高貴なるTS転生大和撫子清楚系美少女JK退魔師巫女が強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて屈服した果てに孕んだ挙句、その子供も交尾を懇願するまでに無様にも雌落ちした屈辱隷属花嫁に至るまでの恥辱を晒す軌跡 作:ユキリス
無慈悲にも人々の足裏や馬蹄へと取り付けられた、蹄鉄に勢いよく踏み荒らされる草原。
しかしながら、その形は最早観る影もなく、荒野と称してもなんら差し支えない程に惨憺たる光景を見せていた。
元は綺麗な花々が咲き乱れていたであろうことが窺えるこの戦場では、大勢の鉄鎧を纏った兵士達が必死の形相で血生臭い戦を繰り広げていた。
彼等の大半は息を荒らげ、既に限界まで疲弊していた。
魔物の侵略を食い止めるべく、徴兵された者達は表情を絶望の色に染めて、決死の覚悟で剣を振るう。
しかしながら、如何なる技量を誇る歴戦の戦士であろうとも、人外の膂力を越えることは叶わない。
煌めく銀線が空間を迸り、凄まじい速さで風を切り、魔物の頭蓋に向けて振り下ろされる。
自らに迫り来る脅威に対して、龍の頭部を持つ怪物は前脚‥否、両手に生え揃う鋭利な爪先で迎え撃つ。
金属同士を擦り合わせたかの様な、不快で耳障りな、甲高い音が辺りに響き渡る。
圧倒的な破壊力の込められた刀身を片手で軽々と受け止めてみせる人外は、口の端を吊り上げて、目の前の人類に対して、邪悪な嘲笑を向ける。
「ッ」
圧倒的な強者たる人外の風格に気圧されて、相対する戦士は自らの身に降り掛かる圧迫感に戦慄する。
白銀の鎧の下で僅かながらに冷や汗を流す戦士は、人外の膂力に耐えること叶わず一歩後退した。
拮抗する剣身に揺らぎを悟る人外は、鋭利な鉤爪を戦士に向けて薙ぎ払う。
空間自体を切り裂くかの如き、鋭い爪先が戦士に向けて繰り出される。
しかしながら、その目にも止まらぬ神速の斬撃に対して、常人離れした反射神経を示した戦士は横合いから迫り来る脅威を、上体を仰け反らせることで回避する。
虚空を薙いだ鉤爪が、頭上で旋風を巻き起こす。
九死に一生を得た戦士は己の神経を研ぎ澄ませ、正面を見据える。
その瞳は絶望に彩られながらも、未だ途絶えることのない、僅かばかりの強い意志の光が宿っている。
金切るような風を纏い、眼前を過ぎ去る爪先を見送った戦士はそのままの体勢から、驚愕すべき胆力で足を前に踏み込ませた。
己の一撃が虚しく宙を這う光景を瞳に収めながらも、人外の壮絶な笑みは崩れない。
戦士は崩れた体勢から大剣の切っ先を、人外の頭蓋に向けて突き出した。
戦士は雷光の如き光輝く軌跡を宙に描き、音をも置き去りにして、正面で佇む人外に対して、化け物をも屠る刺突を解き放つ。
陽を反射させた刀身が、まるで戦士の殺意に呼応するかのように煌めき、目の前の人外に至り、目が眩むような銀線が迸った。
繰り出された剣戟により大地が抉れ、砂塵が巻き起こり、その一撃の余波が周囲に四散する。
戦士の人外染みた剛力が大地を震わせ、地響きを起こす。
鈍い、腹の底まで響き渡るかのような轟音が迅雷の如く辺り一体に轟き、戦場に束の間の静寂をもたらした。
この戦場に存在している者ども等全てが、息を呑むほどに彼等の戦いに魅入られていた。
「‥馬鹿な‥」
どこからともなく何者かが呆然とした口振りで、恐怖に震えた呟きを零す。
その声音からは驚愕と共に畏怖の念すら感じ取れる。
それ程までに彼等が目にしたのは、酷く現実離れした、誰もが信じ難い、驚愕に値する光景だった。
「そんなっ‥」
そして、暫くの時を経て、肉体の硬直が解けたある者が、悲痛に声を震わせて悲鳴じみた叫び声を上げる。
目の前で起きた無常で残酷な現実を認識することを、ここに存在している勇気ある兵達等でさえ、皆一様に拒んでいた。
そう─
確殺に至るであろう威力が伴い放たれた戦士の一撃は龍人の爪先一つに阻まれて、その場で静止していたのだ。
「なッ」
誰もが呆気にとられて、痛い程の沈黙がこの場を支配している中、自らの確殺に足るであろう、渾身の一撃を意図も容易く受け止められた戦士は喉奥から込み上げてきた絶望の声音を零す。
