ゲームのロリキャラにTS転生してふたなり化して触手プレイする話 作:凡百
おてがるエロ小説の登場人物の詳しい過去なんて別にいらんやろと思いつつ、全く無いのもイメージしづらいと思って書き出したらなんでこんな話になったん…?
ネイネのイメージはこちら
…もうちょっと鎧は厚めな感じにしたい
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剣を大きく振り回す。勢いの乗った鋼の塊は、オークの振るう棍棒にも力負けすること無くガギィンと甲高い音を立てて打ち合った。痛めた足にズキンと響く。まだ大丈夫、ちゃんと立てている。
顔の右半分をザックリ切られて怒り狂うオークがまっすぐ棍棒を振り下ろす。斜めに構えた剣で受け流す。痛めた肋骨にズキンと響く。まだ大丈夫、呼吸におかしな所はない。
割れ、欠け、歪み、まともな部分などどこにも残ってない壊れかけ、いや壊れた鎧を身体に引っ掛けた長身の少女、ネイネは笑みを浮かべる。
「もう皆逃げられたかなー」
いつも通りの脳天気な声が出る。ここで殿となって戦えと言われて、どれだけの時間が立ったのか。無数に居たオークも残りは二匹である。
「オークさんにはゴメンナサイだけど、ココを通す訳にはいかないんだよー」
流石に疲れを見せるネイネは、震える腕に力を込めて自身の身の丈程もある両手剣を構え直す。
「うわっとぉー」
構え直したその隙にもう一匹のオークが投石。危なげなく回避する。隣接のオークは両手で棍棒を持ち、ジリジリと間合いを計りながら円を描くようにネイネの周囲を巡る。
「反撃なんだよー」
2メートルはあろうかという両手長剣が唸りを上げて振り下ろされる。再び棍棒と打ち合う。一合、二合。
「あはははっ! オークさんは頑丈なんだよー!」
ガキン、ゴキン、縦に、斜めに、横に、ブンブンと剣を振り回していく。足の痛みも、肋骨の痛みも忘れていく。
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ネイネは小さな村に生まれた。特に珍しくもない、農業と放牧で生計を立てる村だった。ネイネはすこし頭が弱かった。生まれ持った強力だがデメリットのあるスキルのせいであった。スキルのことに気づかぬ両親だったが娘に惜しみない愛情を注いだ。明るい性格と真面目な性根に育った娘は村の皆に愛されていた。娘は知力が下がってちょっとお花畑な頭のかわりにたいそう頑丈な筋力と身体を持っていた。子供の頃からすでに同年代とは頭一つ以上も大きく、力は男子どころか大人顔負けだった。女子は薬草採りなどが仕事だったが、一人大人たちと混じって力仕事を手伝った。
成人前には身の丈2メートルに届きそうなノッポになっていた。男子には良く「女オークだいやオーガだ!」とからかわれた。高い高いしてあげると泣いてあやまった。それでも皆仲良く暮らしていた。
少女は身体と力に見合った食事を必要とした。もちろんその分の働きは見せていたし、村の生産量も低くはなかった。それでも少しひもじい思いをする日もあった。そんなことより自分を見て辛そうな顔をする両親を見るほうが悲しかった。
そうして少女は傭兵になった。娘が物心付く前に亡くなった祖父の形見だという長い剣と、分解して仕立て直してもらった鎧を着て村を出立した。皆は別れを惜しんだが、両親を含めて怪我の心配はあまりしていなかった。村に迷い込んできた暴れ猪を正面から受け止めて持ち上げて地面に叩きつけて「今夜は猪鍋だよー!」と叫んじゃうような娘だったので。
