射精したらダメ!寸止めオナニーし過ぎてスキルを獲得した件について 作:でっぱりしんどろーむ
シトラス・ニ・リリアンは、つい一週間ほど前に起こった
生気を吸い尽くしたリーダーから引き離された後、その場でパーティーから追放された。もちろん搾精は犯罪行為(といっても
(言いふらしやがって、あの短小パーティーがよ!)
どうやら、元パーティーメンバーが搾精事件のことを街中のギルドに広めているらしい。そのせいで収入を断たれた財布の中身は雀の涙ほどしか残っておらず、新たな精液提供も得られていない。どうせならもう一人くらい喰っておけば良かったと、心の中で毒づきながら、魔力の枯渇による発情から正体をなくさないよう必死に意識を保とうとしていた。
チンポと精液のことで埋め尽くされた脳内は、無意識に漆黒の角からオスに欲情を誘発させる鱗粉をまき散らしている。しかし、朦朧とする意識の中、いつの間にか中心街から離れた街のはずれにまで来てしまい、オスどころか人っ子一人も見当たらない。もう人族のチンポでもいいから、精液を供給しないと危ない状況まで来ていた。
(精液を摂取できる方法……)
(娼館があるけど……絶対ダメ)
なにか精液供給する方法はないか思考を巡らすと、真っ先に娼館が思いついたが、すぐに候補から外した。
大規模ダンジョンの冒険者街には劣るものの、
そんな盛んな娼館文化であるが、一つだけ決まりがある。娼館法で定められた絶対の掟。
それは『一回につき一度の射精のみ』という法律である。
なぜそんな法律があるのか。それは確実な精液供給のためである。
まだ搾精の法律が定められていない時代、
あのリリアンに
それから一週間経って、ようやくリーダーは自力で歩くことが出来るまでに回復している。しかし依然と走ったりジャンプすることができず、冒険に出るまでにはあと二週間は必要なくらい消耗していた。
外傷ではないため回復魔法が効かず、下手に怪我するよりよっぽど恐ろしい搾精という行為は、もはや攻撃と呼んでも差し支えないほどの痛手を負わせるのだ。
そんなわけで、搾精館には滅多に人が訪れることはなく、通り魔的にオスを
――搾精されずに事後も元気に帰宅できるとするならば?
ある
安全に
一見、
一度の挿入で複数回の射精などの例外はあるものの、その条件は全ての娼館へ浸透し、
……といったように長々となったが、一回しか
クソッ、最初から娼館に行っておけば良かったと後悔するが、搾精事件の噂が流れはじめた頃だったため、ほとぼりが冷めるまで待っていなければならない事情もあり、
しょうがない。
(このダンジョンだとタテジマゴブリンか……)
タテジマゴブリンはゴブリン種の中でもチンポが小さいほうであり、まず長さが好みでない。サルみたいに毛の生えた身体は、腐った魚のような臭いのする体液と合わさって本当に気色が悪い。それに加え、文化種族との
搾精前から萎えた気持になったが背に腹は代えられない。嫌悪感を振り払うように
――スンと、独特な臭いが鼻をつく。それは蜜の甘い香りのようにも、チーズの刺激臭のようにも、ワインの芳醇な香りのようにも感じた。
煙のように漂う臭いは、その火元に向けて足を運ばせる魔力があった。寒風が吹きぬける通りは、ぽつりぽつりと間を空けて並ぶ店のどれもが閉まっていた。ある種の呪いのように意識を束縛されて、ただひたすらに臭いの
段々と臭いが強くなってくると目の前に一軒の宿屋が現れた。見上げると『ヴァーズド亭』と書かれた横長の看板が、斜めに傾いてかけられていた。
窓からうかがえる店内は真っ暗で、なんだか入ってはいけないような気にさせたが、本能がドアノブに手をかけた。そうっと戸を開くと、奥にある受付机に置かれたランタンがひとりでに火を灯した。
カウンターの真横にある部屋から臭いが漂う。意識より先に足が動き、臭いの方へ歩くと床が軋む音が響いた。
一歩、一歩ずつ足を動かすにつれ強烈な臭いへと変化していく。ひどく鼻をつく臭気は不快ではなく、かえって大きく深呼吸してしまうほど魅惑的だ。
軋む床の音のことなど忘れて、どんどんと近づく。部屋の正面で立ち止まった。
目の前の扉からは人の荒い息遣いが聞こえる。不規則に聞こえる音は運動をしているにしては小さく、小刻みに深い吐息が漏れていた。
壁一枚むこうに感じる臭いは扉の隙間から漏れでて、その正体を明らかにさせた。
違う。これは臭いじゃない――発情したオスのフェロモンだ。