己の全力をまるで児戯の如くあしらわれた彼は、目の前の圧倒的な強者である龍人に、畏怖と称しても差し支えない念を抱き、その場で肉体を硬直させることしかできなかった。
そして─
「‥善き余興であった。存外に楽しめたぞ。人の子よ。その剣技、称賛に値する。故にこの場は貴様に譲ろう」
なんと人外である筈の存在の口から溢れたのは流暢な人類語。
流れるような淀みない熟れた、威厳の感じられる厳しい地の底から響くような声音で、口上を述べる。
すると言葉と同時、彼等へと戦場全体を飲み込まんばかりの巨大な影が覆う。
「‥なんだ‥あれは‥」
先程まで太陽の位置を示していた遥か上空には、その全貌を掴むことができないまでに、巨大な建造物が顔を覗かせていた。
それは正に摩天楼と称しても差し支えない、とても視界に全てを納め切ることは叶わない程に圧倒的な光景だった。
感嘆の言葉を皮切りに、顔を蒼白にした戦場の兵達等は、誰もが自らの頭上を見上げて、突如として顕現した摩天楼を見上げている。
それすら雲に隠れた、あくまで城の一部分でしかないのは彼等とて理解している。
しかしながら、この世のものとは思えぬ、未だ信じ難い、己の瞳を思わず疑ってしまう現実にただひたすらに、それを仰ぎ見ることしかできない。
「さらばだ人類の救世主よ。ゆめゆめ精進を忘れぬことだ。再びの戯れを期待しているぞ」
圧迫感すら伴う天空の城塞を一瞥した龍人は、厳格な振る舞いで白銀の鎧を纏った戦士に言葉を残し─
突如として眩いばかりの煌めきを纏い、神秘的なまでに黄金に輝く光柱が、龍人の肉体を起点として顕現した。
降り注いだ雷光の如きそれは、この場の者達の目を眩ませ、辺り一体のこの戦場を、そのまばゆい光が包み込んだその時には、人外たる龍人の姿は跡形もなく消え失せていた。
未だ光に包まれた、龍人が存在していた場所をを呆然と眺めている兵達等。
そこには先程まで彼等に心底からの絶望を与えていた、人外足る龍の姿は跡形もなく、あるのは幻想的なまでに美しい光の粒子、或いは燐光と思しきものだけだった。
そして先程までは確かに上空に存在していた、圧倒されてしまう程の巨大な城塞は、既に跡形もなく、その姿を消失させていた。
対して彼等とは対称的に白銀の戦士は、身につけていた自らの兜を乱暴に脱ぎ去り、なんら躊躇う様子を見せることなく放り捨てた。
虚空に弧状の線を描き、容赦なく無常にも地面に叩きつけられたそれは、いつの間にやら龍人によって付けられていたひび割れを中心に、砕け散った。
大国の富と権力の全てを費やし、一流の技師によって誂えられた白銀の鎧は容易く無残な姿へと形を変える。
しかしながら、この戦場に存在している人々の意識はその白銀の兜に惹きつけられることはなかった。
「あれが黄金の‥」
何故なら兵士の感嘆のため息と共に、光り輝く黄金の戦士の端正な美しい素顔が露わとなり、この場にいる者達の眼に晒されたからである。
まるで、その聖剣の如き輝きを放つ黄金は、兵等の瞳を眩ませるように煌めいた。
肩口まで伸ばされた、月光の如き輝きを放つ金色の髪は、見る者達の瞳を焼き付かせんばかりである。
戦場を凪いだ一陣の風が、金糸の如き長髪を柔らかく撫であげる。
堀の深い精悍な顔立ちは、一切の揺らぎがなく真正面を見据えている。
強い意志の、まるで燃え盛るかの如き、不屈の輝きを宿す瞳。
形の良い眉の下には金色の長い睫毛に彩られる、月光の如き光を放つの黄金の金眼。
その美しい対になる金眼の間には、スラリと通った鼻筋。
「くっ」
自身に対して覚えた無力感に唇を噛み、再び抜刀の構えを前方に向ける。
救世主たるアレスの鋭い黄金の双眸が、遠方に窺うことができる魔物に合わせられた。
凍える様に凍てついた眼光を向けられた化け物達は、圧倒的な距離も相まって、なんら警戒する様子を見せることはない。
異形達は、先程まで龍人に軽々とあしらわれていた戦士を侮っている。
戦士は呼吸をすることもなく、悠然とした立ち振る舞いで剣身を抜き放つ。
その人外染みた膂力で解き放たれた剣速は、この場の誰もが例外なく、瞳に捉えることは叶わない。
そして、その刹那─空間が震えた。
一拍おいて戦士を起点に暴風が吹き荒れた。
