僕がパイズリする側なのかよ……とちょっと呆れて優衣さんを見ると、彼女はじっと僕の顔を見つめてきた。無表情のままだけれど、瞳だけが期待に満ち溢れていた。
仕方ないなあ、と思う。僕の恋人は言い出したら聞かないひとなのだ。まったく困ったものだと思いつつも、それでも可愛いと思ってしまうあたり僕も重症だなと思ったりもするのだけれども。
まあ、体を入れ替えてパイズリをすること自体には抵抗はない。優衣のペニスを扱くことには、まあまあ慣れているし。
僕と優衣さんは額を重ねて「チェンジ」と合言葉を唱えることで体を入れ替えることができる不思議な能力があるのだ。
初めて能力が発現した一年前以来、僕たちはこの能力をフル活用して身体を入れ替えたり戻したりして穏やかで刺激的な日常をすごしていた。
お互い相手の体でセックスをすることも慣れっこだし、今では互いの体を知り尽くしていると言っても過言ではないだろう。
でも、だからこそ、
「えーっと、優衣さんの体って、正直、パイズリできるんでしょうか?」
「できる」
「でも優衣さん、バストサイズ……」
「で・き・る」
小柄な体をずいっ、と優衣さんは押し付けてくる。むんにょりと柔らかな体が密着してくる。甘い香りがして、頭がくらくらしてしまう。
でも、貧乳だ。
初めて体が入れ替わった時、僕は半年ばかり優衣さんの体から戻れなかった。その時に僕は一生優衣さんの体として生きる覚悟を決めたわけだけれど、ともかく、その際に優衣さんの肉体についても隅から隅まで知覚をした。
もちろんブラジャーのサイズも知っている。
「優衣さんって、Aカッ──」
「B」
「え」
「わたしは、Bカップ」
「でもブラジャーは──」
「B・カ・ッ・プ・で・す」
ずい、ずいっと優衣さんは主張をしてくる。
どうも自分がBカップであるということにこだわりがあるらしい。正直AでもBでも貧乳であることには変わりないと思うのだけれども。
というか僕は普通に優衣さんの衣類の洗濯も手伝うから下着のサイズも把握している。Aカップである。でもそれを指摘するのは野暮であるような気がした。だって人のコンプレックスを指摘なんてしたら失礼ではないか。
それに、確かに彼女の胸は大きくはないけれど、感度がめちゃくちゃ良いことは身をもって知っている。何より僕としては優衣さんの胸が好きだ。だから特に問題はないのだ。
まあ、あえて言うならもうすこし胸が大きかったらパイズリしやすいだろうな、とは思うけれど。
「ともかく、パイズリをしてほしい。あなたにパイズリをしてほしい」
「なんでまたパイズリしてほしいんです?」
「視覚的に興奮するから」
「…………」
「……ドン引き?」
「いえ、大丈夫です。今に始まったことでもないので」
「……むぅ」
「大丈夫。僕は優衣さんのことが好きですよ」
「ん。ありがと」
「優衣さんの感じている顔、可愛いですしね」
「本来的にはあなたの顔でも?」
「優衣さんだってそうでしょう?」
「……ふふっ、それはそう」
「まあ、そういうわけで僕が優衣さんにパイズリしますよ」
「……ありがと」
僕が了承すると、優衣さんは表情を輝かせた。無表情ながらも喜んでいることが僕にはわかった。
かわいいなあと思いながら頭を撫でると、彼女は嬉しそうに目を細める。僕の首筋に抱き着くみたいにしてすり寄ってくる姿は、まるで猫みたいだ。
そんな彼女にキスをしながら、僕はそっと彼女にささやく。
「じゃあ、替わりましょっか」
「……ん、替わる。額を重ねて」
「ええ、重ねて……」
目の前に優衣さんの綺麗な瞳。柔らかな香り。超至近距離で見つめ合う。
覚悟を決める。
そして、
「「──チェンジ」」
合言葉を唱えた。
その瞬間ぐるんと目の前が真っ白になった。
浮遊感。
脱力感。
安心感。
そして僕は優衣さんに、優衣さんは僕に、入れ替わったのだった──。
◇◇◇
そして僕は優衣さんの姿で、僕の姿になった優衣さんの前にひざまずいている。
ここはマンションの窓辺だから、明るい。日差しが温かくて、風が気持ちいい。レースのカーテンがふわりふわりと揺れている。
