※この作品はR-18です。

高貴なるTS転生大和撫子清楚系美少女JK退魔師巫女が強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて屈服した果てに孕んだ挙句、その子供も交尾を懇願するまでに無様にも雌落ちした屈辱隷属花嫁に至るまでの恥辱を晒す軌跡   作:ユキリス

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警戒

 時分は夕闇が支配する、草木も眠る丑三つ時となり、婚礼の儀を控えて、遂にその会場となる神殿へと赴いたユキ達である。

 

 辺りに散見される灯籠には、何処か落ち着いた暖かさが感じられる、炎が灯って見受けられる。

 

 微風に当てられて僅かばかりに揺られている灯火の光が、夜闇に包まれている虚空へと、赤色の軌跡を残す。

 

 真っ暗闇が支配する道を、灯籠の仄かな明かりに照らされて、歩を進めるユキ達である。

 

 そして、当然の様にユキがサーリャの同伴を望んだがために、彼女もまた共に同所へと訪れていた。

 

 今代の巫女の婚礼とあってか、この場には大勢の人々が訪れていた。

 

 この婚礼の儀において、無論豪華絢爛なる料理が振る舞われる予定であることは言うまでもない。

 

 その中には、遥か遠方から取り寄せた、この村では採れない様な高価な食材を材料に作られた品々が並ぶことだろう。

 

 しかしながら、彼等彼女らの真の目的は、これから披露目られるであろう、鬼人族最強の名を冠する龍鬼と、今代の巫女であるユキが交わす儀式こそが目当てであった。

 

 だからこそこの場へと居合わせている面々には、平民である農夫から、高貴なる者の筆頭、ジゼル・フォン・レドイステルアなどの、王族まで老若男女の様々な人々の姿が見受けられる。

 

 無論居場所を共にしているとはいえ、当然ながら、その扱いには天と地ほどの差が見て取れる。

 

 しかしのその格差に対して、気を留める様な者を見受けることはができないのは、やはり、これから披露目られるであろう儀式が要因だった。

 

 婚礼の儀に際して、それ相応に着飾って見て取れる人々であるが、他者とは隔絶した、圧倒的な美貌を誇るユキと比較しては、些か役者不足にも程がある。

 

 彼等彼女らの大半は、自身の身体の劣る部分を化粧で塗り隠しているため、本来の魅力が損なわれている。

 

 当然ながら、目を見張る様に美しい麗人や、美しい夫人の姿は見て取れるものの、この場の主役たるユキには到底足元にも及ばない。

 

 そんな絶世の麗しき乙女足るユキは、堂々とした立ち振る舞いで歩む龍鬼の傍にて、花開く様な微笑を称えた。

 

 眩いばかりの純白の輝かしい笑みを、視界へと納めた、この場に居合わせている人々は、その美しい姿を目の当たりとして感嘆に息を呑む。

 

 幻想的にすら見て取れるユキの美貌に対し、幾分か怯んで見受けられる、貴婦人の方々だろうか。

 

 対して農民出身であり、自身の容貌にさして気を払わない、着飾ること自体に無頓着な少女達は、純粋にその光景を目の当たりとして瞠目に瞳を見開いた。

 

 夜闇が支配するこの場においての例外として、ユキが佇んでいる箇所を起点として、眩いばかりの純白が輝いている。

 

 そんな、美の極地と称してなんら過言ではない彼女の傍らには、まるでその存在を守護するかの如く、屈強なる鬼人が、その鋭い切長の瞳に剣呑な眼光を称えている。

 

 前回の襲撃もあったために、些か平素よりも、周囲へと巡らせている警戒を殊更に努めている次第であった。

 

 正に常時是戦場の姿勢を地で行く彼であるからして、歴戦の猛者だからこそ出来うる、人間離れした芸当だろうか。

 

 常人であればすぐさま気が滅入り、自らの懸念に対して向けていた意識が逸れてしまうことは明らかだ。

 

 そんな、この婚礼式での主役ばかりが目立つ次第であるこの場であるが、二人の傍らには、もう一人特筆すべき少女の姿があった。

 

 この場に居合わせている人々の意識の全ては、一切その存在に対して向けられることがない。

 

 この村においての珍しい金色に輝く、金糸の如き長髪を結えているにも関わらず、彼女異邦人足る少女の存在は、人々の意識の範疇の外にある。

 

 居合わせた面々と比べても、大いにその容姿に差異が見受けられるのだが、一つとして彼等彼女らの視線が集うことはなかった。

 

 無論、彼女の容姿が醜い証左であるということはなく、寧ろ他者と比較して、際立つ程に愛らしい美貌が見受けられる。

 

