※この作品はR-18です。

僕と死神と王の証   作:はつのとうこ

60 / 65
六十話

 

 

 

 

「──それで、どうしてこうなっているのかしら」

 

 ネクロは不機嫌さを隠そうとせず、唸るような声を上げた。

 

「もう、いい加減観念しなよ。今流したらまた時間かかるよ? 何千年単位で拗らせてるんだから勢いあるうちに行くとこまで行っとかないと」

 

 ネクロの両手を掴んで離さないナナは、彼女に膝枕をしながら、嗜めるように親友を見下ろす。

 仰向けのネクロは、親友の裏切りによって乳房の先端を隠すことも許されず丸出しだった。

 大きな乳房が胸骨に乗ってわずかに重力に潰されている。天然の乳房の柔らかさと弾力はこうして眺めているだけでもはっきりと分かった。

 

「で、坊やも悪びれずに勃たせているけれども……」

 

「あはは……」

 

 直刃はネクロのすべすべの太もも撫でながら、両脚を左右に開いておまんこを開帳させていた。目の前には整えられた陰毛と、開かれた秘裂がこれでもかと直刃を誘惑してくる。

 特に割れ目の方は何もしなくてもとろりとした体液が垂れてきていた。ひくひくと寂しそうに震えては、ピンク色の膣内を見せ付けて、今か今かと肉棒を待ち焦がれているように見える。

 そんな様子を勃起しながら直刃は見守ると、ネクロに首を傾げて見せた。

 

「本当に嫌ならやめるよ?」

 

 待ったを掛けたのはネクロではなくナナだった。

 

「ちょちょっ、直刃くんっ、ダメだって! これ以上長引いたらもう本当に手がつけれなくなるくらい拗れちゃうから!! 一思いにズブっとやっちゃって!!」

 

「さっきから黙って聞いてれば誰が拗れてるですって? 私はただ──むぐ」

 

 ナナは喋り出したネクロの口元を自らの乳房で覆うと、直刃の目を見つめてくる。

 ため息の出るような巨乳の谷間が、直刃の眼前でむにゅんと広がった。仰向けになったネクロの爆乳と相まって、四つのいやらしい乳の海が広がる。

 

「純愛も良いけど、この子もいい加減前に進まないと。お願い直刃くん、ネクロは素直じゃないから口では言えないけど、でも──」

 

「おっぱい……じゃなかった、えっと、心配しすぎだよナナさん。ネクロだって本当に嫌だったら僕のこと蹴り──ううん、なんでもない」

 

 余計なことを言って本当に蹴られたらたまらないと直刃は慌てて言葉を遮ると、もう一度改めて彼女の身体に目をやる。

 惚れ惚れするような女体だった。

 肩幅は小さく、二の腕から指先までも余計な脂肪などなく細くしなやかだ。へそ周りも限界までキュッとくびれていて、そこから流れる肉感的なヒップラインがいっそ芸術的と言っても良いくらいに美しく、いやらしい。

 そして最も目を引くのはその大ボリュームの爆乳だろう。直刃の知るおっぱいの中でも一番のサイズ感で、決して紫羽にも引けを取らない脅威の大きさ。普段はスリングショットのビキニに押さえつけられて全貌を拝むことは出来なかったが──ほとんど丸見えに近かったが──こうして裸体を見るとやはり圧倒されてしまう。大きなスイカが二つ並んでいるようだ。仰向けの形でも程よく柔らかく潰れるだけで、美しい雫型の形を保ち、ピンと突起したピンクの乳首が震えていた。

 サイズと形、そして天然爆乳が奇跡のバランスで成り立つ、エロスの塊。

 直刃は涎を垂らすようにそのおっぱいに目を奪われながら、くぱりと開かれた割れ目に亀頭を押し付ける。

 ナナに目線で合図を送ると、彼女は頷いてネクロの拘束を解いた。おっぱいマスクで息も出来なくなっていたネクロに、直刃はがっしりとその両脚に手を回しながら目を合わせる。

 

「──行くよ、ネクロ」

 

「はぁ、はぁ……い、良いわ、来なさい……」

 

