※この作品はR-18です。

エスペラント→キミが視る夢。   作:鵜飼 ひよこ。

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これにて本当に本当の最後でございます。
字数が少ないので、withオマケもありますが、どうぞご覧ください。


それでもキミは独りじゃない。

 僕の頭の中で、"絶望"というキーワードがずぅっとグルグル回っている。

教室に向かう前に、ゆまちゃんは保健室へ預けて来た。

事情を詳しく話すと、保険医は彼女の身体を調べて後、早々に手を打つと言ってくれたので、昼休みにでも様子を見に行こうと思う。

多分、彼女は親戚か、或いは施設へ行く事になるはずだ。

僕に出来る事はこれだけ、それが現実。

他は彼女と交流を持ち続けるだけだ。

結局、どうしようもない現実が、人を狂わせ、焦がして絶望は産み落とされる・・・か・・・。

 

「僕は魔法が遣えるわけじゃないしな。」

 

 教室の自分の席へ座って、一人呟く。

ゆまちゃんの手を握った時に思った。

確かに僕には魔法が遣えないのかも知れないけど・・・もしかしたら、キュウべぇが言っていた"萌芽更新"する絶望の種を感じる取る事が出来るんじゃないかと・・・。

彼女達の置き土産が、ソレだとしたら・・・何と厄介な。

僕はお助けマンでもヒーローでもないんだぞ?

 

「はーい、席について~。」

 

 担任の先生が教室に入ってHRが始まっても、僕は思考を続ける。

"今日、このタイミングでしか考える時間がない"と思うから。

そもそも、これって当たり前の事じゃないだろうか?

キュウべぇの言葉と一緒に思った事を、今一度思い返す。

絶望だとかなんだとか重く考えるから、苦しくなったり変に萎縮したりする。

冷静に考えて、苦しんでいる知り合いを助けるのは普通な事で、大切な人だったら尚更で、それが人と繋がるって事でもある。

じゃあ、なんで・・・。

結局、自分がどうしようもなく独りで、繋がるべき相手がキュウべぇしかいなかったから・・・なのかな。

なら・・・さ、僕にだって考えがある。

僕もそういう存在になれるように努力すればいいんだ。

その為に、これが置き土産で、僕の思っている通りのモノだとするなら、丁度いい。

見える、触れられる範囲だけなら、取りこぼさずに済むかも知れない。

そりゃ、限界はあるけれど・・・今朝だって出来たんだ。

という事で、僕の今日の思考はここで終わり。

さて、それじゃ、さしあたっての試練ってヤツを・・・と。

 

「今日は転入生を紹介します。」

 

 その人影が教室に入って、担任の先生が黒板に少女の名前を書いて、聞き取れるか否かの声で自己紹介をする。

指をさした先生と2,3言葉を交わして、おずおずと彼女は歩き出した。

僕に向かって・・・。

正確には、"僕の前の空席"に。

そして、そんな彼女に僕がかける言葉はあらかじめ決まっている。

 

「また逢えたね。初めまして、"ほむらちゃん"。」

 

 

 

 夢から醒めた僕等の、ここからが始まり・・・。

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -次編 予告-

 

 あの日、あの時、僕達は夢から醒めた・・・はずだった。

 

「テメェ!アニキとゆまから手を離しやがれ!」

 

 紅の髪を揺らしながら、彼女は相手を睨む。

 そして白の少女は踊る、狂ったように。

 

「あなたが・・・鹿目 まどか?」

 

 知らなかった。

 "絶望"は伝染する事を・・・。

 

「絶対。絶対だよ!わたしはアンタ達を誰にも渡さないから!」

 

 蒼の髪を揺らしながら、彼女は叫ぶ。

 そして黒の少女は笑う、壊れたように。

 

「こんな私なんかいらない・・・私には、ただ一人だけいればいい。」

 

 知らなかった。

 "絶望"は限りない事を・・・。

 

「そう、言いたいコトはそれだけ?なら、"私のまどか"の前から消えて居なくなって。」

 

 絶望から生まれる願い。

 生きる意味を   今と違う自分を

 

「そんなの、あたしが許さない!」

 

「奇跡も、魔法も、あるんだよ。」

 

「忘れないよ、ずっと覚えているよ・・・。」

 

 だから僕は望もう。

 だから僕は受け入れよう。

 

「あぁ、いいよ・・・君の為なら、僕は魔王だってなんだってなってやる!」

 

 その夢から目覚める為に

 

 現実(イマ)を歩む為に

 

 

「まどかくん・・・私、アナタの恋人になれて、幸せだった・・・。」

 

 もう何も怖くなんてない。

 後悔なんてあるわけがない。

 

 だ・か・ら

 

「さよなら・・・。」

 

 

 【エスペラント→まだ夢から醒めない】

 -魔法少女 おりこ☆マギカの章-

 

 

 同時連載予定

『鹿目 マミ(30)のゆううつ。』

 

 

 

 

 

 

(注:一切そんな予定は御座いません。)

 

 




賛否両論あるかと思いますが、これにて本当の最終話です、
最後までありがとうございました。
後々、活動報告にあとがきのようなモノがアップされる・・・と、思いますので、よろしくお願いします。
それでは皆様、良いお年を。
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