高貴なるTS転生大和撫子清楚系美少女JK退魔師巫女が強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて屈服した果てに孕んだ挙句、その子供も交尾を懇願するまでに無様にも雌落ちした屈辱隷属花嫁に至るまでの恥辱を晒す軌跡 作:ユキリス
交戦を始めて更に数刻が経っていた。
戦場の舞台となる城壁の前には依然として聖王国より赴いた集団の姿が其処にはある。
けれど、まるでそれに倣う様、都市側の兵士も集い始めた。
過去の村落時代。
男衆の呼ばれていた面々である。
「豪鬼さん。遅れてしまい、すみません」
その集団の中で、一番に声を挙げたのは特段若手と思しき容貌の青年だ。
「おお、ソウメイか」
殊勝にも頭を下げた彼の謝罪を耳として、豪鬼は上機嫌にも口角を上げた。
「皆、壮健そうで何よりだ」
次いで己の眼前へと集結したかつての面々を見て、野生的な笑みを露わとした。
そして彼は一頻り視線を巡らせた後に、厳格にも言い放つ。
「して、俺たちは早急に奴等を捕らえなくはならぬ」
その声色は至極真剣な響きが伴っている。
「とはいえ奴等も一枚岩ではない」
彼の言の通り、先程よりもたらされる甲高い轟音が、聖王国の戦力を証明している。
彼等から放たれる、魔力防壁へと炸裂する極大魔術の脅威は、石造の城壁さえ容易く穿ち得るに相違ない。
ところが、いざ彼等の殲滅を試みた豪鬼ではあるが、都市への入り口から離れる訳にはいかない。
其処が城壁の中でも特段守りが手薄な為、豪鬼は反撃に出れないのだ。
そんな塩梅に攻めあぐねていたが故に、戦闘は停滞を極めていた。
相手方に例え魔術師が多いといえど、流石に彼等とて早々術の連発は出来ない。
それは無論一流の魔術師といえど同様である。
当然ながら、数少ない例外はあれど、聖王国から派遣された兵は、その中には含まれていなかった。
しかしながら、その欠点加味した上で尚、彼等は強大だ。
特段、幾度となく何処からか現れた槍を投擲するシスターが厄介だった。
彼女は凡そ常人には計り知れない程の濃密な魔力により誂えられたその槍を、制限はあれど連続して生み出すことが出来るに違いない。
現在は矛を一時納めているシスターであるが、その余裕を感じさせる振る舞いから鑑みるに、依然としてその術を行使できてしまうのは察するに余りある。
加えて未だ手の内を晒さない騎士然とした装いのメルビナと呼ばれていた女。
シスター然り、彼女とて同所へと居合わせているのだから、手練の戦士であるのは自明の理。
それら一連の要因から、豪鬼は守りに徹する事を余儀なくされていた。
更に傍らには複数の護衛に加え、魔術師の集団さえ控えているのだから、より一層質が悪い。
そんな八方塞がりの状況の最中、漸くこの場へと現れたのが男衆である。
現状を打開するべくして大いに充分な役者が揃い、豪鬼は凄惨な笑みを溢す。
「先にあのシスターを潰せ。奴の投擲は厄介だ。騎士の実力は未知数故、俺が自ら相手をしよう」
と、その様に筋骨逞しい肉体に比例して、見合わぬ分析を語り終える豪鬼。
そんな彼の一方的な知見に基づく言に特段逆らう者は、同所には居合わせていない。
事戦闘においては、一流どころか、常人を遥かに超える実力を誇る豪鬼からの言葉なのだから、素直に受け入れて当然といえよう。
力強く頷く者達を眺めては、豪鬼はそんな彼等の反応を見て、自ら先導する為べく踵を返す。
「征くぞ」
足取りも確かに先陣を切る豪鬼には、一切の気負いがない。
これから死闘を演じるにも関わらず、それを微塵も感じさせない立ち振る舞い。
その歴戦の豪傑が漂わせる雰囲気は、後に続く男達の戦意を昂らせた。
*
「これは流石に不味いのではないか?」
と、この場で女騎士の階級を受け持つメルビナは言う。
これに受け応えるシスターは淡々とした振る舞いを返す。
「いいえ、未だ相手は数名。増援を待ちましょう」
先程まで凄まじい勢いのついた投擲を見せていたのにも関わらず、傍目にも見て酷く余裕の感じられる声色も然り。
その様に何処か他人事な、そして心ここに在らずといった塩梅の心中を無自覚にも露呈するセラを横目にため息を吐く女騎士だろうか。
「だがあの化け物の相手は流石に我が兵といえど務まらないだろう。仕方がない。国より借り受けたこれを使うしかあるまいな」
そう言ったメルビナは、己が腰に吊る剣帯へと指先を這わせた。
其処には少なからず女手に持つには多少大振りな剣が納められている。
伝わせた五指は、何処か悪趣味な装飾が施されている鞘を撫でる。
そして遂に剣の柄へと手が掛けられた。
何処か禍々しい誂えのそれを握る。
次いで手中へと納められた刀身を一息に抜き放つ。
