「ごめ~ん、ちょっと外れまーす」
そうバーバラは仲間たちに告げて、どこかへと走っていく。 ここは天馬の塔の中。
塔とはいえどその高さはかなりのものなので、地上の喧騒とは隔絶された静寂が満ちている。
だがしかし、この塔には「あるもの」がない。
それは、用を足すためのトイレだった。 それらしきものはレックたちが探索を行っているときも見当たることなく、そして今もまた見当たらない。
そんな探索中、バーバラは催してしまったようで、仲間たちから離れて一度一人でトイレを探しに行くことになったのだった。 しかし、この塔の中には魔物たちがうごめいている、危険な場所でもある。 一人で仮に魔物たちに遭遇したら、たとえ強力な呪文を覚えているバーバラでさえも危うい。 そんな彼女を、仲間たちが心配した。 「危険ですよ。こんな場所でひとりで別行為だなんて」 そう言ったのは、眼鏡をかけた少年のチャモロだ。 そんな彼の言葉に耳を貸そうとせず、バーバラはどこかもじもじしたような仕草をしていた。
「わかってるよぉ~、でも、どうしても離れて行動したいんだ」
そんな彼女の発言を聞き、ハッサンがこんなことを言い出した。
「あ!もしかすると、お前、小便かぁ?」
それを聞いたバーバラが顔を赤らめて、
「そ、そんなこと…!」
と否定しようとしたのだが、図星であったらしくすぐに口をつぐんでしまった。
「いいじゃねえか、行ってこいよ。俺らはここで待っていてやるからさ」
ハッサンの言葉に同意するように、他のメンバーたちも口々に言う。
「そうだね。それに、万一魔物に襲われたら、大声で叫んでくれよ。僕たちがすぐに駆け付けるから」
そうレックが言うが、バーバラはどこか落ち着かないようで、
「うぅ~、みんななんかいじわるだなぁ~…」
と、恥ずかしそうな顔をしながら呟いた。 それから彼女は観念したように、こう言った。
「わかったよ……。じゃあ、行ってくるけど絶対に来ないでよね…」
そう念を押しながら、彼女は皆から離れていった。 そして、足早に駆けていき姿を消した。
バーバラと一時的に別れたパーティでは…。
「はぁ…。あいつ魔法の聖水飲みすぎたせいで近くなったんじゃないのか?」
ハッサンが愚痴っている。
「まあまあ…。呪文を専門とするなら多少はね」
ミレーユがなだめる。
「にしても、あのバーバラさんがいなくなるだけでここまで静かになるものなんですね」
チャモロが辺りを見回しながら感心している。 それほどまでに、彼女がいる時といない時の静けさが違っていたのだ。
「バーバラがいる時は、いつも賑やかだからね」
レックの発言通り、バーバラはパーティ内のムードメーカーだった。
いつも皆を和ませてくれる。それは戦闘中の魔法においても同様であり、回復役である彼女のおかげで何度助けられたかわからない。
だが、今はその彼女がいない。
「はぁ…。バーバラの奴、出してる最中にヤられたりでもしたらたまったもんじゃないな」
ハッサンはため息をつき、
「悪い。あいつの様子見てくるわ」
と離れたのだった。 一方その頃…。トイレを探すバーバラなのだが、未だに見当たる気配はない。 仲間たちの待つ場所から遠く離れすぎないように気を付けつつ、あたりをキョロキョロと見回す。
(う~ん、全然見つからないよぉ~)
バーバラは焦燥していた。 そんな時だった。 バーバラの目の前に、宝箱がある。 それは、先ほど開けたばかりの宝箱だ。
しかし、中身は開けてしまったために、いまは何も入っていない。 バーバラは先ほどレックの開けたその箱を、中身はないとわかった上で開いた。
宝箱の中身は当然空っぽだった。 何もない小さな空間がそこにはあった。
しかし、宝箱の大きさは言うほど大きくはなく、割りと小さなサイズだった。 バーバラはその宝箱を見て、ふと思った。
これなら、変わりにはなるかもしれない…、と。 トイレを探しているバーバラが思ったこと。
それは、この何も入っていない宝箱なら、そこでやってしまっても問題はないだろう。 そう脳裏によぎったのだった。 バーバラはその場で立ち止まり、目を瞑って深呼吸をする。
それから、
「よしっ!」
と小さく声を出し、意を決したようにその小さめの宝箱を自分の股下に持ってきた。
「えっと……。ここかな」
