遅く起きた朝に・・・・・・は?【✩】
「ん・・・。」
ふと目が覚めて、思わず時計を見る。
見慣れた簡素な目覚まし時計だ。
時刻は普段の起床時刻を廻っていた。
別に寝坊したわけでも、二度寝したわけじゃない。
目覚ましが鳴らなかった・・・わけがない。
昨晩、僕はきっちりとセットした記憶がある。
にも関わらず鳴らなかった原因に、心当たりはバッチリある。
今現在、僕の掛け布団をこんもりと盛り上げている存在のせいに違いない。
正直、このワンパターンには飽きてきた。
どうせなら、もっと変化をつけて欲しい・・・というより、いい加減ヤメロと言いたくなる。
・・・言えないけど。
「はぁ・・・。」
溜め息をついて、覚悟を決めると僕はその掛け布団を掴む。
「あのなぁ、杏子、目覚ましを止めてまで僕の布団に潜り込むのはよっ・・・。」
くないぞ・・・と、言おうとして、僕は掛け布団をめくった状態で固まった。
白いシーツと僕の身体の上に広がる真紅の模様、彼女の特徴的な美しい色はそこにはなくて。
代わりに黄金色が目に飛び込んで来たのだ。
「まっ、まっ、マミ先輩?!」
杏子とはまた違った美しい髪の女性が微笑んでいる。
ってゆーか、何でマミ先輩がここにっ?!
誰だよ!ワンパターンとか言ったヤツ!
「おはよう、ア・ナ・タ・♪」
いやいやいや。
そんな満面の笑みで・・・。
「確かに何時にないパターンですが、何で今日に限ってマミ先輩が?」
あれだ、パターンから外れると逆にリアクションが出来ないんだな、人間て。
「マミ先輩じゃないでしょう?マ・ミ・♪」
さんっ、はいっ、て訂正かつ復唱を求めるマミ先輩。
「ま、ま・・・マミ。」
「はい。なぁに?アナタ♪」
うん、その満面の笑みは別として、確実に何か、何処かおかしいぞ。
「いや、何時ものパターンというか、こういう展開の時は大体は杏子がいて・・・。」
「んー!んー!」
見かけない杏子の存在について話題にしようとしたら、部屋の隅からくぐもった声が・・・。
「杏子?!」
部屋の隅に両手両足を縛られ、ご丁寧に猿轡までされたスクール水着姿の杏子が転がっている。
・・・・・・スクール水着?
「なんで人の部屋でスクール水着なんだオマエは!」
一体、朝から何度目の突っ込みの叫び声だ?
あー、もう頭が頭痛。
「もうすぐ夏だからかしらねぇ。」
マミ先輩の答えに涙目でブンブンと首を振る杏子は、マミ先輩の視界に入っていないらしい。
「ねぇ、アナタ?」
これは状況を自分で整理するより、聞いた方がいいのか、それともすぐに杏子を助けに行った方がいいのか考えていた僕にマミ先輩が呼びかける。
と、そこで僕もようやく気がついた。
マミ先輩の服装もおかしいという事に。
別にスクール水着じゃない。
「先輩、なんでエプロン姿なんですか?」
「もぅ、先輩じゃないでしょう?アナタ。」
力強く訂正される。
それでいて、やけにさっきから"アナタ"を強調・・・?
エプロン姿に、アナタ?
これは所謂、新婚さんってヤツか?そうなの?
で、何処に突っ込めば?
「私、前にも言ったと思うのだけれど、やっぱり確信したの。」
「はぃ?」
マミ先輩は可愛くちょこんと首を傾げながら、僕のお腹に指で【の】の字をくりくりと描く。
「ちょ、くすぐった?!」
「きちんとした"区別"と"番号づけ"をすべきじゃないのかしら。」
「はひゃっ、くすぐっ、はひ?」
「ロリ属性がいて、幼馴染属性がいて、しかも最近は"眼鏡属性"がウロチョロしてるらしいし?」
「うろちょろ・・・て、眼鏡属性?」
つか、属性ってナニ?
「あ、ほむらちゃんのコト?」
確かにほむらちゃんは眼鏡をしているけれど、席が近いというだけで別にあれから親しくしているわけじゃない。
「というわけでね、属性と番号をはっきりさせた方がいいかしらと思って。そうなると、私はお姉さん属性兼、先輩属性兼、恋人属性兼、若奥さん属性がいいかしらと思って。」
てんこ盛り!
属性てんこ盛り過ぎ!
逆にワケ解んなくなってるよ!ソレ!