 ずぶずぶずぶ、とキツイ穴に腰を押し込んでいく。

 

「く……」

 

「ぁ、いっ……」

 

 直刃はそのあまりの強烈な締め付けに思わず声を漏らした。

 そしてネクロもまた、大きな肉棒にメリメリと膣の中を掘り起こされて、苦しそうにうめく。

 まるで侵入者を拒むような、とてつもない狭さと締め付け具合。ぞわぞわと全身が総毛立ち、不思議な感覚を二人が襲う。

 直刃は折られそうな肉棒に力を込めると、さらに奥へと進ませていく。

 

「く、ぅぅ……」

 

 ネクロの額から、大粒の汗が垂れ落ちる。

 直刃は腰をぐりぐりと動かしながら、少しずつ少しずつ、奥へと挿し進めていく。

 濡れていても尚、全てを拒絶するようなおまんこ。

 直刃は、そんなネクロを愛し続けようと心に決めた。

 

 ──僕が一生そばにいるから。

 

 そんな想いを胸に、ネクロの手を取る。

 恋人繋ぎをして彼女を見つめると、ネクロがこくりと頷いた。

 

 ──お願い、一気に来て。

 

 直刃が頷き返した。

 やがてもうこれ以上進まないぐらいキツく締め付けてくる領域に突入すると、直刃は一呼吸置いて、ずぷん、と一気に根元まで挿し貫いた。

 ぐぽ、とおまんこが巨根に犯されて開ききる。

 

「──かはぁっ♡」

 

「うわ、ぁ……!」

 

 その瞬間、膣の感触が大きく変わる。

 純潔の証明である血を流しながら、拒むようにキツく狭くなっていたおまんこの中が、まるで待ち望んでいた主の帰還に歓喜するかの如くむちゅむちゅと抱きついてくる。

 何千年と待たされた死神としての本能が、この好機を流すなと全てのエロまんこの力を総動員して、じゅるじゅると精液を吐き出させようとしてくる。

 

「──ぅ、くぅ、お腹、裂けるぅ……♡」

 

 目を見開いたネクロは、いつの間にか痛みよりも快楽が勝ち出したのか、セリフとは裏腹に乳首をビンビンに勃起させながら腰を揺らし出した。とぷとぷと愛液が漏れ出して、陰唇がぱっくりとペニスの根元までしゃぶり尽くす。

 一方の直刃はというと、打って変わって劣勢に立たされていた。お預けの期間があまりに長かったネクロの膣内はうねりにうねり、挿入しているだけでも器用に膣壁が波打って、先端から根元までは激しく扱き上げてくる。

 それに加えてネクロの控えめな腰の動きだけでも、直刃は何度もイキかけていた。

 

「ぅ、ネクロ……おまんこ、凄いよ……」

 

「はぁっ、はぁ……♡♡ お願い、坊や──思いっきり犯して♡♡」

 

「うん、分かった……!」

 

 目尻を下げたネクロが、顔を蕩けさせながらそんなこと言ってくる。破壊力抜群の美女の懇願に、直刃は自らの陰茎を鋼鉄よりも硬くする。

 直刃はお尻に力を込めると、ぬぷぅ、と巨根を引き抜いた。

 

「んぁぁっ、チンポ太っ、すぎ──♡」

 

 ネクロの膣肉が、獲物を逃すなとばかりにしがみついてきた。ぬるぬるとした絶妙な刺激に直刃は思わずぴゅるぴゅるとカウパーを撒き散らしながら、再びおまんこの中に根元まで沈み込ませる。

 そして、直刃がリズム良く腰を前後し出した。

 

「は、ぁぁっ、ぁ……♡♡ ち、ちんぽぉ……何千年ぶりかの生ちんぽぉ……♡♡」

 

 すっかり顔を蕩けさせたネクロは、険のある態度をすっかり軟化させて身体を揺らしていた。大きな乳房がたぷたぷと弾んで、きゅうきゅうとペニスを締め付けてくる。

 ぶるん、ぶるん、とデカパイが質量を持って左右に揺れた。乳首が円を描くような軌跡を描いて、美味しそうに跳ね回っていた。

 