砂塵が巻き起こり、陥没した地面から飛び散って礫が周囲に四散する。
戦場に眩い輝きを伴い、銀光が走る。
空間を抉り取るかの如き雷光が、虚空を迸り、音を置き去りにして、戦場を駆け抜けた。
流星の如き剣身から放たれた銀線が空間を切り裂くように薙ぐ。
圧倒的なまでの距離があった筈の間合いは、意図も容易く戦士の放った強力な衝撃波が、人外に向かって迫り来る。
美しい銀線が人外共の身体を撫で、更にその後方に存在していた陣地にさえ至る。
そして尚それは止まる様子を見せることなく、全てを飲み込んだ。
そして、一瞬の静寂が訪れ─
前方の魔物等の肉体が、なんら一切の抵抗を見せることなく、二つに分たれて、ズレ落ちた。
両断された肉体からは、勢いよく血飛沫が飛び散り、遠目でも視界に納めることができる程に、戦場を血の海へと染めた。
そしてそれと同時に、呆気なく切り裂かれた後方に構えた陣地も同様に吹き飛ばされていた。
光り輝く衝撃波に破壊された人外の拠点は、甚大な被害を受け、既に機能する状態ではない。
本来の役目を果たすことができない敵の陣地を目にして、兵等は心の底からの歓声をあげる。
当然に、人外共の屍が崩れ落ちる様子は彼等の指揮を高め、闘争心を煽る。
「進めぇッ」
そして、凛とした女性の、怒号と称しても差し支えない声量の命令が、兵等の声を掻き消すかの様に、戦場全体に響き渡る。
豪奢な黄金の鎧を纏った騎士然とした女は、その身に付けた装備の質量を感じさせない毅然とした立ち振る舞いで、抜き放った剣の切っ先を前方に振り下ろした。
刀身の先端が煌めき、戦場に存在している兵等を女騎士の鋭い眼光を放つ碧眼が睥睨する。
彼女の扇動を受けた兵等は、腹の底から雄叫びをあげ、戦場の狂気の光をその血走った瞳に宿し、戦場を駆け抜けた。
「ここはわたしにお任せを。アレス殿は勇者様の増援に向かってください」
戦場から黄金の救世主に視線を移し、女騎士は恭しく頭を下げる。
「ああ、そうするよ。では彼等を頼んだよ」
黄金の救世主の異名を冠する壮年の男アレスは、その美しい金髪を揺らし、戦場から踵を返す。
既に剣身は腰元に吊るした剣帯へと納められ、その聖剣が故に至宝の黄金足り得る、輝きを目の当たりにすることは叶わない。
あれ程までの壮絶な戦いを繰り広げながらも、未だその強靭な肉体は一切の淀みを見せることがない。
一切のブレのない毅然とした立ち振る舞いで、淀みなく悠然と歩む姿からは、圧倒的なまでの強者たる風格が滲み出る。
その後ろ姿に畏怖の念すら覚えた女騎士は、彼の姿が完全に自らの視界から消えるまで、瞳を逸らすことができなかった。
*
黄金の救世主である彼は少数の兵等を引き連れ、異界から召喚されしかの者‥勇者の元へと増援に向かう。
先程に刃を交えた人外たる龍人程ではないものの、アレスが現在歩む森林には、悍ましい異形等が生息している。
しかしながら圧倒的な強者であり、救世主たるアレスには、なんらそれらの事象など問題たり得なかった。
自らに牙を剥いた怪物の悉くを、その黄金に光り輝く、美しい一刀の元に切り伏せた。
襲いくる魔物をなんら意に解すことなく、淡々と屠るアレスには、一切の動じた様子が見られない。
剣筋をブレさせることもなく、無数の化け物を薙ぎ払い、傷の一つさえ負わない彼の、救世主たる所以を目の当たりにした兵等は感嘆の声を漏らす。
既に両手の指では収まらない程の異形を切り捨てているにも関わらず、アレスの俊敏な動きからは疲労さえをも窺うことはできない。
最早、女騎士から借り受けた護衛の兵等の出る幕は惨憺たる程に、皆無に等しかった。
そして、瞬く間に魔物を殲滅するアレスを先頭にして、森林を進むこと暫く、彼等は遂に目的の人物と合流を果たす。
聖王国の象徴とされる黄金の救世主アレスと同格とさえ称される、白銀の勇者アレキサンダーその人が、鋭い眼光で前方を見据えて一切の隙を見せることなく佇んでいる。
そして、そのアレキサンダーと対峙するのは、岩男のような巨大な体躯を誇る男である。
全身に鋼の如き筋肉を隆起させ、対峙する者に威圧感さえ与えている。
