「ただいまーっ!」
なんて、兄のデカい声が響くのはいつもの事だ
同じ学校に通っているはずなのに、返ってくるのは決まって私のほうが先だった
のっし、のっしと階段を上がってくる音に合わせて、私も部屋から顔を覗かせた
「おかえり、おにぃ」
「おうっ、ただいま しゅり」
すれ違いざま、くしゃりと頭を撫でられる
子供扱いされていると、反抗心が芽生える反面。子供の頃からの癖なのか、大きな兄の手に撫でられるのは、嫌いになりきれなかった
風呂に行く。そう言って部屋に荷物を置いた兄が階段を下っていった
しばらくして、シャワーの音に紛れて熱血漢満載の鼻歌が聞こえてくる
抜き足と、別に気配を殺す必要もなかった
もともとが軽い私の足音は、シャワーの音と、兄のデカい鼻歌に阻まれて風呂場の中にまで届くわけがない
そのまま こそこそと、脱衣所にまで入ると、流石に人の気配に気づいたのか兄の鼻歌が止んでいた
「どうした、しゅり? 兄ちゃん風呂だって言っただろ?」
「…」
言ってたし、聞いていた
だから私は兄の問いかけには答えずに、そのまま自分の服に手をかけていく
何年振りだったか、兄と一緒にお風呂に入るだなんて
身体が女性に傾くにつれ、気がついてくる異性の差異は、自然と懐いていた兄にすら壁を作ってしまう
恥ずかしいと、肌を晒す羞恥心に加え、男性である兄の身体への興味と歪な恋心も重なって、一時期は兄を呼び捨てにしていたり、随分な態度を取っていた
ごめんなさいと、言った事はない
と言うか、今更なんて言っていいかもわからない
それを気にする兄ではないし、そもそもタイミングを逃しすぎている
結局「おにぃ」と呼び方を改める頃には、私の反抗期も終息していたし
なれない恋心との付き合い方も分かってくると、ある程度は昔みたいに甘えられるようにもなっていた
両手を服に掛け、ばんざーいと上着を洗濯かごに放り込む
ブラを外し、パンツのゴムに指を引っ掛けると、するりと細い脚から引き抜いていった
「入るよ、おにぃ」
「こらこらこら、入るな、入るな」
「良いじゃん、別に…。昔は一緒に入ってたんだし」
兄の静止する声を無視して風呂場のタイルにつま先をおろしていく
間が良いのか悪いのか。頭を洗っていた兄には、声を出すのが精々で、悪戯気味の私の侵入は難なくと成功していた
「貸して? 私がやったげる」
「昔ってなぁ。流石に今はダメだろう…」
壁のシャワーを引っ剥がし、兄の頭に浮かんだ白い泡に狙いを定める
動かない、と言うより動けないんだろう。うつむき、瞼を閉じて、流れてくる泡から目を守っているようで、その実、私の裸から目を背けているような塩梅だった
「別に、見たって良いのに…。えっちまでしといて、何照れてんのさ」
「照れてません。お前はもう少し恥じらいを持ちなさい」
「そ。いいよ、別に。背中洗っちゃうし、そのままじっとしてれば」
兄の抗議を無視して、石鹸を泡立てていく
泡まみれのタオルを広げ、押し付けた兄の背中は、想像していたよりも全然大きかった
ヤバいな、これ…
私の手が縮んだみたいに見えた
両手を広げ、左の小指から、右の親指を繋いでいってもまだ足りてない
何食ったらこうなるんだって、別の生き物に触れる時の、好奇心みたいな面持ちにさせられる
「ねぇ、おにぃ。何食べたらそんななんの? 実はクマか何かだったりする?」
「俺からしたら、お前が全然食べないんだって」
「だって、おにぃが私の分まで食べるから」
「人聞きの悪い事を言うんじゃない。お前が毎回残すからだろうが」
「ふふっ、そうだったっけ?」
悪戯に微笑んで、とぼけて見せる
まあ実際、兄がクマだったら私はリスかなんかだろうってくらいの差はあった
お肉なんて食べても疲れるだけ。兄の皿から一切れ奪えば満足で、残りの全部は兄の胃袋に押し付けるのが常だった
もっぱら私の主食は、サラダに、シリアルに、牛乳に、果物程度。お菓子は人並み程度に好きだけど、やっぱり一杯は食べられないせいで、太るというのも無縁な反面、発育は遅かった
「ん、しょっ…ん、んっ。ね、痛くない? 平気?」
「いや、全然。もっと強くてもいいぞ」
「ああ、うん…。え、マジかぁ…んっ、ぬぅぅぅっ」
「あっはっはっ。ちょっと、くすぐったくなってきたな」
これだけ大きいと、ただ背中を洗うだけでも一苦労だ
上から下まで大げさに手を動かさなきゃいけないし、ゴシ、ゴシと、力をいれたつもりで、全然足りないと言われて絶望しそうになる
終わんのかコレ?
