ゲームのロリキャラにTS転生してふたなり化して触手プレイする話 作:凡百
ちょっと特殊タグの練習も
走る。走る。走る。
「はっ、はっ、はっ、はっ」
森の中を駆け抜ける。狼の獣人の誇りにかけて、オークやオーガごときに追いつかれる訳にはいかないと、ただひたすらに前へと駆ける。
「はっ、はっ、ふっ、はっ、はっ」
邪魔にならないように短めにざっくり切り落とした淡いブルーの髪が風に流れる。厚着を嫌う獣人らしいビスチェとホットパンツも、その上で要所を固めるハードレザーの防具も、かなり長時間走ってきたのか滝のような汗でずぶ濡れである。
頭頂部の獣耳が後方の音を伺う。怪しい音は聞こえない。
「はっ、はっ、はあっ、はあっ、ふうっ、はあっ、ふうううっ」
ゆっくりと速度を落としていく。疲労感が一気に吹き出て倒れそうになる。
(流石にこんな所じゃ駄目…、暗くなる前にどこか隠れられるようなとこ…ろ?)
ちらりと茜色に染まりつつある空を見上げたその視界に、蔦の絡み合った塊が見えた。
「はあっ、はあっ、はっ、【霧よ我が身を連れて駆け抜けて】」
獣人たちが使う呪い、青毛の狼が使う水の呪いでふわりと生まれた霧が彼女と同じ形を取ると、そのまま前方に駆け出していった。
「ふうっ、木登りはあまり得意じゃないけど…」
そういうのは猫や熊に任せたいと思いつつも、獣の身体能力でガシガシと登っていった。
「これは…、自然に絡まって出来たものじゃないわね。鳥や他の動物でもない、人の手で作ったものね」
臭いを確かめてみるが、すでに残ってないのか植物の臭いしかなかった。
(まあ襲われたふうにも見えないし、一日ぐらい大丈夫でしょう…)
強度も彼女を支えるに十分であり、早速ころりと横になって体を休める。1日走り続けた身体は流石に限界だったのかすぐに眠りに落ちていった。
(皆は大丈夫かな…)
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獣人族。人間種の中で身体に獣の特徴持つ者たちの総称である。人と獣のいいとこ取りとするか、中途半端な間の子とするかは個人の考えであるが、全体の傾向として体力腕力に優れ、器用さに劣るとされる。
領都タイモゥから北、暗き森を超えた先にあるスポンディ山脈、その裾野に東西に広がる平野部を縄張りとする狼の特徴を備えた獣人、単純に狼獣人と呼ばれる者たちの群れがいくつかあった。
その一つ、白い毛並みを持つ白狼の群れ、閃光。草原に天幕を貼り、狩りをしながら移動する生活を営む狼獣人たちのとある番。その仔として彼女は生まれた。
明日にに控えた成人の儀の為に家族が用意した装備を身につける。父の物と同じ形のナイフ。姉が誂えてくれた硬革の鎧。妹達が縫った腰カバン。最後に母の髪で編んだ小さな髪飾りを自身の髪につける。水桶に映すと、青い髪に母の白い髪が映えた。
狼獣人たちは同じ毛色の個体で群れを作る。白黒黄青赤緑、双神である光神と影神、地水火風の4大神の加護を受けるとされ、それぞれに呪いを伝承している。だが時折違う色の仔が生まれることがある。そう、彼女のように。
「シーラ、よく似合うぞ」
「父さん…、母さんも」
着替え終わったのを察したのか、天幕に入ってきた壮年の男、直立する狼といった風情の白狼獣人と、その後ろに娘とほぼ同じ、人に狼の耳と尾を持つ女性がいた。
彼女はおもむろに娘をひしと掻き抱き、はらはらと涙を流して謝罪の言葉を繰り返す。
「白に生んであげられなくてごめんねぇ…!」
違う色に生まれた仔は成人の儀の前日に群れから追放される。そう、今日が家族との別れの日なのだ。
すでに天幕の周りには群れのボスを含めた大人たちが集まっている。母を一度強く抱き返し、シーラは天幕の外に出た。
「…家族との別れは済ませたか? ではシーラシュツァよ、今日この日をもってお前をこの閃光の群れより追放する!」
群れのボスの宣言とともに大人たちがザッと踏み込む。それに押されるように青の仔は群れの天幕が集まる場所から草原へとただ1人で追い立てられる。
「シーラ!」
そこには今年成人する同い年の幼馴染、そして弟妹を含めた子供たちがいた。代表するかのように1人の白い狼娘が進み出て、彼女の手を取り。
「これ、皆からの餞別よ。それじゃあまた明日ね!」
「ええ、また明日」
まあ、追放とはいっても青の仔は青の群れへというだけのことである。成人の儀の前日に追放というのも、すべての群れが儀式のために集まるからである。なんならすぐそこに青の天幕もあるし迎えの青狼人も来ている。毎年何人かはこうして移籍しているのだ。
「ようこそ霧雨へ。歓迎しよう若き水滴よ」
新成人たちは前日から親元を離れて大型の天幕で共同生活を送る。これまでちょくちょく青の呪いを学びに来ていた白の青仔も、今日より群れの一員となるべく若衆に連れられて大天幕に入っていった。
それを見送った大人たちは情報交換という名の飲み会である。今年の違え仔の確認や、山裾を縄張りとする黄と赤から背骨山脈の、森に入る青からも最近魔物が騒がしいという話が出る。西の端から東の境まで流れる緑はいつも通り、東に村を作った草人や、その手前にある一軒家の話などを交換する。そう言えば一軒家に住む草人の爺は最近見かけないという話だ。村に合流したか?
