ゲームのロリキャラにTS転生してふたなり化して触手プレイする話 作:凡百
「さて、いつまでもここに居るわけにもいかないからね。そろそろあの触手球、攻略したいと思います!」
8メートル四方の部屋の中央に直径2メートルの召喚陣が描かれている。その上に生える触手とその先端、陣よりほんのすこし小さい触手の塊、そこから四方八方に伸びる無数の触手。
相対するのはリセッタ。135cmのようじょ。寸鉄一つ帯びないどころかパンツもない素っ裸。まあこのような所に子供用の着替えなどあるわけもなく、最初に着ていた服は触手の直ぐ側に何故か綺麗に畳まれて置かれてある。
「攻略サイトやネットでもツッコまれてたけどこっちでもそんなに綺麗に畳んであるの…? どういった思考でそうなったんだよ…」
謎に首をひねりながら結界を越えて部屋に入る。即座に反応しこちらを向く触手の群れ。
「…眼とかついてないのにこっち見てるって判るのすごいね。どうなってんのかな。…そこっ目玉作らない! 血走っててキモい!」
うなだれて本体に埋没していく一本以外は少女を取り囲むようにゆらゆらと近づいてくる。対する少女は軽く腰を落とし両手で戦闘準備。
「【瞬発・威力拡大・魔の光刃・魔の光刃】【加速】【剛力】【知覚拡大】…ふっ!」
両の掌に魔力で形成された剣を二刀流に構えて突撃。手頃な位置に迂闊に近寄った一本を切り飛ばし、そこに体を差し入れ足首を捕まえんとした一本を蹴り飛ばし、反動で一歩横にずれて縦斬りで3本纏めて切断、上下コンビネーションを下払いで切り上段構えからパリィ、半身になって正面からの一本を避けつつ逆袈裟で切り飛ばし足元の一本を踏み砕きつつ跳躍さらに【空中跳躍】でひねりを入れつつ魔光刃を掌で回転させて複数を切り飛ばしそれを掻い潜った中から都合のいいやつを足場にして蹴り除け反動で飛び眼の前に来た一本を【パリィ】スキルによる反動で下に飛んで着地前転して【ステップ】でキャンセル横移動【ワイドスラッシュ】で纏めてふっとばし足りない分を逆の手でワイドスラッシュその場で回転薙ぎに【回転薙ぎ】を重ねて胴に巻き付いたのを【瞬発】【衝撃波】で強引に外してバックステップ【バックステップ】キャンセル【ローリング】途中で腕力でキャンセルしつつ強引に宙に飛んで【空中跳躍】でスタート位置に。
「…っっっっふううううううっ」
相手の方がレベルが高い上に手数も上である。そう簡単に事が運ぶわけもない。触手球はちょっと本気を出そうとするだけで召喚陣が壊れるために特殊な行動は何も取れていないがそれでも押されっぱなしである。
「これでも大分マシになったんだよねぇ。半分ぐらい進んだし」
なお施行回数は秘密である。魔法の湯船は酷使されている。
「触手球を叩き返すだけならここから陣自体を攻撃すれば一発なんだけどねぇ。せっかくここまでシたんだし、あれはテイミングするよ!」
壁役の必要はもう殆どないように思えるのも事実。実際この触手のコンビネーションを半分まで躱せるならこの世界でリセッタに攻撃を当てられるものなど居ないだろう。せいぜい広範囲にまるごと薙ぎ払うぐらいか。
「やっぱりね、素手ってのが無茶なんだよね。だから壁からこれを引っ剥がしてきました! そうだよ背景だから触れないなんてゲームみたいな事はないんだよ!」
【鑑識眼】壁に飾られていた長剣。柄頭から鍔、鞘に至るまで精緻な装飾が施されており美術的価値は非常に高い。剣身は質の良い鋼鉄製だが特に見るところはない。
