※この作品はR-18です。

射精したらダメ!寸止めオナニーし過ぎてスキルを獲得した件について   作:でっぱりしんどろーむ

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#3 搾精の時間……あ、アレ?

 シトラス・ニ・リリアンは、つい一週間ほど前に起こった搾精事件(逆レ♡プ)を思い出しながら街を放浪していた。

 生気を吸い尽くしたリーダーから引き離された後、その場でパーティーから追放された。もちろん搾精は犯罪行為(といっても淫魔族(サキュバス)による搾精(レ♡プ)は他種族にくらべ減刑されるが)であったため、リリス自身も追放されることに何も不満はなかったが、あれからというもの、弄蜜(ろうみつ)の館を根城とする多くのギルドから加入を拒否され続けている。

 

(言いふらしやがって、あの短小パーティーがよ!)

 

 どうやら、元パーティーメンバーが搾精事件のことを街中のギルドに広めているらしい。そのせいで収入を断たれた財布の中身は雀の涙ほどしか残っておらず、新たな精液提供も得られていない。どうせならもう一人くらい喰っておけば良かったと、心の中で毒づきながら、魔力の枯渇による発情から正体をなくさないよう必死に意識を保とうとしていた。

 

 チンポと精液のことで埋め尽くされた脳内は、無意識に漆黒の角からオスに欲情を誘発させる鱗粉をまき散らしている。しかし、朦朧とする意識の中、いつの間にか中心街から離れた街のはずれにまで来てしまい、オスどころか人っ子一人も見当たらない。もう人族のチンポでもいいから、精液を供給しないと危ない状況まで来ていた。

 

(精液を摂取できる方法……)

(娼館があるけど……絶対ダメ)

 

 なにか精液供給する方法はないか思考を巡らすと、真っ先に娼館が思いついたが、すぐに候補から外した。

 

 大規模ダンジョンの冒険者街には劣るものの、弄蜜(ろうみつ)街にも十はゆうに超える娼館が建っている。

 淫魔族(サキュバス)がいる地域や様々な種族が交わる冒険者街には、淫魔族(サキュバス)のようなセックスをエネルギー源にする種族がいることから、合理的に精子供給を行う場所が建てられてきた。いくつもの娼館が立ち並ぶ通りには、歴史ある淫魔族(サキュバス)専門店から、多種族が在籍する店、ドワーフ族や獣馬族(ケンタウロス)の巨根専門店、エルフ族限定140cm未満のミニマム専門店なんてものもある。淫魔族(サキュバス)の娼館文化が多くの種族に伝播して、今やダンジョン関連の売買に次いで巨大化した市場は、冒険者以外にも訪れる客が大勢いるほどだ。

 

 そんな盛んな娼館文化であるが、一つだけ決まりがある。娼館法で定められた絶対の掟。

 それは『一回につき一度の射精のみ』という法律である。

 

 なぜそんな法律があるのか。それは確実な精液供給のためである。

 まだ搾精の法律が定められていない時代、淫魔族(サキュバス)が築いた娼館は、別名『搾精館』とも呼ばれていた。淫魔族(サキュバス)の街の隅で、淫乱なフェロモンを漂わせながら待ち構える館は、よっぽどの物好きか、一ヶ月は吸い殻のように萎(しな)びても良い覚悟の奴くらいしか訪れなかった。

 

 あのリリアンに搾精(レ♡プ)されたリーダーを見れば、その理由は一目瞭然であろう。

 一方的な強淫(強制射精)をされ続けたリーダーは20回以上射精を繰り返し、リリアンは仲間に発見されてもなお妖艶な笑みを浮かべながらピストンを続けていた。リーダーはリリアンを引きはがした時にはもう、顔面が体液かマン汁か分からないほど泡を吹いて意識を失っていた。それでもなお恐ろしいことに、勃つはずのない肉棒を隆起させ、バキュームマンコからむりくり抜き出された刺激でピクピクと精子を噴射していた。

