※この作品はR-18です。

三食転生者   作:ボルメテウスさん

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王の貝の味

無事に捕獲したオウガイの調理に関して、俺達は悩んだ末、つぼ焼きにする事にした。

 

巨大なオウガイの貝を乗せ、そのままじっくりと焼く。

 

さらには、えりなから貰った醤油を準備しながら、待つ。

 

「つまりは、あんたの中には3つの細胞があって、それを操る事ができる訳ね」

 

「あぁ、この細胞のコントロールを行うのは難しく、最も確実なのは、グルメ細胞を活性化させる事。

 

このグルメ細胞の活性化させる方法が、とにかく美味い物を食べる事だ」

 

「なんというか、色々と信じられないけど」

 

そう言っている間にも、既に食べる準備が出来た。

 

原作ではあまり明かされなかったオウガイ。

 

その料理を完成と同時に、俺達はそのまま切り分ける。

 

「それでは、頂きますっ」

 

それと同時に、俺達は一誠にオウガイに口を運ぶ。

 

「これはっ」

 

オウガイ。

 

その名の通り、貝であり、肉厚な貝のうま味が食べた瞬間に広がる。

 

だが、それだけではない。

 

焼き魚にある絶妙なうま味も口の中に広がる。

 

さらには、火の通っていない部分は、魚の刺身を思わせるうま味がある。

 

それは、これまでオウガイが食べてきた全ての魚のうま味が詰まっており、あの巨大な貝の中で魚のうま味が閉じ込められたような身だ。

 

古代にある蠱毒に近く、オウガイは、その巨大な殻の中で、まさしく、魚の旨さを閉じ込め、凝縮させた物と言える。

 

だからこそ、この貝よりもうまいものはないと断言できるほどに美味しいのだ。

 

俺はその感動のままに、もう1つ口に運ぶ。

 

すると今度は、噛むたびに広がる貝のうま味と共に、中からあふれてくる濃厚な醤油が口の中に広がった。

 

「さらには、この貝から出ている汁はっ、まさに絶品だっ」

 

その言葉と共に鬼頭さんは貝から溢れ出ている汁をすする。

 

「魚のうま味を凝縮させたこのスープ。飲む度ににお腹の中から癒されるわっ」

 

そしてめぐみんも感動しながら貝を口に運んでいる。

 

それと共に感じた感覚。

 

見ると、俺の身体の筋肉が大きく膨れ上がっていた。

 

「以前も見たが、凄まじい変化だな」

「グルメ細胞が活性化している証だからな」

 

俺はそう、頷く。

 

「はぁ」

「どうかしたんですか、ノエルさん」

「なんでも。

ただ、あれだけ危険な物を持っていながら、中身はただの食事に執着する馬鹿と思うとね」

「いやぁ、それほどでも」

「褒めているつもりはないんだけど」

 

そう、呆れた様子でノエルは言う。

 

だが、その中には嫌悪している様子はなく、どこか好感があった様子が見えた。

 

「さて、次は、どこに向かうか」

 

そう、呟きながら、悩む。

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