「それで、本当にここにあるのか、目的の物が」
「うん」
そう言いながら、俺はその目的地に辿り着く。
そこは噂の場所。
その場所の泉は、まるでフルーツジュースのような甘さが広がっている。その影響もあってか、周囲の様々な動物達が集まっている。
だからこそ、俺が探し求めていた物がここにある事を聞いた。
「にしても、仕事の依頼を頼む事になるとは」
俺に対して呟きながら、今回の目的の品の情報をくれた子が文句を言いながら呟くのを横から聞く。
彼女の名前は茜ヶ久保もも。
見た目は少女だけど、一応は成人を迎えている。
そんな彼女が、この場にいるのは、俺と同じ目的の物の為に、案内してくれる。
「だけど、本当に、あれを突破できるの」
「まぁ、なんとかするしかないからな」
そう、眼前にある光景を見る。
それはまさしく4本の腕のゴリラ。
まさしくトリコの原作にいたトロルコング。
その群れの真ん中には、俺達の目的の物である虹の実が確かにある。
「それで、報酬は確かに貰えるよな」
「分かっているわよ、虹の実の料理でしょ」
「よっし、やる気が出てきたぜ。
さて」
その言葉と共に、俺は自身の身体を操作する。
グルメ細胞を7割、アマゾン細胞を2割、オラクル細胞を1割。
それによって、俺の様々な感覚が鋭くなる。
そして、俺の手にはアマゾン細胞とグルメ細胞の二つによって、実体化させた武器、アマゾンウィップを構える。
「さて、行きますか。ももさんは俺の背中に捕まっておけよ」
「分かっているわよ」
その言葉と共に、俺はそのまま真っ直ぐと走り出す。
眼前に、トロルコングは、その拳を振り下ろす。
俺よりも遙かに巨大な拳が、襲い掛かる。
それに対して、俺は攻撃を受け流す。
拳を完全に受け流されて、トロルコングは目を見開くが、そんなトロルコングに向かって、俺は殴る。
それと同時に、そのトロルコングを踏み台にして、そのまま手に持ったアマゾンウィップで絡め取る。
同時に、そのままターザンを思わせるようにジャンプする。
「ちょ、もうちょっとっ、なんとかできないのぉ!!」
「これでも結構丁寧なんだけどなぁ!!仕方ない!!」
その言葉と共に、俺は天高くまで、飛ぶ。
同時に、その脚に力を込める。
「えっ、ちょ」
「しっかりと捕まっていろよ!!」
俺はそのまま真っ直ぐと、トロルコング達のいない中央に向かって、踵落としを叩き落とす。
アマゾン細胞とグルメ細胞。
二つが生み出した力で、地面を叩き割る。
それによって、トロルコング達が怯えている。
「あぁもぅ、本当に無茶苦茶」
「まぁまぁ、それじゃ」
そのまま、手に持ったアマゾンウィップを真っ直ぐと虹の実に向かって、投げる。
虹の実を一つ、手元まで持つ。
「それじゃ、一個だけ貰っていくね。ももさん帰ると」
「・・・」
「あれ、ももさん」
「・・・この事、言ったら、殺す」
「えっ、何を」
そう疑問に思っていると、背中に微妙に暖かい。
その感じが、何か分かると共に、俺は思わず苦笑いをしてしまう。