 それから一週間経って、ようやくリーダーは自力で歩くことが出来るまでに回復している。しかし依然と走ったりジャンプすることができず、冒険に出るまでにはあと二週間は必要なくらい消耗していた。

 

 外傷ではないため回復魔法が効かず、下手に怪我するよりよっぽど恐ろしい搾精という行為は、もはや攻撃と呼んでも差し支えないほどの痛手を負わせるのだ。

 そんなわけで、搾精館には滅多に人が訪れることはなく、通り魔的にオスを搾精(レ♡プ)するか、自身より弱いモンスターから搾精するほかなかない。淫魔族(サキュバス)の精子を搾り取るため膣のことは、皆周知の事実であり魅力的であったが、前述の通りその凶悪さゆえに事後のことも考えると、進んで搾精されようとする人はいなかった、が。

 

 ――搾精されずに事後も元気に帰宅できるとするならば?

 

 ある淫魔族(サキュバス)が『一回につき一度の射精のみ』というふれこみで娼館を立ち上げたところ、一気に客足が伸びた。

 安全に淫魔族(サキュバス)とセックスができるぞと噂が噂を呼び、ほんの少しの間で大陸全土へと広まり、同じ文言を掲げて娼館を建てる淫魔族(サキュバス)が増えていった。

 

 一見、淫魔族(サキュバス)には不利な法律だと思われがちだが、その実、淫魔族(サキュバス)の安定した精液提供の促進、そして淫魔族(サキュバス)への信頼を得るために制定されている。

 淫魔族(サキュバス)はこれまで搾精の観点から他種族から忌避(きひ)され続けた歴史がある。冒険者街のギルドメンバー募集の多くは、搾精の気がなくとも淫魔族(サキュバス)以外と指定され、まれにその指定がない場合も、肉便器に仕立て上げる犯罪ギルドの釣り募集の可能性があった。しかし淫魔族(サキュバス)の安全な娼館が多く建ち並び、安定的な精液供給が行われ搾精を必要としなくなるにつれ、搾精のイメージが徐々に払拭されていき、淫魔族(サキュバス)も多種族に混じって交流を行える信頼を得れるようになってきた。

 

 一度の挿入で複数回の射精などの例外はあるものの、その条件は全ての娼館へ浸透し、淫魔族(サキュバス)がいない娼館でも脈々と受け継がれていった結果、娼館法として法律にまで昇格した。また一方で、搾精は淫魔族(サキュバス)との交流を妨げるものとして法律で禁じられることとなる。

 

 

 ……といったように長々となったが、一回しか精液提供(なかだし)できない娼館では今の状況を打破することは難しい。それどころか、あの時のリーダーみたいに我を失って客を無理やり搾精しそうだ。そうなったら、一生ブラックリスト入りに決定。今後娼婦として一時的に精液を補給することも叶わなくなる。

 

 クソッ、最初から娼館に行っておけば良かったと後悔するが、搾精事件の噂が流れはじめた頃だったため、ほとぼりが冷めるまで待っていなければならない事情もあり、今日(こんにち)まで一度も精液を摂取できなかった。

 

 しょうがない。弄蜜(ろうみつ)の館にいってモンスターを搾精するかと、ようやく考えがまとまり踵(きびす)を返してダンジョンの方へ向かう。薄暗い通り道は嫌なほど静かだった。

 

 (このダンジョンだとタテジマゴブリンか……)

 

 弄蜜(ろうみつ)の館にもいくらかの淫魔族(サキュバス)に適した搾精対象モンスターが生息している。魔力の残量的にも一番簡単で頭数も多いタテジマゴブリンがぱっと思いついたが、鬱屈とした気持が胸に広がった。

