※この作品はR-18です。

ゲームのロリキャラにTS転生してふたなり化して触手プレイする話   作:凡百

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領都に侵入!


第十二話:領都で換金とご飯!(エロなし)

「んまあ! そんな遠くから一人で? 大変だったのねぇ! その上ウチのネイネちゃんまで助けてもらって!」

 

 「アッハイソウデスネ」

 

 内門をくぐってすぐ、というか北の内門そのものが魔石狩りの詰所だった。ゲートハウスというやつである。そこで回収した魔石の精算を行うのだが…。

 

 (流行りの受付嬢が並んでるような冒険者ギルドでもなく、昔懐かしい五竜亭のような冒険者の宿でもなく…。なんというか本当に詰所って感じだねぇ)

 

 ネイネは中に入ってすぐに、パワフルおばちゃん連中に歓迎された後、魔石の精算ということで奥に拉致られていった。その間魔石狩りではないリセッタは手前のテーブルに座って待ちであったのだが…。

 

 (どこの世界でもおばちゃんはパワフルなんだなぁ…)

 

 遠い目になりながら、出された茶を飲む。

 

 (そんなことよりアレだよアレ! あるじゃん魔法の湯沸かし器! お茶入れる時に使ってるの見たもんね! ああいうのがあるならお風呂の湯に使えるのも絶対にあるはず!)

 

 意識は目の前のおばちゃんを無視して完全に「魔石式沸騰器」に向いていた。『鑑識眼』は小物に対しては手に取れるような距離でないと発動しないので、リセッタの位置からは読み取れない。彼女はぐぬぬとなっている。

 

 「あらー、ごめんねぇおばちゃん話長くて! お茶おかわりいる?」「イエソンナコトナイデス。ハイイタダキマス」

 

 「リセッタ様! 換金終わりましたー!」

 

 そうこうしているうちに精算を終えたネイネが戻ってくる。手には硬貨が積まれたトレイ。それをドンとテーブルに置く。綺麗に積まれていた硬貨がジャラリと崩れてあわあわするネイネ。

 

 【鑑識眼】現在使用されている貨幣。高額な順に金色の「グラン」銀色の「ジル」銅色の「カパン」白色の「クリイ」。100枚で上位貨幣1枚のレートである。

 

 転がってきたカパン貨を捕まえて眺める。いつものごとく脳内に溢れ出る存在しない知識。

 

 (…そうだよねぇ! 流通貨幣の価値なんて額面通りだよねぇ) 

 

 ゲーム中は『〇〇G』とステータスウィンドウに表示される数字でしかなかったものである。1Gは一体どの硬貨だったのか…。「鑑識眼」も流石に対円レートやゲーム内のお金までは教えてくれない。

 

 「あっと、すいません何かありましたか?」

 

 精算していたおばちゃんと、初見の騎士っぽい男性が一緒に来ていた。なんだろうとリセッタが尋ねると…。

 

 「いや、少し訪ねたいのだが、オークの魔石の中にいくつか通常よりも力の強いものが混じっていてね。倒したオークに何か違いはなかっただろうか」

 

  (うへぇ、ゲームなら強さの違いは色違いだったり獲物の違いだったりするんだけど、こっちじゃ見た目変わらないのも居るのか? デカい魔石が混じってたならつよ個体も居たんだろうか)

 

 「ボクはほとんど逃げ隠れしながら移動したのでちょっと…」

 

 初日こそ自身の戦闘能力の確認のために積極的に戦ったが、翌日からは隠密技能の確認等であまり戦闘しなかったので嘘ではない。解体がグロいから避けたかったからではないはずである。

 あとはまあ、リセッタにとっては最下級のオークと中級レベルのオーク、どちらも未強化の初期魔法一発で死ぬことに変わりはないので、違いと言われても難しいのてある。レベル差の暴力は酷い。

 

 「4日目の広場で戦ったオークさんたちはちょっと強かったような気がするんだよー」

 

 ネイネは成人前から、時々村に現れるはぐれオークを狩っていたし、魔石狩りとしても1年近くの経験があるので少しばかり詳しく説明ができた。

 

