※この作品はR-18です。

三食転生者   作:ボルメテウスさん

31 / 33
最後の食材

エンドマンモスの宝石の肉。

 

それは、俺達が想像を遙かに超える代物だった。

 

全てにおいて完全無欠のエンドマンモスの中でも、特に美味しい部位である宝石の肉。

 

それを食べた記憶に関して、俺ははっきり覚えていない。

 

「まさか、これ程の代物だったとは」

 

それには、鬼頭さんも驚きを隠せなかった。

 

というのも、食べたあまりの美味しさに、俺達はその間の記憶を失う。

 

過去に、食べたら記憶が無くなる程に不味い料理は確かにあったが、エンドマンモスの宝石の肉はその逆で、あまりの美味しさに記憶が消えた。

 

「これは、どうしよう」

「うっうぅん」

 

もう一度食べてみたい。

 

だけど、食べる為には、あのエンドマンモスにもう一度侵入する必要がある。

 

それは、あまりにも危険な上に、記憶は残らない。

 

「美味しいのも、考え物」

「この場合は、そうなんでしょうか」

 

フランの言葉にホムラも思わず首を傾げる。

 

「それにしても、あんたが、こんなのを知っていたとはな」

「まぁ、とにかく、最後の食材だな。

だけど、果たして、GODはどこにあるのか」

「それだけど、もしかしたらある場所を知っているわ」

 

その瞬間、ホムラはヒカリに変わる。

 

「それは本当なのか?」

「えぇ、GOD。その圧倒的美味は、世界中すべての人々と食材を虜にし、世界を支配することすら可能とされる。同時に生き物を進化させる事ができる秘宝だと、言われている」

「進化させる?」

 

そんな情報、俺の中にはなかった。

 

だが、ここはあくまでもそこによく似た世界。

 

ならば、そういうのもあるだろう。

 

「だけど、おそらくは魔王軍も狙っている。

進化させる秘宝は、魔王軍にとっても、喉から手が出る程に欲しい代物なのは、間違いないからな」

 

鬼頭さんの言う通りだ。

 

魔王軍が、GODを狙っているのは明白だ。

 

そして、その力を手に入れるには、この世界の魔王を倒す必要がある。

 

つまり、俺達の目的は、ほぼ達成した事になる。

 

「それで、その場所というのは?」

「この世界の始まりの場所と言われている大地よ」

 

ヒカリは、その場所について説明を始める。

 

この世界の始まりの場所とされている大地。

 

そこは、この世界に生きる全ての生命の起源と言われる場所。

 

確かに、そんな所ならば、GODがあっても、問題はないだろう。

 

「だけど、問題は、始まりの大地へ向かう方法よ。

噂を聞けば、カエルによく似た生き物だと聞くけど」

「・・・」

 

それと共に俺達は自然とヨッシーの方へと目を向ける。

 

「・・・カエルには、少し似ていないか?」

「私達を守る際に、舌を伸ばしていましたけど」

「いや、まさか」

 

そう、俺達は首を傾げながらも。

 

「ヨッシー、もしかして、始まりの大地を知っているか?」

 

思わず尋ねてしまった。

 

「いや、さすがにそこまでは」

 

そう、めぐみんが言おうとした瞬間、ヨッシーは何時の間にか馬車を用意していた。

 

「・・・乗れという訳か」

 

真っ直ぐと見つめてくるヨッシーの瞳に対して、俺は頷く。

 

「・・・ここまで、あっさりと進みますか」

 

そう呆れるめぐみんの言葉に多少同意をしながらも、俺達はすぐにヨッシーが用意した馬車へと乗り込む。

 

目指すは、始まりの大地。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。