その巨体は白銀の勇者を前にして、一切の動揺を露わにすることなく、ただ静かに肌を刺すような圧迫感だけで、この場を支配していた。
対するは絶対強者たる赤銅色の鬼人と、白銀の勇者。
前者はその筋肉に覆われた逞しい肉体を誇示するかの如く、毅然とした立ち振る舞いで。
後者は、剣帯の鞘に納めた聖王国の至宝たる聖剣の柄に手を掛けて。
相対する両者は、互いに鋭い眼光を交わし、未だその肉体を微動だにすることなく、相手の出方を窺っている。
唯一の例外として、鬼人の傍らに佇む絶世の麗しき美貌の乙女は、蠱惑的で美しい裸身を晒して、その宝石の如く透き通る大きな瞳に翳りを帯びさせた。
美しい少女の憂いを帯びた艶やかな長い睫毛に彩られた、涼やかな切長の瞳には、聖母の如き悲哀さえ込められている。
しかしながら、殺伐としたこの場の雰囲気は、次第に張り詰めていき、ある一人の兵士が緊張に身を震わせ、固唾を喉奥に飲み下した時に事は起こった。
それは瞬きにも勝る一瞬の出来事だった。
先手必勝を取るべくして、その場から弾かれたかの如く、一歩地面をも踏み砕き、龍鬼に接敵する白銀の勇者。
眼前に見据えた鬼人足る龍鬼へと迫る彼は、人外の如き膂力でもって、袈裟斬りで煌めく銀光を繰り出した。
虚空を迸る鋭利な刃は、眩い白銀の軌跡を残し、宙を駆け抜け、絶命に至る脅威が龍鬼へと肉薄する。
しかしながら、その赤銅色の鋼の如き強靭な肉体からは、気炎さえ伴う、悍ましい程の衝撃波が吹き荒れた。
龍鬼を起点とした凄まじい重圧により、地面が抉れ、陥没した足場に、僅かながらに上体を崩す勇者。
しかしながら彼の確殺に至るであろう、人外をも超越した、鋭い斬撃は確実に龍鬼の肉体を一貫した。
硬質な、金属同士が擦れ合うかの様な、耳障りな音を立て、龍鬼の鋼の如き筋肉を、凶刃たる閃光が一線する。
しかし─
「─馬鹿な」
確かに剣身が肉薄した手応えを得たにも関わらず、目の前の人外の肉体には致命傷らしき傷が、何一つ見受けることができない。
彼の如何なる魔物をも容易に葬り去る、確殺に至るであろう一撃は、龍鬼の鋼鉄の如き肉体に阻まれ、虚しくも受け止められていた。
「─去れ」
己の渾身の力が込められた、全力を伴う一撃が意味を成していない無常なる事実を直視することを放棄してその場で静止していたアレキサンダー。
そんな彼へと、多分に威圧感が籠り、血の底から響く様な、冷然とした迫力のある声が届けられる。
呆然と刃を振り抜いたままの姿勢で身を硬直させている勇者へと、龍鬼の禍々しく大きな魔の手が迫り来る。
「ッ」
そんな絶体絶命の状況を前にして、勇者の背筋へと電流の如く悪寒が駆け巡る。
彼とて自らへと肉薄してくる龍鬼の手に掴まれれば、死に至る様な致命傷を負うのは自明の理。
悪ければ一瞬で絶命させられるであろうことを、己の戦闘に対しての天性の直感ともいうべき感覚で、理解していた。
─絶命は必至。
であれば、相打ち覚悟で、相手に首を取りにいくべく、両足に力を込める。
だが、
─動けない
彼の肉体は何故かその場に縫い付けられてしまったかの如く、その身の一切を動かすことが叶わなかった。
勇者たる己が身動きさえ取れない状況下で、更には逃走さえ封じられ、声を出すこともままならない。
そんな決してあり得ない‥否、あってはならないこの非現実的なまでの絶望的な状況に、白銀の勇者アレキサンダーは、既に戦意を喪失していた。
「‥ぁ」
僅かながらに声を発することができた兵等さえも、恐怖に身を震わせて、この状況を遠巻きに眺めて立ち竦むことしかできない。
目の前で白銀の勇者たるアレキサンダーその人が、一方的に蹂躙されていく姿に息を呑み自らの無力を思い知らされた。
己等の、否、聖王国の希望の象徴たる勇者が、ここでその命が潰える瞬間を、ただ良い諾々とその瞳に刻み込まれるしか道は残されていなかった。
そして遂に、鬼人足る龍鬼の禍々しいまでに巨大で悍ましい魔の手が、アレキサンダーの頭蓋へと至り、その身を捉えるべく握り込まれる刹那の瞬間─その人物は突如として現れた。
「そこまでだ」
土埃を巻き上げて、爆風さえ伴い、人外染みた神速で疾走した黄金の救世主アレスその人が、龍鬼の脅威を前にアレキサンダーを庇う様にして立ちはだかっていた。