「さすがにまずいだろ……」
大都会、ボストンの表通りに腰を下ろして、高層ビルの間の空を見上げる。
メリッサさんと別れて、丸五日。結論から言えば、僕はどの白人女性ともSEXできていなかった。
性欲が溜まっているから問題という話ではなく、この旅ではSEXによる報酬が全ての原資だ。よって丸五日白人とSEXしていないというとは、丸五日無収入・無報酬であることを意味している。
メリッサさんから貰った食料は、二日前に尽きた。
ちびちび飲んでいたペットボトルの水も昨夜から空っぽだ。アメリカの水道水は日本と同じでそのまま飲めると聞いたことはあるが、お腹を下しそうで怖いというのも本音である。
要するに、僕はボストンから一歩も前に進めていないのである。
それどころか食料が尽きてこの場に留まることもままならない。都会は田舎と比べてドライな人が多く、かつ警察官の取り締まりも厳しいので、例のプラカードをぶら下げて路上待ちするという行為すらままならなかった。
「このまま干からびるんじゃないだろうな……」
さすがに死ぬところまではサラもやらせないだろうが、絶食三日目の今のところ彼女が助け舟を出す様子はない。見かねたメリッサさんが僕に支援物資を持ってきてくれたこともあるが、それはルール違反だと黒服経由で阻止された。あくまでサラは、僕にこの企画を完遂させたいようである。
サラが商売としてやっているのは知っている。
その利益の中から僕の家賃や、奥さんや子供たちの生活費が出ていることも知っている。
言いたくはないが僕は日本でかなりの一夫多妻制を敷いているから、生活費だけでかなりの額を要する。ハリウッド女優のキャサリンがある程度補助してくれているのも知っているが、一家の大黒柱として、男として、それなりに稼がないと、という気持ちを持っているのもまた事実だ。
しかし、このままだと本当に餓死する。
僕は日本人にしてはガタイがある分カロリーを消費するのだ。誰が僕に食料を恵んでほしい。ギブミーカロリー。
でもそんな想いも虚しく、僕の絶食状態は更に四日も続いた。
さすがに死ぬ。僕が虚な思考で、遺書を書くための紙とペンを道端で探し始めたその最中、
「相変わらず、無茶なことしてるのね」
幻聴、だろうか。
物凄く久しぶりに聞く、純粋な日本語が聞こえた気がした。
そのクールで凛とした音色は、僕の耳にも聞き馴染みがある。
「に、西園さん……?」
大学時代の同級生、西園楓さんがそこにいた。
凛としたショートヘアに、スマートな出立ち。大学のミスコンで四連覇を飾った疑いようのない美貌。そして大学時代よりと少しだけ大きくなった、形の良い胸。
「西園さんじゃなくて、楓よ。一応私、あなたの妻なんですけど」
そう。西園さんはひょんなことから僕とSEXする関係になり、籍こそ入れてないものの、れっきとした僕の奥さんの一人である。なので通っている大学院でも坂上楓を名乗っている。そしてそのお腹には、僕との子供が宿っているそうである。まだお腹は出てきていないが、彼女は僕との子を孕んだのである。
「か、楓、どうしてアメリカに」
「そんなの、あなたに会いたくなったからに決まってるでしょ。妊娠初期の妻をほっぽり出して一人でアメリカ旅行とか何考えてんのよ」
これはべつに旅行ではないが、楓の気持ちを考えれば似たようなものである。
初めての妊娠で不安な恋人に寄り添うこともせず、僕はこんな無茶な企画に駆り出されている。
「さっさと帰ってきて。これは坂上大介妻の会の総意。あなたとセックスできなくて、百人以上の女が苛立ちを募らせてるわよ。それを企てたサラへのヘイトもね」
坂上大介妻の会。それは日本で僕と実質婚姻関係にある女性たち50人の組織だ。
僕をできるだけ多くの白人女性とSEXさせたいサラと、これ以上パートナーが増えるのはたまらないという会の女性たちは、常日頃から反目し合っている。
とはいえ楓さん、あなた機動力高すぎやしないですか。ただでさえ安静が求められる身重なのに。しかもあなた、今大学の修士論文書くのに大変な身だったはずでは?