外気へと晒された抜身の輝かしい刀身には、セラの聖札符同様にやはり祝詞が刻まれている。
傍目にも見て、邪悪な意を帯びているのは明らか。
にも関わらず、静謐な夜闇の篝火に煌めくその刃は同時に、荘厳にも感じられる。
その様な異質な存在感を放つ剣を目の当たりとして圧倒される兵士。
そんな彼等とは異なり、傍に佇むシスターセラは、平素から変わらずに淡々と言う。
「来た」
やはり無機質な声色にも口とされた忠告。
言い放たれた言は確かに傍らの女騎士の耳へと聞き届けられた。
「ああッ、理解しているッ」
眼前より迫り来る、まるで底がしれない鬼人へとメルビナは構える。
「ふッ」
短い呼吸と共に、後者は己へと繰り出された拳へと一貫。
だが、鬼人の硬い外皮に阻まれた刀身は無常にも甲高い金属音を立てる限り。
対峙したメルビナは足取りも軽く一足跳ぶに一時後退した。
「冗談だろう?あまりに硬すぎる‥」
そして自らの虚空を見出す悪手である自覚をしていて尚その上で、そう零さずにはいられない。
口としたその唖然とした声色の驚愕から溢れた畏怖混じりの言。
それは存外の事同所へと響いては聞こえた。
異質な存在に目の当たりとする彼女の見開かれた瞳はただ一点、己が突いた豪鬼の拳を見据えている。
そんな塩梅に己が動揺を露呈させた女騎士に対して、心底から楽しげに言い放つ豪鬼。
「其方も相当の手練と御見受けする。この俺がお相手仕ろうではないか」
言葉と同時。
例の、まるで旋風の如き拳がメルビナの眼前に迫る。
再び受けた打撃に彼女は背をのけ反らせ対応した。
それと共に、自らの重心を移動させた女騎士は、片足を一歩後退させる。
瞬時に構え直した彼女は横薙ぎに豪鬼の腹部を狙う。
夜闇に舞う凶刃。
見舞われる一撃は風切り音を纏い迸る。
明らかに常人には成せない圧倒的なまでの神業。
繰り出した一閃はまるで吸い込まれかの如く豪鬼の肉体を捉えていた。
だがその致命傷を与えるに至る筈の閃光は、肉薄に及ぶ寸前でその斬撃を静止させていた。
「‥ばかな」
今し方に繰り出した剣の担い手へと与える妙な手応え。
その刀身は振り下ろした豪鬼の肘と振り上げた膝の甲の間に挟み込まれていたのだ。
「中々に良い動きをする」
ただ、そんなあり得ない芸当を成した張本人である豪鬼はいえば、飄々とした口振りで言い放つ。
「くッ」
その一声に漸く我を取り戻すメルビナ。
彼女はその侮辱とも受け取れる一方的な上からの物言いに歯嚙みする。
思いがけずして送られた称賛の言葉に羞恥する女騎士だろうか。
その露呈した心中に呼応して、自らの魔力を露わとするメルビナ。
それに応じて月明かりに照らされる刀身の輝きが増す。
唐突な異常を感じ取る豪鬼は、己が本能に任せて後退を見せた。
「ふんっ、懸命な判断だ」
そんな彼の、巨体に見合わぬ体捌きを前として、女騎士は己が動揺を取り繕う。
感情の露呈を厭うメルビナは気丈にも虚勢を示して見せた。
「貴様は確かに強者だ。認めよう。だが、それも近寄らせなければ良いだけの話」
そうして勝ち誇った様に言い放つ彼女は自らの刀身を切り上げる。
それと同時、風切り音を伴う斬撃から何かが前方へと放たれる。
煌めきが宙を舞う。
否、魔力の本流が乗る、斬撃の形状をしたそれは、凄まじい威力となりて豪鬼へと迫り来る。
最早それは飛翔と称して差し支えない。
恐らく女騎士が持つのは通常とは異なる剣。
その証左として刀身に刻まれた文言が発光に煌めいている。
それからの一撃受けた豪鬼は、横っ跳びに回避をしたものの頬に浅く傷が残る。
それは致命傷には遠く及ばない擦り傷に過ぎない。
ただ、メルビナから見ればその一筋の傷跡は、一縷の希望に他ならない。
光明を抱いた彼女は更に勢い付いた。
大上段に構えた女騎士は、先程の露わとしていた動揺とは一転。
彼女は焦燥を微塵も感じさせない至極堂々とした振る舞いでもってして言い放つ。
「これがリリス様より賜った魔剣の力だ」
次いで構えた彼女は、心底から興が乗ったのか口端を歪ませる。
どうやら豪鬼の読み通り、女騎士の持つ異様なその一振りは常人が担う代物ではない。
加えて与えられる声がある。
やはりその言い放たれた言葉の出所は豪鬼が今に対峙するメルビナだ。
覇気がある一声は大変楽しげに聞こえて響く。
「一方的な暴力に恐怖するが良い」
ただ、耳とした豪鬼とて動揺する様子はない。
微塵も焦燥を露わとしない彼は只々その双眸をギラつかせる。
だが、女騎士から与えられた言葉は真実には相違ない。
何故ならば、その言と共に次の瞬間に振り抜かれる刀身より放たれる斬撃。
それは抗うことすらままならない脅威に他ならないのだから。
その刹那の瞬間には、下段より虚空を穿たれる、更なる閃光が豪鬼の元へと殺到したのであった。