※この作品はR-18です。

僕と死神と王の証   作:はつのとうこ

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十五話

 

 

 

 

 アリアにお姫様だっこで持ち上げられると、屋上を飛び降りて、そのまま工場内へ。階段の上の小部屋に連れていかれた。

 部屋の中は、仮眠所と言われてもしっくりくるほど寂しいものだった。

 内装は、小さい本棚とやけに可愛らしいピンクの大きなベッドだけ。ベッドにはご丁寧にハートマークまでしつらえてあり、彼女のイメージとはなんともかけ離れている。

 不思議なものを見るようにそのベッドを睨んでいると、アリアが説明してくれた。近くのラブホテルからかっぱらったものらしい。

 色々と指摘したかったが、そんな事で彼女の機嫌を損ねるのも御免なので、深くは聞かないことにした。

 

「さ、とっとと始めてくれ」

 

 直刃を降ろすと、ボスンとベッドに倒れ込むアリア。ムードもへったくれもないが、この状態でセックスを始めるつもりなのだろうか。

 

「あの、アリア……」

 

「あン?」

 

 脅すような視線に晒されると、直刃は押し黙ってしまった。まだ彼女は恐怖の対象でしかなかった。

 

「んだよ、早く言えって。とりあえずお前の言う事に従ってやるよ」

 

「ほ、ほんと?」

 

「アタシに二言はない」

 

「じゃあさ……おっぱい、触らせてくれない?」

 

「は? こんなもんなんの関係があるんだよ?」

 

「ええっ? い、いや、それは、その……」

 

 そこまで真面目に返されると、返答に窮す直刃だった。これからまぐわうというのに、まさかそんな事を問われるとは思わなかったのだ。

 頭の中で必死に言い訳を組み立てて、なんとか言葉にする。

 

「その、さっきすごい怖くてさ……なんか、今すぐって気分でもないし、おっぱいって僕の精神安定剤だからさ」

 

「……で?」

 

「み、見た感じ、アリアは魔力枯渇もしてないみたいだし、まずは軽く体をくっつけながら、お互いの事でも知りたいなぁ、と。ダメかな?」

 

 しばらくアリアは唸っていたが、「まぁお前がそう言うなら」と(こと)(ほか)素直に従ってくれた。この謎理論で通るのなら、もう何でも許してくれるんじゃないだろうか。

 ちょっぴり彼女の頭の出来を心配しつつ、二人並んでベッドの(ふち)に腰掛ける。アリアは小柄な直刃に、肩を預けるようにして寄りかかってきた。

 すぐ傍に宝石のような美貌と、すごい重量感の胸の谷間が迫ってきていた。

 直刃は生唾を飲み込んだ。

 

「じゃ、じゃあ触るよ?」

 

「お、おう。好きにしろよ……」

 

 上着越しに、みっちりと乳肉の詰まった巨乳を揉む。想像していた以上の柔らかさだ。

 

「ふぁっ……♡」

 

 アリアが声を上げた。そのあと慌てて自分の口を手で塞ぐ。

 まるで自分の口から出たメスの声が、信じられないような様子だった。

 

「い、痛かった?」

 

「い、いや、思ったよりも力が強かったからよ……別に痛かったわけじゃねぇ」

 

「そ、そう?」

 

 随分と感度の高い乳房だ。直刃はそれ以上握力を込めず、優しく揉みほぐした。

 

「ぁ、んんっ──♡ い、いいかも……♡♡」

 

 甘い吐息が、アリアの口から漏れた。この様子だと心地よく感じてくれているだろう。直刃もこの柔らかい感触を堪能する事にした。

 巨乳を揉みながら直刃は、アリアと他愛もない会話をした。他愛もないといっても、やれおっぱいが大きいだの、やれ美人でびっくりしただの、ほとんど彼女を褒めるような内容だった。どんなワードが地雷を踏み抜くかも分からないので、自然とその路線へと会話は進んでいったのだ。

 アリアはまんざらでもなさそうだった。容姿を褒めるたびに頬を赤く染める彼女は、とても初々しい。

 

「アリアは可愛いね」

 

「は? どこをどう見たらそう見えるんだよ?」

 

「そうやって、必死に強がってるとこ」

 

 ムッとするアリア。だが手にははっきりと乳首の勃起が分かるし、息も荒い美女がやってもやっぱり可愛らしいという感想しか浮かんでこなかった。

 会話していて分かった事だが、彼女は意外と乙女である。だんだんと彼女の人となりが把握できてきて、どこまで踏み込んでいいかもある程度分かってきていた。

 

「怒らないで。ごめんね……ちゅっ」

 