 タテジマゴブリンはゴブリン種の中でもチンポが小さいほうであり、まず長さが好みでない。サルみたいに毛の生えた身体は、腐った魚のような臭いのする体液と合わさって本当に気色が悪い。それに加え、文化種族との食事(セックス)がほとんどになったリリアンにとって、モンスターの搾精は虫を食べるような生理的な嫌悪がまとわりついていた。

 

 搾精前から萎えた気持になったが背に腹は代えられない。嫌悪感を振り払うように膣内射精(なかだし)の満たされる感覚を想起しながら歩を進めようとした。

 

 

 ――スンと、独特な臭いが鼻をつく。それは蜜の甘い香りのようにも、チーズの刺激臭のようにも、ワインの芳醇な香りのようにも感じた。

 煙のように漂う臭いは、その火元に向けて足を運ばせる魔力があった。寒風が吹きぬける通りは、ぽつりぽつりと間を空けて並ぶ店のどれもが閉まっていた。ある種の呪いのように意識を束縛されて、ただひたすらに臭いの主(あるじ)の元へと導かれる。

 段々と臭いが強くなってくると目の前に一軒の宿屋が現れた。見上げると『ヴァーズド亭』と書かれた横長の看板が、斜めに傾いてかけられていた。

 窓からうかがえる店内は真っ暗で、なんだか入ってはいけないような気にさせたが、本能がドアノブに手をかけた。そうっと戸を開くと、奥にある受付机に置かれたランタンがひとりでに火を灯した。

 カウンターの真横にある部屋から臭いが漂う。意識より先に足が動き、臭いの方へ歩くと床が軋む音が響いた。

 

 一歩、一歩ずつ足を動かすにつれ強烈な臭いへと変化していく。ひどく鼻をつく臭気は不快ではなく、かえって大きく深呼吸してしまうほど魅惑的だ。

 軋む床の音のことなど忘れて、どんどんと近づく。部屋の正面で立ち止まった。

 

 目の前の扉からは人の荒い息遣いが聞こえる。不規則に聞こえる音は運動をしているにしては小さく、小刻みに深い吐息が漏れていた。

 壁一枚むこうに感じる臭いは扉の隙間から漏れでて、その正体を明らかにさせた。

 

 

 違う。これは臭いじゃない――発情したオスのフェロモンだ。

 

 そう気が付くと、カチッと脳内でスイッチが入る幻聴がした。性器から垂れた愛液が太ももをくすぐり、胸の突起は実が熟したように大きくなって、窮屈そうに服を押し付けてた。

 角からは、ずいぶんと前から鱗粉が大量に放出されていた。

 ドアノブを捻ると、蝶番(ちょうつがい)が擦れる高い音を響かせながらドアが開く。

 

 部屋は簡素な作りだった。いくつかの家具と調度品が置いてある。

 ベッドはドアからひと一人分スペースを空けた奥に置かれていた。

 

 臭気の元凶はベッドの上で仰向けに倒れていた。

 人族のオスが頭をドア側に向け、ズボンを腿まで下げてパンパンに腫れたチンポを握りしめている。身体から外まで漏れだすほどのフェロモンを放出し、チンポはフェロモンを凝縮した鼻をもぎとる激臭を放っているかのように感じた。

 外は涼しかったが、部屋には淫魔族(サキュバス)にとっては恐ろしいほどにオスの発情フェロモンが充満している。こもった汗が入り混じり、すえた臭いをアクセントにリリアンの全身を包み込んで発情を促進させた。

 ダラダラと割れ目と尾から体液がこぼれ落ち、一気に体温が上昇する。

 

 オスはリリアンが部屋に侵入してもチンポをしごき続けている。脚はピンと張りつめ、腰が浮き上がりそうなほど力が込めていた。

 ドアから一歩進むと、オスは一応といったようにこちらを首を動かした。ゆったりとした動作はとても気だるげで、その顔は何か我慢しようと必死になって力がこもっている。股に置かれた手はどんどんとピストンを速めて包皮の上から亀頭を刺激している。

 

