ゲームのロリキャラにTS転生してふたなり化して触手プレイする話 作:凡百
次々話にエロ入れられたらいいな!
「あぁ…お風呂ぉ…」
風は緩く、日差しを適度に遮る雲、旅立つには良い朝である。振り返れば草臥れた丸太小屋と、ここからは見えないが裏手に石で蓋をされた枯井戸もある。
「そういえばここって誰の家なんだ? 主人公は説明無くここからスタートだけど、どうも空き家で主人公の家じゃないっぽかったし…。スキルで見ても持ち主とか出ないんだよね」
【鑑識眼】『大陸北方で普遍的に見られる丸太を組んで建てられた家。築は古いが手入れはしっかりされておりまだまだ十分住める』
「つまりこの辺りは大陸北方、ゲームだったら大陸北方マップの南より、あちらに見えるのがスポンディ山脈。うん変わってないね」
ここから東に行けばゲームで言う最初の村ショーキ、そこから南の森、通称暗き森を迂回するように回り込んでいくと第二の町カトゥセンがあり。更に森を回り込んでようやく周辺一帯を治める伯爵の城がある領都タイモゥにたどり着く。なお南の暗き森をまっすぐ南に抜ける領都へのショートカットも可能である。
「最初の村の方へはちょっと行きたくないなぁ」
周辺で野盗に襲われ、村内では人攫いに出会った。印象最悪である。
「まあまずは領都だね! 情報収集だよ。今どの時期なのか調べないと」
ゲーム内での期間としては魔王を倒すまで、有志の考察ではおおよそ一年弱とされている。この世界は魔王が倒されているのか居ないのか。クリア特典として何人かのNPCを選んで開始出来るマルチルートも有ったし主人公が居なくても魔王は倒せる。それがこの世界ではどうなっているのか。
「もう倒されてるといいなぁ…。まあ魔王倒されても魔物が大人しくなるとか消えるとか無いけどね」
人が勝手に魔王と呼んでるだけのただのちょっと強い魔物という設定である。
「はぁ、そろそろ出発しますか…。お風呂…」
周辺のマナを収集してお風呂を沸かしてくれる魔法の湯船は、固定されていて外す方法がわからなかったので置いていくしか無かった。
外すのは引っこ抜くだけでいいのだが、そうするとマナ収集機能を失ってただの湯船になる。新しい場所で新たに収集機能を付けるにはマジックアイテム関連の知識が必要だが、ゲームにそこまで詳しい魔道具関連のシステムはなく、当然スキルも無かった。
何度も何度も未練がましく振り返りながら、少女リセッタ・トバーンの旅が今始まる。
「でも実際この世界で何すればいいんだろう…。ただの事故か偶然って線はないよねぇ、選択肢出てたわけだし…。いや実はあれは関係なくてたまたまタイミングドンピシャの別件だったとか? …いやいやそれでここまでゲームに酷似した世界もないでしょ…」
誰もいなくなった丸太小屋は静かに佇んでいる…。
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病的を通り越してペンキで塗ったかのような白い肌の巨漢が、その体に見合った丸太のような棍棒を片手で振り下ろす。ゴウと風を巻いて自身の頭を砕かんとするそれを冷静に見つめながらリセッタは一歩右に避ける。ドゴンと盛大に地面を打ち鳴らすだけに終わった攻撃は、わずかに未練のように少女の髪を風で乱した。
空いた左手で捕まえようとするのを左前に躱しつつ、左膝を掴んで跳ね上げる。残った右足がザリザリと地面をひっかきながら巨漢…オークは半回転して顔面を大地に叩きつけられた。
「なんでほほえみデブ(オークのこと)がこの森にいるんだよっ」
ゲームなら荒野や山岳地帯といった樹木の少ない場所に配置されてる。後はダンジョン。この世界でもおそらく変わらないであろう…、何しろ3体居るオークの残り二匹は木々に邪魔されてかなり遅れている。こんな住みづらい場所に好き好んで生息しない。
「ゴブリンは居ると思ったけどさ!」
背後からギャアギャアとわめきながら粗末な石の槍で突いてきた緑肌の小人を蹴っ飛ばす。縦に回転しながら木に激突。おそらく即死。
その隙を突くように樹上からもう一匹が飛びつき、そのまま噛みつき攻撃。一度掴み攻撃がヒットすればどれだけレベル差があろうとも一切振りほどけず攻撃モーション終了までなすがままだったが…。
「そんなことはないんだよねぇ」
大きく開けたその顎をガッと掴み、ベリッと引き剥がす。レベル差ステータス差の暴力は無慈悲である。
「そのままゴールにシューッ!」
腕の力だけでブンと投げられたゴブリンは、邪魔な木立をへし折りながら追いついてきたもう一匹のオーク、その股間に激突。
ゴブリンは砕け散った! オークの部位破壊!オークの股間は破裂した! モンスターたちは震え上がった!