「ちょ、っ、おまっ、よせって──!♡」

 

 お詫びの意味も込めて頬に軽く口づけすると、アリアはわたわたと狼狽した。本当にうぶな女性である。

 恐怖で縮こまっていた肉棒も、むくむくと起き上がろうとしていた。

 

「アリア、そろそろ始めてもいいかな?」

 

「な、なにをだ……?」

 

「セックス……」

 

「あ、ああ! そ、そうだったな……じゃ、遠慮なくやってくれ」

 

 再びベッドに倒れ込むアリア。服も何も着たままだ。

 

「あの、脱いでくれないと……」

 

「そ、そんくらいわかってる! い、今脱ぐからそっち向いてろ!!」

 

 本音を言うならばアリアのストリップシーンを拝見したかったのだが、そのアリアに言われては逆らう訳にはいかなかった。直刃は大人しく壁を見つめる作業に入った。

 チラと後ろを見ると、彼女はぷるぷると体を震わせて上着に手をかけていた。これまでの可愛らしい反応からして、もしやアリアは正真正銘の処女なんじゃないかと疑問を抱いた。

 そんな事、ありえるのだろうか。

 直刃はそれとなく聞いてみることにした。

 

「アリアは、他のマスターに仕えたことはないの?」

 

「ん? あ、ああ、一度も無いぜ。紫羽に聞かなかったか?」

 

「……うん。聞いてない」

 

 一度もない。では、魔力充填も一度も経験ないのだろうか。

 しかし、紫羽はアリアがはぐれながらも魔力充填出来るたった一人と言っていた。まだ決めつけるに早い。

 

「……お、おい。もういいぞ」

 

 呼ばれてアリアの方に向き直ると、そこにはそわそわと落ち着きのない裸体の美女がいた。

 あぐらをかきながら、両腕で恥部を隠そうとしているのだが、褐色肌の上にのったピンクの乳首がちらりと顔を出していた。

 乳房に負けないサイズの乳輪はいやらしく、大きすぎると言うことはない。だが、膨らんだ乳首は一言で言うならエロすぎるデカ乳首だった。ひと目見るだけでしゃぶりたくて仕方ない。

 直刃の男根は、ズボンの中で痛いほど脹れあがった。すぐに衣類を脱ぎ捨てて全裸になる。

 

「そ、それがお前のか? や、やっぱり、ち、小さいな……?」

 

「ご、ごめん」

 

 謝りつつも、直刃の疑問は、たった今確信に変わった。

 直刃のペニスは、世界一の大きさまでは誇っていないものの、それでも小さいと形容出来るようなサイズでもない。

 愛する死神達からも、歴代マスターよりの何倍も大きいと評判なのだ。

 つまり、アリアはペニス自体を見たことない可能性が高い。

 舐められないようにと虚勢を張る彼女に対して、どうしようもないくらい愛おしい気持ちがあふれた。

 

「おい、なんかそれビクビクしてるぞ……?」

 

「チンポって言うんだよ」

 

「ち、チンポ? ……わ、分かった」

 

 試すようにそう言うと、アリアは素直に頷いた。このぶんだと淫語の類も何も知らなそうだ。純粋無垢な彼女を今から抱けると思うと、再びペニスが反応した。

 ゆっくりと、脅かさないようにアリアに近寄る。箱入り娘を相手にするのもかくやという丁寧さで、彼女の体にそっと触れた。

 

「んっ……♡」

 

 体の大きい娘を撫でるような気持ちで頭に触れると、アリアはくすぐったそうにしながらも嫌がる素振りは見せない。サラサラとが触り心地のよい銀髪が、指の間を通り過ぎる。

 このままずっとこうしていたいが、堪え性のない肉棒が滾っているし、彼女の方もかなり興奮している。

 それに、そもそもの目的はセックスだ。直刃は次に進むことにした。

 

「下も触っていい?」

 

「お、おう……んぁっ──♡」

 

 秘所に手をやると、アリアの股間はクチュリと湿っていた。一時間もほったらかしにして乳を弄んでいたのだ、当然といえば当然だった。

 処女。それも完全なるヴァージンとなると、なんとなくもう少し愛撫に時間を割かなければならないかと思っていたが、これくらいならすぐにでも始められそうだ。

 アリアを仰向けに寝かせて、彼女の股を開く。少し恥ずかしそうだが、生娘として見られたくないのか抵抗はしてこなかった。

 肉感的な女体だった。むちむちの太ももは触るとエロすぎるくらいに指が沈み込むのに、その奥には確かに鍛え抜かれた筋肉が存在していた。

 腹筋も綺麗に六つに割れていて、それでいてしなやかな女性的な魅力は全く失われていない。健康的な印象と女性的な印象を見事に両立している。

 こんな美女を今から抱ける。直刃の股間のイチモツが、鋼鉄になった。

 