悪い男に騙されないように女子一同で3日かけてみっちり仕込んだ。煙を吹いていたがまあ大丈夫だろう。それに村を出るといっても行き先は徒歩でも片道一週間ほどの領都タイモゥ、毎年帰省してきてもいいんだよというぐらいゆるい気持ちで送り出していた。
そうして街道を意気揚々と歩き、はるばる領都に到着した彼女が向かったのは魔石狩りたちが集う組合。魔物は魔石を持っている。魔物を倒して魔石を回収する魔石狩りは立派な国営事業である。なにしろ魔石は色々な事に利用されているが、最大の目的は『街を覆う結界の燃料』である。これがあるからこそ街は街たり得る。
魔物は魔石を保たない通常の生き物とは違って、『空中から突然出現』する。出現しやすい場所、比較的安全な場所、それらを調べてより安全な場所を開拓し、地に満ちていく。血と汗の結晶が村や町である。だがそれでは到底土地が足りない。そうして生まれたのが結界。都市をまるごと包むそれは魔物の侵入を阻む。安全な拠点ができれば危険な場所への進出も障害が減る。暗き森に対する防御要塞と開拓の拠点。そうして生まれた都市タイモゥに貴族が封じられて領都になった。
魔石を集め、結界を維持する。これが滞るわけにはいかないので土地を治める貴族が主導して魔石狩りのギルドを運営する。非常に重要であり名誉ある仕事であり、魔石狩りを馬鹿にする者は結界から叩き出されても文句は言えない。
ネイネはここでは少し恐れられた。197cmという巨女。たまたま他にデカいやつも大柄な種族も居なかった。領都魔石狩りギルドで最も大きなその体躯は、2メートルの両手長剣をただのブロードソードのようにブンブンと振り回し、オークでもオーガでもなます斬りにしていく。流石に怖い。あと魔石までたたっ斬るな。
それでも魔物を狩る、つまり戦闘において強さは偉さ。畏怖されども心強い味方として受け入れられた。普段は愛嬌のある美少女であることだし。デカいけど。
力は強かったが頭の弱いところがあったネイネは、時に危ない目にあいそうになったり、それを力で解決して衛兵のお世話になったりした後、とある若手魔石狩りチームと森に遠征に出ることになった。騙されてそう。
まあ若手チームも騙して悪いが! とか殺して奪い取る! とかするつもりはなく、単にちょっと頭が弱いが強い奴に寄生して甘い汁を吸おうと画策しただけである。仮にも国営ギルドにそこまでひどい悪人は加入していない。そんな奴はモグリの魔石狩りになったほうがよほどやりやすい。
そうして領都を離れ、野営を楽しみ、迂闊にネイネの前にその身を晒した猪を捕まえて猪鍋にし、森に入ってチームメンバーとともに狩りを始めた。初日はいつもの森だった。二日目も違和感は覚えなかった。三日目は初めて踏み入る奥地であり、様子の違いなど分からなかった。ネイネも他のメンバーも新人に毛の生えた様なものだった。いやネイネは白い板だけど(重要!)。そうして4日目、今日を終えれば明日から折り返しである。森の中にぽっかり開いた広場を見つけ、そこで野営した。
特に問題なく夜は明け、さあ帰路だと出発しようとした時、広場はすでにオークの大群に包囲されていた。
若手チームも腕は悪くなかった。上手く甘い汁を吸って装備を更新すれば中堅の仲間入りも出来ただろう。そうして懐が暖まれば余裕もでき、ネイネをちゃんと仲間に迎え入れてまっとうなチームに更生するルートもあった。だがもうなくなった。
それでも最初は順当に撤退を画策した。斥候は狭い広場で可能な限り敵を釣り挑発しまとまらないように分断した。弓手のリーダーは孤立したオークを弓で丁寧に狙撃し数を減らした。若い魔法使いはMPの続く限り魔法を放ち、薬師はわんこそばのようにポーションを使用した。オラッ飲め!