「なんというか、やっぱりのエプロン姿なんですね。で、番号ってのは?」
「よく言うじゃない?2号さんとか。」
・・・それ・・・愛人とか妾とかって意味じゃ・・・解って言ってるんだろうか、この人。
いや、解ってないな、絶対。
意外と天然だからなぁ、マミ先輩。
「力の1号、技の2号みたいな住み分けとか、アナタの身体の事もあるし、きちんと管理しなきゃダメなんじゃないかしらって。」
ソレ、違ウ。
途中から、何処のマスクドライダーですか、ソレ。
やっぱり意味解って言ってないじゃんか。
「てなると、どう考えても、1番は私になると思うの。」
「・・・あの、せんぱ・・・じゃなくてマミ?そういう、人に番号をつけるのはそもそも良くないんじゃないかと・・・。」
「でも現実的には必要じゃない?1番最初は私、キスも私、一緒のお風呂も私、は、初めての相手も私。」
「まぁ・・・その通りですが・・・。」
事実なので否定のしようもございません。
「その、最初の中出しだって私。」
ん?
なか、声色が怪しくなっている気が・・・。
「だとしたら、"朝の1番"も私じゃない?」
「え゛?・・・まさか・・・・・・。」
杏子がああなってんのって、そのせい?!
そういえば、杏子はよく『じゃ、朝の1番搾り頂きィッ!』って笑ってるけど・・・。
「他のコがいるのは、仕方ないとしてよ?」
「いや、まず、その前提がどうなのかと・・・。」
「だから杏子ちゃんにはちょっと我慢してもらって、ね?」
ね?って"ちょっと"であんな縛られて猿轡までされるのって・・・。
「いや、あのですね、その杏子のアレは僕がやらせてるワケでも、頼んでるわけでもなくぅっ!」
しゅしゅっとマミ先輩が僕のモノを撫でる。
「そぉ?ここはそう言ってないわよ?はぁ~い、今すぐ気持ちよくしてあげますからね~♪」
あやすように僕のモノを撫で摩るマミ先輩。
だって朝だよ?こうなるのは不可抗力でしょ?
正常な思春期の男の子的反応だよね?
最早、反射の領域だよね?ね?ね?
「じゃ、朝のお目覚めのちゅっ♪」
「はぅぅっ。」
服の上から僕の股間に顔を埋め、起立したモノをはむはむと甘噛みされると、決定的に張ってくるのは解る。
「あら♪窮屈そうね。今出してあげるから。」
確信犯だ、この人!
ずるずるとパジャマの下を下ろすと、僕のモノがびんっと天に向かって勃ち上がる。
「うん、元気。これが私達をいつもヒィヒィ言わせちゃうコなのね。何度見ても凄いわぁ♥」
そのままちゅっ♪と竿にキスされるとピクンピクンと揺れる。
あーもー、何だろ、この男としての選択肢の無さというか、情けなさは。
ある意味で生殺与奪権を握られてるかのような。
「んー。」
元気になっている僕のモノを見下ろしながら、マミ先輩が首を傾げる。
「・・・杏子ちゃんは、お口でするみたいだけど・・・。」
けど?
何?
その接続語。
「やっぱり、こういうのも区別が必要かしら?」
「お、仰ってる意味が・・・。」
全く以て解らないのですよ、えぇ。
「だと・・・私の場合は・・・こっちよね♪」
うんうんと一人で(勝手に)納得して頷くマミ先輩は、徐ろに自分の着ているエプロンの裾をひらりと捲る。
「なっ?!」
そのエプロンの下にはあるはずの服がない。
いや、服どころか下着もない。
し・か・も・!
下着どころか・・・・・・。
「毛がない・・・?」
「ツルツルの方が好みだって聞いてね、旦那様の為にしてみたの。いやん♪言わせないで、えっち♥」
こ、これが禁断の(?)裸エプロン新妻プレイ?!
「じゃなくて!なんで裸エプロンまで?!」
突っ込む順番が逆になったけれど、これじゃあ杏子のスクール水着の事を言えない。
どっちもどっちというより、露出度とエロさ的にはマミ先輩の方がランクというか、グレードが上だ。
「お約束なんでしょう?こういうの?男の子の理想?定番?」
「疑問形で聞かないでくださいよ。」
どう考えても答えに窮するじゃないか。
「それじゃあ、今日"から"私が1番搾り頂いちゃうわね♪」
マミ先輩が腰をスライドさせて、下ろすだけでずにゅぅ♪と僕のモノが彼女の股間に埋没してゆく。
途端に温かいというより、熱い肉のヒダにぴったりと包まれる。
「あはぁっ♪朝だとやっぱり違うのね。最初からすっごくぱんぱん♪」
刺激が強過ぎる。
うっとりと瞳を細め、吐息と共に呟くマミ先輩は、なんだか非常に嬉しそうだ。
て、マテ。
「今、今日"から"って・・・?」
【~から】は時系列、起点を表す言葉なわけで・・・。
「"毎朝"こんなのされちゃうなんて、ズルいわ、杏子ちゃん。」
ずにゅずにゅとゆっくり腰を動かしながら、言葉を紡ぐマミ先輩は恍惚としてる。
「まいっ・・・朝なんて・・・してにゅおっ?!」
どう動かそうとしても、常にマミ先輩の肉襞が僕のモノにまとわりつき続ける。
常に擦られて・・・。
「あんっ♥スゴい、朝一番のっ、スゴいのっ♪」
ヌコヌコと腰が振られる幅がどんどん大きく速くなって、そのうち水気を含んだじゅぶじゅぶとした音に変わる。
「うわっ、先輩、もうダメ!」
「先輩じゃないのぉっ、マミって呼んでぇ♪」
既に恍惚を通り越して、虚ろな目になっているマミ先輩の腰は止まらない。
というより、何か様子がおかしくないか?