「もういいっ!」て、面白がる兄の背中に 赤い紅葉を刻んでやりたくもあるが、自分から始めた手前、放り出すのも負けた気がして、タオルを握る手に自棄っぱちと力を込めた瞬間だった
ズルっと…
その勢いのまま、私は兄の背中に顔から突っ伏していた
泡で滑った手が向こうへすり抜け、壁みたいな背中が頬に張り付いてしまう
「だ、大丈夫か?」
「いっつっ。平気…ちょっと鼻打ったけど」
なんだか気が抜けてしまった。なにやってんだろって自分でも思う
向こうにすり抜けていった手を戻し、兄の身体に腕を回すと、大きい兄の背中に、小さな自分の胸を重ね合わせた
寄りかかる兄の背中。石鹸の香りに混じって、男っぽい兄の匂いが感じられた
フローラルな香りのする兄の背中。正直キモいと思っていたけど、それが好きな人の匂いだと思うと、案外と悪くないと思ったりもするから不思議だった
腹筋、背筋、筋肉の名前なんて知らんけど
触れる肌の何処にでも、膨らんだ筋肉の凸凹は伝わってきた
逞しい、頼もしいは、男らしい
こんな腕に抱かれてみたいと、女子連中がきゃーきゃー言うのは理解できる
対して自分はどうだろう? 凹凸の薄い身体、膨らまない胸
兄に男らしさを求めてみても、それに返せる女らしさは私になかった
それが怖い
私以外の為に頑張れないと、兄は言ってくれたけど
私以上に頑張れる相手が、いつ出てこないかとも限らないのに、えっちの一つも上手くして上げられない
体格差に、体力の無さ。技術的な問題は置いておいても、デカい兄を受け止めてあげるには、ちっちゃい私の身体では難儀させられる
「ねぇ、おにぃ。なんか、あたってんだけど?」
「はぁ…だからやめろってなぁ」
「ああ、なに? 妹の裸に興奮しちゃったわけだ? えっちだねぇ…」
「恋人の裸だ。間違えんなバカ」
「っ…!? ふーん、そっか。そうだね、そう…なんだよね」
指先に感じていたのは、大きくて固い、割れた腹筋の感触
その反対側、手の甲に触れていたのも、これまた大きくて固いものだった
兄の、その…おちんちん
それは既に臨戦態勢で、私のことを正しく女だと認めてくれていた
「えい、えい…」
つん、つん、と勃起した兄のおちんちんを突いてやると、面白いように兄の背中が揺れ動いた
「こらっ、やめなさい。出ちまったらどうすんだ」
「出しちゃえばいいじゃん。恋人の前なんでしょ? そこまで言われたらさぁ、可愛がってあげようかなって…さ?」
一ヶ月だ。いや、更にそれから始めた朝トレで、私の身体が筋肉痛を起こしてもっとになる
私を気遣う兄は、当然 無理をさせようとはしなかった。だからっと言って、何も溜まらない筈がなく、勃起したおちんちんの熱さと大きさは、そのまま兄の欲求不満を表していた
「ちょっと、そっち行くね…」
デカい背中の向こうから手を伸ばそうとして…それを諦めた
決して届かないわけじゃない。けど、いちいち伸ばすのも大変だったし、なにより壁みたいな背中に阻まれて前が見えない
回り込んで、しゃがみ込む。いつもは上半身ばかり見ていたけれど、太ももの筋肉も大概に大きく、足の間に収まってみると、なんかそのまま潰されそうな圧迫感さえあった
「潰さないでよ…私、今から触るから、びっくりしてとか、ホントやめてね?」
「潰さん、潰さん。万力か何かじゃないんだぞ」
万力どころか、それさえ可愛い表現だ。私みたいな小柄な女からすれば、兄の身体のサイズは重機が服着て歩いているみたいなもんだった
「ねぇ、おにぃ。やめろっては言わないの? さっきはお風呂入るのも止めてたのに」
ちょっとした疑問。行為の前、意地悪みたいな問いかけに、兄は喉を唸らせた
「正直…期待はしてる。だから、その…お前の方からやめてくれると助かる」
「まどろっこしいな。射精寸前で止めにすんぞ」
「やってくれ…頼む」
ついに折れた。してやったりと、湧いてきた優越感をバネにして、おちんちんの前で畏る
