※この作品はR-18です。

高貴なるTS転生大和撫子清楚系美少女JK退魔師巫女が強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて屈服した果てに孕んだ挙句、その子供も交尾を懇願するまでに無様にも雌落ちした屈辱隷属花嫁に至るまでの恥辱を晒す軌跡   作:ユキリス

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王

 見目麗しい純白の乙女が去り行く後ろ姿を、間の抜けた様な惚けた表情で見送っているエルフ達に対して、彼等彼女らの頂点たるエレナ・フォン・レドイステルアが些か情緒に欠けた、冷淡な声音で、言葉を投げかける。

 

「いつまでも眺めていては失礼でしょう。‥これからわたくしは、御父様と共に集会へと参加します。‥ですが、そのためには、許可が必要ですから、あなたたちはわたくしに協力しなさい。なんとしてもお父様を説得して、再び巫女様とお会いします」

 

 揺らがぬ強い決意の込められた、平素よりも幾分か強い口調で、傍に佇む自らの妹達へと意志を伝える。

 

「‥ぅ‥わかった‥」

 

「まぁ、良いわよ。特別に手伝ってあげても。ただしわたしも連れて行きなさいな」

 

 対して気迫も充分な、エレナの宣言を受けたエルルとエストレア、二人の姉妹の様子といえば、あまりに対称的な反応を示している。

 

 前者は、自らに持ちかけられた、嘆願にも似た命令に対し、驚くべきことに、彼女らしからぬ賢しさで、取引を提案する。

 

「あら、どうしたのかしら?エストレア。随分と覇気の無い表情じゃないの。何か不満でもあるのかしら?」

 

 そんな、平素からの勝ち気な態度を見せているエレナとは、正反対な姿を露わとするのがエストレアである。

 

「‥うるさい‥ちょうしにのらないで‥」

 

 卓越した魔術の腕と、膨大なまでの魔力量を誇る彼女は、普段から他者を見下した、傲慢な立ち振る舞いが見受けられている。

 

 しかしながら、今回祝福を与えられたエルルの魔術により、自らが行使していた術が容易く破られてしまったことへの雪辱からくる羞恥は、エストレアにとって、堪えられる現実ではない。

 

 本来であるならば、長くを生き永らえている限り、屈辱を与えられる機会など幾度となく経験する。

 

 だが、長命種でありながら、未だ幼き身であるエストレアは、その事実を悟るに精神性には、未だ至ることはない。

 

 故に、これまで唯我独尊を貫き、他者の尊厳を踏み躙り生き永らえてきた彼女にとって、先程自らの姉から受けた恥辱は、許し難い事柄へと変貌していた。

 

「ふんっ‥。羨ましいのね。嫉妬は見苦しいわよ」

 

 彼女の心中を正確に理解しているエルルは、これ見よがしに口角を吊り上げて、的確に相手の心を抉る様な言葉を言い放つ。

 

「‥ぐどん‥ぐどん‥」

 

 図星を突かれたエストレアは、まるで鋭利な刃物にでも触れたかの様な痛みを覚えて、まともに言い返す気力さえ湧かなかった。

 

「あなたはエレナに甘えすぎなのよ。現にそれしか言えないのがその証左。本当に無様」

 

 ようやく口に出した言葉とて、終いにはエレナの受け売りでしかなく、自らの意思で反抗しようとする気概は見受けられない。

 

「エルル」

 

 だが、そんなエルルの独壇場と思われたこの場に対して、情緒の色が失せた、冷ややかな声が浴びせられる。

 

「‥な、何よ‥」

 

 たった一言の言葉のみで、この場の主導権を握られてしまったエルルは、先程までの上機嫌な面持ちとは一転、気圧されたかの様に表情を歪ませる。

 

 自らを窘めるかの様にして声をかけてきたエレナを気丈にも睨み付けるエルルであるが、エストレアと対峙していた時程の覇気はない。

 