いや、最初から所々おかしかったけど、マミ先輩ってこういうキャラだったっけ?
たまに大きくピントがズレて天然発言するけど・・・。
「うふ♪うふふ♪朝一番のが私の中に出るのね♪出ちゃうのね♪」
あれ?
何か変な笑い声までが・・・。
ゾクリと首筋の後ろ側にクるものがあって、変な汗がジワリと滲み出て来た。
何か、ヤバい。
何か解らないけど、ヤバい気がする。
「先輩?」
「出して♪早く出して♪すぐ出して♪全部、全部出して♪」
「聞こえてっ、うわっ、まっ、んぶぅっ。」
急にマミ先輩の両手で頬を掴まれて、身体が僕の上に落ちて来る。
そのまま口を塞がれた。
その間も先輩の腰は止まらず、ガニ股のままヘコヘコと振られて卑猥な音だけが部屋に響いてる。
「出すの♥"次の1番"も私が貰うのぉ♥」
次の・・・?
「い、一体、何を・・・。」
「私っ、がぁんっ♪あんっ、私と1番最初に"赤ちゃん作る"のぉっ♥」
「い゛っ?!」
「んふ♥全部の1番を頂戴♥あっ・・・いっ、いんっ、イクッ・・・。」
「ふぁっ?!そ、そういう1番?!」
何だ?!
誰かが変な事を吹き込んだのか?
今日の先輩、いや、えっちの時はいつもハイだけど!
今朝は、一本どころか二本も三本もトンじゃってる?!
こ、これは、属に言う・・・や、ヤンデレ属性?!
いや、だから一体どんだけ属性てんこ盛りにするのさっ!!
「うぐっ、ぬぅっ、でちゃっ、出ちゃう!」
「出して♥ぜぇ~んぶっ、中にのまっ、んひぃーッッ!」
ビクンッビクンッと僕のモノからほどばしる間隔に合わせて、マミ先輩の身体が跳ねる。
ほぼ出し終えて勢いがなくなった辺りで、そのままマミ先輩の身体は僕に覆い被さってきた。
「ぁ・・・ふふ・・・出た♪」
満足げな微笑み。
「・・・これから、ずっと一緒。ずっと・・・お腹が大きくなるまで・・・うぅん、なっても私に出してね?旦那様♪」
何かの糸が切れたかのように言葉を漏らす。
「あ・・・うん。」
他にどう返せってんだ!
最悪、杏子より酷いメに合いそうなんだぞ?!
「ふぅ・・・それじゃあ、もう一回くらい出しちゃいましょうね?ね?ダ・ン・ナ・様・♪」
「なんですとっ?!いや、流石にこれ以上は!うわぅっ、ちょっ!腰動かさなっ、うっひぃっ?!」
再び艶かしく動き出す彼女の腰に思わず叫び声を上げて・・・上げて・・・・・・。
「あれ?」
目を覚ました。
「え?あ?」
見慣れた部屋、見慣れた時計・・・?
「・・・夢・・・?・・・だったの?」
何も変わらぬ景色と時間が、どうやらそういう事らしいと告げている。
「この場合、夢はどういう分類になるんだ?」
明晰夢というのがあるけど・・・。
これは淫夢に該当するんだろうか?
「全くなんだってあんなゆ・・・め・・・?」
視界の隅に蠢く影。
「ま、まさか、え・・・と・・・。」
そこには両手両足を縛られ、猿轡を噛まされたスクール水着姿の杏子。
「て、コトは・・・。」
そして、こんもりと盛り上がっている掛け布団。
誰だ?明晰夢とか言ったヤツ、あと淫夢とか言ったヤツも出て来い。
恐る恐る布団を捲ると・・・。
「おはよう、"まどか"くん。」
そこにはエプロン姿のマミ先輩が当然のようにいた。
「予知夢じゃねぇかぁぁぁーッ!!!」
朝はまだ、これから・・・。
本妻を賭けての戦いはつづ・・・く?のか?