※この作品はR-18です。

エスペラント→キミが視る夢。   作:鵜飼 ひよこ。

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今章で最終章となります。
よろしくお願いします。



願いは・・・君の笑顔を見るコト。【A:La Hashire sen pensi ion!】
A.明日が来る・・・。【★】


 61_

 

 夢って何だろう?

意味とか定義とか、ん~科学的見解とか?

毎度、夢だと解る空間に胡坐をかいて、僕は考えていた。

まぁ、考えたのは、夢の字面の方だけで、夢に人間が関わると途端に儚くなる。

なんて脆いんだろう。

今夜の僕の夢は、一面真っ暗闇。

一片の光もない世界。

光がないのに、自分の姿だけは見える。

世界の在り様にしては、正しいんじゃないだろうかと、何故だかそう思おう。

 

「みーつけたぁー。」

 

 久し振りにはっきりとした声。

暗闇の中に紅い光点が二つ浮かび上がる。

 

「まさか、こんな事になっているとはね。まさに驚天動地だ。」

 

 ニタリ。

三日月のような白い・・・多分歯だろう、それを見せて笑ったように見えた。

実際は、口は開いていない。

それどころか、喋っているのにも関わらず、口が動いてすらいない。

僕に漠然とした不安や恐怖を思い起こさせる存在。

そう、何時だって僕にそれを感じさせていたのはコイツだと理解した。

 

「・・・ふふっ。」

 

 だけど、何故だか僕は微笑んでしまった。

血の色をした瞳に、冷たい色をした白い肌に。

その配色を、バランスを滑稽だと思ってしまったから。

何より、そろそろ時間だろう。

 

「まさっ・・・か・・・キミがっ・・・に・・・。」

 

 ノイズ。

ノイズのように乱れて声が聞き取りにくい。

決まってる。

だって、これは"僕の夢"だから。

僕の夢のキャストにコイツはいらないから。

僕の夢に出てくる人はもう決まっている。

儚いけれど、夢は希望に繋がるって誰か言ってたっけ。

 

「やぁ。」

 

 恐怖は暗闇と一緒に消えて、そこに現れるのは当然、ピンク色の髪をした天使。

 

「ようやく会えたね。」

 

 無駄と解っていて声に出した挨拶に反応がある。

それだけでも驚きだ。

少女の声。

何の変哲もない普通の少女の声。

それなのに凄く懐かしいというか・・・。

 

「はい。」

 

 少女が僕に手を差し出してきた。

その意味を一瞬計りかねたけど、素直に受け取る事にした。

 

「ごめんね・・・残された時間が少ないの・・・。」

 

 しっかりと握り合った僕と彼女の手。

どうやら、これで正解だったらしい。

小さくて柔らかい手、そこに彼女の意志が籠められてる気がして、何故かだ僕の心が温かくなる。

 

「でもっ・・・。」

 

 彼女の姿がブレる。

 

「きっと・・・でっ・・・・み・・・なを・・・。」

 

 -ドクンッ-

 

 僕の中で何かが跳ねた。

胸の奥が熱くなって、何かが込み上げて、呼吸が出来ない。

 

「だから・・・・まち・・・ないで・・・っ。」

 

「ぐぅっ・・・・待っ・・・てっ!」

 

 絞り上げる声も彼女には届かず、心配そうに涙目で僕を見つめて軽く頷くと掻き消えた。

 

 

「ぶはっ!」

 

 ようやく呼吸が出来て、空気が美味いって知った。

呼吸が出来たのは夢の世界じゃなくて、現実の世界だけど。

 

「大丈夫?」

 

「え?あ、あぁ。」

 

 隣でさやかがモジモジしながら声をかけてくる。

時間はまだ真夜中だった。

 

「悪い、起こしちゃったね。」

 

「うぅん・・・あの、その、起きてたから。」

 

 やっぱりモジモジしたままのさやか。

何だ?

 

「どうしたの?何か言いたい事でもあるの?」

 

「えっ?あ、うん、そうなんだけど・・・。」

 

「けど?」

 

「あの・・・。」

 

 モジモジどころか、顔まで真っ赤になってる。

何だろう?

 

「なぁに?」

 

 出来る限り優しく問いかける。

 

「あうぅ・・・その、と、トイレ・・・。」

 

「え?」

 

 トイレの場所なんて勝手知ったるで解っているだろうに。

 

「あぅあぅ~っ・・・だから、お、おしっこしたいの。」

 

「う、うん。」

 

 なんだ?何の羞恥プレイなんだ?

 

「行きたいんだけど・・・脚が震えて、腰にも力が入らなくて・・・立てない。」

 

「あー・・・。」

 

 原因は当然、僕にしかないわけで・・・。

そういえば、前の時もさやかはあっさり意識を手放してたもんな。

こういう時に使う体力と筋肉は、普段とは全く違うって事なのかも知れないなぁ。

 

「ねぇ・・・も、もれちゃうっ。」

 

「はっ?!い゛かんっ!」

 

 思考を断ち切ってすぐに布団をめくると、全裸なのでタオルケット一枚を巻いてさやかを抱き上げる。

まぁ、僕は全裸のままなんだけど・・・仕方ない。

僕の腰もビキッと鳴ったけど、さやかは軽い方みたいで大丈夫そうだ。

そのまま慌てて、そして家の者を起こさないようにトイレに駆け込んで、さやかをトイレの便座に座らせると後ろ手でドアとトイレの鍵を閉める。

 

「ふぅ。何とか間に合った・・・。」

 

「ちょっ、ちょっと、出て行ってよ。」

 

「へ?」

 

 そりゃそうだ。

僕はトイレには用はない。

何も二人でトイレに入る事はないんだ。

 

「ぁ・・・も、ダメ・・・。」

 

 プシャーッと液体が便器を叩く音がする。

さやかの股間から出てる液体の音だ。

 

「いやぁ~っ、もぉバカぁ~ッ!」

 

 半泣きのさやかが僕に訴えかけるけど、出るものは止められない。

そして僕も、さっさと出ればいいものを、あまりにも衝撃的な光景に立ち尽くす。

 

「バカバカバカーっ!」

 

 決して、決して、アレな趣味があるわけじゃない。

ないんだけど、半泣きのさやかを見ていると・・・。

やがて、水音も徐々におさまり、無言のままさやかがトイレットペーパーをクルクルと回して折ってゆく。

 

「こんなの・・・見られたら、もうお嫁にいけないよ?」

 

「・・・あ、うん・・・。」

 

 なんとしまりのない返事だろう。

 

「解ってるの?アンタのトコ以外いけないんだからね?」

 

「え゛?」

 

 え?そうなの?!

日本ってそういうしきたりあったの?!

 

「ちゃんと責任取ってよね!」

 

 そう言うとさやかは、トイレットペーパーやらなにやらを処理して、器用に流して手を洗って拭くと、今度は僕に手を伸ばす。

 

「んー。帰りも抱っこしてって♪」

 

 とりあえず、素直に甘えてくるさやかを再びお姫様抱っこして部屋に帰るとしよう。

 

 

 




魔がっ、魔が差したんやっ!
別にプレイ中にお漏らしとかやりたかったのに、入れられなかったからじゃないんやっ!
いや、各キャラの差別化をしようとして体格、性格、性癖を割り振っていたら、さやかが一番にあ・・・げふんげふん。
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