※この作品はR-18です。

射精したらダメ!寸止めオナニーし過ぎてスキルを獲得した件について   作:でっぱりしんどろーむ

2 / 4
#2 三日振りの寸止めオナニー!

 中規模ダンジョンのふもとにある弄蜜(ろうみつ)街は、『弄蜜(ろうみつ)の館』と呼ばれるダンジョンに訪れる冒険者によって形成された冒険者街である。日々、弄蜜(ろうみつ)の館と冒険者街を往来する冒険者達は、パーティーを募り、精悍(せいかん)な顔つきをしてダンジョンへと繰り出している。日が沈んでも冒険者街の活気は衰えず、酒場では、毎晩のごとくダンジョンから帰還した冒険者たちで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ、次の冒険への英気を養っていた。

 弄蜜(ろうみつ)の館の入口へと一線につながる目抜き通りには、必需品や携帯食料、冒険のお供、珍奇な調味料など、見たこともない物品まで揃える出店がところ狭しと並んでいる。

 その通りからずいぶんと向こう、街のはずれにある宿屋は、中心街の宿代より半分以上安い値段で泊まれた。しかし、とても良い立地とはいえず、弄蜜(ろうみつ)の館へと出向くには小一時間ほど掛かった。南の山岳から風が吹き下ろし、いくらかあいだを開けて並ぶ宿屋は、風から守る遮蔽もなく、寒風がガタガタと年季の入った木の戸と窓枠を震わせている。

 

 射通貞彦(イツウサダヒコ)は、中心街の喧騒を抜けてから、戸の閉まった店がぽつりぽつりと見えはじめ、冷やかな風が吹き抜ける閑散とした道を歩いていた。

 

(三日間で100ゴールドって安すぎだろ!)

 腰にぶら下げた巾着袋にほんの少しだけ加わった重みは、今しがた汗水をたらして手に入れた対価ではあるが、流石に安月給と言わざるを得ない。理不尽な世の中と、自身を哀れむように心の中で叫んだ。

 弄蜜(ろうみつ)の館をメインに探索する冒険者の日給は、おおよそ150ゴールド。中規模ダンジョンとはいえ、命を引き換えにしている仕事の割合は高かった。しかし、そのダンジョンを経済の中心として栄えたこの街では、150ゴールドの日給をベースに物価が考えられている。日給に換算して33ゴールドの貞彦からすると一食、四、五千円ほどの高級街だった。そんなわけで、中心街から遠く離れた宿屋に宿泊している。

 

 疲れ切った足に鞭を打ち、やっつけの舗装がされた暗がりの道を三十分歩き続けると、いつもの宿屋が見えてきた。たてつけの悪い戸口の上に、ちょこんとひさしが出ている。見上げると、『ヴァーズド亭』と消えかかった文字で看板がかかっていた。宿内は真っ暗で、営業しているのかも定かではない。いつも通りのヴァーズド亭だった。

 正面扉を軽く押すと、古くなった蝶番(ちょうつがい)が高い音を出しながら開いた。人の気配のない店内に入ると、カウンターテーブルの上にあるランタンが灯った。ゆらゆらと緑に燃える炎は、大地の魔力が注入された魔道具だということを示している。賽銭箱のような投入口に10ゴールド、銀貨一枚を投入すると、下にある排出口に鍵が転がった。持ち手が全体の半分くらいを占めている鍵は、102の刻印が彫られている。かじかんだ手で102号室の扉にその鍵を差し込み、長い持ち手に指を添えるように持ち、数秒経つと、「カチャ」という小さな金属音が聞こえ扉が開いた。

 意外にも高級店のようなシステムが導入されているヴァーズド亭は、界隈ではちょっとばかし有名な魔道具屋が建てた宿屋だった。ところが場所が場所のため、冒険者でも知っている人はおらず、貞彦が最近見つけた穴場としてありがたく利用していた。

 

 部屋には、簡素なベッドが一つと机、椅子、入口にあったものと同じ魔道式のランタンが置いてある。

 貞彦は上着を脱ぎ捨てると、身体を投げ出すようにベットに横たわった。

 

(疲れた……)

 久しく感じていなかった背中の柔らかな感触は、一般的には硬いベッドだとしても、岩の上と比べれば極上の寝具だった。三日間ダンジョンに籠もって蜜ヤドリギを採集しつづけた肉体は、一気に弛緩し眠気を誘う。天井をぼっと眺めていると、ふと今日の出来事を思い出した。

 

 収集組合のリーダーの愚痴を聞きながら作業していたとき、珍しく冒険者が通りかかった。ダンジョンに入って真東にずっと進んだ場所にある弄蜜(ろうみつ)の木の群生地は、モンスターもおらず、収集組合か研究家くらいしか訪れない。何か困った様子の冒険者一行は、貞彦たちを見つけるとガチャガチャと鎧を鳴らして駆け寄ってきた。