「ネクロ、っ、ネクロ、ぉっ、……はぁっ、はぁっ……! 可愛いっ、可愛いよっ……」

 

 目の前でゆさゆさと揺れる爆乳に手を伸ばすと、直刃は力いっぱい揉みしだいた。

 手のひらの中で、幸せな感触が広がる。気持ちいいおっぱいの触り心地に、むに、むに、と握力を目一杯酷使して揉み揉みする。

 信じられないようなサイズの乳肉が手のひらに押しつぶされて、いやらしく変形する。コリコリの乳首がぷるぷる揺れて、ぶるんぶるんとおっぱいが波打った。

 

「はぁぁんっ、おっぱい揉まないでぇっ──♡♡」

 

 ネクロが可愛らしく鳴いて、いやいやと身体を捻って見せた。

 しかし直刃は逃がさない。下腹部をパンパンと叩きつけながら、両手で左右のデカパイを揉み潰す。小さな手がずぶずぶと乳肉の中に沈み込んで、パツパツのエロ乳の反発力と柔軟力に魅了される。柔らかくて、むちむちで、すべすべで、ぷるんぷるんだ。

 

「はぁ、ネクロのおっぱい……凄すぎ……好き……!」

 

 思わずその爆乳の谷間に顔を押し付けると、フガフガと鼻を鳴らして顔で乳を弄んだ。柔らかく形を変えながら、程よく反発してくるエロ乳に、直刃はだらしない顔で腰を振る。

 甘ったるくていやらしい、女の乳の匂いがした。

 

「おっぱい柔らかくて……ネクロのおっぱい、凄いよ……れろ、ちゅ……」

 

「あんっ、おっぱい揉み揉みしながら舐めないでっ──♡♡ ぁぁっ、チンポで突かれながらおっぱい舐められるの、い、良いッ──かはぁっぁ……♡♡♡」

 

 突然膣内がギュギュッと締まった。

 直刃はうめきながらそれでもピストンを続ける。ぐちゅ、ぐちゅ、と水音を響かせて、目の前の極上の美女を抱き続ける。

 スタイルの良い美脚がガクガクと痙攣し出す。ぷしゅぷしゅと股間から潮が噴き出す。

 

「──イッ──イッて、る、からぁ──チンポ、突かないでぇっ──ぁぁっ……!!♡♡」

 

 ネクロがか細く叫んだ。乳揉みされながら犯されるのが相当良いらしく、黒く美しい髪を振り回しながら涎を垂らしている。

 直刃は豊乳に頬ずりしながら、舌を突き出して感じまくるネクロを見つめる。両乳の先端を同時に押し潰しながら、畳み掛けるように高速で腰を振りたくる。

 

「はあ、ぁぁぁぁぁぁああんっ♡♡ 乳首、弄るの、つよ、ぃぃっ、ぁ、ぉ、おほぉ……♡♡ ズボズボチンポでおまんこされて、また、いくぅ……♡♡」

 

 くりくりとしこりたった乳首を指先でいじりながら、目一杯腰を叩きつける。ネクロは身体を弓なりに反らして腰を浮かすと、総身を痙攣させる。おまんこがありえないくらい密着してきて、絶頂を伝えてくる。

 何度もエクスタシーを迎えながら、それでも貪欲に雄汁を搾り取ろうとしてくる魔窟。直刃は左右のおっぱいにしがみつきながら、もう我慢出来ないと限界まで腰を加速させた。

 

「あっ、ぁっ、あっ、ぃ、らめぇっ──♡♡ ちんぽっ、ちんぽぉっ♡ わたしの膣内(なか)でちんぽ暴れてぇ、壊れちゃううっ、おまんこ壊れちゃうからぁっ──♡♡」

 

「はぁっ、はぁっ、ネクロのおまんこ、キツくて……ん、気持ちよくて……やばいよ、ぅ……」

 

 ぱちゅ、ぱちゅ、といやらしい体液が破裂する。

 直刃は腰に力を入れて肉棒を反り返らせると、子宮口目掛けて最後の一突きを繰り出した。

 

「うぅ、で、でるぅ……!」

 