「……緊張してきた」
「あはは、どうして優衣さんが緊張するんですか」
「パイズリをされる側だから」
「大丈夫、優衣さんはドーンと構えていたらいいんですよ。僕が気持ちよくしてあげますから」
「……ん。期待している」
「任せてください。服、脱ぎますね」
「……どうぞ」
許可が出たので僕はブラウスのボタンをプチプチと開けていく。
ボタンが男女逆だから開けづらいけれど、でも半ば慣れているのでそれほど時間はかからなかった。
そうしてブラを露出させると優衣さんの視線がそこに突き刺さってくる。明るいライムグリーンのブラジャーだ。白いフリルとリボンのついたかわいらしいデザインだ。ちなみにこれは僕の趣味なので、おそらく優衣さんが忖度してくれたのだろう。
スカートは脱がない。
今回はパイズリで優衣さんを射精させるのが目的だから、脱ぐ必要はないからだ。でも優衣さんが視覚から興奮を得る可能性も考慮して、スカートをめくりあげてショーツが見えるようにしながらおなか側でゴムのところへ入れて固定をした。
ショーツの色はブラと同じライムグリーンだった。こちらもフリルとレースがついていて、可愛らしいデザインになっている。
「──ッ」と優衣さんが息を飲んだ。
「……パンツを見せた意味は?」
「えー? えっちかなーと思いまして。興奮しました?」
「自分の下着姿で興奮するわけ、ない」
と優衣さんは恥ずかしそうに目を反らすけれど、でもズボンの股間部分がずもも……っ、と盛り上がっているのが分かった。
体は正直である。興奮して大きくなっているらしい。
まあ、正直に言って僕もさっきからおなかの奥がきゅんきゅんしているし、露出したショーツがじんわりと湿っている感触がある。もしかすると色が変色している可能性もあるけれど、まあ今は考えないことにする。どうせ後で確かめることになるのだから。
さておき、僕は改めて優衣さんに向き直った。
するとそこには顔を真っ赤に染めた優衣さんがいた。パイズリ待ちをしている。期待に目が潤んでいる。
そんな彼女を上目遣いに見上げながら、僕は後ろ手にブラジャーのホックを外す。胸の部分がふわ、と軽くなって、それから拘束を解かれたおっぱいがふるんっ、と揺れた。自分に乳房があるという事実がちょっと恥ずかしい。まあ、あまり大きくはないけれど。
「……乳首、立ってる」
優衣さんは僕の胸を見下ろしながら熱っぽく言った。
たしかに、立っている。僕の──正確には優衣さんのだけれど今は僕のだ──乳首は、ピンと尖って天を向いていた。ぷっくりと膨れていて、なんだかいやらしい。
「まあ、そうですねえ」
下からすくい上げるみたいに撫でてみると、ぞわりと背筋が震えた。快感が走って、思わず声が出そうになる。
「……んっ♡」
「なに、してるの」
「準備運動です。優衣さんのおっぱい、好きなので」
「へんたい。貧乳なのに、どこがいいの」
「優衣さんのおっぱいだ、ってところが魅力的ですね」
「……へんなひと」
「あはは、元自分にパイズリさせようとしている人に言われたくないですよ」
「それはそう」
軽口を言い合いながら僕は優衣さんのベルトに手を伸ばす。
かちゃかちゃと音を立てて外し、ついでにズボンのチャックを開けると、グレーのボクサーパンツが顔を出した。
その中心が大きく膨らんでいるのがわかる。勃起していた。
ピーンとテントを張っているそれをパンツの上からすりすり、すりすりと撫でてみると優衣さんは「……んっ」と息を漏らした。
「おちんちんを撫でられて気持ちいいんですか?」
「……ばか。いじわる。知ってるくせに」
「今日は僕が優衣さんに気持ちよくなってもらう日ですから」
言いながら僕は優衣さんのボクサーパンツを脱がせる。
するとぶるんっ、と優衣さんのモノが飛び出してきた。元気いっぱいに立っていて、ぴくぴくと震えている。
客観的に元自分のモノを見ることってあまりない。だからこの瞬間は毎回不思議な気持ちになる。
「…………」
「…………」
僕はそれをじっと見つめる。優衣さんも僕をじっと見ている。
ドキドキする時間。