「これ以上の醜態を晒すのであれば、それ相応の罰を与えましょう」

 

 咎める様な口調でエルルに対して宣告を下しながらも、彼女を射抜くエレナの、切長の碧眼は優しげに細められている。

 

「す、少しわたしより早生まれだからって調子に乗らないでよね。今ならあんたの魔術にだって─」

 

 自身の姉に真正面から見据えられたエルルは、些かたじろいだ様子で、焦燥を露わとした。

 

 まるで、刃物の如く鋭い眼光を称えたエレナの双眸から意識を逸らすかの様にして、早口で捲し立てていた彼女であったが、途中で口を噤むこととなる。

 

「その様な口の利き方では、いつまでも子供のままですよ」

 

 いつの間にか突き出されていたエレナの五指が、エルルの顎を鷲掴み、艶やかな指の先が唇へと触れている。

 

「あなたはエストレアの姉なのですから、お母様の様に、立場を弁えた振る舞いを心掛けなくてはなりません。良いですね?」

 

 唇に当てられた指の先端が、艶かしい動作でエルルの唇を割り開き、口内へと侵入する。

 

 鮮やかな紅色に輝く口腔粘膜を撫で上げて。身動きをとることさえままならないエルルの瞳を覗き込むエレナ。

 

「わ、わひゃっふぁはら、んんっ、わふぁっひゃはら、ふぁひゃひへひょうふぁい」

 

 指腹の間に唇を摘み込まれて、まるで弄ばれるかの様にして、粘膜を擦り合わされているエルルは、即座に根を上げて、降参の意を示す。

 

「‥わかれば良いのです。‥エストレア、あなたもですよ。ただでさえ愛想が無いのですから、その様にして、軽々しく相手を貶す言葉を口にするのは懸命ではありません」

 

 形ばかりであるが、僅かながらの反省の色を表情へと浮かべたエルルの言葉を受け、凛とした笑みを零すエレナ。

 

 だが、次の瞬間には、間髪入れずに毅然とした面持ちへと表情を戻して、未だ意気消沈しているエストレアに向き直る。

 

「‥わかった‥」

 

 渋々ながらといった様子ながら、緩慢な動作でかぶりを縦に振った彼女は、再度エルルへと視線を向ける。

 

「‥やっぱり、イヤ‥」

 

 しかしながら、何がお気に召さなかったのか、瞬時に口の端を歪ませて、金色の顔を左右へと揺らす。

 

「アンタねぇ‥。今すぐ、その舐めた態度矯正してやるんだからっ!」

 

 幼い美貌に浮かべられたエストレアの、嫌悪の表情を目の当たりとしたエルルは、純白の頬を引き攣らせて、吊り上がった眦を痙攣させる。

 

 そしてエルルの宣言を皮切りとして、二人を起点とした膨大なまでの魔力の本流が辺りへと吹き荒れる。

 

「はぁ‥これでは先が思いやられます‥」

 

 そんな彼女達二人の、妙に息の合った様子を目の当たりとしたエレナは、重いため息を吐き出して、傍に控えていた側近達へと声をかける。

 

「エドガー、あなたはわたしの護衛をお願いします。ヴァネッサ、あなたには申し訳ないのですけれど、二人のお守りを頼みます」

 

 自らの主から命令を下された偉丈夫は、エルフでありながら、筋骨逞しい肉体を誇示するかの様にして、跪いた姿勢から立ち上がる。

 

「ああ、わかった」

 

 その巨体に見合わぬ、流れるような洗練された動作で、自らの主の眼前へと手を差し伸べる男。

 

 エドガーと呼ばれた精悍な顔立ちの美青年は、熟れた立ち振る舞いで、慇懃にも礼を払い、見上げてくるエレナと視線を交差させる。

 

「ありがとう御座います」

 

 促される様にして白魚の如き繊細な五指を、エドガーの無骨な手のひらへと重ね合わせるエレナ。

 