バーバラは自分の秘所の位置に宝箱を持ってくる。 そして、ゆっくりと腰を下ろした。
「うぅ…。わかってても脱ぐの恥ずかしぃ…」
頬を少し赤くし、股間を守る真っ白なショーツを足元まで下ろす。
年相応の、派手すぎず、地味すぎない、シンプルなパンツだった。 つるつるで毛の生えていない秘部を丸出しにしたバーバラ。
ためらいながらも、プルプルと少し震えて、
ついに……
ジョッー…。
「う~……。出ちゃってるよぉ~……」
顔を赤らめながら、バーバラはおしっこをした。 黄色く新鮮なおしっこが、宝箱の中に放たれている。 その放尿音は静かな塔の中に響き渡っていく。
「はぁ〜…。やっちゃダメとわかってても、出したら気持ちいぃ…」
開放感と爽快感を感じているその顔は、とても幸せそうだ。 シャー、という音が響く。 バーバラはかなりの量をためこんでいたようだ。
「よおよお、大分出てるみたいだな」
すぐ隣の方から声がした。聞き慣れた声だ。 ハッと気づき、バーバラは声のした方に首をむけた。
そこには自分よりも大きな身体のハッサンが、壁に向かって立っていた。
おしっこをしていたバーバラを見てニヤついた表情をしている。
「あ~っ、もしかしてあたしのおしっこ見に来たんだぁ…。この変態大工」
バーバラが顔を赤くしてハッサンを睨んだ。 しかし、ハッサンはそんなバーバラの文句に気にしていない様子だった。
「変態ってなんだ、変態って。心配して見に来てやったのに」
そう言いながらも、ハッサンは履いていた短めのズボンを脱ぎ捨てている。 太ももも露出させているほど短いズボンだった。 そんなズボンは床に放置され、太いチンポと大きな玉袋が丸出しとなった。
「なっ…!」
バーバラが口を抑えてそんなハッサンの股間を見る。
「あんた、まさか…」
バーバラが顔を引きつらせて驚いている。 ハッサンの男根は太く大きく、血管が走っていた。ぶらさげている玉袋も、大きく素敵な金玉を中に包んでいた。
「おい、なあに人の小便するとこ見てやがる…」
そう文句を言っていると、ハッサンの亀頭がプルッ、と震える。 そして、ブシャー、と大きい放水音をたてて、塔の壁目がけて放尿を始めたのだった。
バーバラは唐突の出来事に言葉を失っていた。 背に腹はかえられない状況で仕方なく宝箱の中におしっこをした後に、まさかこんな出来事に遭遇してしまうとは…。 ハッサンは両手で自分の男根を持って、おしっこが違う方向に向かわないようにしていた。
そのため、出されているおしっこは真っ直ぐに壁目がけて放たれていた。
シャー…。
ハッサンのおしっこをする姿は、かなり堂々としており、どこか神々しさすら感じさせるものだった。 彫刻のような肉体美も、それに拍車をかけている。
(うわ~……、すごい量だな~……)
バーバラは思わず、そんな感想を抱いてしまうほどだった。 しかし、ハッサンはバーバラの方を見ると、
「何ガン見してやがる。その変態魔法使いさん」
と少し恥ずかしそうに睨んだ。
「あんたのちんちんさぁ、おっきくて素敵だなって。なんか文句あんの?」
バーバラは負けじと反論する。 ハッサンはうっ、とした顔をする。
「変な感想抜かしやがって…」
そう言いながら、し終えたおしっこの水分が残る先端を、ちんちんを上下に振って落としていた。
「もう終わったなら履いてくれる?いつまでもこんな汚いもの、レディの前に見せつけないで」
バーバラが冷たい口調で言う。
「ああ、わりぃ…」
ハッサンはそう言って、ちんちん丸出しの状態で、脱ぎ捨てたズボンを拾って履いた。 それから、2人は黙ったままでいた。 しばらくして、ハッサンが話しかけてきた。
「お前…。こんなにまじまじと俺のチンポ見てたけど、興味あるのか……?」
「なっ!そ、そんなわけないじゃん!」
バーバラは慌てて否定した。
「そりゃあ当然だよな。あ、こっちもし終えたっぽいな。だったらさっさとパンツ履いて戻るぞ」
ハッサンに呆気ない言葉を返され、バーバラは少しイラッとする。 そこで何もしてても仕方ないのは確かなので、脱いだショーツを股間に履いて立ち上がり、歩いているハッサンに付いていった。
「ねえ、レック達は?」
バーバラがハッサンに尋ねる。
「ああ、あっちの方だ」
ハッサンに案内され、バーバラは塔の中で待っているレックたちの元に戻ったのだった。