高貴なるTS転生大和撫子清楚系美少女JK退魔師巫女が強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて屈服した果てに孕んだ挙句、その子供も交尾を懇願するまでに無様にも雌落ちした屈辱隷属花嫁に至るまでの恥辱を晒す軌跡 作:ユキリス
女教皇より人を任されたシスター等は、魔術師並びに兵士を取り纏め、鬼人族の都市へと赴いていた。
自らが真っ当する責務果たすべくして進軍する彼等の眼前には既に、天高く聳え立つ城壁が見える。
そしてそれに取り囲まれた都市こそが、彼等聖王国より派遣された者達が目指す鬼人族の都市であった。
あまりに距離がある為に、転移の術を多用して漸くこの地へと訪れていた。
故に兵等含めた魔術師達は、相応に疲弊していた。
無論指揮を取るシスター等とてそれは例外ではない。
加えて隠遁の術を常時使用しているお陰で、負担は増える限り。
最早これ以上の躊躇いは疲労を募らせるばかりである。
周辺の山々より潜伏を果たしていた者達は既に限界だった。
心身共に苛立ちの沸点を迎えていた。
特段それが顕著である兵士達は、瞳をぎらつかせて聳え立つ城壁を見上げている。
彼等は魔術師達の行使する術によりこの鬼人族の都市が陥落するのを今か今かと待ち侘びていた。
絶大な魔術による都市の防壁の突破に乗じて、兵等は攻め込む算段を企てているのだ。
「セラ、そろそろ潮時ではないか?」
そんな彼等の心中を代弁でもするかの様にして、女は言う。
輝かしい甲冑姿に身を包んだ彼女の装いは、如何にもな騎士然とした居佇まいだろうか。
と、彼女の進言に対して受け応える声がある。
「ええメルビナ。あなたの仰る通りです」
反応したのは同所においても一番に高い発言権を持つ者だ。
「ええ構いません。これは我等がリリス様への忠誠の証」
そしてこの軍隊の長を務めるセラは、大仰にもその場で祝詞を捧げて見せた。
そんな二人のやり取りを耳として、同所へと居合わせている者達は歓喜の声を挙げた。
漸く己が陥落せしめるべき都市を堕とせる事実に誰もが荒ぶる戦意を漲らせた。
其処には先程まで鬱屈していた静寂は皆無であり、皆一様に例外なく、セラの宣言に倣い狂喜する。
「それでは魔術師隊」
そんな同所にて青天井に高まる戦意に反して、セラの冷然とした声色が響く。
一切の動揺すらもなく、只々淡々と命令を下す為に、言い放つ。
「放ちなさい」
そうして無慈悲にも宣言された彼等にとっての聖戦を告げる言葉は、無常にも同所にて居合わせている魔術師達に聞き届けられた。
既に終えられていた詠唱は無く、命令が下った途端に魔力の本流が迸る。
この場にて溢れんばかりに顕現した濁流の如き力の証明が、まるで堰を切ったかの様にして、城壁に向けて解き放たれた。
*
「何事じゃ」
突如として襲いくる、まるで大地を揺らがすかの如き地鳴りの様な轟音に円卓を囲んでいたケレスは声を挙げる。
同様にこれに倣い、同卓の席にて腰を落ち着けていた豪鬼は言う。
「魔力防壁が打ち破られただと‥?」
彼は既に事態を察していた。
全てにおいて常人を遥かに凌駕する鋭敏な知覚を持つ豪鬼は、この都市の守りが何者かの手により突破された事実を誰よりも理解していた。
故に明確な敵が居る事も悟る。
あまりに異常極まる手段を用いた先方に対して、豪鬼は思考を巡らせる。
そして瞬時にその相手に対して及びがついた。
「奴等か」
以前にもユキを攫いにこの地へと無断で足を踏み入れた聖王国の輩。
豪鬼は彼等に再びの訪問を心底から嬉しく思う。
何せ前回の借りを思う存分に返せるのだから、その感慨は当然だろう。
「俺には相手方に心当たりがある」