 月明かりだけが照らしている部屋では、リリアンの顔はぼんやりとしか映っていないのだろう。確かめるように細めた目は、リリアンの姿をしっかり捉えると瞳孔をパっと開かせた。

 双方の視線が粘つくように絡みあい、まばたきしたその一瞬。

 

 オスは射精した。

 

 ビュッビュッと勢いよく吐き出された精液は天高く舞い、オスの頭上で弧を描くように飛び散り、リリアンの顔にかかった。

 ドレッシングのように頬に垂れたホワイトソースを指でぬぐう。数日熟成された精液は一つのかたまりとなって濃縮され、精子のいきいきとしたイカ臭さを強烈に放っている。

 舐めると口いっぱいにその臭いが広がり、精液だけが口内を支配する。喉につっかえるほどの粘っこい液体を飲み込むと、微量ながら魔力が充填され、絶頂とはまた違った多幸感にウットリした。

 

 部屋は精液の臭いと角から放出される黒い鱗粉が漂い、リリアンとオスの荒い呼吸だけが響いている。

 精液が完全に吸収されると共に、脳内で犯罪という名の防衛ラインが崩壊した。

 

 後ろに振り返りドアを閉めると、素早く拘束魔法を唱えてオスの手足を拘束する。もちろん人に対して撃ってはいけない魔法を。

 オスは胸を大きく上下させて射精の余韻をまだ残していた。拘束されてもウンともスンともいわず、目を閉じて脱力してる。

 リリアンは少し奇妙に思いながらも、尾の先端を高く持ち上げてオスの顔面にめがけて体液を噴射した。

 オスは何も抵抗せず体液を飲み込む。すると全身が薄く赤く染まって、射精したばかりのチンポを隆起させた。

 

(15センチくらいか……リーダーよりはあるけど所詮人族のチンポだな)

 

 またしても短小のチンポに気を落とすが、あの濃厚な精子はなかなか上等なものだった。早く子宮が精子を欲しがってキュンキュンと膣を締めつけている。

 

 搾精の時間だ。

 チンポを前にして癖になった舌なめずりを鳴らし、胸を抑えていたボンデージのように肌に密着した服の前チャックをおろす。豊満な乳房が勢いよく躍(おど)りでた。その先端は興奮で伸びだし、刺激を待ち望んでいる。

 これまたタイトなショートパンツはモンスターの皮で縫製されているが、下着をつけていないせいか、割れ目からは湧きでる愛液によって大きくシミをつくりだしていた。

 飢餓のような発情がより早く膣内射精(なかだし)を欲している。ショートパンツの前チャックをおろして、着衣のままマンコを露わにさせた。乳房と女性器を素早く露出させるための服装は、モンスターから搾精を想定して仕立てられた淫魔族(サキュバス)用のセックス装備だ。

 愛液で指を濡らしてクリトリスを刺激すると、甘美な快楽が股から全身へほとばしる。準備は整った。

 

 さて、ディナーの始まりだと、オスにまたがろうとベッドの上に乗り上げたとき異変に気付く。

 なんだか、チンポがさっきよりも膨張しているように思えたのだ。

 

(…えっ?)

(まだ完全に勃起してなかったのか?)

(いやでも、媚薬効果の体液を飲んだからフル勃起してるはずだし……)

 

 発情した脳でも分かる異常に困惑する。魔力不足で媚薬効果が薄まったのか、対毒性のパッシブスキル持ちかと思案しているうちにもその膨張は止まらない。

 ふいに「メキッ、メキッ」と何かが強い力に耐えかねて軋む音がした。

 オスの身体に目を向けるとチンポだけではなく全身の筋肉が膨張して、ゆったりとした服がその膨張に耐えかねて張り裂けている。腕に巻かれた拘束魔法も窮屈そうだ。

 

(……肉体増強か!?)

 

 ガラス瓶を叩き割ったような音が鳴り響き拘束魔法がバラバラに砕け散った。

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