モンスターたちは恐怖に混乱して眼の前の敵を排除しようと襲いかかった!
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「うわぁ…グロい」
辺りにはモンスターの死骸が散乱している。ゲームなら死体となっても、特にゴア表現のない通常テクスチャのままで倒れたMOBが、消滅エフェクトとともにドロップアイテムと入れ替わる。当然この世界でそんなことはなく、死骸は死骸のまま横たわるのみである。
「まあ、なんで今まで持ってた武器まで消えるんだよドロップしろよ! っていう理不尽もなくなったからマシかぁ…」
2時間マラソンして一つも落ちない素材…、うっ頭が。
「デブの棍棒が3つ、ゴブリンの石槍が4本棍棒も4本、おっとこれがレアドロの鉄のナイフ…、サビサビじゃん」
ドロップが渋いかわりにドロップすればピカピカ新品が手に入るということも無くなっている。痛し痒し。
ところで魔物の体内には魔石がある。つまり魔石を持つものが魔物である。オークにもゴブリンにも魔石がある。オークを前足の一振りでぶち殺せる巨大熊には魔石がないのでただの動物である。
閑話休題、錆びたナイフを手に取ってオークの死体に歩み寄り、おもむろに肋骨の下辺りに突き立てる。ズブリ、肉を裂く感触。まな板の上で鶏胸肉を切るのとは違う。
「うえぇえ無理ぃ…。ね、【念動】」
遠くのスイッチやギミックを操作するだけのスキルだった『念動』も、こちらの世界では自在に動く追加の腕のように扱える。感触もないので、死体に手を突っ込んで魔石を探るのは無理となったリセッタがこれ幸いと念動の腕で魔石を探り当てる。感触がないのに魔石を掴んだことが判るというのも慣れないものがあるが、自分の腕を突っ込むよりマシと思い直して、魔石を『抜き取らず』に『取り出そうと』した。一瞬の儚い抵抗のあと、胸郭を突き破って魔石が飛び出す。辺りに飛び散る肉片と血飛沫。
「…う゜ッ」
<美しい湖とボート.jpg>
「装備とかは置いていくしか無いね。コモンドロップ武器は出来が悪すぎるし、レアのナイフは錆びてて使い物にならないし」
なにも、なかった。酸っぱい匂いのする水溜りもない。ちゃんと埋めた。
「ゴブリンメイジでもいれば杖があったのにな。まあこっちじゃ無くても使えるみたいだけど、低レベルのふりをしたいから杖は持ってたいんだよね」
この世界に降り立った時の装備はゲーム開始時の装備、神官なので錫杖を持っているのだが…、この錫杖、『杖』カテゴリではなく『棍棒』カテゴリの武器である。ようするに魔法の触媒ではない。『鑑識眼』もそう言っている。
「レベルが上がるだけで覚える基礎魔法もねぇ…。どっかのフレーバーテキストに「学院で学ぶ」とか「師匠に伝授してもらう」みたいなことが書いてあった気がするんだよねぇ。まあマナアローぐらいなら村に住んでたお爺さんに教えてもらった設定にしてもいいと思うけどね」
「職に関係なくスキルも魔法も覚えてたら使えるっぽいんだけど、神官系魔法は聖印が必要なのはこっちでも変わらないんだよね!不便!」
町には聖堂、小さな村にも礼拝所は必ずあって、ゲームではそこで初めて祈りを捧げた時にホーリーシンボルが与えられる。この世界でもそこは変わらないだろうとリセッタは考える。つまり領都にたどり着くまでは神官のフリも出来ない。見た目は見習い神官みたいな格好をしておきながら、聖印や護符の一つも持ってないような怪しいやつが領都の門をくぐれるはずもないのだがどうするつもりであろうか…。ゲームでは主人公はイベントで閉じられている館や関所でもない限り自由に通行できたので、その気分のままなのかもしれない。勇者は民家に押し入ってツボを叩き割っても良いのだ!