しばらく無言で見つめ合ったあと、僕は顔を近づけてソレにキスをした。
「──ッ♡」
ぴくっ、と優衣さんは体を震わせた。息を飲んでいるあたり、気持ちよかったのだろう。
そのまま優衣さんの目を上目遣いに見ながら、ちゅ、ちゅっ、ちゅーっと僕は先端部分に何度もキスをする。そのたびに彼女の体が震えるのがわかった。
そして亀頭部分を口に含むようにしてぱくりと咥えると、舌先でチロチロとくすぐるように舐め始める。同時に手で竿の部分も擦るようにして刺激を与えていく。
裏筋とかカリ首のところとか、いろんなところを舌でつついたりなぞったりしていくうちにどんどん硬くなっていく。口の中でますます大きくなっていく。僕の唾液以外の液体が滲み出てくるのを感じる。
ちらりと上を見ると、頬を赤く染めた優衣さんと目があった。彼女は恥ずかしそうにしながらもこちらをじっと見てきていた。
「気持ちいいですか?」
「……ん、すごくきもちぃ。わたしより百倍くらいフェラチオがじょうず」
「そんなことないですよ。優衣さんの方が上手です。すごいえっちですし」
「……誉め言葉だと思うことにする。でも、今回の主旨をどうかわすれないで。今回は──」
「──パイズリ、ですよね。わかってますよ」
そうだ。今回はフェラチオで射精させるのが目的ではないからここまでは前哨戦だ。
ここからが本格的にパイズリで優衣さんを気持ちよくさせるターンなのだ。パイズリそのものは初体験だけれど、フィーリングでやるしかない。
僕はちゅーっ♡と亀頭にキスをしていったん口からペニスを離すと、今度は胸を使って刺激をしてみることにした。
といっても決して大きくはない胸なのでどれだけ肉を寄せても挟むことはできない。だからせめて肉の柔らかい部分を優衣さんのペニスに接触させてみる。
むにゅ、という感触がした。
「……あっ」
「どうです?」
「柔らかいおっぱいのお肉に、わたしのモノが当たってる」
「あはは、そのまんまですね」
「柔らかくて、気持ちいい」
右胸のわずかな膨らみの中心あたりに、優衣さんのモノを押し当てている。
わずかに乳肉をへこませながら上下に動かしてみると、ぐいっぐいっと谷間?の中に押し込まれるような感じになる。
肋骨にちょっと触れているかもしれない。でも硬い感触はないのか、優衣さんは痛そうなそぶりを見せなかった。むしろ腰をちょっと突き出すみたいにして快楽を得ようとしているみたいだった。
ちょっと面白いかも、と思って試しにもっと強く押し当ててみる。するとさらに深く入り込むような感覚があって、優衣さんが「んっ……♡」と喘いだ。どうやら正解だったらしい。
僕も胸に物理的に熱いものが押し当てられていることに対してドキドキする。普段はコレが僕の膣内に入って気持ちよくしてくれるんだよな、などと思う。
それを目の前で客観的に見ながら慰めるのはなかなか刺激的で、おなかの奥──子宮にきゅんきゅん来る。欲しがっている。まあ、今はそれは無視するけれど。
「ほら、優衣さん、念願のパイズリですよー? よかったですねー?」
「……ん。気持ちいい。あなたはパイズリの天才」
「褒めても何も出ませんよー?」
「わたしの精液が出る」
「もう、優衣さん、下ネタですよそれ」
「今まさに性行為の途中」
冗談めかして言う僕に、優衣さんは熱っぽい視線を向けてきた。まるで物欲しそうな表情だった。そんな目で見られたらこっちも変な気分になる。自然と足が開くような。
僕はごまかすようにもう一度、亀頭にキスをした。それからちょっとだけ楽しくなってきた感情そのままに、そのまま胸を押しつけたり離したりを繰り返す。
するとぬちっ、くちっ、といやらしい音が聞こえてきた。
先走り汁が出ているらしい。鈴口がぱくぱくと開いていて、そこから透明な液が溢れてきているのだ。
もうすこし潤滑油を足してあげた方がいいかもしれない。
そう思って唾液をぬ゛ろぉー……っ♡と垂らす。ぴぃんと勃起したモノに塗りたくるようにしながら全面的に唾液をまぶしていく。
「……あ、つっぅ♡」
「ふふ、ぬるぬるになりましたね」
「そんなのどこで覚えたの」