ネイネも縦横無尽に暴れた。知力を最低に固定するかわりに筋力と体力を倍にするスキルは非常に強力であった。一刀両断とは行かなかったが数合でオークを倒して回った。それでも戦いは数だった。彼女にとっては格下といえども囲まれてMPとスタミナが尽きれば後はなぶり殺しである。ゲームのように『敵はスタミナとMPが無限』などという不公平は流石にこの世界にはないが、『対処不能なほどの数の敵は配置されていない』などというバランス調整もなかった。魔法使いのMPが切れ、ネイネが一体処理するのにかかる時間が少しずつ伸び、斥候が回避をミスって左腕を持っていかれた時、リーダーは決断した。「ネイネ! 殿だ、ここに残って掃討しろ!」そう言い残して他のメンバーと離脱した。
…流石にまだ年若い魔法使いが反論するが、MP枯渇で『朦朧』状態であり、リーダーに背負われている状況ではどうにもできない。斥候に手を貸す薬師が言う。「こちらに半分は釣った。残りの半分ならあの娘は切り抜けられるだろう」と。…悔しいが足手まといである自分たちをカバーしなくて良い分むしろ楽になる。そう思い込んで森の中に消えていった。
置いていかれた形になったネイネだが、別段恨みなどはない。むしろ結構な数のオークがついていっちゃったんで心配してるほどである。
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リーダー、上役の言うことはちゃんと聞く。でもエッチなことさせようとしたらぶん殴っていいからね! と村の女の子たちは言っていたがエッチなことってなんだろう? 殲滅と言われたので全部狩るつもりで戦っている。疲れてきたから何回か当たっちゃったけど、後二匹。これを倒したらポーション飲んで、それから。それからどうしよう。両親は、村の皆は自分を愛してくれていた。きっと今も愛してくれている、それは間違いない。でも村は自分を持て余していた。魔物なんて時々はぐれゴブリンが来るぐらい、オークなんかのはぐれもちゃんと武装した大人が数人で囲めばそこまで怖くない。迷い込んでくる動物だって追い払えばすぐに逃げる。森の中に入れば危ない場所もあるけど、そういうところには最初から近づかない。
領都の皆は私を怖がる。力を持て余すことはなくなったけど、寂しい。やっと誘ってくれたチームも居なくなった。サビシイ。村も、街も、自分の居場所なんてない気がする。そんな事ないのは頭の悪い自分にだってちゃんとわかってるのに。
「えやぁー!」
横薙ぎに振るわれた棍棒をしゃがんで躱して下から突き上げるように一突き。ヅドンとオークの身体を串刺しにしてフィニッシュ。…しまった抜けない! 後ろから最後のオークが、その巨体の重さを存分に乗せた蹴りを放つ。剣を手放して回避して、落ちてる棍棒を拾って反撃して。戦闘のときだけはよく回る頭が一瞬で行動を組み立て、そして肝心の身体は全然動いてなかった。疲れもあった。それより何より諦めがあった。もういいや。
人がたくさんいて賑わってるはずの街の冷風は、家族と顔見知りしか居ない村の中で愛されて育った純朴な娘の精神を気づかぬうちに痛めつけていた。
避けもせず防御もせずに蹴り飛ばされた娘の身体からボキリと致命的な音がした。人形のように地面を転がり、更に致命的な音が何度も鳴って、ようやく止まった。ちょうど顔がオークの方を向いていた。両手長剣を拾ってゆっくりと近づくオーク。身体のあちこちから何かが流れ出して冷たくなっていくのが判る。
(おばあちゃん、おかあさん、おとうさん…、村のみんなぁ…、ごめんねえ…)
オークが、私の剣を振りかぶって、ああもうすぐ死ぬんだって思って、さっき諦めたのに死にたくないって思って、涙で滲んだ視界に、きれいな、とてもき麗な金いろのひかりが見えて、それがおんなのこの髪のいろだってわかって、そのこがわたしの死をおいかえした。
(てんにょ、さまだぁ…)
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たどり着いたときにはボロボロになって倒れてる女の人と、やけに長い剣を振り下ろそうとしてるオークが居た。
「っこんのぉ!」