「というわけで、私たちはこの企画をさっさと終わらせることにしたわ。もちろん恩人であるサラには迷惑をかけない形でね」
恩人という皮肉の部分をことさら強調して、西園さんは不敵な笑みを作る。
私「たち」というフレーズも気になるが、その真相は僕が顔を上げるコンマ一秒の間に解決した。
“It's been a long time, Daisuke.”
目の前の路肩に停まっていたのは、アイスクリームの移動販売車、通称アイスクリームトラックだった。その運転席から顔を出しているのは、黒髪ソバージュのアメリカンボディ褐色お姉さん、アマンダさんだ。
黒色タンクトップで豊満すぎる二つのバストをことさら強調しながら、アマンダさんはアイス用のスクープを西部劇の二丁拳銃のようにクルクルと回している。
「というわけで、今からステキなストーリーが始まるわ。アマンダはボストンで商売しているアイス売り。当然ながら、大介と彼女は“初対面”よ」
「え? え?」
何やら「設定」のようなものを披露する西園さんに戸惑う僕。まるで即興寸劇でも演じろという雰囲気にたじろくが、やがて西園さんがパンと両手を叩いたことで、この寸劇は本当に始まるのだと理解する。
以下は西園さんが用意したスケッチブックの台本を、胸の小型カメラに写さないよう、目線で追った上でのやり取りである。
『ハイ、そこの青年。ここらじゃ見ない顔ね。ボストンは初めて?』
『は、はい』
『じゃあボストン市民なら誰でも一度は食べたことある、このアマンダアイスクリームの名前も知らないってこと?』
『そ、そうなりますね』
白々しいと思いながらも、演技を続ける。意外にもアマンダさんがノリノリなのにはびっくりしたが、劇など小学校の学芸会以来の僕はあからさまに緊張してしまう。
『そいつはアンタ、人生における一番の損失だよ。通常5ドルのところを特別に4ドル90セントに負けといてやるよ。バニラ、チョコミント、キャラメル、どれがいい?』
台本とはいえ10セントしか負けないのかよと心の中でツッコミつつ、僕はこの寸劇が最終的にどこに向かうか類推する。西園さんは僕の企画はさっさと終わらせると宣言した。企画を終わらせるには、僕がゴールであるメイン州にたどり着かなければならない。そしてゴールにたどり着くには、白人女性とSEXして報酬を貰う必要がある。
『ご、ごめんなさい。僕お金ないんです?』
『4ドル90セントが払えない? アンタ見かけによらず商売上手ね。4ドル85セントならどう?』
いやそこまで刻むのかよと思いつつ、西園さんのめくった台本を見る。所謂ト書には素寒貧であることを大袈裟にジェスチャーしながらとあるが、どうジェスチャーすればいいかわからない。
『ほ、本当に、1ドルも1セントもないんです。アイスなんてとても買えません』
『へえ? アタシのアイスには1セントの価値もないと?』
アマンダさんの冷たい視線に、演技と知りながらもゾッとする。心なしか、日本に彼女を置いてきたことへの恨みつらみが篭っている気がするが、多分気のせいだろう。気のせいだよね?
『と、とんでもございませんっ! ぜひ食べたいのですが、本当にお金がないんです。代わりに働くのでそれでお代にしてもらえませんか?』
どうして僕の側もアイスを欲しくなっているか気になるが、西園さんの脚本通りに話を進めていく。僕には多分、拒否するという選択肢は残されていないのだろう。
『働く? 見ての通り一人用の移動販売車だ。猫の手すらいらないね』
『で、では呼び込みはどうですか? このアイスが美味しいことをボストン中に宣伝します』
『アタシのアイスの味を知らないボストン市民なんてもぐりだよ。そんな必要はない』
『で、ではどうでしょう? あなたをSEXで気持ちよくするというのは』
作られた間なのだろうが、アマンダさんの無言に緊張する。あまりにも唐突で粗悪な台本だと思うが、要は形の上だけでもアマンダさんと僕が初めて出会った、ということを演出したいだけなのだから、寸劇そのもののクオリティはどうでもいいということなのだろう。
『へえ……アンタ舐めた口聞いてくれるわね? アンタみたいな猿みたいなアジア人が、私とSEX? ミキサーでアンタの◯玉すり潰して明日の新メニューとして出してやろうかしら』
なんか、演技とは思えない迫力と、凄み。もしかしてアマンダさん、僕がこの企画に参加したこと本気で怒ってる?