「優衣さんが前にやってくれたので。めちゃくちゃ気持ちよかったです」
「……ばか」
ぬるぬるになったモノを見ながら、僕はやや前かがみになって胸の肉を寄せる。ちょうどブラジャーを装備するとき前かがみになるのと似た体勢だ。
すると自然に胸が寄って、どうにかこうにか揉めないこともない程度の乳量になる。
そしてその乳量をもって僕は唾液を自分の胸にも塗ったくりながら僕は言った。
「じゃあ、いきますよ?」
「……ん」
短く答えた彼女を確認してから、僕はゆっくりと谷間?のようなものを開いた。そしてそこに亀頭をあてがう。
ぶっちゃけ、ちっとも挟めない。
がんばって左右からペニスを覆おうとしてもぜんぜん無理だ。ほとんど全体的に優衣さんのモノが見えてしまっている。どちらかとうと胸板に擦りつけているような形になっている。
それでもなんとか柔らかい胸と手のひらでモノを覆って、それから優衣さんを見上げるようにして尋ねた。
「これでいいですか?」
「……ん。あなたのがんばりが見えて、すごく、えっち……」
恍惚とした表情で呟く彼女に、僕まで嬉しくなる。優衣さんは手で自分の顔を隠してしまっているのだけれど、その目の声が彼女の興奮を雄弁に語っていた。
自分がしたことで女の子が感じてくれるというのは嬉しいものだ。それが好きな人ならなおさら。
「それじゃあ、揺らしますね。痛かったら言ってください」
「……ん」
僕が言うと彼女は小さく頷いた。
だから僕はどうにか両の手でおっぱいを掴んで固定すると、ゆっくり体を前後させ始めた。
ずりゅっ、ずちゅっ♡というかすかな音とともにおっぱいの中が擦られる感覚がある。同時にモノの先っぽが僕の鎖骨あたりに当たって、こすれるたびにぞわっとした快感が走った。
唾液とカウパー腺液でぬめったモノが僕の体表を撫でていくたび、背筋にはぞくぞくした感覚が走り、お腹の奥には切なさのような疼きのようなものが蓄積されていくのがわかった。
熱くて硬いペニスを体にこすりつけているだけで、こんなにも興奮するものなのか。
「んっ、んっ、んっ、んっ……♡」
リズムよく上半身を前後に動かす。そのたびに胸のあたりから、ぐちゅ、ぐちゃ、にゅち、といった卑猥な水音が響いてくる。
それに合わせるように、優衣さんの口からも甘い吐息が漏れてくる。
「ん、んぅ、ふっ、ふーっ、ふぅ、うぅ……っ♡」
「気持ちいいですか? 優衣さん」
「あなたの胸、こすれ……っ♡ きもちい、これ♡」
やや余裕がないのか、優衣さんは腰を突き出しながらそう言った。その表情はもうすっかり快楽にとろけてしまっていて、普段の静かな印象なんてどこにもない。
そんな表情がかわいくて、僕は胸を反らして押しつけるようにしてみた。するとモノの先端がさらに深く食い込んできて、胸が内側に沈むのがわかる。
「はっ、はぁっ、あっ、あっ、あっ♡」
「優衣さん、声、出ちゃってますよ?」
「だって、こんなの、むりぃ♡」
どうやら優衣さんの弱点を突くことができたらしい。気持ちよさそうにしている。
亀頭を胸で擦りながら、竿の部分をずりずりと刺激する。そうすると鈴口から漏れる先走り汁の量が増えていくのがよくわかった。
やがて優衣さんの呼吸はどんどん荒くなっていき、腰もヘコヘコと揺れてきた。
だから僕は優衣さんの陰嚢に手を這わせた。そのままやわやわと揉んであげると、彼女が大きく体を震わせるのがわかった。
「やっ、そこ、だめぇっ♡」
「ダメじゃないですよね? こんなにパンパンになっちゃってますもん」
「ふーっ♡ ふーっ♡ それ、それぇ、きもちぃからぁ♡♡」
びくびくっと震え続ける優衣さんに構わずに愛撫を続ける。
亀頭は胸で、竿の部分は手で擦るようにして。ときどき思い出したように睾丸を揉んだり、指先でつついたりするとまた違った反応が返ってくる。
そうして優衣さんを責めながら彼女が性感を高めていくのを観察していく。すると僕も興奮してどんどん下着が湿ってくる。
優衣さんの睾丸もどんどんせり上がって射精の準備を始める。
「はぁ、あぁ、ああぁぁ……っ♡」
「もうイキそうですか?」
「ん、うん、イク、かも……っ♡」