 

「──ぁぁぁぁぁっ、ぃぐううううううぅっっっっ♡♡♡」

 

 

 ぶびゅうぅっ、びゅっ、びゅぶるるるるるっ。

 

 二人の身体が硬直すると、激しく振動した。

 ネクロの体内で、火山が噴火したみたいに膣の中で白濁液が勢いよく発射される。死神の本能が一滴でも多く吸収しようと、淫魔のように子宮口を開かせると、ぱっくりと肉棒の先端を咥え込む。

 

「う、ぁ!? だ、だめっ、ぁあっ、ちんちん吸わないでぇっ……」

 

 びゅくんびゅくんとペニスが脈打つたびに、その全てをネクロの子宮がジュースでも飲み干すようにちんぽストローで吸引してくる。ごくんごくんと精液を吸い出すたびに肉棒が絶望的な快楽を味わい心地よさで天にも昇る気分になった。

 いっそ怖いくらいの快楽で、引き抜こうとするにもおまんこ全体と子宮ががっちり咥え込んで離さない。むしろ少しでも腰を引こうとすると更に根元までは引っ張り込まれる。

 絶頂したばかりで敏感なチンポに、もっと寄越せとネクロのエロまんこがしがみついてきた。

 

「だめぇ、また出るぅ……!」

 

「──ぁへぇっ、チンポまたくるぅ♡♡ ビクビクしておっきくなってるぅっ♡♡♡」

 

 どびゅぅ、ぴゅっ、びゅるるるっ。

 

「──ッッッッ♡♡♡」

 

 二人は再び絶頂を重ねた。

 ネクロはむちむちの美脚で蟹挟みで直刃を拘束すると、極限まで男根を体内に押し込ませる。少年の後頭部を愛おしそうに抱きしめながら、もっと全身を感じたいと爆乳の谷間に強く顔を押さえつけた。

 もはや半ば捕食される格好になりながら、直刃はびゅくんびゅくんと射精を続ける。気持ち良すぎて意識が遠のく。ペニスだけはまるで意志を持ったかのように勝手にびくんびくんとおまんこの中で跳ね回って、精子を撒き散らしていた。

 

「ねくろ、ねくろぉ……すきぃ、ねくろ大好きぃ……」

 

「はぁんっ、すぐは……私の可愛い坊や……♡ ちゅ──♡♡」

 

 二人は見つめ合って唇を重ねると、お互いを抱きしめ合った。

 ごぽりと、満腹を表すみたいに遠慮なく膣内出しされたおまんこから精液が溢れた。

 

 

 

 

 

 

「凄い、完全に乗り遅れた……のは良いとして……これ、満足して逆に昇天しちゃうとかない、よね……? 大丈夫、だよね……? ──あ、直刃くんの身体が──」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 不思議な目覚めだった。

 身体中に血が通っていく。

 長年動かしていなかった腕が、足が、突然動くようになったみたいに、血の巡りを感じ取れる。

 触覚と、嗅覚、それに聴覚が順を追って馴染んでくる。

 ついでに視覚が、直刃に視界を与える。

 

「──」

 

 起きた、と表現するよりも、目覚めた、と言うべきか。

 直刃はすっかり撃たれた傷もない新品の身体でゆっくりと起き上がる。

 なんとも奇妙な感覚だった。

 血が身体中を流れている。それを知覚出来るようになっている。加えて血液の他にもう一つ、不思議な何かが身体中を駆け巡っていた。そしてそれを確実に視認出来るようになってもいた。

 

「それが魔力よ」

 

「ネクロ……そうなんだ、これが」

 

 先程の空間とは打って変わってアザだらけのネクロが、しんどそうに立ち上がりながら直刃の疑問に答えてくれる。

 これが死神達が自由自在に扱っている魔力。なんだかよくわからないが、身体に力がみなぎってくる。

 

「……げほっ、ぁ、げほ……くそ、なんだよ……バカ女が……」

 

 そういえばあの男はどうなったんだろう。

 そう思って周囲を見回すと、コンテナを凹ませて直刃の父、怜が倒れ込んでいた。

 怜はふらふらと立ち上がりながら、直刃達に銃口を向けてくる。

 