若い衆が準備に追われるのを眺めつつ、大人たちはゆるりと酒を飲む。
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成人の儀といっても毎年の恒例行事であり、群れの新成人の面通しのようなものである。それとて元々から全員顔見知りのようなものだ。年に数度は集まって騒いでいれば嫌でも知り合いになる。そうして今年もいつものように日の出とともに始まり、日の入りまで集まって騒ぐだけのお祭りのはずだった。
まだ夜明けには遠い深夜。狼人の天幕に獣の耳を持つ者たちだけが聞き取れる影吠えが響き渡った。
一度目で酔い潰れていたはずの大人と、ようやく準備を終えて泥のように眠っていた若衆が飛び起きて、二度目で新成人たちもゴソゴソと起き出してくる。そして間を置かずに三度目の影吠え。只々緊急事態を知らせ警戒を促す「声」が聞こえる。
「何事!?」「ヤダ怖いよ…」「ど、どうしたら…!?」「みんな落ち着いて!着替えて外に出なさい!」「ふえぇぇ」「中央に集まれー!」
よくわからないままに、天幕に入ってきた若衆に言われるままに着替えて、明日の儀式の会場として準備されていた広場に集まる。新成人だけでなく各群れの天幕からも親世代や幼い弟妹世代も集まってきた。色ごとに別れる暇もなく雑多に混じった集団は、緊急事態でなければ彩色豊かで美しいと感じただろう。
「何があったんだ。誰の影吠えかわかるか?」「うちのじゃないな」「サンレイだろ黄の」「ちょっと母さんここ青よ」「あ、ボス達が来たぞ」
「集まってくれた皆の衆、せっかくの成人の儀だったが中止だ、急いで天幕をたt」
ボスの言葉を遮るかのように遠くから落雷にも似た音が響いてきた。草原に火でもついたのか、立ち昇る煙が明々と照らされていた。
「~~~っ、直ちに撤収! 南か東へ逃げろ! 今すぐだ!」
その日、草原を駆ける狼獣人の住処は山脈より溢れ出た魔物の波に飲まれた。
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「逸れたものは居ないか?」「青は全員いるぞ」「うちの家族は全部いる」「こっちも大丈夫だ」「ウチは半分向こうについていったが…、一緒に来たのはちゃんといるな」
南、つまり森の方へと向かった狼獣人の集団が森に入ってすぐの所で休息していた。親世代や若い世代はまだまだ元気だが、幼い子供や赤子も含めての強行軍は夜中に叩き起こされたのもあって、獣人の体力でもきついものがあるようだ。
「もうっ、母さんたちどうしてこっちに来たのよ? 父さんは東に行ったでしょ…。姉さんも引き止めてよ」
普段から森に出入りしている水の群れに混じったシーラは当然こちらにいるのだが、白の一族である母達も付いてきてしまっていた。
「まあ良いじゃない。父さんは身重のイーシャディ母さんが森はきつそうだったから東に連れて行っただだけよ?」
「それにあたしは南のりょうと?まで行ったことあるしね。あんたの鎧もそこで買ってきたのよ」
「えっこれ東の街で買ったんじゃないの!? 白は障害物の多い森は嫌がるからてっきり姉さんも東にある草人の街に行ったと思ってたわ…」
「草人の塒は南のほうが大きいからね。せっかく買うなら良いの欲しいでしょ」
「それはありがたいけど…」
なおこの間彼女たちの母親はずっとシーラを抱きしめてhshsしていた。
「よし、そろそろ出発しよう。本来なら木々の薄いところ等を辿っていくのだが、こんな大勢では何処で魔物を引っ掛けるかわからん。なのでここからまっすぐ進んで南に抜けるのを優先しよう。幼子は大人が抱えて走ろう、そうすれば明後日にはたどり着けるだろう」
青の族長の号令でゾロゾロと移動を始める。
「じゃ、私は外周につくからイーレイ母さん、母さんをよろしくね」
「ぷはっ、待ってシーラちゃん私よろしくされちゃうほう!?」「当然でしょう! ほら私達は森を歩きなれてないんだから青の言う事を聞きなさい」
「やれやれ…母さんもシーラのことになると子供みたい。じゃあたしも内側にいるね。ちゃんと守ってよ青の若手さん!」
そういってシーラの姉は同じ母から生まれた妹の肩をトンと叩くと、腹違いの妹を抱えて歩き出した。
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「くぁぁぁぁ、っふ。寝足りないけど早く移動しないと」
大きなあくびを一つ。まだ日も昇らぬ薄暗い森を上から伺う。音も臭いもどこか違うせいか、思ったよりも早く目覚めたシーラがバリバリと爪で樹皮をえぐりながら滑り落ちる。
「ひぃひぃ、降りるのは苦手なのよ…」
スンスン、と地面を嗅ぐ。昨日の水の呪いの臭いしか無い。
(魔物の臭いはしない…、昨日の奴らは着いてこれなかった? 撒いてしまっているのなら逆に変なところで遭遇しそうで嫌なんだけど)
自分の匂いをまとった霧を飛ばして魔物を別方向に誘導する水の呪いは不発だったようである。
(森の中にオークが居る以外はいつもと変わらないから、引っ掛けた魔物を皆からそらしながら移動してるけど…、なにか嫌な感じがするわ)
シーラも一度参加したことがあるが、青が森に慣れない他の群れや他種族を案内する時は必ず青狼獣人のほうが多かったので逸らしも余裕を持って行えた。間違ってもまだ不慣れた若い青一人でさせはしない。
(ううん…、でもこちらから探しに行ったら本末転倒よね…、えっ?)