故に彼は、おもむろに今し方まで腰を落ち着けていた席から立ち上がり言う。
「まさか‥」
そんな豪鬼の唐突な宣言に対して、ケレスは自らの顎の髭を扱く。
しかしながら、その様に考える素振りを見せる老人の双眸に宿る眼光は既に研ぎ澄まされた光を称えていた。
「そう、聖王国の犬共がわざわざ向こうから、狩られにきた。俺は奴等を真正面から向かい撃つ」
「そうか‥」
互いに向き合う両者は、己がやるべき事を定めていた。
無論、他にこの場にて居合わせている者達の中には混乱を露わとする輩も存在するが、それも極小数に過ぎない。
今し方に交わした豪鬼とケレスの会話を聞き、起きた事態に対して賢明にも及びがついた者達が大半だ。
故にそれが女子とて例外ではなく、
「わたしが防壁を展開します。ですのでその間、どうかよろしくお願い致します」
と、豪鬼とは卓を挟んで真向かいに同様、自ずから席を立ち上がっていた女は言う。
「ほう‥、貴様は‥確かマナといったか?」
「はい。微力ながらも御助力させて頂きます」
今にして、両者共にまるで対峙するかの如く並び立つ二人は、互いに圧を放っている。
片や魔術師然とした装いに身を包む少女であり、彼女を頭上より見下ろすのは岩男の如き体躯を誇る大男。
其方が強者であるのかは、側から見ても明らか。
両者の差は歴然。
しかしながら、前者は後者に対して怯んだ様子もなく宣言して見せた。
「わたしが魔術を完成させるまで時間を稼いでください」
躊躇いなく言い放つ。
それも力強い声色で。
そしてその自信の源は、彼女自身の実力に基づいた確かな根拠がある。
それは決して虚勢などではなく、過去の実績から得た彼女自身の矜持に他ならない。
そしてそれを悟れぬ豪鬼ではない。
「承知した」
と、言葉少なに返した彼は、続く移動を自らの行動でもってして示す。
鬼気迫る威圧感を放ち、力強い足取りで戦場へと赴いたのだ。
そうしてこの場を後とした彼の背中を、居合わせた誰もが見守る。
緊張こそ漂えど、一様に例外なく不安に思う者は一人として同所には存在していない。
何故ならば、今し方に敵の元へと向かった豪鬼は、常人を遥かに超える強者であるからだ。
故に心配など無用。
寧ろ彼に対して侮を向ける者など、それこそ愚の骨頂と称して差し支えない。
それ程までに鬼人族の中においても、豪鬼という男は、突出して猛者であった。
そんな彼が直々に戦場へと赴いたのだ。
ならば一人残さず聖王国の者達を殲滅するに違いない。
それも最も容易く片手間に。
誰もがそう信じてやまなかった。
故に同所へと居合わせている者の中には、豪鬼の実力を疑う者などいない。
寧ろ敗北する姿の方が余程想像に難しいまでに、彼は常に勝者であった。
*
「随分と巫山戯た出迎えではないか。どうやら侮られている様だな」
と、今し方に城壁より飛び降りた大男を見て騎士階級にあるメルビナは言う。
彼女は心底から不愉快そうに、まるで興醒めとでも言わんばかりに歪ませた面持ちを露わとする。
彼女からすれば、豪鬼一人だけでは不満な様である。
例え相手があの、絶大な身体能力を誇る、鬼人族であったとしてもそれは同様らしい。
弱肉強食の世界においての頂に君臨する立場の豪鬼を前としてメルビナを余裕を崩さない。
ただ、そんな油断と称して差し支えない苛立ちを呈する振る舞いを見せ付ける彼女に水を差す声がある。
「いえ、彼の魔力は此方の魔術師を上回ります。ですのでたかが雑兵では相手にすらなり得ないかと‥」
セラだ。
彼女は至極論理的に相手方の力量を語る。
メルビナとは異なり、落ち着き払った態度を示していた。
そんな彼女の漂わせる雰囲気に充てられてメルビナは冷水を浴びせかけられた思いだった。