「うーん、再びボクの脳内に溢れる存在しない記憶! やっぱり慣れない!」
頭を振って違和感を払うと、抜身の剣を構える。まだスッポンポン。
「鎧も飾ってあったけどねぇ! サイズがねぇ! 合わないんだよねぇ! …ふぅ、ところで資料を見るにココの持ち主って結構なおじいさん魔法使いだと思うんだけどなんで剣とか鎧とか飾ってたんだろう?」
(ゲームならオブジェクトやグラフィック使い回しで終わる話だけど…、まいっか)
剣を正面に立て、片手を柄に添えて【威力拡大】【鋭利】【威力拡大】【頑丈】、水平に倒して、手を刀身に添えて滑らせながら【遅延発動】 魔の光刃】。まるで手の動き合わせるかのように鍔元から青い魔力光に覆われていく。
「光線刃!」
この動きの再現のためだけに遅延しながら何度も掛け直すという無駄遣いである。
「100%魔力で出来た刃よりも、物質的な剣身があったほうが当然威力は高いんだよ!」
触手球に近づくに連れて密度を増す触手に、纏めて切り払えなくなるのがちょうど半分ほどの位置である。
「もう一本用意して二刀流! …ふぅぅぅ、 参る!」
次は余計なことをせずに魔力光を纏わせたもう一本と合わせて構えて突撃。結局のところ単調に触手を振るっていくしかない敵は、バンクシーンのように大量の触手を殺到させる。
先程のように飛び回ったりせず、一歩一歩丁寧に触手を切り飛ばしながら進んでいく。切り飛ばした触手は適宜衝撃波でふっ飛ばしておく。油断すると最後っ屁で飛び跳ねて邪魔をしようとする。(一敗)
【縦斬り】逆袈裟、【ワイドスラッシュ】【薙ぎ払い】袈裟斬り、切り上げ、【雲耀】、【瞬発:範囲拡大】【マナアロー】パリィ、パリィ、【パリィ】【魔の光盾】Vの字斬り……。ゲームであれば武具に数個しか装填できない『スキル』は現実化することで自由度が跳ね上がった。もちろん強射のような弓専用スキルを剣で使うような無理は出来ないが、その武器に合致したスキルであればすべて使えるようになったし、スキルを使用しなくとも自力で再現出来るものも多数あった。
スキルの『三段突き』を槍に装填していなければ連続で三回の突きを放てないなどという事はないのだ。
そうして初めて半分のラインを一歩踏み込む。いよいよ触手の群れが壁の如く雪崩込んでくるその瞬間、 【瞬発:念力・螺旋投擲】『動作省略』と『詠唱破棄』のスキルをマスターして得られる『瞬間発動』を更にマスターした『瞬発』からの『念力』で、隣の部屋においてあった鎧をひっ掴んで捻りを加えながらぶん投げる。当然限界まで『頑丈』だの『抵抗』だのをかけてある。
突然乱入してきた鎧姿に何割かの触手が急反応して捕らえようとする。魔力の障壁に弾かれ帯電した鎧にバチッと食らって怯み風壁にずらされつつも鎧に巻き付き、中身が空であることを知る。
「ゲームのキミはとりあえず敵は捕まえて確認するルーチンだったからね! 同じ思考でありがとうだよ!」
NPCキャラを囮に突っ込ませて触手を誘導して、本命が接敵する外道戦法が手っ取り早い攻略法だった。
すでに近接の長射程攻撃の間合いだが前隙を潰される。あと一歩、あと一歩踏み込めば近接中距離の攻撃スキルが届く。「ゲームと同じく」獲物を捉えて凌辱しようとする触手は、ゲームと同じように「うっかり殺してしまわないように手加減して」リセッタを捕まえようとして、
「せえい!」
その場で足元の召喚陣を剣でぶっ壊されて流石に混乱した。あれ?この個体なんのためにここまで近寄ってきたの?