ピクリと頭頂部の狼耳が動く。影吠えではない咆哮。一瞬フォレストウルフなどの魔物かと思ったが、明らかに同族の声だった。
「誰よ!?」
もう隠密に意味など無い。全力で土を蹴った。
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「うわぁ!?」
昼下がりの領都タイモゥに鋭い鐘の音が連続で打ち鳴らされた。
「なに!?何事!?」「リセッタ様、警報です! 魔物が群れで来てますー!」
ベッドから飛び起きたネイネが慌てて鎧下から一式を装備しつつリセッタを急かす。リセッタも跳ね除けた掛布に紛れた下着を探して履く。昼間っから何してたんだこいつら。
「私は北門に行かないといけないけどリセッタ様は神殿かどこかに「ボクも行くよ!」」
領都所属の魔物狩りであるネイネと違って、身分としてはまだ旅人、客であるリセッタに参戦義務はないのだが、今の彼女に危険な状況でネイネと離れるという選択肢はない。
借り物の革鎧を身に着けた女戦士と聖印を胸に下げた癒やし手の二人PTとして北門の詰所に走る。ネイネの両手長剣のような大型武器は原則街中に持ち込み禁止なので詰所に保管されているのだ。まあどうやら警報も北門で鳴っているようなので時間的なロスは無い。
詰所前に引き出されていた武器棚から得物を受け取って、第二城壁の上まで登るとそこにはすでに騎士や同僚の魔石狩り達が城外を睨んでいた。
「隊長ー、ネイネ着任しましたー!」
「おお、ネイネ君。それに神官殿も。先ほど黒き森の方から魔物の群れにに追われる集団が近づいていると報告があった」
城壁の外に広がる荒涼とした地に、確かにまとまった集団とそれを囲む雑多な魔物の群れが見える。
「見ての通り森が近い。魔物も見えているものなら、見知ったものばかりのようだからそこまで恐れるものではないのだが」
リセッタがそちらを注視すると『鳥目』が発動する。
(うわっ、なんかすごい細かいところまで見えてキモい!? 遠隔攻撃の致命確率が上がるだけだったのに)
急な視界の変化に動揺しつつも、カラフルなケモミミ集団を観察していく。
(えっと、怪我人とかはここからじゃ見えないね。いや内側にかばってたらわからないけどさ…。うーん…? 街でも思ってたけど大体どこでも女の人多くない?)
街中では大体男女比が1:3から5ぐらいである。まわりの魔石狩りや続々登ってくる衛兵たちは流石に男性多めではあるがそれでも女性のほうが多い。
「隊長! どうやら森の北に住んでる狼獣人のようです!」
遠視系のスキルを持っているのか、両手を目に当てて見つめていた者が報告する。
「ふむ。結構な数に見えるが何があった…?」
「マッテ姐さんのPTが引退してからウチに狼獣人いませんし最近のことはちょっと分からないっすね」
「アイツラそろそろ成人の儀にゃ。こないだ妹に渡すんだって革鎧買いに来たヤツが言ってたにゃ」
なんかあざといのいる。
「…よし、人類種の同胞が目の前で困っているのだ。救援に躊躇する理由はないぞ」
隊長が領主館を振り返ると、そこには堂々たる出陣旗が掲揚されている。
「伯爵が騎兵を出されるようだ! 我々は騎兵突撃後に体勢を乱した魔物の群れを処分する! さあ魔物戦で遅れを取るわけにはいかんぞ!」
「「「「おおうっ!」」」」
北門に鬨の声が上がる。
なんだかすごいとっ散らかってしまった上に囲まれてピンチってネイネの天丼じゃんってなる。
都市の防衛戦力のお披露目とかハーレムのための設定の紹介とかを混ぜようとしたのが間違いか…。
もっと簡潔に書いてさっさとエロシーンに行きたい。精進しなければ。