「──!」

 

 瞬間、誰よりも早く直刃の身体が動いた。

 自分でも驚くくらいの反射速度だった。

 少し曲げた膝を伸ばすと、直刃は軽い跳躍で五メートル以上を飛び跳ねた。

 

「な、直刃お前──!?」

 

 怜が目玉を剥く。驚きのあまり何も反応出来ない彼を見下ろしながら、直刃はそのまま殴りかかった。

 

「ぐ、がぁぁぁっ……!」

 

 頭が吹っ飛ぶような衝撃と共に、怜の身体が浮き、そして背後のコンテナにめり込む。

 

 ぶつかるではなく、亀裂を生じさせて、めり込んだのだ。

 

 直刃はそんな父親の胸ぐらを掴むと、あろう事かその細腕で大の大人を持ち上げる。

 小さな体躯の直刃が、大人一人を片手で持ち上げていた。

 

「ぐ、ぁ、お、おま、え……ばけ、もの……」

 

 額から流血しながら、信じられないようなものを見る顔で直刃は睨みつけてくる。

 彼はそのまま緩やかな動作で拳銃を持ち上げると、迷わず引き金を引いた。

 

「痛っ……」

 

 どぱっ、と直刃の眼球が爆ぜた。弾丸は後頭部を突き抜け、地面に衝突する。

 

「けひゃ、ひゃははは──は……?」

 

 切れた唇で笑い声を上げる怜だったが、それもほんの数秒だった。

 緑色の光を発しながら風穴の空いた直刃の顔面が、何事もないように元通りになる。

 直刃はにっこりと笑う。

 

「じゃあ、そういう事だから……二度と僕に近づくな──やぁっ!」

 

「ッッッッ──!」

 

 ぶぉんと風を切って、怜が地面に叩きつけられる。軽くコンクリートが凹むほどの腕力で投げ飛ばされた彼はあっさりと意識を手放した。

 

「──本当に、これで終わりにしてよね、何もかも」

 

 直刃は苦しそうな顔で気絶した父親もどきを見下ろしながら、深く息を吐いた。

 

「──ナーイス直刃くん! 今度体術教えてあげる♡」

 

「うわっと……あ、あはは、ありがとナナさん」

 

 しばらくすると背後から抱きつかれる。背中に無遠慮に押しつけられる巨乳の感触に頬を緩めながら、抱きついてきたナナに向き直る。

 

「ナナさん──それからネクロ」

 

 ゆっくりとナナの後ろをついてきたネクロに目を向けると、直刃は微笑んだ。

 

「ありがとう、二人とも……それと、これからよろしくね」

 

「長い付き合いになるね、直刃くん。前も言ったけど、私のことはお姉ちゃんって呼んでほしいな♡」

 

「ま、気が向いたら坊やのところに行ってあげるわ……じゃあね」

 

 用事は済んだばかりに背を向けて立ち去るネクロ。そんなネクロをナナが「待ってよ置いてかないで!」と追いかける。

 何故だかあまりに仲間にした気がしないなと直刃は苦笑いしながら、その場を後にした。

 

「みんな、早く帰ってきてね──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──あれ」

 

 そして数分ともたず、身体が動かなくなって、その場に崩れ落ちる。

 何が何だか分からないが、とにかく身体に力が入らない。

 

「全く、世話のかかる──」

 

 咄嗟に肩を貸してくれたのは、依然として満身創痍のネクロだった。額に汗が滲んでいるのは自身の怪我からか、それとも慌てて駆けつけてくれたからか。

 

「まだ身体に精神が馴染んでないのよ、暫くは無理しない方がいいわ」

 

 自分だってどう考えても限界そうだけど……とすんでのところで余計なことを言わないようにして。

 直刃は自然と笑いながら、ポカポカした気持ちで「ありがとう」と言った。

 

「ねぇ、ネクロ」

 

「何?」

 

「またエッチしようね」

 

「……気が向いたらね」

 

 素直じゃないんだからと、直刃は笑った。

 

 

 こうして、直刃の戦いは幕を下ろした。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。