 一流の暗殺者たるサーリャであるからこそ、この様にして自らの存在を隠蔽し、人々からの意識を掻い潜ることを可能としているのだ。

 

 しかしながら、サーリャの術中から逃れた者も、一握りながらもこの場へと居合わせている。

 

 それは、言及するまでもない程に明らからであり、だからこそ予め言い含められていたサーリャには毅然とした立ち振る舞いが見て取れる。

 

 その存在とは無論、この場においての他者の追随を許さぬ程の実力者である者達だ。

 

「ほう、中々様になっているな」

 

 不意に、その例を挙げるに一番と称して、相応しい者が、龍鬼へと声をかける。

 

 その明朗快活とした声色から鑑みるに、夜闇が支配しているこの場においても、その人物が誰であるかは明白だ。

 

 声の主を視界に納めることさえなく、与えられた言葉に対して、なんら動じることなく返答する龍鬼。

 

「ああ、今宵のユキはいつにも増して、一段と美しい」

 

 幾分か揶揄う様な声色が含まれている豪鬼の言葉に対し、堂々とした立ち振る舞いを微塵も揺らがせることのない龍鬼は傍に侍るユキへと、心底からの称賛の言葉を送る。

 

「‥そんな‥、わたしなど‥。その‥お父様のお召し物とても素敵です」

 

 龍鬼から与えられた言葉に対し、その純白のきめ細かい頬を、可愛らしく赤く染めるユキ。

 

 視線を一点に向けられていることに対し恥辱にも酷似した感情を覚えた彼女は、自身から気を逸らすかの様にして、龍鬼を褒め称える。

 

「ははッ、相変わらず親馬鹿、いや‥この場合は、愛妻家とでも称するべきか?」

 

 互いに視線を交じり合わせる仲睦まじい二人の、情熱的な雰囲気に当てられた豪鬼は、幾分か辟易とした口調で言葉を並べ立てた。

 

 彼がユキに向ける危険な色を帯びた瞳からは、些かこの場には似つかわしくない、醜悪な獣欲が垣間見て取れる。

 

 しかしながらその様な欲望を抱くのも、雄としての本能から鑑みれば、当然と称して差し支えないだろう。

 

 増してや、己の眼前に佇むのは、絶世の美貌を誇る、麗しき純白の巫女である。

 

 彼女を前にして、強烈な獣欲を昂らせてしまうのは、必然と称しても余りある程に道理であった。

 

 だがしかし、この場においての愚を冒す様な真似は、この村における豪鬼の、高貴なる立場が許さない。

 

 故に、強靭なる自制心でもってして、なんとか理性を働かせることを可能とした次第である。

 

 本来であれば、血湧き肉躍る戦いにこそを求めて、心底から傾倒している豪鬼。

 

 そんな彼がここまでの、己の昂る本能から迸る獣欲を露呈することなどあまりない。

 

 否、皆無と称してしまってもなんら差し支えない。

 

 にも関わらず、これ程までに気を払わなくては、衝動を抑えつけることができないまでに追い詰められている。

 

 それ程までに夜闇に一人、眩いばかりの純白に輝くユキは、圧倒的なまでの美貌を誇って見受けられた。

 

「参られましたかの?それでは此方へ」

 

 唐突に、己の荒れ狂う本能と葛藤している豪鬼を他所に、この場へと声が与えられた。

 

 ケレス老人である。

 

 ユキ達がこの場に赴いた姿を視界へと納めて確認した彼は、早々に婚礼の儀式を始めるべく声をかけた次第である。

 

「失礼いたしますね、豪鬼様」

 

 ケレスの声に応じて歩を進める龍鬼に、従順にも従うユキは、豪鬼に深々と一礼を見せた後に、自らも後を追う。

 

 そんな彼女の背に忠実に、守護するかの様にして、追従するサーリャ。

 

 彼女は、未だ地面に俯き、不穏にも覗ける危険な色を帯びた豪鬼の瞳を、多分に疑念の色が入り混じる双眸で流し見る。

 

 輝く強い意志が垣間見てとれる大きな碧眼に睨みつけられた豪鬼であったが、彼はなんら臆することなくその場へと佇んでいる。

 

 それは別段豪鬼がサーリャを認識できないことを意味する証左であるわけでなく、眼前の脅威がなんら恐るるに値しないことを理解しての立ち振る舞いである。

 

 だからこそ、一流の暗殺者たるサーリャは、自身の力量とを眼前の相手の実力と比較して、その差異を正確に見定めることができた。

 

 故にサーリャは、自身よりも遥かに格上である豪鬼という警戒に値すべき存在に対し、険しい眼差しを向けるだけに留めたのであった。

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