 狩り人であるが故に、分厚く硬い皮膚に覆われたエドガーの、大きく無骨な手とは異なり、エルフの王女たるエレナの、白磁の如き五指は、酷く対称的に見受けられる。

 

 美姫と手を繋ぎ足る、歴戦の戦士の風格を漂わせるエドガーは、己が手中に納めて触れている、白絹のようなエレナの肌に、内心で心臓の鼓動を高鳴らせる。

 

 正に強者の豪傑といった出立ちのエドガーではあるが、その印象は的確で、彼はエルフ種の中でも、他者の追随を許さぬ程に強者である。

 

 しかしながらそれは、エルフが得意とする、正に十八番と称してなんら差し支えない魔術を、行使しての実力という限りではない。

 

 通常とは異なり、己の強靭なる肉体を駆使しての、近接戦闘でこそ、他に類を見ない程に活躍する姿を見せていた。

 

「お嬢様方、どうか何卒、この場での戯れは、お控えになって頂けると幸いで御座います」

 

 そんな、全体的に無骨な印象を相手に抱かせる彼と同様に、ヴァネッサと呼ばれた男は、エドガーにも勝る身体運びで、慇懃にも辞儀をしてみせる。

 

 此方は、エドガーとは対称的に、幾分か小柄な背丈の、麗人といった具合の容貌だろうか。

 

 一見しただけでは、性別の判断が困難な程に、他者とは隔絶した美しい容姿を誇る男である。

 

 肩口まで伸ばされた髪や、まるで少女の様に可愛らしい声が、男女を見分ける難度へと殊更に拍車を掛けている。

 

 挙句の果てには、その名前まで、まるで少女の様であるのだから、本人の気苦労は想像するにあまりある程に窺うことができる。

 

「あら、ヴァネッサ。あなたまでわたしに指図するっていうのかしら?」

 

「‥ヴァネッサ‥うるさい‥」

 

 それに加えて、自らが仕えたる主は、この様な傍若無人なまでの、気位の高さを誇る有様であるからして、同じ騎士のエドガーと比較することさえおこがましい程に哀れに思う他にない。

 

「‥そんな、わたしは。指図などと‥、その様な不敬を働くつもりは御座いません‥」

 

 だからだろうか、側から見ている者でさえ同情を禁じ得ない程に、憂いに翳る美しい面立ちは、悲しげに伏せられている。

 

 金色の長い睫毛に彩られた、宝石の如き透き通る碧眼が、悲痛に伏せられて、助けを求めるかの様に、エドガーへと向けられる。

 

「エルル、エストレア、そこまでにしておけ」

 

 彼の切実な想いの機微を悟るエドガーは、幾分か口調を強めた、威力的な物言いで、未だいがみ合い、剣呑な雰囲気で対峙する二人へと声をかける。

 

「‥フンっ‥」

 

「‥わかった‥」

 

 彼の健闘の甲斐もあってか、ようやくといった具合に、渋々ながら互いに矛を納める形と相なった二人は、仲を違えたままに、同時に顔を背けた。

 

 阿吽の呼吸と称して何ら差し支えない程に、息の合った二人の振る舞いに、苦笑を浮かべるエドガーである。

 

「‥」

 

 そんな自らの姉妹二人が無様にも醜態を晒す光景を、こめかみに手を当てて、事の成り行きを見守っていたエレナは最早言葉も出て来ないといった具合。

 

「行きましょう、姫様」

 

 そんな、二人の姉妹の今後を憂う、彼女に対して、互いに繋がれた五指を再度絡めたエドガーは、自らの主を先導するべく、声をかける。

 

「そうですね‥」

 

 その言葉によって、殊更に深い嘆きから意識を浮上させたエレナは、即座に王女としての、毅然とした立ち振る舞いを取り戻す。

 

 そうして、平素通りの淑やかな所作で、一歩を踏み出した彼女は、これから己に待ち受ける父との交渉への懸念へと心を砕き、この場を後にしたのであった。

 