この触手は現状を正確に把握していた。召喚の魔法陣からこの世界に引きずり込まれた自分は、あまりに小さい召喚陣を通り抜けられずに詰まっている。陣は自身に対して非常に小さく、かつ脆弱でちょいと力を込めれば砕け散るだろう。そうなればせっかくの暇つぶしにわざわざ殆ど聞こえないか細い呼びかけに応えてここまでやってきた意味がない。
例えるなら壁に空いた小さな穴に指先を突っ込んだような状態で、触手生物の特性で指先に感覚器官を自在に生やして周りの様子を伺っていた。
呼びかけてきた個体は先端を出した瞬間チリになって消え、召喚陣はそこで停止して詰まっている。何がしたかったのかよくわからない。この世界はまだ若く小さくて、自身の本体を受け入れられるようなサイズではなかった。無理に押し込んだら陣が壊れると同時に世界も押し潰しかねない。かと言って世界に穴の空いた状態でそこを塞いでいる自分を引っこ抜いて大丈夫なものか…? この部屋の出口は二方向あるが片方はご丁寧に塞いである。まあ反対側は空いてるしそちらに触手を伸ばして見ると別の個体が居たので引き寄せる。
いろんな世界でよく見かける雌雄別体の二腕二足タイプだ。身体をまさぐると楽しそうに鳴く。その時に発する精神波動は美味しい。この個体はどうかな…?
何度か楽しんだ後、するりと逃げられたがすぐに戻ってきて攻撃してきた。すぐに捕まえて弄った。さっきより強く精神波動を発している。不思議に思ってたら逃げられた。
すぐまた戻ってきたが攻撃もさっきより強い。なんなのこの個体ちょっと不思議!また捕まえてまさぐる。更に波動が強い。面白い。
そうして何度か繰り返すうちに突然の召喚陣破壊!破壊するだけなら封鎖障壁の方を叩き割れば陣も壊れるのに?わざわざ寄ってきてこっちを破壊?見た感じ関係性はちゃんと察してたようだけど…?
【瞬発:威力極大拡大・魔の斬撃】「魔光刃大斬撃ぃ!」
この世界と外界とのの境界線、壁に触手を引っ掛けていた召喚陣が壊れ、世界の圧力が触手を外に押し出そうとするその一瞬、こちらの世界に入っていた部分をズバンと切断する。
そのまま押し出される触手の根本と、切り離されて宙に浮いてから押し出されようとした先端部分、その刹那のタイムラグで閉じた穴。もはやただの床となったそこにベタンと触手の塊が落ちる。その塊に少女は腕を突っ込んで【テイミング】
「ボクの勝ちだ! ボクに従え!」
…別にこの先端部分だけでもこの個体を倒すのは簡単だ。陣が閉じたおかげで壊す心配がなくなったからいかようにでも料理できる。
ただまあ暇つぶしで顔を出しただけだしこの個体の活動が止まるまで観察してみるのも楽しいだろう。いわゆる眷属契約の魔法ならマスター側の知識もある程度はスレイブに伝わる。異世界の知識を吸収する折角の機会だ。
「う? ゲームならこうやって行けたはず…? ヤバい?」
この個体の言うゲームとやらが何であるかも知りたい。なんとなく愉快な気配を感じる。
〈触手のテイミングに成功しました!〉
いらんかったやろこの話…!
触手倒してテイムしました!洞窟から脱出しました!の一行で良かったやん!
でも書いてて楽しかった!
次は鎧娘ちゃんとの出会いなのでAIちゃんが分厚い鎧着込んだ鎧娘ちゃんの挿絵描いてくれたら投下します。
PS.ちょっと作中で説明しきれてないと思うので。
世界の壁の外側から触手に直接穴をぶっ壊されるのと、内側にいるリセッタが正規の手順で召喚陣を破壊して穴を閉じるのとでは影響が全然違います。
リセッタが来なくて触手が飽きて引っこ抜いたら世界はパーンって弾けてました。