デカい
改めて目にした迫力に、それ以外の感想が吹き飛んでしまう
私の指の何本だ…。流石に腕程はないけど、見比べる私の手のパーツの何処よりも大きい気さえする
こんなのが入ってたのかと、おもむろに視線は自分の股間に下がり、よくも入ったものだと、自分を褒めてあげたくなる
まぁ、最終的に赤ん坊が出てくるわけだし、そりゃ、おちんちんくらい入るんだろうけど
「よく私に挿れようと思ったよね、おにぃもさ」
「いや、それは、まあなぁ…」
「気持ちよかった?」
「ああ…。今まで一番な」
「そっか。じゃあ、いいよ…私も、上手くしてあげられなかったら、ゴメンね」
謝ることでも無いだろう。そんなもん挿れてきた側が気にすることであって
だけど、なんとなく不安だったんだ
ただ、手で触ってあげるだけ。そんな単純な行為の一つにも、今の私には自信が持てず、言い訳みたいな謝罪をしてしまっていた
亀頭を指先で突き、感触を確かめる
手を広げ、おっかなびっくり、兄の大きい おちんちんを手の平で包み込む
手に余る。それは流石に錯覚だったけど、おちんちんが手の中で跳ねる度に、親指と人差指とで作った輪っかが外れそうだった
石鹸まみれの手の平で、勃起したおちんちん受け入れる
上に、下に、ただ滑るに任せて手を動かし、石鹸が白く泡立ってくると、おちんちんの周りに白いヒゲを作っていた
「か、痒いところは無いですかぁ? おちんちん痒い…ですか?」
「変なことは言わんで宜しい」
「サービスだよ、サービス。こういうのは、その…萎える?」
「んー。恥ずかしそうにしてるお前見てる分には、まあ、興奮する」
「なんだよそれ、変態みたいじゃん」
「男に夢を見るな。だいたいそんなもんだ」
「私の部屋が散らかってるみたいなもんだねぇ」
つまる所。あんまり変なプレイは好まないが、私が恥ずかしがってる分にはアリだという
なら、黙っておちんちん可愛がってやりゃ良いんだけど、それをするには私が初すぎた
兄のおちんちん。勃起したおちんちん。それも私に興奮してだ
見て、触れて、感じている。恥ずかしいなんてものじゃない
茶化してないとやってられず、黙ってしようものなら、意識がおちんちんに向きすぎて、顔から火が出そうだった
熱くて、固くって、何より大きい
保健の授業がなければ、これも筋肉で出来てるんだろうな誤解していたはずだ
けど、そうではない
興奮して血が集まり、集まった血がギッチギチに膨らんで、自転車のタイヤみたいに固くなる。浮き上がった血管が肉の棒に纏わりつき、ドクン、ドクンと、脈動に合わせて おちんちんを大きく震わせていた
「あ、なんか…出てきた。えっと、先走りってやつ? こっちは透明なんだ」
おちんちんを擦り続けていると、石鹸の泡が先端から溢れた汁に流されていく
物珍しさも手伝って、私は食い入るようにその光景を眺めていた
へーとか、ほーとか、口に出しながら、単純な興味に引き寄せられる
「おい、しゅり」
「へ? え、あ、おおぅ…目の前に、ちんちんあるじゃん」
兄の声にはっと顔をあげる
それと同時に、ドクンっと跳ねた亀頭の先が私の顔の前を掠めていった
「えっと、その。私コレ、どうしたら良いの? そのまま触ってていいやつ? もう射精しそうだったりするん?」
「いや、気持ちいいが流石にまだ…」
「なんだよ、ちゃんと言えよー。リクエストとか…その、ないの? それとも私が恥ずかしがってるの見てるのが楽しい?」
「…口」
兄の言葉に一瞬耳を疑った
「は?」と聞き返しても答えは変わる訳もなく、言わなきゃ良かったかと自分の言葉に後悔させられていた
「ふぇ、フェラかぁ。まあ、定番だよねぇ…フェラかぁ」
「いちいち言わなくてもだな」
「うっさいっ。こっちも一杯一杯なのっ、やめろとは言わないくせにっ」
「それは、すまん…頼む」
「正直かよっ、どういたしまして。口、口って、じゃあもう…っ」
キスとかすれば良いのだろうか?