 

「すみません!四ツ底岩(ヨツゾコイワ)まで行きたいんですけど……」

「ん?四ツ底岩(ヨツゾコイワ)ならあっちですけど」

 そういって、冒険者一行がやって来た方向へ指をさした。

 四ツ底岩(ヨツゾコイワ)はダンジョンに入って西の方へ行かなければならない。入口からいくつか枝分かれする道の中でも四ツ底岩(ヨツゾコイワ)は、落雷イノシシやタテジマゴブリンといった中級のモンスターが出現する場所で、足を延ばしてみた初心者から日帰りできた上級者まで訪れる人気のスポットだ。その分、どの道よりも舗装されており人通りも多いはずだが、どうして真反対のここまでやって来たのやら。

 

「もしかして道間違えてますか?」

「反対側だよ。逆にどうやってこっちに来たのか知りたいね」

 横にいたリーダーが呆れたように答えた。

 

「そうなんですね……」

「もう、ヨウくんったら」

「ヨウスケはいつになったら方向音痴が治るんだ?」

「……はやくいく」

 ヨウスケと呼ばれた男、質問してきた爽やかな笑顔が印象的な男性へ目を向ける。

 金属の薄い鎧を身にまとった人族の男。鎧の大きさから、そこまで筋骨隆々な人間ではないことが分かる。腰には立派な長剣が鞘に収まっている。そこが非常に違和感を持たせた。そもそも人族は他の種族に比べて筋力が弱く、剣士向きの種族でなはい。それに加えてこの体形だと、豚に真珠やら猫に小判やら、もっと適性のある職業がありそうなものだ。しかし、その鎧や長剣をみるに、初心者の装備やとんだなまくらといったものとは思えない。

 そのことから、貴重なスキルを獲得しているのだろうと推測した。長剣の柄には、真紅の宝石が埋め込まれている。魔道ルビーと呼ばれる、流れた炎の魔力を増幅させる貴重な宝石だ。いわゆる魔道戦士といったところか。それに後ろのパーティーを見るに、魔道服を着た後衛しかいない。三人でヨウスケにフルバフを掛けて即撃を加えるといった算段らしい。

 ヨウスケの装備も中々のものだが、後衛の装備もそれなりの値段がしそう……っ!?。

 

(ってオイ!?)

 後衛にもう一度目を向けると、女性が三人立っているが、その装備に目を奪われた。

 ヨウくんと呼んだ女性は、全身に四大天使の刺繍が縫われた、魔力加護の修道服で身を包み、いかにも修道女といった格好であるが、その上からでも分かるほどの胸の膨らみは、聖職者らしからぬ魅惑で目線を釘付けさせる。その大きな胸を男の腕に当てて、彼らが来た道へ戻ろうと引っ張っていた。

 

 ヨウスケと呼んだ女性は、華奢な躯体(くたい)にとんがった耳をしているエルフ族のようだ。その細い骨格を強調させような薄い布で仕立てられた魔道服は、肩の肌色が透けて見えて、レオタードのように肌にピッタリとくっつき、胸のほんのりとした膨らみが分かる。そのつつましやかな膨らみは、先端の突起の想像を掻き立てた。

 おそらく大地の魔力を極力吸収できるように設計されているのだと思うが、絶対に制作者は違う意図で作っている気がする。

 

 最後に、頭部にフワフワの耳がある獣犬族の女性だ。彼女は、獣犬族らしい豊満な乳を無理やりさらしで押しつぶしている。さらしから飛び出た上乳と下乳は、汗がしたたり近づくと乳の蒸れた臭いが漂ってきそうだった。獣犬族は体温が高く、弄蜜(ろうみつ)の館だとそれくらいの恰好をしないと脱水にでもなるのだろうか。それにしたって、正直襲われてもしょうがないほどに、強烈なメスの臭いを発していた。

 

 

 眠気で遠のいていた意識が、段々と戻っていく。

 今朝見た女共を思い出すと、途端に欲情をもよおした。血液が下半身に溜まっていくのを感じる。次第にズボンを盛り上げるようにテントを張って窮屈そうに陰茎が膨張した。

 貞彦は毎晩のように自慰行為をしていたが、ここ三日は泊りの仕事だったために、その持て余すほどの性欲を吐き出せずにいた。

 

 仰向けの状態でパンツごとズボンをずり下ろそうとすると、そそり立った陰茎が腰の紐に引っ掛かる。そのまま下ろすと腹にバチンと勢いよく叩きつけながらその姿をあらわした。その感触が妙に気持ちよく感じる。

