いや、大体どの辺りがこのカテゴリにおける人気とされる位置なのかと思って。
まぁ、私には縁のない話ですが、が、が。
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何故だ・・・さやかといい、杏子といい、どうして僕は逆らえないんだ?
「流され過ぎだろう・・・。」
お風呂場の浴槽の中で、腰にタオル1枚で体育座りしながらむせび泣く、男一人。
「それに甘過ぎる。」
「なぁ~に、ごちゃごちゃ言ってんだ?アニキがあたしに甘いのなんて何時もの事だぜ、ほら、詰めた詰めた。」
げんなりしている僕のところに割って入ってきたのは杏子だ。
「て、少しは恥じらいを持て!」
あろうことか、杏子は布一枚、身体を隠す事なく浴室に入ってきやがった。
なだらかな胸の先端にある桜色のぽっちも、毛一つ生えていない下も隠す事なく。
「別にアニキに見せたって減るもんじゃないし。よっと。」
浴槽の縁を足を上げて跨ぐと、無毛のせいか杏子の、その、ワレメまでくっりと見えてしまう。
ぴったりと閉じた肉厚の薄い・・・。
「いや、本当に・・・。」
勘弁して欲しい。
「それにあたしの身体、女らしくないしな。生えてもいないし・・・ん?」
杏子は何の躊躇いもなく湯船に浸かると、当然の如く自然な動作で僕の膝の上に座る。
ちょうど後ろから抱きかかえる形になるワケなんだけれど・・・。
「にしし♪アニキ、ちょーっち早いよ?でも、あたしみたいな身体でも反応してくれんだな。」
満面の笑みで、ムクムクと大きくなっていく僕のモノをお尻にあててぐりぐりと押し付けてくる。
「そりゃあ、杏子だって、可愛い女の子なんだ。その子が、は、裸でこんなにくっついてきたら、まぁ・・・。」
「ヌいてやろうか?」
手を筒状にすぼめて上下に振って見せながらニヤリと笑う杏子。
なんか、親父くさいというか・・・下品。
「あのなぁ杏子。今日はどうかしてるぞ?さやかを挑発したり、張り合ったり、なんなんだ?」
「ん?ん~、なんかムカついただけ。」
「は?」
部屋であんなにどたばたと笑ってたくせに?
「だってそうだろ?告白したら、勝つか負けるかしかないんだろ?んで、結果は失恋。未だにウダウダ言ってるクセに、アニキに甘えたりしてさ。」
つまり、杏子の目にはさやかが煮え切らないように見えて、中途半端に見えたって事だろうか?
「それにさ、結局そんな事でグダグダ悩めるってコトは、人生に余裕があるってコトだろ?青春を謳歌できるさ。」
僕は思わず杏子の身体を強く抱きしめた。
お湯に浸かってるはずなのに、身体から冷めていってる錯覚に陥る。
このまま御伽噺の人魚姫のように泡となってお湯に溶けて消えてしまうんじゃないかって。
「・・・・・・・・・アニキ・・・ありがと。」
何かが伝わったようで、杏子が僕の手を握り返してきた。
「あーあ、アニキに甘えて依存してんのは、あたしも同じかァ。」
どうして。
どうしてこんなときまで強がるんだよ・・・強がらなきゃならないんだよ・・・。
「いいんだよ、杏子は僕が好きで拾ったんだから。」
何故だか、あの十字架の下で目が離せなかった小さな少女。
野良猫よりも独りが辛そうに見えた少女。
「あはは、それってプロポーズ?」
杏子は微振り返って微笑む。
微笑んでいる。
その顔は何時ものよく見る彼女の顔で少しだけ安心した。
だから、僕も何時もの軽口で言葉を返す。
「なんでそうなるんだよ。」
「ちぇっ。」
でも、僕は僕の出来る範囲で彼女の力になりたいのは変わらない。
そう思ったところで、また杏子がくるりと僕の方を振り返る。
「でも・・・あたしも、もうちょっとだけ甘えさせてくれよ。ちょっとだけでいいから・・・。」
自分にやりたいようにやるとあれだけ声高に豪語していた杏子が、僕に許可を求める、頼む。
なんで僕だったんだろうかと考える余地なんてない。
なんだかんだ、"アニキ"と呼ばれるようになって呼ばれていくうちに僕の意識も少し変わってしまったのかも知れない。
人の認識を変えるマホウに・・・?
「そんな事、僕にはいちいち断らなくていいんだよ、杏子。」
ズキリと刺すような頭の痛みを無視して、杏子の額に口づけて頭を撫でる。
「うん・・・解った。」
そう言うとお返しとばかりに杏子は僕の唇に自分の唇を重ねた。
「・・・オマエなぁ。」
どうしてこう恥じらいがないんだか・・・。
「いーじゃん。これも"家族以外"じゃ、初めてなんだぜ?ファーストキス、ありがたがれ。」
そんな大事なものを頼んでもいないのにあっさり貰ってもな・・・いや、ありがたがりはするよ?
だって、家族以外って事は彼女の中では絶大な信頼という事に他ならないんだから。
あれ?なんか、杏子可愛すぎない?炸裂してない?
プロット通りに進んでるはずなんだけれどなぁ・・・。