【加速】【空中跳躍】【ロングステップ】【ブーストダッシュ】【強襲】 地面を蹴っては遅い、踏み込みに地面が耐えられなくて抉れる分力が逃げる。空中ジャンプに回避技を重ねて無理やり加速して飛び込んで 【パリイ】。『スキル』として発動したそれはどんな不安定な姿勢でも一定の武器弾きの効果を生み出す。ゲームならタイミング遅れで不発と判定されるそれは本当に最低限の仕事をこなし、紙一重で剣の軌道をずらす。
オークの前でとんでもない隙をさらしたリセッタが殴り飛ばされる。逆らわずに大きく飛びざまに剣の柄に足を引っ掛けてオークの手から引っこ抜く。空中で手にとって構えつつトンボを切って着地。
足元の獲物に止めを刺すか、新たな獲物を狙うか、一瞬の迷いがあれば十分だった。
「【瞬発:鋭利・頑丈・魔の光刃】っ、牙突ぅ!」
魔法の光に覆われたネイネ愛用の両手長剣が、惚れ惚れするような軌道を描いてオークの胴体に正面から突き刺さり、心臓の位置にある魔石を正確に撃ち抜く。魔物の本体ともいうべき魔石を失ったオークは、最後の悪あがきも、断末魔すら上げること無くクタリと力を失い、こちらに倒れかかってくるのを蹴り飛ばして剣から引っこ抜き、倒れた女性に振り返る。
「ねえちょっと大丈夫?!」
血の海といっていいほどに流れ出た赤い血潮。触っていいのか動かしていいのかもわからず、そばにしゃがみ込んで声をかける。もう殆ど見えていないのか、こちらを向いているはずなのに目線が合わない。震える唇からはか細い息が漏れるのみで、意味のある言葉になることもない。彼女の腕を取る。ぐにゃりとした感触、もう力なんてどこにも入ってない。ただ、ぼんやりした目がようやくこちらを捉えて、ふわりと笑って、笑ってるのにその目から涙がこぼれて、ガクリと、どこにも力なんて入ってなさそうだった体がまるで液体のように弛緩した。
「あっえっ、ちょ、ねぇ、まって、まってっ! ああああ!? なんで聖印持ってないんだボク! 神様バカヤローなんて言ってごめんなさい反省します毎日お祈りも捧げますからっ 彼女を助けてっ!」 ええんやで。
彼女の手を握るそこに硬い感触が生まれる。それを頭で理解する前にすでに発動していた。
【威力極大拡大】【瞬発:中治癒】
周回で持ち越せる魔法はレベルアップで自動取得するものだけ。この世界に来たときに脳裏に浮かんだ魔法リストも同じだった。『大治癒』も『完治』もない今、スキルで強引に回復力を増した治癒魔法を使う。柔らかな白い光に包まれた身体から傷が消えていく。
「ふ…うっ、ちゃんと使えた…。神官系魔法、ヒール…」
握りしめていた聖印を見る。
【鑑識眼】 『真鍮製のホーリーシンボル。創造主に最後に生み出された末の神にして世界のすべてを滞りなく運行する主神、調和を司る神の聖印。止まらず動き続ける様を表す真円以外には華美な装飾などもない簡素な作りをしている。貴金属製でないのは、信仰とは金額ではないということを示している。ただし対価のない滅私奉公ではいけないことを示すために貨幣を表す金の色である』
「主神のホーリーシンボル? むむむ、ここに来てゲームになかった装備アイテムだよ…? っとと、女の人はっ」
革紐つきだったのでとりあえず首に聖印をかけ、女性の様子を伺う。『急癒』から『完治』まで小・中・大を挟んで5つの単体治癒魔法、といっても割合回復ではないので、今のリセッタの高い魔力値で、いや少し信仰値が不安だと思って(聖印を拝領できるのなら十分である)威力の拡大はしたが、中治癒どころか小治癒でも間に合っただろう。生きていれば。
「あ、あれ? お、おかしいなっ。ちゃんと、使えたよねっ、もう一回かな? 【中治癒】【中治癒】、ひっくっ、だってちゃんと傷治ったもんね? し、失敗してないよね? どうして? この人冷たくなってるよ? なんで? なんでえええええええ!」
涙が溢れた。
そして登場したら死亡した鎧娘ちゃん
…この話いる?生まれとスキルの説明と猪の下りぐらいでサラッと流してよかったじゃん!ネイネ死んじゃうし!
次話『復活』に乞うご期待。まあゲームならPTメンバー死んだら復活魔法でゾンビアタックなんてよくある話!
あ、若手チームはもう出てきません。結局森から帰ってこずに行方不明でも心折れて故郷に帰ったでも分をわきまえて森の浅い場所で糊口をしのぐでも好きなルートでどうぞ。
PS.帰ってこなかったらネイネ泣きそうなので無事に帰ったことにしました。まあもう出てきませんけど。