深海へと、潜った俺達が目に入ったのは巨大な貝。
それは、原作では、その強さを実際に確認する事ができない。
だが、眼前にいるそのオウガイの強さが、どれ程なのか、ここに来て理解できた。
「ぐっ」「嘘でしょ」
その貝殻の僅かな隙間から吐き出される貝の舌が襲い掛かる。
速度は凄まじく、避けるのは簡単ではない。
しかも、素早い舌は、俺達だけではなく、周りにいる魚を捕食する。
それと共にオウガイの大きさは、さらに巨大化していく。
食えば、食う程、より大きくなっていく。
捕獲レベルが不明というだけあり、その強さは明らかにやばい。
「だとしたら、少し危険だが、やってみるしかないな」
その言葉と共に、俺は自分の中の細胞を操る。
これまでは、多くはグルメ細胞で占めていた。
だが、今は、その細胞をグルメ細胞を4割、アマゾン細胞とオラクル細胞を3割にする。
それによって、俺の中にあるオラクル細胞が、腰にある物を生成する。
「オウガイ、お前の強さに敬意を払って、俺も、今出せる全力で、お前を倒す」
俺の腰に生成されたのは、アマゾン細胞の記憶を元に、オラクル細胞が生成したアマゾンドライバー。
そして、アマゾンドライバーの左手側のグリップを捻る。
『OMEGA』
「ヴオオオオオ……! アマゾンッ!!!」
『EVOLU・E・EVOLUTION!!』
鳴り響く音声と共に、俺の身体から熱波が放つ。
それは、俺の身体を人間から、人間擬きへと変える。
「まさか、魔物」「違うな、俺は、アマゾンだ」
それは、確かに人間ではない。
アマゾンでもない。
アラガミでもない。
まるでキマイラを思わせる物だ。
その身体から湧き上がる衝動と共に、真っ直ぐとオウガイへと向かう。
オウガイは、そのまま俺に向かって、舌が襲い掛かる。
だが、その攻撃に対して、俺は腕を構える。
「ナイフ!!」
同時に、俺は、その腕から生えているナイフで、次々とオウガイの舌を斬り裂いていく。
そのまま真っ直ぐと、俺は再度グリップを捻る。
『VIOLENCESTRIKE』
そのまま、俺は、脚に力を込め、踵落としを、オウガイに叩きつける。
それによって、オウガイの甲羅に僅かにヒビが入る。
僅かだが、確かに。
それが、決定的になった。
ヒビは、さらなる衝撃が受けたように、広がる。
「釘パンチとライダーキックの組み合わせだ。
これは効くぜ」
その言葉と共に時間差で与えられたダメージは、オウガイの甲羅を完全に砕け散り、中身が剥き出しになった。
同時に俺は、左グリップを抜く。
それは巨大な槍へと変わる。
その大きさは、俺よりも巨大であり、その狙いを剥き出しになった身に向かって、投げる。
槍は、完全にオウガイを貫き、倒す事に成功した。
「お前は、一体、何者なんだ」
ノエルが、そう質問してくる。
それに対して、俺は改めて答える。
「ただの美味い物を求める馬鹿だよ」