「行くよ……」

 

「ああ……んっ、ふっ、ぐぅ……♡」

 

 亀頭を裂け目にズブリと差し込み、奥へと押し進めていく。てっきり雷歌と同等の狭さを想像していたが、そこまで小さな膣では無かった。

 なるべく痛みを感じさせないように、神経を使って腰を進める。

 

「痛い?」

 

「い、いや、あんまし……」

 

 股間からは少々心配になるほど血が出ているのだが、見た目ほど痛くは無いらしい。彼女の言葉を信じて、肉棒を更に潜らせる。

 狭苦しいおまんこは、まだピストンが始まってもいないのに感じているのか、ぞわぞわと肉ヒダが痙攣して、直刃の肉棒を刺激してきた。

 直刃は間違っても射精しないように尻の穴を締めると、ぬぷぬぷとおまんこを進軍する。

 

「んぅ……♡」 

 

 やがてコツンと、先端が壁にぶつかった。ここが最深部だ。

 直刃は一息つこうと、アリアに抱きついた。ムチムチと瑞々しい肉体を、自分の体と密着させる。

 

「お、終わったのか……?♡」

 

「……開通式はね」

 

 お疲れ様と、コケティッシュな唇に口づけする。いつもなら有無を言わさず腰を振り立てるが、相手は初めてということもあり、少し時間を置くことにした。

 何よりも、直刃自身がもう少しこの膣を味わいたかった。

 

「ちゅ、れろ、ちゅっ……♡♡」

 

 素晴らしい膣だった。言うなれば氷室と朱雀を足して二で割ったような。柔らかさと締りを兼ね備えた膣内だった。腰を振らなくてもここまで気持ちいいのだから、動かせばどうなるのか楽しみだった。

 ぐりぐりとチンポを押しつけて、お互いの陰毛を絡め合わせる。デカパイを直刃の胸板で押し潰しながら、女体の柔らかさを味わう。

 しばし二人は、その状態でディープキスを繰り返した。

 

「んちゅ、んむ……アリア、動かすよ」

 

 しばらくして、直刃は膣内をかき混ぜるようにして肉棒をゆっくりと揺り動かした。

 

「ああっ、あああ……♡♡」

 

 上下左右、どこに逃げても膣肉が吸い付いてくる。快楽のあまり逃げようと腰を引くと、アリアが縋るように腰を寄せた。肉棒は再び四面楚歌へと放り込まれる。

 思わずアリアの顔をみると、褐色の美人が切なげな表情でこちらを見つめていた。

 

「スグハ、アタシに気ィつかわなくていい。お前の好きにしてくれ……♡」

 

「い、いいの……?」

 

「いい──お前のチンポで、好きにしてくれ──♡」

 

 ブチンと、理性が引きちぎれた。今まで気の向くままに快楽を貪り続けてきた直刃には、処女を気にして優しく扱うなんて土台無理な話だった。

 柔らかな膣肉を引きちぎるかのごとく、がむしゃらに腰を振る。

 

「んぁっ、あんっ♡♡♡」

 

「アリアっ、アリアっ──!」

 

 ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ。

 

 彼女の肉体に、己の欲望を叩きつける。子宮を叩き潰そうと、乱暴にピストンする。

 処女という言葉は直刃の脳内から消え去っていた。目の前にいる最上級の美女が自分のペニスで悦んでいる。それだけが嬉しくてピストンを加速させる。

 

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。

 

「ま、待てスグハっ♡ ち、ちんぽ♡♡ ほんとにっ、あんっ♡♡♡ これ、小さいのかぁっ♡♡♡♡♡」

 

「アリアが、可愛いのが悪いんだよ……! 可愛いよっ、大好きっ──!」

 

「こたっ、答えにっ、なってねぇっ♡♡」

 

「はぁっ、はぁっ……き、気持ちいい?」

 

「き、きもひいぃっ♡♡♡♡♡」

 

 とろとろの顔面に、直刃はむしゃぶりついた。アリアの顔中をベロベロと舐め回す。

 

「んぐ、れぉ、れろれろれろ──♡♡」

 

 まだまだ足りないと、ぷるんぷるんと大きく波打つ巨乳を握りしめる。一時間も触っていたが、飽きなどくるわけもなく、麻薬のように直刃を魅了していた。

 