 三日間溜めこんだ精液は、玉袋をパンパンに張らして、水風船のようにズボンの上に垂れた。そして肉棒も血流を根元でせき止めて、血液にくわえて精液も混ざってるのか思うくらい腫れあがり、刺激を待ち望んでいた。

 皮を被った亀頭が苦しそうにしていたので、ゆっくりと剥く。赤々とした亀頭と包皮の間からは、むわっと恥垢と汗が蒸れた臭いがただよい、鼻をついた。

 剥いた皮を握りこんで、亀頭を包皮で擦りつけるようにピストン運動を数回繰り返すと、透明な我慢汁が先端からにじんできた。

 修道女の浮き出た巨乳、エルフの華奢な躯体、獣犬族のはみ出した乳、女共の淫乱なメスの臭い、脳内で服を無理やり脱がせ、膣に挿入する妄想をしながら張り裂けそうな肉棒を掴む。熱々になった肉棒は、今にも溜めこんだ精子で孕ませようと、精巣を疼(うず)かせていた。

 まずは剣を握るくらいの握力で皮をゆっくりとストロークさせて、三日振りのオナニーの感触を確かめる。徐々に込み上げる精子は、精嚢までたどり着きドロドロの濃厚な液体と混ざり合って快感を生み出している。ときおり、我慢汁で直接亀頭を撫でまわしながら射精感を促した。

 足にピンと力をいれて、段々とピストンを速めていき、包皮の上から亀頭をしごき倒す。握力に負けて潰れそうになっている亀頭を集中的に刺激する皮オナニーは、あと数秒で射精するところまで肉棒を追いつめていた。

 

(もうヤバッ……)

 肉棒から快楽物質が分泌されて、大量の精液を吐精しようと本能が訴えている。

(ドロドロの精子が……)

(……ツ射精(イク)!)

 

 すんでのところで、肉棒から手を離した。

 射精管まで通過していた精液を、尿道を閉じるように股下の筋肉に力を入れて射精を我慢する。射精(で)かかったエクスタシーが脳を昇天させた。

 

 寸止めオナニーである。

 

 貞彦は寸止めオナニーで射精を何度もせき止め、無限に感じる射精感は、いつの間にかオナニーのクセになっていた。

 射精感が収まると、足の筋肉硬直と止めていた息を弛緩させる。

 一分ほど経つと、まだパンパンの真っ赤な肉棒をしごきはじめた。我慢汁とちょっぴり漏れた精液で、肉棒と手のひらは白濁の泡ができていた。グチュグチュと音を立てながらストロークさせて、また射精を促す。

 今度は皮を剥いて、ひとさし指と親指で輪をつくってカリ首を刺激した。次第に金玉がせり上がり、ドクドクと再び精液が射精管に装填される。

 もう射精(イキ)そうと快感が脳を襲うギリギリまでしごき続け、射精する瞬間に手を離す。寸止めオナニーを何度も繰り返した。

 

 どのくらい経ったか、四度目の寸止めオナニーをしようと肉棒を掴んだときに気付いた。ギイと木の床が軋む音。どうやら、店内に誰か入ってきたようだ。繰り返す寸止めの恍惚感でハッキリとしない意識は、正常な判断がままならず、誰かいるのに自慰を続行させた。脳内では、凌辱された三人の肉便器が精子を欲しがって、マンコをこちらに向けている。

 ついに射精しようと、手で膣をかたどってピストン運動をはじめた。なんだか脳内の妄想がリアルになったように、発情したメスの臭いが漂ってきた。孕むためにオスを誘い、膣内に吐精させるためだけの女性器から発する濃厚な臭い。

 妄想の臭いが一気に快感を倍増させて射精管に精液が溜まっていく。前立腺が今か今かと射精しようと待ち望んでいた。

 

 キイともう一度音が鳴った。今度は床の軋む音ではなく、ドアがあげた金属の擦れた高い音だった。

 肉棒を強く握ったまま、首をめぐらせて扉の方へ目をやった。

 黒いシルエットに、月明かりでぼんやりと顔が見えた。

 

 女だ。

 そう思った瞬間に、射精(イ)った。

 前立腺が痙攣して壊れた水道のように、とめどなく吐き出される精液が空を舞う。

 勢いよく前方に発射された白濁液は、女の顔にまでかかった。

 

『スキル【忍耐絶頂(エクスタシーバースト)】を獲得しました』

 

 突如、天使の声(アナウンス)が脳内で鳴り響いた。いつもなら飛んで喜ぶところだが、大量の粘度の高い精液が尿道を突き抜ける感覚と混ざり合って、夢心地な恍惚が快感神経を支配した。

 

『射精を感知しました。自動でスキルを発動します』

 

 次にスキル発動の天使の声(アナウンス)が聞こえた。

 言葉の意味に疑問を持つ前に、電源が落ちたようにパタリと意識を失った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。