その後もアマンダさんの挑発めいたセリフが続き、気付けば僕らは、実は中身が空っぽな後方倉庫の中で、
『ああぁっ! なんなのこれ、私こんなpenis知らないわよっ!!』
お互い全裸の後背位で、アマンダさんを後ろから突き立てる展開になっていた。久々にアマンダさんの綺麗な秘部が、ガチガチに勃起した僕のペニスを咥えている。
もう丸九日SEXもオナニーもしてないから、僕のチンポはガン勃ちだった。というかアマンダさんの生pussy、気持ち良すぎる。
車内の冷凍庫の中で、肉と肉がぶつかり合う乾いた音が響く。小麦色の豊満すぎるバストがゆさゆさと揺れ、激しく揺れる尻肉と相まって、彼女のダイナマイトさを強調している。彼女はとくにそうだが、白人女性は総じて背が高く腰の位置が高いので、日本人女性とSEXしてる時と全然感覚が違う。もちろん外で待機してる西園さんとのSEXも、僕には当然気持ちいいけれど。
『あんぁっ! 日本人のくせに、なんでこんなにペニスがデカいのよっ! それに硬くて反り返ってて、太さも特級とかどんだけ卑怯なのっ!』
アマンダさんが、多少冷房が効いているはずの冷凍庫で汗だくになりながら、僕とのSEXに没頭している。あんた日本人のくせにどうしてこんなに凄いのよというセリフは日頃から言われているので、演技ではなく本心だと思うけど。
『あぁっ! 凄いっ!! 日本人のpenis、めちゃめちゃ気持ちいいっ!!』
僕に下半身の全てを預け、全てを差し出してくるアマンダさん。日本人より容量のある膣がきゅうきゅうチンポを締め付けてして、それだけでイキそうになる。しかし、
『アマンダ! あんた仕事サボって何してるの!?』
冷凍室のドアはバタンと開ける何者かの姿。そこに立っていたのは、アマンダさんと同じく爆乳爆尻の白人女性。
ブロンドのセミロングヘアをふわりと靡かせたのは、スタンレー農場の女農場主、アリシア・スタンレーさんだった。
『あぁっ! 悪いっ、オーナーっ、今日の仕事は上がらせて、こいつのSEXを続けさせてくれっ!』
『何言ってるのアマンダ! 大事なアイスクリーム倉庫をこんなにザーメン臭くして、自分が何をしたかわかってるの!?』
どうやらアリシアさんは、このアイスクリーム移動販売車のオーナーという設定らしい。アマンダさんの上司となると年齢的に確かに限られるが、まさかアリシアさんがこんな寸劇に参加するなんて。
『しかも……相手がアジア人なんて、あなたのプライドも地に落ちたものね』
心底軽蔑した様子で、アリシアさんが連結したままの僕らを見下ろす。演技だとはわかっているが、本当に見下されているようでバツが悪くなる。しかしアマンダさんの膣壁は相変わらず締め付けるような気持ちよさで、振った腰が止まってくれない。
『なんて太さなの……それにこの長さ、同じ人間とは思えないわ……まるで馬みたい』
少し農場主としての素が出ているが、そこは突っ込まない。彼女たちの台本としては、僕のSEXを見てオーナーであるアリシアさんも“したくなる”という筋書きなのだろう。だからこの先に待っているのは、もちろん、
『あっ!! なんなのこれっ! こんなペニスありえないわっ!』
なんだかんだでアリシアさんもSEXに巻き込まれ、僕にお尻を突き出す格好になる。
アマンダさんに負けず劣らずの張りのある巨尻。縦横無尽に揺れる張りのあるBoobs。
MILFという言葉は、まさに彼女のためにあると確信できる迫力だった。
『あっ! 凄いっ! 奥に当たって、何も逆らえなくなるわっ――』
長女であるキャロルを産んだ後、僕との子供も出産したアリシアさんだが、相変わらず締まりは経産婦とは思えない。それに襞がウネウネとチンポに絡みついてきて、こっちこそ頭がおかしくなりそうになる。
『ぁあっ! 凄いっ! 来てぇっ! あなたの日本人精液、私の白人pussyに全部ぶちまけてぇっ!!』