「おっぱいおっきくて、凄いむちむち……はぁっ、柔らかい……エッチなおっぱいすぎるよっ……!」

 

「ひぅ、おっぱいぃっ……♡♡」

 

 顔、胸、膣と三点を激しく攻められ、アリアはなすすべもなく犯される。幾度となく絶頂し、膣を痙攣させるが、直刃の剛直は止まらない。

 ベッドの上で跳ねるアリアの体に、直刃はドスドスと容赦なくペニスを叩きつける。

 

「もっ、もぅまんっぞくしたぁっ♡ や、やめろぉっ……♡♡」

 

「僕はまだまだ満足してないよ……! それに、もっと気持ちよくなってもらわないと……!」

 

「し、しぬぅっ♡♡♡ ちんぽにころされるぅっっ♡♡♡♡♡」

 

 だらしなく半開きになった口から、よだれが垂れてくる。直刃はそれを慣れた動作で吸い取りながら、そのまま舌でアリアの口内を舐め尽くす。

 

「れろ、ちゅるる……」

 

「んぐぅっ、ぢゅぷ、ぢゅる、んむ、ぇ、れぉ、ちゅ──♡♡」

 

 いつ終わるとも知れない極上の快楽がアリアを襲い、当初の目的などとうに忘れてただただ喘ぐ。

 

「くっ……」

 

 一方の直刃も、限界が近かった。

 膣とペニスの相性が良すぎるのか、気を抜くと一瞬で果ててしまいそうだった。

 ボリューム感のある乳房にしがみつき、気を紛らわそうとアリアの口内を舌で蹂躙し、なんとか耐えようとする。

 決して締めつけが強すぎるのではないのだが、やはり死神の膣というだけあって快楽のレベルは凄まじい。

 

「可愛いよっ、アリア」

 

「う、うるひゃいっ♡♡♡♡」

 

 先程まで殺す殺すと言っていたアリアが、今では自らの肉棒でよがり狂っている。その現実が、直刃を大きく昂らせる。ペニスがより硬度を増した。

 興奮のままに、ドスドスドスとポルチオの辺りを連打する。

 

「そこぉ、おくぅっ♡♡ ちんぽでたたくなァっ♡♡♡♡」

 

 どうやら子宮口の辺りが弱点らしく、目敏く発見した直刃は亀頭で執拗につついた。一突きするたびに、可愛らしい悲鳴を上げて、膣がキュッと締まる。

 

「ほぉんっ──そこヤバいぃっ、おまんこしぬぅぅぅぅっ──♡♡」

 

「はぁっ、はぁぁっ……!」

 

 夢中になって小突き回していると、直刃の射精欲もぐんぐんと上昇していった。

 敵対心むき出しだった彼女は消え失せ、今やちんぽちんぽと喘ぎまくる美女。そんなアリアに膣内射精をすると思うと、胸が高鳴った。急かすように精巣から精子が鈴口に詰めかける。

 

「で、でるよっ!!」

 

 グチュグチュと卑猥な音をかき鳴らして、直刃は絶頂に達する。

 

「出すからねっ、おまんこの中にっ──!」

 

「んんァぅぅぐぅぅぅぅぅっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 どぷるるるるるるっ、どぷっ、どぷっっっ。

 

 ペニスから噴水のように精液が噴き出る。子宮口に精子の塊が叩きつけられて、アリアはエクスタシーを超越して何が何だかわからなくなる。

 膣内出しされながらも、ぱんぱんぱんと肉がぶつかり合う音が止まらない。

 

「ま、まだ行くよアリアっ!」

 

「みゃっ♡♡ ま、まてぇしゅぐはぁ♡♡♡♡ いまはっ、んぁぁぁっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 どびゅっ、ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ。

 

 変わらず硬さを維持した怒張が、射精しながらも膣内を往復する。

 もはやレイプでしか無いのだが、アリアの胸中には直刃に対してなにか温かい愛情のようなモノが湧き出していた。

 恋心にも似たそれは、数千年と待ち焦がれた自分を愛してくれる主との出会いに歓喜によるもの。また自分を気持よくしようと必死に腰を振る目の前の少年に母性本能がくすぐられたとも言うべきか、アリアは直刃を愛しい人としか認識出来なくなっていた。

 アリアは、直刃の細い体に抱きついた。絶頂して痙攣しっぱなしの足も、彼の腰に絡みつける。もう絶対に離すもんかと、肉感的な肢体を密着させた。

 セックス中というのが不本意だが、この時アリアは身も心も完全に直刃に屈服してしまった。彼なしではこの先、生きていけない。今回に限って死神達がこのマスターを溺愛する意味が、やっと分かった。