 「本来なら黒き森に出ないはずのオークの発見や討伐の報告が、はぐれだけとは思えない数上がっていたのだが、疲労していたとは言えネイネ君が不覚を取るような強い個体も混じっているのか…。集合していなければ神官殿が隠れおおせる程度の数なのが幸いか」

 

 「一応オークが動きづらそうな、木の密生したところを選んで通ったので…。ある程度広いところだともっといるかも…」

 

 (こういうのはゲームだとスタンピードの前兆だったりするから油断されると危ないからね。ああでも元のゲームにスタンピードのイベントなんてあったっけ? いや、この世界はゲームそのままじゃないんだから、ゲーム情報を信じすぎるのは良くないか…)

 

 「ふむ、ネイネ君達が遭遇した集団を考えると甘く見るのは危険か。私はこれから上の者とこの件で協議があるので、神官殿にはお手数だが明日の正午にもう一度こちらに来ていただけないだろうか? もちろん食事はこちらで用意させていただく」

 

 「ボク、今から神殿に行くのでそちらがどうなるかちょっとわかりません…」

 

 「いや、明日は元々神殿長達と街の防衛計画の見直しを話し合う予定なのだ。こちらから話を通しておくのでお願いしたい」

 

 「それなら多分大丈夫だと思います」

 

 「ありがとう、ネイネ君もそのように」

 

 「わかりましたー」

 

 お金は魔石狩りなら手数料を払えば詰所で預かるシステムが有るのでネイネに預けてもらうとして、とりあえず宿代とご飯代の相場を聞いて、保険としてその倍ほどの額を持っていくことにした。

 

 

 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 (ほおー、まさに剣と魔法のファンタジー異世界って感じだねぇ!)

 

 中肉中背の地球人とほぼ変わらぬ女性、隣を歩くのはザ・エルフという感じの耳長の女性。通りを駆ける猫耳少女とそれを追うヒゲのドワーフは親方か。若い兄ちゃんが両手に花状態で歩いてるのを見て(爆発しろ!)と呪詛を送りかけるリセッタ。それで本当に爆発しても怖いので思いとどまった。異世界なのでガチの呪詛もありえるのだ。

 

 まだ空は明るいが、すでに日没を迎えた領都中央広場は、家路を急ぐ人たちや、夜の街に繰り出す人たち、これから夜の祈りのために神殿を訪れる人たちなどで賑わっていた。

 今もリセッタとすれ違った修道女の一団が、胸のホーリーシンボルをを見て姿勢を正し礼拝する。

 

 【鑑識眼】各神殿で販売されているお守りや護符。ホーリーシンボルを模して作られている。

 

 自分の首にさがる聖印と彼女たちの持つそれと見比べる。一目瞭然。そこそこ凝った作りのそれらと比べて、ただの真鍮っぽい金色の円盤。特に何か模様も透かしもあるわけでもない。磨けば鏡の代わりになりそうかなと思えるぐらいの物。なのに恐ろしいまでの神々しさである、神造とはこのことか。ホーリーシンボルを持つということ以上の身分証明はこの世界には無い。

 

 「…で。そんなすごいアイテムを授けてくださった神様の神殿が目の前にあるわけだけど」

 

 領都中央広場の一等地に、華美にならない程度に装飾された神殿が建つ。掲げられたシンボルは回転する金の円盤、永遠に世界を巡らせる神を表している。

 

 「なんでロリっ子なの?」

 

 神殿の前には5メートルほどの神像が建てられている。どの神殿も似た建築様式で、神殿前に神像、上部の妻壁にシンボルである。

 

 (この、ボクの体型とどっこいのようじょの像が主神様ということになる…、ん、だよ…ね?)

 

 ショートヘアーの優しげな表情をした女神像が出入りする人間を見守っている。

 

 【鑑識眼】老朽化により建て替えられた主神像。昨年完成したばかりである。最も新しく若い妹神である主神のお姿をよく表している。

 

 (主神様って妹だったんだ…) ちゃうで!