僕のスパートに合わせて、膣壁を激しく締め付けてくるアリシアさん。まさに妖艶な人妻。僕と実質再婚状態になってからも、彼女とSEXする背徳感が失われたことは一度もない。
『あぁっ! 来てるっ! アジア人の遺伝子っ、私の中に入って来てるっ――』
収斂する膣の中に、思い切り子種をぶちまける。睾丸の中を全て搾り出して、大人の白人女性に種付けする感覚は、何度経験しても凄まじい征服欲に満ちていた。
『ダイスケ、次は私だろ? 早くその日本人チンポで私のpussy貫いてくれ』
射精して柔らかくなったばかりのペニスを、アマンダさんがその自慢のバストで挟んで復活させる。それだけでなくアリシアさんもその豊満なバストを僕の顔に押し付けてきて、僕は二人の白人女性の爆乳に挟まれる格好になった。
そんな状況で、僕のオスの本能が滾らないわけがなく、
『あぁっ!! ダイスケっ! あなたってどうしてこんなに凄いのっ――エドガーのチンポがどうだったのか、もう全然思い出せないっ――』
『あぁんっ! 私もだっ! 他の男のチンポなんて何一つ思い出せないっ! お前のチンポが、世界で唯一のチンポだっ! あぁっ!』
アリシアさんが上、アマンダさんが下。向かい合わせで重なり合った二人の秘部に、生のペニスを交互に出し入れする。
二人の爆乳が押し合いへし合いする光景は、この世の何よりも眼福だった。
というか見る人によっては僕らが元から知り合いだってバレてる気がするけど、二人のおまんこへの交互挿入が気持ち良すぎて、そんなことはもうどうでもよくなってしまう。
『ああっ! またイクっ! 旦那以外のチンポでっ、今イッたばかりなのにっ――』
『私もイクぞダイスケっ! 今度は私の子宮をお前ので妊娠させてくれっ!』
「ああああっ! 二人とも、気持ち良すぎるっ!!!」
無我夢中で腰を打ち付け、白人女性二人のおまんこを堪能する。かろうじて“順番”という意識を覚えていた僕は、下にいるアマンダさんに挿入しているタイミングで、子宮口の奥に亀頭を押し付けた。
『あああああッ!! イクッ!!!』
子宮口にチンポを押し付けたまま、ドクドクと精液を射精する。一度では終わらずに何度も射精した僕の鈴口は、アマンダさんの大きな身体を何度も跳ねさせた。白人女性をイかせながらの中出しは、何度やっても最高だ。
『ダイスケ、早く私にもまた種付けしてちょうだい。キャロルもあなたので貫かれるのを首を長くして待ってるわ』
射精したばかりの僕に覆い被さるアリシアさん。騎乗位のような体位になり、下から見上げる爆乳がど迫力だ。二人も産んでるのにこんなに乳輪の色素が薄いなんて、やっぱり白人の女性は凄い。最近二人して日本に移住して、坂上大介妻の会に参加した母娘。というかキャロルの名前を出したらそれこそ僕らの関係がバレると思うのだが、そこは上手く編集してくれると信じている。
『んんっ――』
そして僕の上に跨り、再びペニスを秘部に埋めるアリシアさん。普段は清楚な人妻という感じなのに、最近はアリシアさんも結構SEXに積極的だ。どんな人でも性への欲求は底なしなのだと、最近になってようやく理解し始めた。
『あっ、あっ――』
そしてあのアリシアさんが、僕の上で躊躇いなく腰を振る。爆乳が揺れる様を目の前で観察できて、その上チンポも気持ちよくなるのだから、僕としてはこの上ない僥倖だ。アリシアさんとのSEXは、なんでこんなに気持ちいいのだろう。
『あっ、ダイスケっ、やっぱりあなたのチンポっ、凄いっ――』
そしてあのアリシアさんが、cock(チンポ)なんて言葉を使うのだ。これが本望じゃなくて何というのだ。
こんな白人女性たちに囲まれているからこそ僕は、複数の女性を奥さんにしようと決めたのだ。
この中から、誰かを選ぶなんてできない。