 彼に抱かれると、どうしようもなく満たされるのだ。

 

「しゅぐはぁ、しゅぐはぁっっ♡♡♡♡♡♡」

 

 タガが外れた獣のように、アリアは自らも腰を振った。もう直刃の前で格好つけたくはなかった。ありのままの自分を見て、ありのままの自分を愛して欲しかった。

 

「うぅ、アリアぁ……」

 

 急に積極的になったアリアに、射精欲が一気に高まった。思わず、彼女の瞳を見つめる。

 

「もっとぉ、すきになってぇっ♡♡♡♡♡」

 

 恐怖すら感じる金色の瞳は、影も形もなかった。そこにあるのは発情した眼だった。

 その瞳には、愛するものを見つめるハートマークが浮かんでいた。

 たった今、彼女の牙を完全にへし折ったと理解した。もはや危険なはぐれではなく、今の彼女は一人の雌だ。そう思うとピストンの速度は加速度的に上昇していった。

 直刃はたまらず口づけをした。舌を彼女の口内に刺し込むと、歓迎するように彼女のざらついた舌が出迎えてくれた。

 

「んぐっ……んっ……じゅるっ、んむぅ……♡♡♡」

 

 いやらしい水音を、口と下半身から鳴らす。お互いに肌の上にはべっとりと汗をかき、それを相手の体になじませるようにこすりつける。

 両者ともに限界が近いのは感じ取っていた。それと同時に、まだまだセックスが終わらないことも予見していた。

「アリアっ、イクよっ……!」

 

「だ、だひてぇぇっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 混ざりあった肉体と欲望は一つになり、エクスタシーへの階段を一気に駆け上る。混濁した意識は、果たしてどれが自分なのか。

 

「いくっ……!」

 

「ぁぁぁぁぁぁぁっ──♡♡♡」

 

 どびゅっ、びゅっ、びゅるるるるるっ。

 

 甘美な快楽に飲み込まれ、鈴口からは洪水の様にスペルマが流れ出し、直刃はアリアの巨乳にしがみつく。口からは力の抜けた声しか出ない。

 チンポがエロマンコに搾り取られて、脈打ちながらも根本から先端まで肉ヒダに舐め舐めされる。

 腰のピストンも、無論止まらない。

 

「アリア……!」

 

「んぎゅぅぅぅっ♡♡♡♡」

 

 壊れそうなほど痙攣するアリアの身体。

 直刃は氷室達を心配させまいと自らに課したアリア説得のタイムリミットも忘れて、アリアを貪った。

 何もかもどうでも良くなるほど、彼女は凄まじかった。

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 仕事を終えて帰宅した氷室と朱雀を出迎えたのは、奇妙なオブジェクトだった。

 

「え、なにこれ……」

 

「……何をしているのかしら、雷歌?」

 

 エレベーターの前に、ギュッと目をつむり唇を突き出した雷歌の姿があった。多少くたびれたように見えるのは、恐らくかなりの時間が経っているのだろうと伺える。

 

「直刃様ー、まだですかー……?」

 

「ちょっと、雷歌」

 

 氷室が肩をゆすると、雷歌は目をぱちくりさせて周囲を見回した。

 

「あれ、直刃様は……?」

 

「マスターならここにはいないわよ。雷歌、一体何があったの?」

 

 彼女自身も現状を把握出来ていないのか、何がなにやらといった様子でこれまでの経緯を話し始める。

 話を聞いている最中で、氷室の表情が残念なものを見る目になった。

 そして、話が終わる頃には完全に雷歌に対する信用はゼロになっていた。

 

「──つまりあなたは、マスターに言われてここで日がな一日中立っていたというの?」

 

「そうよ、偉いでしょ?」

 

 ふふんと胸を張る雷歌に、氷室は目眩を覚えた。

 

「だって学校帰りに、ムラムラしてきたからキスしてもいい? なんて直刃様に言われたら、逆らえる訳ないじゃない……ねぇ、朱雀?」

 

「わかる。想像しただけでも子宮が疼いて……♡」

 

「雷歌、脳みそからつま先まで真っピンクのアホに話を振らないで」

 

 氷室は多少焦った様子で、直刃の携帯へと電話を掛けた。まさかここまでしてこのマンションの中に居るとは思えなかった。

 数秒後、雷歌のポケットから、バイブレーションが鳴る。恐る恐る雷歌がそれを取り出すと、どう見てもそれは雷歌の一件を受けて氷室が愛する直刃に手渡したスマートフォンだった。

 

「あ、ああ……」

 

 氷室はその場に崩れ落ちた。

 

 

 

 

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