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「は・・・ははっ・・・。」
ようやく声が出せた。
身体は相変わらず、ギシギシと軋んで痛いけど。
この痛みはどうにもならない事はもう解ってる。
「ただの人間が、魔法を遣う。君は奇跡と言った。彼女の手前、そう言ったつもりだろうけれどね。いや、実にうまい事を言ったもんだね。でも、そんなはずはない。"人は魔法は遣えない"。いいのかい?君はそのままだと・・・。」
・・・僕はこれでも映画を観たり、本を読んだりするのが好きなんだよ、キュウべぇ。
「ん?」
コキリと首を傾げる。
キュウべぇの言葉に僕は心の中で思っていた事を呟く。
「だから、一度言ってみたかったんだよね・・・・・・。」
これだけは全力で言ってやる!
「
うつ伏せに倒れたまま、白い塊に中指をピンと一本立てて見せる。
「・・・・・・僕にはよく解らないな、君という存在がっ?!」
僕の視界に映るキュウべぇの姿が歪む。
「そんな・・・バカ・・・な、何故?!」
感情がないキュウべぇの驚愕。
その表情は決して変わらないけれど、これがヤツにとっては想定外だという事は解る。
そして歪みはますます酷くなり、白い球体になると、姿は一瞬で掻き消えた。
直後、フワリと人影がそこに降り立つ。
半透明に透けた小さな足。
「"ここ"で逢うのは初めてだ・・・。」
ピンク色の髪の天使。
「そっか・・・変わるんだね・・・。」
きっと彼女はどの次元にも存在出来るんだろう。
でも、時間軸が違うから、僕の夢の中にしか出てこられなかった。
同じ"鹿目 まどか同士"だったから、繋がれた。
「ほむらちゃん・・・逢えたんだね・・・。」
ほむらちゃんが、もう一人の僕の世界に行けたから、世界は変わった。
少しだけ、目の前の状態のまどかが存在する未来へと近づいたんだ。
それが良い事なのか、悪い事なのか、僕には判断出来ないけれど。
「ねぇ・・・。」
僕は震える手を彼女へと必死に伸ばす。
彼女は跪いて、僕の手を取るとにこやかに微笑む。
実に不思議な感じだ・・・これがもう一人の僕だなんて・・・。
「必要なら、僕の・・・全部を持って行って・・・。」
キュウべぇの言っていた因子とかなんとか、魔法の力でも何でもいいや。
彼女の役に立つ・・・なら、あげる・・・。
「だから、ほむらちゃんと・・・みんなをお願い・・・もう一人の・・・僕・・・。」
身体から急速に何かが抜け出ていくと同時に、あぁ、終わったんだなと感じる。
だけど、今までの人生の中で、こんなに満ち足りた気分で眠りについた事はなかったと思う。
堕ちてゆく意識・・・。
僕が・・・鹿目まどかで、良かっ・・・た。
私らしいっちゃぁ、私らしいベタな最終回な・・・とりあえず、これで話的には原作と繋がる余地が残ったかしら。
さて、残りは大増量のエピローグです、元のテンションに戻ると思うので、よろしくお願い致します。