 *

 

 

 

 集会の場となる会場へと、無事に辿り着くことができたユキは、父王と共にこの場に赴いている、エレナとエルルの二人の姉妹と再度の邂逅を果たしていた。

 

「再び御会いすることができて、光栄に思います」

 

 幾分かぎこちないながらも、美しいかんばせへと微笑を浮かべたユキが、眼前の席へと腰を落ち着けているエルフの姫へと声をかける。

 

 ユキが現在身を置いているのは、円状のおおきな石造りの卓へと誂えられている、これまた豪奢で、華美なまでの装飾が施されている椅子であった。

 

 大きな円卓を挟んでの対面であるからして、幾分か距離は離れているのだが、ユキの身体は緊張により強張りを見せている。

 

 堂々とした態度で腰を落ち着けている龍鬼の姿を傍らにして尚、この場を支配する威圧感は、彼女を気圧させるには充分な程に重苦しい。

 

 辺りを静寂が包み込む現状に対して、耐えきれなかったユキが、思わずといった具合に声を上げてしまった次第である。

 

 それ程までに、剣呑な沈黙が舞い降りているこの場に居合わせているのは、無論エルフだけでなく、鬼人を含めた様々な種族が入り乱れている。

 

 それは特段珍事というわけでなく、武闘会が開催された後に集うのは、最早恒例の行事といった具合と相なっていた。

 

 しかしながら、エルフの王が直々に足を運ぶ様な大事はこれまでになく、今回の事の重大さを物語っている。

 

 つまるところ、エルフの頂点にして唯一無二の存在たる、ジゼル・フォン・レドイステルア王がこの場へと赴いたのは、一重にユキの存在が要因だ。

 

「ほう‥、其方が巫女か」

 

 だからこそ、彼女の言葉に対しての返答は、王の傍に控える美姫二人ではなく、ジゼル自らが応じて見せた。

 

「は、はいっ、お初にお目にかかりまして、誠に恐悦至極に存じます。わたしの名はユキと申します。どうぞよしなにして頂ければ幸いで御座います」

 

 まさか彼からの言葉が掛かるとは思ってもみなかったユキは、想定外の問いかけに対して、慌てた様子で自らを名乗る。

 

 初めは困惑した面持ちで戸惑いながらも、次第に流れるような洗練された口調で、慇懃にも自己紹介を果たした彼女は、傍に座る龍鬼の手のひらに自らの五指を絡ませる。

 

 それだけで、先程まで感じていた強烈なまでの緊張感から生じた、焦燥の様な感情は、跡形もなく消え失せていく。

 

 ユキの隣へと、尊大な態度で腰を落ち着けている龍鬼は、曲者揃いのこの場においても、一人だけ抜きん出て、その強大なる存在感を、一切の他者の追随を許すことなく誇示している。

 

「そうか‥」

 

 自ら名乗りをあげるユキの些か焦燥感を露わとした、戸惑った様子を受けて、しかしながら、それを意に解することなくジゼルは言葉を続ける。

 

「どうやら娘が世話になったようだな。其方の力の詳細は、既に聞き及んでいる」

 

 彼の言葉から察するに、どうやらエレナは、父王との交渉の材料に、自らが受けた祝福についての話をしたようである。

 

 ジゼルは、堀の深い精悍な顔立ちに真剣な面持ちを浮かべ、研ぎ澄まされた刃物の如き眼光も鋭く、眼前のユキを射抜いた。

 

「は、はい。畏れ多くも、微力を尽くさせて頂きました」

 

 自らの行いが相手へと露見している事実を悟るユキは、自身が何かしら致命的な誤ちを仕出かしたかのような心地となり、思わず息を呑み、唾液を嚥下する。

 

 固唾を飲み下した彼女は、傲岸不遜とも称して何ら過言ではない程に、尊大な態度で真正面から眼光鋭く、自身を見据えるジゼルとの対峙を迎えたのであった。

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