そう答える声には確かに絶頂への予感が含まれていた。
上ずった声で喘ぐ優衣さんを見上げながら僕は言う。
「じゃあそろそろお射精しましょっか」
そう言って僕はすこしだけペースを上げることにした。
胸板を上半身ごと上下に揺すって、モノを擦り上げる速度を上げていく。同時に両手で乳房を寄せたり緩めたりして、モノを薄らと挟み込んだまま揉みほぐすようにした。
亀頭の傘の部分が大きく開いていくのが見えた。精液が昇ってきているのだとわかる。
だかは、最後にとどめとばかりに思いっきりおっぱいを押しつけてやった。
「あっ、あ、あ、あ……っ♡ いく、いく、いくからっ♡♡ いっ、~~~~~~ッッッ♡♡♡」
その瞬間、
──びゅくっ、どぴゅうっ、びゅるるるるるっ
という擬音が聞こえた気がした。それくらい激しく精液が飛び出してきたのだ。
優衣さんは腰を突き出しながらびゅーっ、びゅーっとを射精をしている。両手で自分の顔を覆いながら、そして指の間から僕の胸を凝視しながら、だ。
熱い精液が僕の顔に飛んできて、それから胸に降り注いでいった。まるでシャワーのように浴びせられて、僕はそれを受け止めることしかできない。
「すご、いっぱい出てる……っ」
「……ふっ、ふぅ……っ、ふーっ♡」
どくんどくんと脈打ちながら熱い精液がどんどん溢れてくる。胸のわずかな膨らみや、ぷっくりとした乳首を白濁に染め上げていく。
それはあまりに大量で、ほとんどない胸の谷間?に溜まってしまうくらいだった。
「……っあ♡ ……うぅ、……っ♡ ふぅー……ぅ♡」
ようやく出し切ったのか、優衣さんが長い息を吐くのがわかった。
それと同時に彼女の体から力が抜けていって、くた、と優衣さんは座り込んだ。モノからは白い糸が引いて、それは僕の胸と繋がっていた。
◇◇◇
「上手にお射精できましたね」
「……ん、ありがと?」
「いえ、僕はパイズリしただけですから」
「
「あー、たしかに……」
くすくすと笑いながら、僕と優衣さんはペタンと床に腰掛けていた。
パイズリを終えてすぐ、まだ余韻に浸っている場面だ。
マンションの窓辺で向かい合っていて、優衣さんはまだ下半身裸だったし、僕の方も胸丸出しだった。胸にはべっとりと白濁した精液がついていて、乳首のあたりにも付着している。
その熱が何だかじわじわと気持ちがよくて、僕はそれを指で弄びながらぼんやりとしていた。
にぢゃ、ぬぢゅ、と湿った音がしていた。
「……えっち」
「え? なにがですか?」
「精液をそんな風に指で触っているところが」
「ああ、これですか?」
僕は自分の胸と指先についた精液を眺める。確かにぬるぬるしていて、なんだか変な感じだ。
冷静に考えればこれは『僕』の体が出したものだ。つまり僕の精液で、それをこんな風に指で弄ぶのは変かもしれない。少なくとも僕が自分の姿で射精したときはこんな風には思わなかっただろう。
精液が──優衣さんが達してくれた証が愛おしい、なんて。
指先にまとわりついたソレを舐めてみる。苦いような、しょっぱいような、不思議な味だった。
でも不思議と嫌な感じはしない。本当に不思議だけど、むしろもっと味わってみたいと思うくらいだ。
「んっ、ちゅるっ、んむっ」
そのまま指を口に含んだ。口の中で舌を絡ませるとなんとも言えない味が広がった。唾液と混ぜて飲み込むと、お腹の奥の方がじんと熱くなるのがわかった。
「はぁ……っ♡」
「……なにをしてるの?」
「いや、なんか美味しくて……」
「……ほんとに?」
スッ、と優衣さんが僕の手を取って、それから胸元についた精液をその指ですくうようにして舐めた。
赤い舌が白く濁った粘液をすくい取っていく様はどこか扇情的で、思わずドキリとする。彼女は目を伏せたままぺろぺろと指先を舐めてから言った。
「やっぱり苦くて青臭い」
「そ、そうですね。……っていうか僕の体で精液飲まないでくださいよ」
「あなただって、わたしの体で飲精した」
「そりゃあそうですけど、体に取り込まれちゃうじゃないですか」
「それも、お互いさま」
にまぁ、と無口で無表情な優衣さんは唇を歪めて、それから僕の肩をそっと抱いて床に押し倒した。