「しかし白デブがなんで森の中に居たのか…。そりゃあゲームみたいに湧きポイントから釣り出さないと一定範囲内に延々留まるなんてことはないだろうけどさ。あんなバキバキ木をへし折りながら移動しなきゃならない所に用もなく来ないでしょ」
実際は獲物、つまりリセッタをまっすぐ追いかけようとして引っかかってただけの馬鹿なのであるが、それを知る術はない。いや、何度も戦えば理解するかもしれない。ただ本来この森にはオークが住んでいないのも確かであり、何らかの理由でオークが徘徊していたのである。現実となったこの世界では、当然ながらゲームで描写されていた以外にも様々なことが起こっており、リセッタもそれに巻き込まれようとしていた。
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「はい、おはようございます。木漏れ日の差し込む爽やかな早朝、いかがお過ごしでしょうか」
暗き森といいながらも、由来は主に生えている針葉樹が黒系の色のために遠くから見ると暗く沈んでいるからであり、内部が鬱蒼として暗いわけではない。朝靄の中、樹上に蔦で編んだカゴの中で一夜を明かしたリセッタが飛び降りてくる。
「…三日目かぁ、ゲームじゃ一昼夜かからず通り抜けられるから甘く見てたよ…。現実で歩いたら広いねここ。まあ夜は休んでたから一日の移動距離が少ないのは当然なんだけど」
現実地球の日本では80メートルを1分で計算するが(不動産業界)、ゲームでそんなただの移動に時間かけるようなクソゲーは投げられて終わりである故、短時間で抜けられていた。
「しかしボク、寝なくていいのかな? 一昨日は警戒して完徹したけど翌日特に疲れた気はしなかったしそもそも眠くもなかったし…、かと言って寝れないわけじゃない、昨日はぐっすり寝たし…。お腹も減ってる気はするけど食べないでも別になんともない気もする」
ゲーム内の時間経過で何度日が昇って沈んでを繰り返そうとも別に睡眠不足というデバフを受けたりはしないし、時間限定イベントのために「〇〇時まで寝る」というコマンドがあったので眠ることも可能。便利なゲームキャラとしての特性を保持している。飲食に関しては空腹ゲージがあってこれが尽きるとHPにダメージを受け始め、削り切れると「餓死」するのだが…。『MPをHPに変換』するスキルと『MP回復増大』スキルの合せ技で削れたHPを自動的に回復しつつMPも満タンを維持しており、仙人のように霞を食って生きていける存在となっている。ゲームキャラなので加齢もないし寿命もない。まさに不老不死! 不死身ではないので殺されると死ぬ。まあ彼女がそこまで気付くにはかなりの考察と検証を重ねないと無理だろう。
「寝る前に木の上まで登って見渡してみたけど、多分今日中には出れるかな」
まっすぐ歩けてない事に気がついていないのでおそらくもう一日かかるであろう。魔物や野生動物との戦闘の度に方向を見失って樹上から方向を確認していなければ、森の中をぐるぐるとさまよう羽目になっていたであろう。それもスポンディ山脈と逆方向という雑な修正なのでかなりズレていっているが。
たった今もいだばかりの実を『鑑識眼』で生食可能か確認してから齧ってみる。
「ちょっと酸味があってほのかに甘い…、野生の梨かなこれ。鑑識眼で見てもこっちの名前で出るからわかんないんだよねぇ。毒の有り無しとか基本的な食べ方とかはわかるけど。晩春から初夏にかけてが食べ頃。つまり今は7月頭ぐらいのイメージでいいのかな」
シャクシャクと実を食べつつ移動開始。人の踏み入らぬ森の奥地は低木層もしっかり繁茂しており非常に歩きづらい。肌の部分は魔物でもないただの草木に引っかき傷程度すら負うことはないが、現状着替えがないので服を破くと裸族一直線である。ゴブリンの纏うボロ革を着る気なんて起きないしオークの腰巻きなぞ全て焼却処分している。ゲームではゴブリンからドロップしなかったはずのショートソードでバッサバッサと藪や柴を切り開きつつ移動していると…。
「ん? 誰か戦ってる?」
オークの雄叫びが微かに聞こえる。この森でオークを襲えるようなのは狼の群れか大熊か。いやいやゲームの敵配置と同じではないはず、なにしろオーク自体がすでにゲーム配置とは違うのだから。
「ええと、こっち?ああそうだ【聞き耳】」
スキルの発動とともに森の様々な音が一気に耳の中に入って…、来るようなことはなく『聞きたい音』だけがより分けられて聞こえる。オークの声が一頭分。戦ってる方はその声にかき消されて判別できない。つまりはオークより小さい相手。人族か?
「とりあえず行ってみる!」
姿勢を低くし、なるだけ音を立てないように森の中を駆け抜ける。
次話で鎧娘ちゃん登場ですよ!名前決まってないけど。
ここでエタたったらつまり鎧娘ちゃんの名前を諦めたということ。
だって次話は仮称:鎧娘でだいたい書き終わってるし…。