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なんだか、頭痛がする。
内容も内容だったけど、何かが引っかかる。
マミ先輩に会えなかった自分、告白するしないの自分と、成否が分かれた自分。
結局、今の僕にはその違いは解らない。
でも、その全てが紙一重じゃないんだろうか。
果たしてどれが幸せだったのだろう?
勿論、僕は今が幸せだと思うけれど、正しいのかどうかは・・・他の選択をした僕は想像もつかないし、確かめようがない。
もし、パラレルワールドみたいなものが存在するとして、複数の自分を見る事が、ましてや介入する事が出来たら・・・。
「とりあえず高確率で刺されるな。」
そして取って代わろうとする。
て、それは僕と先輩が付き合い始めたと知った他の男子生徒も同様だろうから、現状たいして変わらないって気づいちゃったよ。
「確率がどうしたの?」
「いや、マミ先輩と付き合えたって確率がすご・・・い?」
今、僕は、何に返事を?
を?
「まだそんなコト、考えてるの?」
ギッギッギッと鈍い速度で首を浴室の入り口に向けると、当然ながら先輩がいた。
それも、肌色と白色の割合が一番多い姿でだ。
「え、と、その、何の御用でしょうか?」
胸元から膝上まで白いバスタオルを巻いた先輩がそこにいる。
露出度としたら、服を着ている時とたいして変わらないけど、盛り上がったおうとつのラインが非常に、艶かしい、うん、エロい。
「一緒に入ったほうが効率、いいかなって。」
にっこりと微笑んだ先輩はその場でしゃがむと、手桶で掬った湯船のお湯を身体にかける。
その時に、タオルの合わせからのぞく肌色100%の太腿に、ゴクリと喉を鳴らしてしまった。
僕って案外スケベなのかも知れない。
「お風呂、広めだけど、一緒に入ったら・・・狭いかな?」
「確実に溢れると思います。」
僕のヨコシマなブブンとか、先輩のけしからんブブンが、が、が。
僕は裸だから、余計に!
「と、ところでマミ先輩?」
もう、この際自分がスケベだというのは、甘んじて受けようじゃないか。
それか、完全に棚上げしよう。
「その下は・・・何も着てないんですか?」
「え?」
しゃがんだままの態勢で僕を見上げる先輩は一拍の後、にっこりと微笑む。
「えっち♪」
いやいやいや、お風呂に入ってきた先輩の方が!
という言葉は言わないでおいてだ。
「それも考えたんだけどね、ごめんね。」
何故だか謝ると先輩は、徐にバスタオルの結び目を解いていく。
「ッ?!」
手で自分の顔を隠して見ないようにする事は出来たよ、あぁ、出来たさ。
でも、出来ないのは、脳みそと身体が別行動してんだろうね。
「この辺りが限界かしら。」
バスタオルの下から出てきたのは、僕の予想という名の願望を外して、水着姿の先輩だった。
オレンジストライプのビキニの水着。
胸の合わせ目から飾りリボンが下がってるけど、問題はそこじゃなくて、ビキニの胸の部分が三角形になっていて、先輩の巨乳を必死に支えている感が凄いことだ。
三方向に必死に引っ張られているけれど、はみ出ているボリュームの方が凄い。
「いや、最高デス。」
おっぱいの女神、ここに降臨せり。
「・・・やっぱりエッチ。」
そうは言うけれど、先輩は僕の反応に意外と満足そうな顔をしているのは、気のせいか?
「じゃあ、褒めてもらったお礼に背中流してあげるね。」
その提案に対して、嫌だと誰が言えるだろうかっ。
僕はなんとか股間をタオルで隠しながら、湯船から出て先輩に背を向けると腰を降ろす。
「背中が広い、やっぱり男の子なのね。がっしりしてる。」
「く、くすぐったいです。」
座るなり直接手で背中を擦られて、思わず身じろぐ。
「だぁめっ、じっとしてるの。」
「はーい。」
一瞬、身体を使って身体を洗われるというエロい想像をしちゃったけど、そこは普通にハンドタオルで優しく擦られてゆく。
「洗い甲斐あるわ。」
「そう?僕はそんなガタイ良くないから、そうでもないと思うけど。」
身長なら、先輩がヒールを履けば、5cmヒールの時点でも僕と同じかそれ以上になってしまう。
「そんなコトないわ。」
先輩が力を込める度に息が背中や項にかかってくすぐったい。
背中で起きているだろうシュチュエーションを健全な男の子が想像したりするとだ・・・。
「あの、マミ先輩?」
「なぁに?」
「その、僕は、やっぱりエッチなのかも知れません。」
完全に反応してしまった。
「・・・・・・。」
僕の言わんとしてる事が先輩にも伝わったのか、背中の先輩は無言だ。
背中越しだから、何が起きているのか、どんな顔をしているのか解らない。
十中八、九、呆れられているような気がするけれど、でも、だって、仕方が無いじゃないか!
そう愚痴りたくなるのも解って欲しい。
そう言い訳地味た事を口に出そうとしていると、背中をお湯で流された。
「じゃあ、次は目を瞑って前を向いて。」
「え?」
前を向くという事は、自己主張甚だしいモノを見られてしまうというワケで・・・。
「早く目を瞑るの。ほら、前を向いて。」
ほとんど強引に腕を取られて、僕は観念して目を瞑ると前を向いた。
もうどうにでもなりやがれ!という気持ちになったのは言うまでも無い。
「・・・・・・これが・・・。」
目を瞑った僕の前で、先輩は呟くと小さく息を呑んだ。