ぐるんと視界が回転して、天井と、優衣さんの顔が見えるようになる。その表情はいつもの彼女とは違ってとても妖艶、蠱惑的だった。
「──あ、こら」
「ふふっ、いいから、いいから」
優衣さんは仰向けになった僕の胸に唇を近づけて、ちゅる、れろっ、と音を立てて胸に付着した精液をすすっていく。
まるでミルクを飲む子猫みたいに熱心に舌を這わせて、一滴残らず綺麗にしていく。そして、じゅぞっ、と下品な音を立てて吸い付かれる。
「あ、やん、やだってば……っ♡」
「ちゅっ、ちゅうっ、んぐっ、んんっ」
「ちょ、ちょっとぉ……♡」
ぬめった舌が這い回るたびに甘い痺れが広がっていく。僕としては胸を吸われているわけで、なぜだか子宮がきゅんっと疼き出すのがわかる。
なんだか赤ちゃんにミルクを与えているみたいな。
正確にはミルクはミルクでも
そんな優衣さんの舌の動きに合わせて腰が揺れてしまう。思わず内ももを擦り合わせるようにして、膝を曲げたり伸ばしたりしてしまう。
優衣さんもそれに気づいたようで、一度顔を上げてこちらを見た。
「……きもちぃ?」
「う゛ー……、はい……」
「そう」
それだけ言ってまた胸にキスをされる。優しく、唇を重ねるみたいに。
同時に優衣さんの指が僕のショーツの中に滑り込んできて、すでにぐしょ濡れになっているソコに触れた。くちゃりと水っぽい音がして、指先が割れ目に沿って上下するだけで背筋がゾクゾクしてくるのがわかった。
「あっ♡ やん、や……っ♡♡」
「濡れてる。どうして?」
「やだぁ♡ 恥ずかしいから言わないでぇ……っ♡♡♡」
恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。それでも優衣さんは手を止めない。
むしろさっきよりも激しく動かされて、くちゃくちゃという水音が大きくなっていく気がした。
「……ね、ねえ、もういいですか? もう十分ですよね……?」
「だめ、まだ足りない」
「そんなぁ……」
「クンニしてあげようか? クンニリングス、好きでしょう?」
指の間から優衣さんを見上げる。
彼女は悪戯っぽく目を細めていて、その仕草は妙に子供っぽかった。どうやら僕をいじめるのが楽しいらしい。
あるいは貧乳パイズリで大量射精してしまったことに対する気恥ずかしさとか、そういう感情もあるのかもしれない。
「でも優衣さん、自分のあそこを舐めるの、やじゃないですか? まだシャワーも浴びてないし……」
「あなたこそ。自分のモノを熱心にパイズリしておいて、よく言う」
「……そ、それは優衣さんがお願いしてきたからだし!」
「ん。そのお礼がしたいの」
純粋に、真っ直ぐな目を向けて彼女はそう言った。
まったく、この人はずるい。そんなふうに言われたら断れるわけないじゃないか。
そのうえ優衣さんの指は僕の秘部をすりすり、すりすりとなぞっていて、それだけで背中がぞくぞくしてきてしまう。
「うぅ……っ、わかりましたよぅ……っ」
僕は観念して両手を離した。すると優衣さんは満足そうに微笑んで、それから僕の唇にキスをしてくれた。
ちょっと青臭い、苦い味がした。
どうして精液をシェアしてキスしているのだろう。
それがなんだか面白くて、僕らはクスクスと笑った。
「じゃあ、おねがいしますね……」
「……ん。最高の快楽へあなたをいざなう」
「僕のあそこ、変な味がしたらごめんなさい……」
「
「あぅ……、そういうことじゃなくってぇ……」
「ふふっ、だいじょうぶ、わかってる」
「もお、優衣さんったらいじわるなんだから……」
ぷくっと頬を膨らませると、彼女はもう一度キスをしてくれた。
そうして僕と優衣さんは二回戦へとシームレスに移行していく。
時刻は午後三時。どうも今日はこれからずっとセックスの日らしいな、と思う。
できたら後で優衣さんとセックスしたいな。どっちの体でも、したいな。それから一緒にお風呂に入って、今夜は抱きあって眠りたい。
そんなことを思いながら、僕は彼女の指がもたらす快感に身を任せることにしたのだった──……。