そう気が付くと、カチッと脳内でスイッチが入る幻聴がした。性器から垂れた愛液が太ももをくすぐり、胸の突起は実が熟したように大きくなって、窮屈そうに服を押し付けてた。
角からは、ずいぶんと前から鱗粉が大量に放出されていた。
ドアノブを捻ると、
部屋は簡素な作りだった。いくつかの家具と調度品が置いてある。
ベッドはドアからひと一人分スペースを空けた奥に置かれていた。
臭気の元凶はベッドの上で仰向けに倒れていた。
人族のオスが頭をドア側に向け、ズボンを腿まで下げてパンパンに腫れたチンポを握りしめている。身体から外まで漏れだすほどのフェロモンを放出し、チンポはフェロモンを凝縮した鼻をもぎとる激臭を放っているかのように感じた。
外は涼しかったが、部屋には
ダラダラと割れ目と尾から体液がこぼれ落ち、一気に体温が上昇する。
オスはリリアンが部屋に侵入してもチンポをしごき続けている。脚はピンと張りつめ、腰が浮き上がりそうなほど力が込めていた。
ドアから一歩進むと、オスは一応といったようにこちらを首を動かした。ゆったりとした動作はとても気だるげで、その顔は何か我慢しようと必死になって力がこもっている。股に置かれた手はどんどんとピストンを速めて包皮の上から亀頭を刺激している。
月明かりだけが照らしている部屋では、リリアンの顔はぼんやりとしか映っていないのだろう。確かめるように細めた目は、リリアンの姿をしっかり捉えると瞳孔をパっと開かせた。
双方の視線が粘つくように絡みあい、まばたきしたその一瞬。
オスは射精した。
ビュッビュッと勢いよく吐き出された精液は天高く舞い、オスの頭上で弧を描くように飛び散り、リリアンの顔にかかった。
ドレッシングのように頬に垂れたホワイトソースを指でぬぐう。数日熟成された精液は一つのかたまりとなって濃縮され、精子のいきいきとしたイカ臭さを強烈に放っている。
舐めると口いっぱいにその臭いが広がり、精液だけが口内を支配する。喉につっかえるほどの粘っこい液体を飲み込むと、微量ながら魔力が充填され、絶頂とはまた違った多幸感にウットリした。
部屋は精液の臭いと角から放出される黒い鱗粉が漂い、リリアンとオスの荒い呼吸だけが響いている。
精液が完全に吸収されると共に、脳内で犯罪という名の防衛ラインが崩壊した。
後ろに振り返りドアを閉めると、素早く拘束魔法を唱えてオスの手足を拘束する。もちろん人に対して撃ってはいけない魔法を。
オスは胸を大きく上下させて射精の余韻をまだ残していた。拘束されてもウンともスンともいわず、目を閉じて脱力してる。
リリアンは少し奇妙に思いながらも、尾の先端を高く持ち上げてオスの顔面にめがけて体液を噴射した。
オスは何も抵抗せず体液を飲み込む。すると全身が薄く赤く染まって、射精したばかりのチンポを隆起させた。
(15センチくらいか……リーダーよりはあるけど所詮人族のチンポだな)
またしても短小のチンポに気を落とすが、あの濃厚な精子はなかなか上等なものだった。早く子宮が精子を欲しがってキュンキュンと膣を締めつけている。
搾精の時間だ。
チンポを前にして癖になった舌なめずりを鳴らし、胸を抑えていたボンデージのように肌に密着した服の前チャックをおろす。豊満な乳房が勢いよく
これまたタイトなショートパンツはモンスターの皮で縫製されているが、下着をつけていないせいか、割れ目からは湧きでる愛液によって大きくシミをつくりだしていた。
飢餓のような発情がより早く
愛液で指を濡らしてクリトリスを刺激すると、甘美な快楽が股から全身へほとばしる。準備は整った。
さて、ディナーの始まりだと、オスにまたがろうとベッドの上に乗り上げたとき異変に気付く。
なんだか、チンポがさっきよりも膨張しているように思えたのだ。
(…えっ?)
(まだ完全に勃起してなかったのか?)
(いやでも、媚薬効果の体液を飲んだからフル勃起してるはずだし……)
発情した脳でも分かる異常に困惑する。魔力不足で媚薬効果が薄まったのか、対毒性のパッシブスキル持ちかと思案しているうちにもその膨張は止まらない。
ふいに「メキッ、メキッ」と何かが強い力に耐えかねて軋む音がした。
オスの身体に目を向けるとチンポだけではなく全身の筋肉が膨張して、ゆったりとした服がその膨張に耐えかねて張り裂けている。腕に巻かれた拘束魔法も窮屈そうだ。
(……肉体増強か!?)
ガラス瓶を叩き割ったような音が鳴り響き拘束魔法がバラバラに砕け散った。