「‥確かに膨大な魔力だ。それに何よりなんだあの肉体は。あれでは化け物ではないか。曲がりなりにも種族名に人と付いているから一体どの様な輩なのかと思っていざ前として見たら、最早あれは一種の工芸品だな」
対峙して理解したが、根本的に人類とは肉体の造りが異なる。
それを思い知ったメルビナは忌々しげに瞳を眇めた。
「それで次の手はどうする?先程の術で流石に魔術師といえど、すぐには次弾を打てまい?」
故に早々に対処するべくして彼女は言う。
どうやら先手必勝を狙いにいく算段の様だ。
そしてその選択は特段誤りではない。
「ええ、いくら強者といえど相手は一人。所詮は多勢に無勢。此方の優位は揺らぎません」
そんな彼女に対して応じるセラの言葉もまた事実。
「フンっ、貴様の言う通りだ。わたしとて言われずとも理解している」
無論それはメルビナとて承知の上で軽口を叩いたに過ぎない。
故に次の瞬間には声を張り上げていた。
「奴を討ち取った者には特別に報奨を与えるッ!」
如何にもな兵等を鼓舞する為の一声。
だがそれは存外の事、現金にも欲深い兵士達へと劇的な効果の程をもたらす。
「突撃ッ!」
次いで言い放たれた宣言に、命令を下された兵等は一斉に駆け出した。
誰一人として例外なく全速力で豪鬼へと殺到する。
が、先程のメルビナの言葉に戦意を昂らせたのは兵士だけであり、魔術師等は例外だ。
だがそれも、兵達を除けば魔術師を含めたシスター等はあくまでレアノスティア教への忠誠の為にこの場へと居合わせているが故に当然だ。
欲望に付き従い傭兵も混じる兵等と比べて、魔術師等並びにシスター達は心底からの善意で動いているに過ぎない。
故に狂気の支配された兵士とは異なり、陣地に留まる者達は皆無機質な雰囲気を漂わせている。
とはいえ豪鬼を倒すべくして戦っているのは皆同様であり、魔術師達は消費した魔力の回復に専念していた。
加えてシスター等の祝詞は、今に駆け出していった兵等へと加護を与えている。
無論それで鬼人族に勝る肉体能力を得られるわけではない。
けれど大勢で攻めれば例え相手がどれ程の強者といえども討ち取れるに違いなかった。
その筈だった。
「バカな‥」
その声の出所は先程まで毅然とした振る舞いを見せていたメルビナよりこぼされた。
思わずといった塩梅で吐き出されたその言葉は、思いの外同所へと響いては聞こえた。
それ程までに彼女は今目の前で起こる惨状を信じられない。
否、理解できないのではなく、現実を直視したくないと言うのが正しい。
認識する事が憚られるまでの一方的な殲滅。
繰り広げられる異常な光景は、ただ一人の男の手により生み出されていた。
そしてその男の名は豪鬼。
彼は己へと迫り来る兵等数名を、ただの拳で葬り去った。
たったの一撃で、後続に続く兵士達を凄まじい膂力の元に殴り伏せのだ。
圧倒的な勢いの付いた、力の込められている打撃は、並ぶ兵等を爆風で煽る。
まるで旋風の如き威力のそれは、一度に複数の命を刈り取った。
否、それは最早叩き潰したと称しても、何ら差し支えない程に、兵士の四肢は砕け散り、肉片はまるで雨粒の如く周囲一体へと降り注いだのであった。
「この俺が一歩たりとてこれ以上を踏み入れる事を許さん。ここより先は死にたい奴だけが前へ進み出るが良い」
己が背を遥かに超える高さに天高く聳え立つ城壁の前で、仁王立ちに佇む豪鬼の姿。
しかし都市をその身に背負うかの様にして腕を組む豪鬼の姿は、ただの石壁よりも余程巨大に思えた。
少なくとも今に真正面から対峙する兵等に対しては、その様な錯覚へと陥らせるだけのカリスマが豪鬼には備わっていた。
それ程までに彼は、計り知れない圧倒的な存在としての威圧感を、兵等へと与えていたのであった