「うおっと!」
センチュリースープがあると思われる場所に辿り着いた俺達を待ち受けていたのは、魔王軍の四天王の1人と名乗るヘルバトラー。
奴は半人半獣のモンスターだった。
そいつは、周りを巻き込むような爆発や息を操り、襲い掛かる。
「まったく、なんで俺の邪魔をするんだ?」
思わず、俺はヘルバトラーに向けて、問いかける。
「決まっている。
貴様が、魔王様にとって、最も厄介な存在だから」
「俺がだと?」
その言葉に首を傾げる。
「始めは、他の人間と変わりなかった。
神から与えられた力を持った人間。
だからこそ、限りがあると思い、放っておいた。
だがっ」
そう言いながら、こちらに対する攻撃は、未だに止まらない。
「貴様は、旅先で、強くなっていく。
そして、ついには、厄災とされていたオウガイをも倒し、その強さは脅威だと判断した」
「だからっ」
「だからこそ、お前が狙う物を事前に全てを殲滅する。
この地もな」
「それはつまり、ここを破壊するという事か」
その言葉を聞いた瞬間、怒りに俺を隠せなかった。
「なるほど、よく分かった。
俺が厄介な存在だというのも。
だけどなぁ」
それと共に正面から突っ込む。
その手にはアマゾンサイズを手にして。
「てめぇらの勝手で、その地に住む生き物を殺すんだったら、お前は俺の敵だ」
『VIOLENCESTRIKE』
鳴り響く音声と共にアマゾンサイズに3種類の細胞のエネルギーによって、さらに巨大化する。
そして、一閃。
眼前にいるヘルバトラーを斬り裂く。
奴の放つ爆発ごと。
それによって、ヘルバトラーは、真っ二つに斬り裂かれた。
「まさか、ここまで」
それと共に、ヘルバトラーは瞬く間に倒れる。
「ふぅ」
戦いが終わると共に、俺はすぐにめぐみん達の所へと向かう。
この戦いが始まる前から、四糸乃が案内した場所。
そこに向かう。
それを見ると。
「これは」
「なんとかなったのか」
「まぁな」
そう言いながら、俺はその光景を見つめる。
それはまるで一つの皿に、ゆっくりと水滴が落ちている。
「これは」
「センチュリースープ。
それが盛り付けられている場所か」
原作では既に限界に近かったあそことは違い、ここは未だに続いている。
そして、実際に、原作と同じセンチュリースープではない。
しかし、センチュリースープの証であるオーロラは確かに浮かんでいる。
この世界の食材によって作られた、この世界だけのセンチュリースープ。
それに対して、俺は自然と腹が空く。
「良いのか?」
「守ってくれたから、約束を」
それを確かめるように四糸乃に目を向けると、頷く。
「それじゃ、スプーンをっと」
そう、俺達は、スプーンを取り出す。
人数分の一口分ずつしか、未だに溜まっていない。
だが、それでも分け合うように、俺達はそれぞれのスプーンに乗せる。
「それじゃ、いただきます」
未だにこの地に眠り、そして、センチュリースープを作ってくれた命に感謝をしながら。