さて、ここは幻想郷のとある屋敷。そこにはまっことやんごとなきお方が住まわれているが、無論そんなお方には従者が付き物である。
遥か昔からこの館の主西行寺に使える半霊の一族の末裔、魂魄妖夢は最近小さな悩みを抱えていた。
「……自慰の仕方が分からない。」
小さくそう呟く妖夢は、まさしく少女と言った出で立ちで。まさにこれから大人へと向かう最中に思える。
しかしそれで既に百数十年を生きているというのだから、やはりこの幻想郷では見た目は当てにならない。
そんな乙女街道まっしぐらな彼女の悩みはどうやら艶ごとの様である。
それもそのはずで。そもこの幻想郷に住まう妖怪少女魑魅魍魎には義務教育と言う概念がない。
妖怪故に大雑把な身体構造をするため、生理と言った女子特有の現象もない妖怪はとことんその辺りの情報に疎いものが多い。
しかし魂魄妖夢はあくまで半霊。妖怪の大雑把な部分と、人間の律儀な部分を引き継いだ彼女は今まで満たされぬ欲求を抱えて生きてきたのである。
ではなぜ今更になってその悩みが再発したのかというと。その原因は彼女の主西行寺幽々子にあった。
数週間前から彼女はおめかしをして人里に出かけることが多くなった。
乙女の機微に疎い妖夢はあまり気にすることもなかったが、ある時ちょうど幽々子の出かけた後に買い出しに行くことになった妖夢はその道中に主を発見した。
声を掛けようか悩んだ妖夢は、しかし白玉楼の主としてではなく一人の西行寺幽々子として出かけた主のことを気遣い断念した。
しかし彼女はそこで我が主の目的が気になったのである。
果たして自分を置いてまで出かけたい用事とは何なのか。その結果彼女は幽々子を尾行することに決めた。
そしてしばらく彼女の後をつけた彼女は驚愕の光景を目にする。
男性と待ち合わせていた主が男と二人きりで連れ込み宿に入って行ったのである。
妖夢とてそこが一体どういう場所であるのかの検討はついていた。しかし何より、いつもふわふわとした印象の幽々子が男と逢引をしていたなどとは驚天動地のできごとであった。
そのあとすぐさま家に逃げ帰った妖夢は、しばらくそのことが頭から離れずそれから数週間も経った今でもその記憶を引きずっていた。
そしてその過程で青春真っ只中の妖夢は興味を抱いた。一体性行為とは何をするのかと。
性行為の結果人が子を成すことを知っている妖夢は、しかしそもそも性行為が一体どういったものなのかすら知らなかった。
しかし他人に聞く勇気も持ち合わせない妖夢は、ある筋から仕入れた、寺子屋の授業で用いられる保健体育の教科書に答えを求めた。
果たしてそこには彼女の望む回答があった。
『勃起した男性の陰茎を女性の膣に挿入する行為を性行為と言い……。』
「……膣。」
謎が一つ溶けた彼女は、しかしそこで欲の治まるような質ではなかった。
自分の実物を思い出して、果たしてこんな所に陰茎が入るのだろかという疑問がまた生まれた。
「生殖器……。」
そう呟くと妖夢は意を決してスカートをそっと取り払い、純白のパンツから足を引き抜いた。
改めて意識する‘そこ’は彼女の見た目通り、まったく手の入っていない未開拓地。ぴったりと閉じたその二枚貝は毛も生えておらず、もちろん黒ずみもない。
自室だからと言えここまで大胆におっぴろげることができるのは、今日も主がお出かけ中だからか。
絹の様に滑らかな肌を露出した下半身はすらりと伸びた足が扇情的で、もし一介の男がその光景を目にすればもはや自制の利かぬレベルの代物であった。
緑のスカートからそんな凶器を抜き放った本人は、既に頬が紅潮しその背徳感と冷めやらぬ興奮に背筋を震わす。
壁を背に腰を下ろし足を軽く曲げ三角座りになる。いわゆるМ字開脚。
自らの'入口’を見つめた彼女は意を決して指で触れてみる。いつも何気なく排泄に使用されるその部分はしかし違う意識で触ろうとすればこうも変わるのか。
外気に晒され、かつ異常な精神状態にある彼女のアソコは既に蜜が奥から滲み出ていた。
「んっ//」
唯触れただけなのにも関わらずそれは未知の快楽だった。それに、こんな自分が出したとは到底思えない、艶っぽい喘ぎ声に二重に驚いてしまう。
触れた人差し指の先には少女の秘蜜が糸を引く。
「これが愛液……。」
それを確認して自分が今酷く興奮していることを認識した彼女は、それだけでさらに膣奥から蜜が分泌されていく。
ピリピリと痺れるような快感を味わった彼女は期待してしまう。
いったいこの先はどうなってしまうのか。大きな探求心と快楽を求める心、そして小さな恐怖心のスパイスが彼女の理性の螺子を緩める。
そしてその中へと指を進めようと入口に指をあてがい、一・ニの・さn「妖夢ちゃん。」
「っっっっ!!!」
控えめに響いたその音は彼女の鼓膜を伝い背筋を抜けて全身を駆け巡った。勢いよく閉じた太ももがぺたんと波打つ。そして何より強い電気信号の通った各部が痺れる。
妖夢はもはや声すら上げられず、薄く涙を溜めた瞳をゆっくりと声の聞こえた斜め後ろの方に向ける。
そこには出かけた時と同じ格好をした主が壁をすり抜けて顔を覗かせていた。