 

 主神像に礼拝し、神殿に続く階段を登ると中年の神官に声をかけられる。

 

 「はじめまして聖女殿、タイモゥ主神殿へようこそ。どちらの神殿からお越しでしょうか?」

 

 (聖女殿って…、聖印の効果ヤバすぎない?)「いえあの、ボクはですね…」

 

 ・辺境に祖父と一緒に住んでいたこと

 ・最近祖父が亡くなったこと

 ・自分が死んだら街に行くように言われていたこと

 ・祖父に森を南に突っ切ればすぐだと言われていたので突っ切ろうとしたこと

 ・そこで怪我をしていたネイネを見つけたこと

 ・神様に「助けてください!」ってお祈りしたら聖印を授けられたこと

 

 などを個室に案内された後、説明した。なお森を突っ切ったくだりでわりと本気で窘められた。残念でもなく当然である。

 

 「はあ、まったく…、勇気と無謀は別のものですよ。しかし、魔物が異常発生している森からよく生還されましたね。これも神のご加護の賜物でしょうか」

 

 聖印が無かったらネイネはあそこで終わっていたのでそれはそう。

 

 「で、あのう…、こんな立派な聖印、神官として修行していたわけでもないボクが持ってっていいんでしょうか?」 ええんやで。

 

 首に下げていた聖印を外して、神官のゲール──実はこの神殿の神殿長補佐という偉い人だった──に差し出す。中年神官がそれを受け取り、恭しくも慣れた手付きで確認する。

 

 「なるほど、たしかに貴方は修行を積んでいたわけでは無いようですね。さあ、裏のこの部分に魔力を通してごらんなさい」

 

 「えっ、はい…。ってうわ!? ぼ、ボクの顔と名前が…!?」

 

 返却された聖印に言われた通り魔力を流すと、何も書かれていないはずの裏面に少女の顔と名前が浮かび上がる。

 

 「その聖印は間違いなく貴方に授けられたものですよ。貴方以外にそれを持つにふさわしい人など居ないのです、自信をお持ちなさい」

 

 「はいっ!」

 

 「リセッタさん、貴方が聖女としての研鑽を更に積みたいというのであれば、当神殿でも、他の主神殿でもいつでもおいでなさい。門戸は常に開かれていますよ。…まあ、まずはゆっくり休んで疲れを癒やしたほうがいいでしょう。もう日も暮れたことですしね」

 

 その後ゲール司教補は、探しに来た侍祭と慌ただしく部屋を出ていったので二人も宿に帰ることにした。

 

 

 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 宿屋『八龍亭』

 

 ネイネは領主主導の魔石狩りであり、言ってみれば公務員である。なので宿舎も提供されているのだが、事情により宿屋暮らしである。もっともその御蔭でリセッタの宿確保が簡単に済んだ。

 

 (うんうん、やっぱりファンタジー世界の宿と言ったら1階は酒場だよね!)

 

 木製の丸テーブルにドンと置かれた火の通った野菜、ローストされた肉、カチカチの黒パンとスープ、そしてワイン。メニューなどはなく、その日その日で提供できる料理が出てくるだけで、パンと酒は別料金。ナイフと手づかみではなくフォークとスプーンもあるということは食事文化は近世に入っている感じであろうか。なお取皿はない。

 

 「あ、リセッタ様ビールのほうが良かったですー?」

 

 実はネイネは炭酸が苦手なのだ。

 

 「ううん、ワインでいいよ。それじゃあ頂こうか」

 

 さっと食事前の祈りを済ませる。このあたりは周りの客の様子の見様見真似だが、そんなに難しいものでもなく、頂きますご馳走様と同じ程度の軽いものである。

 

 (うーん、塩! 香草! 追加で塩! 胡椒は無いか高いか…、パンも硬いね。逆にスープが進んじゃう! あっワインは旨っ)

 

 ネイネはその身長と筋肉密度に見合った健啖さを見せ、リセッタもその小さな体に見合わぬ大食っぷりを披露した。

 

 「…すっぱっ、あっでもほのかに甘い」

 

 最後に追加注文した果物をかじりつつ、二人で部屋に戻ることにした。

 

 

 

 




一応いくつか伏線貼ろうと思いつつ、「いやおてがるエロSSにそんなの要らないだろ」となって結局バッサリ切ったり超難産だった。

次話のプロットは部屋で風呂→イチャイチャ→流れで合体! の予定。
ちょっとリアル忙しいので伸びるかも。
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