言葉では分かっていても、作法なんてまるで分からなかった
ただ、おちんちんに顔を寄せて、目を閉じて、やっぱり半分目を開けて、少しすぼめた唇を先走りの溢れる先端に触れさせた
その瞬間に、おちんちんが跳ねた
それはそのまま唇の上を滑り、先走りをこすりつけながら私の顔を汚していく
「もうっ、逃げるなっ。おにぃも、少しは我慢しててよっ」
「無茶言うなよ」
雁首から下を手で捕まえ、暴れる亀頭を固定する
私の手の中で脈動するおちんちん。それはドクンと跳ねる度に、先端から先走りを溢れさせると、石鹸の泡を押しのけて捕まえていた私の手の中へと染み込んでくる
もう一度、亀頭の先にキスをする
啄んで、そのまま少し吸ってあげると、口の中に流れ込んできた先走りが、唾液と混ざり合い、その違いを無くしていく
はむ、はむ、ちゅっ、ちゅっ…
触れる度に手の中で震える おちんちん
それを抑え込み、軽く上下に摩りながら、亀頭の先へとキスを繋いでいく
コレで良いんだろうか?
それこそエロ本みたいにさ
舐めてみたり、もっと口を開いて、咥えこんであげたほうが捗るんじゃないか
興味と、羞恥心とがぶつかって、混ざり合わないまま躊躇いに変わる
でも、兄の為だから。そう思えば、やって上げるのもやぶさかでもなく、伺いを立てるように、兄の顔を見上げた瞬間だった
「んっ!? あっ、やっ、きゃっ…あ、くっ、けほっ…ぁ、や、ぁ…ぷっ」
唐突におちんちんが手の中で震え上がり、口の中にも熱いものが流れ込んできた
急な射精は、タイミングの悪いことに、ちゅっと軽く息を吸った瞬間と重なってしまい、一気に私の口の中に流れ込んできてしまう
慌てて、おちんちんから顔を離し、それでも収まらない精の脈動は私の顔に、身体へと飛びかかってきた
口の中に広がる精液の味
慌てて吐き出そうとしても間に合わず、喉に飛び込んだ一滴が奥へと流れ込んでしまう
むせて、咳き込んで、吐いた分の空気を吸込もとうとして、また精液に口を塞がれる
軽くパニクっていた
何もかも初めてづくし、どう対処して良いかも分からないまま
おちんちんに精を浴びせかけられ続ける
最後におちんちんが大きく震え、亀頭の先端から精液が溢れ出ると、流れ込んできたドロドロに、おちんちんを捕まえていた手の平を汚されてしまう
「え、ぇぇ。すご、匂い、やば…なに、すんごいだすじゃん。ていうか、出すなら出すって、良いなよ。びっくりするでしょうが…少し、飲んじゃったし」
「重ね重ね、すまん」
「そんな…気持ちよかったの?」
「それは、間違いなく」
「独りでするより?」
「独りでするよりだ」
「つーか、独りでしてなかったの? 何日分だよこれ」
「最後にしゅりとえっちしてから、ずっとだな…」
「おぅ…我慢したねぇ。こっちの堪え性が無くなるわけだ」
「いっただろう? 今まで一番良かったんだ、他じゃ代えられん」
「じゃあ…今のは?」
「2番目…になるか」
「そっか、2番目だったんだ」
からかうように「にひっ」と微笑んで、射精の後、萎え掛けた おちんちんを指で弾いてやる
するとどうでしょう
「なんてことでしょう」
「いや、もう大丈夫だから。反射みたいなものだからな」
萎え掛けていた おちんちんが再び大きくなるじゃありませんか