その表情はどこか申し訳なさそうな、それでいてどこか安心した様な印象を抱かせた。
妖夢は考えていた。この状況を切り抜ける最善策をその頭をフル回転させて導き出そうと考えていた。しかし現実は絶望的でそんな妙案は思い浮かぶわけもなかった。
「妖夢ちゃん。」
先ほどの困惑した様な呟きではなくまるで諭すような優しい口調に、しかし妖夢は先ほど以上に背筋を強張らす。
「うふふ、妖夢ちゃんもお年頃だものね。」
その言葉に妖夢は最悪を悟った。これは心の黒いノートに刻まれてしまうと。しかしその予想とは裏腹に、幽々子は妖夢に近づく。
「待って!」
立ち上がり逃げようとする妖夢の手を掴んで幽々子は叫ぶ。妖夢が見つめ返したその瞳は何かを覚悟したそんな光を灯していた。
「貴方は私の大切な従者で、愛する娘の様なもの。軽蔑も態度の暴力も振るうつもりはないわ。」
「さぁ座って。」
幽々子は妖夢に着座を促す。
「幽々子様……。」
妖夢は唯の思春期と片付けずに、一人の人間として真摯に向き合ってくれる幽々子を改めて尊敬した。
「さ、まだ途中でしょ。手伝うわ。」
「幽々子様?」
朗らかにそう告げる幽々子に、妖夢は一瞬判断が遅れてしまった。それが致命的だった。
「見られていたのは知っていたけど、こうも反応が遅いから失敗したかと思ったわ。」
妖夢は察した。
「あんっ//」
幽々子の細長くすべすべした白い指が妖夢の蜜壺に侵入する。
幽霊独特の、少しひんやりとした指がねっとりとした妖夢の膣を撫で上げる。
「あっ//!!」
くちゅくちゅと控えめな音を立てるヴァギナをびくびく震わせる。膝を着く中腰の妖夢はそれを受け肩を震わせる。
荒い吐息を吐きながら、妖夢は幽々子の白い腕を両手で掴む。しかしその腕には彼女を止められるほどの力は籠められない。
「ゆっ幽々子、っさま。」
瞳を潤ませて主人を見つめる妖夢に、しかし幽々子本人はその光景に頬を染め僅かに微笑むだけ。
控えめだった水音はいつの間にかぐちゅぐちゅと大きな音を立て、妖夢の内側を幽々子の指が擦り上げる。
「いやっ//んっっ//」
幽々子は右腕はそのままに自由だった左腕で、妖夢のブレザーとワイシャツのボタンを外す。
そして露わになったさらしを器用に緩めていく。さらしがお腹周りにすとんと落ちて控えな彼女の乳房が晒された。
朧げに隆起した乳房は乳房とすら呼べぬような平地であったが、しかしその真ん中でピンッと突っ張ったピンクの乳頭は十二分に摘まめるほどの大きさを有していた。
今までの情事で十分に充血したその乳首は外気に晒されたことでより過敏に刺激を受け取ってしまう。
そんな乳房に幽々子の魔の手が忍び寄る。あばらの辺りから這い上がる彼女の手に妖夢は敏感に反応する。
「んんっ//」
そしてその薄い胸をさわさわと撫で上げる幽々子は、しかし決して乳首は触らない。満たされぬジレンマと薄い快楽。
そして下半身を埋め尽くす快感。それらがない交ぜになって彼女を襲う。
「はぁ//はぁ//はぁ//」
荒い吐息を溢す彼女の反応を楽しむように、幽々子はねっとりとした手つきで情欲を掻き立て膣を解す。
「幽々子様!何か、何かきます!」
雫を散らして妖夢はそう訴えかける。
「もう少しね。」
幽々子はそう言うと手淫の速度を不規則にする。じれったいほどゆっくり撫ぜたかと思えば、抉りながら素早く擦る。
その手腕に妖夢は瞬く間に絶頂の直前までに導かれる。
「いくっ、いってしまいます!」
そして快楽の蓄積が限界値を越える寸前に、幽々子の左中指が妖夢の乳首を弾いた。
「―――っっっ!!!////」
幽々子の腕にしがみつき肩を震わせる妖夢はだらだらと愛液を垂れ流し絶頂する。
白い快楽に思考が押し流される。そんな感覚を受けた妖夢は、少ししてぱちぱちする頭の中を整理しようとしてそれに気が付いた。
未だに幽々子の指が彼女の乳首と膣を責め立ているということに。
「いっ、いってます!いきました!ゆゆこさまぁ。」
涙ながらに訴える彼女の言葉を無視して幽々子は攻め手を一切緩めない。
右手でGスポットを抉り、左手で乳首をこねくり回す。そして口でも余った乳首を舐りまわす始末。
「だっ、ダメです幽々子様。またイってしまいます。」
快楽の濁流が押し寄せる中妖夢はそう訴えるが、しかし幽々子は聞く耳を持たない。
「あっ、あっ、あっ///」
快楽の暴力は、妖夢から声を抑える力すら剥ぎ取ってしまう。
「いくぅ、いくっ―――――!!///」
短いスパンで二度目の絶頂を迎えた妖夢は、勢いよく潮を吹いて痙攣する。そしてあまりの快楽に幽々子に雪崩れ掛り、気絶してしまう。
「あら、妖夢ちゃんったら。」
それを受け止めた幽々子は少し困った様な微笑みを浮かべて妖夢を抱き上げた。
彼女の向かう先は自分の寝室。女の花園であるその部屋には自分の従者でさえ知らない品の数々が収納されている。
幽々子の腕の中で眠る妖夢は、それらの矛先が自分に向かうなど微塵も感じていないような寝顔をしていた。
薄明るい廊下に幽々子の足音が響く。ぎし、ぎしと。