僕はきっと、前世の過去千代に渡って童貞で生を終えた男で、それを何の因果か、千代分の女性関係を一度に消化してるんだと思う。
でないと説明できない。この僕が、毎日誰かしらの白人女性と、生ハメSEXしてるだなんて。
『あっ! またイクっ! ダイスケ、あなたのおちんぽ汁出してっ!』
締め付けるアリシアさんのおまんこに、またしてもザーメンを叩きつける。この二人相手なら、僕はきっと無尽蔵だ。三日三晩にわたってだって、中出しし続けられるに違いない。
『あっ! あっ!』
そして今度は、アマンダさんが上にになる。
アマンダさんのキツめのpussyに咥えられて、僕はまたしても白人女性とSEXするのだ。
騎乗位で激しく腰を振られ、上下左右に揺れる生の爆乳を見せつけられる。白人女性の秘部は確実に僕のペニスを咥え込んできて、生のおまんこにしか再現できない感触で根元から先までを気持ちよくする。
『ああっ! またイクぞっ! ダイスケっ!』
そして続け様に、アマンダさんに中出し。
僕は精液を奥に叩きつけるたび、アマンダさんの大きな身体が小刻みに跳ねた。
この分だと本当に、三日三晩SEXし続けるかもしれない。
そうなると、外で待機している楓は怒るだろうか。
お腹の子にも障るし、できるだけ平静にしてくれると嬉しいんだけど。
「気持ちよさそうね、大介♪」
冷凍室のドアから顔を出した楓が、満面の笑みを向けてくる。やっぱり絶対怒ってる。今度はアリシアさんのpussyにチンポを出し入れしながらも、僕は背中に寒いものを感じた。
これは多分、色んなことを覚悟しないといけないんだろうな。
# エピローグ
「というわけで、今からあなたをお隣ニューハンプシャー州まで送るわ。それまで半日間、ずっと一緒にいられるわね」
アイスクリームの移動販売車であるトラックの助手席に座る西園さん。運転手は当然アマンダさん。三人乗りの前席の真ん中に僕が腰を下ろすことになった。
二列目より後方は全てアイスクリーム販売用の空間と倉庫なので、アリシアさんは別途日本に帰国したという話である。
ちなみに隣にいる西園さんが上機嫌なのは、先程後ろの倉庫で諸々のことをしたからだった。妊娠初期なのでセックスはできないが、それに準じたことと言えば伝わるだろうか。セックスに参加できず不機嫌だった彼女がそれなりに納得できることができた、という風に僕は自負している。まあ僕は黙って“色々”されていただけだけど。
アマンダさんの運転するトラックは、ボストンのあるマサチューセッツ州を抜けて、お隣ニューハンプシャー州に向かう道を走っている。企画を終わらせて僕を日本に連れ戻すことが西園さんおよび僕の妻の会の目的で、僕はその目的に沿って、半ば“ズル”と言っても過言でない方法でゴールを目指している。
「でも、よくサラが許可したね」
サラと言えば、できるだけ僕にお金を稼がせようとする守銭奴である。でもあの黒服たちがこの拉致行為を阻止しなかったということは、内々で合意があったということだ。その交渉は多分、隣にいる西園さんが行っている。
「撮れ高があれば十分だって言ってわ。サラの今のメイン収入は動画販売だから、企画に沿った形で大介が白人とセックスできればそれでいいって」
その結果、日本から精鋭としてアマンダさんとアリシアさんが送り込まれた。西園さんは日本人だから販売動画の中には含まれないとしても、少なくともアマンダさんとアリシアさんは、僕とのSEX動画を商品として販売されることに同意したということだ。
『そもそも、私ら全員ダイスケとのSEXネットで配信してるでしょ? それが今回の動画販売の布石なら、あの子の商才もたいしたものよね』
自分の痴態に関わる話なのに、アマンダさんはあっけらかんとしている。まあ彼女はポルノの仕事もしたことあると言ってたけど、基本的には日本にいる僕の奥さんたちは一般人だ。
「私の動画もネットで見つけたの。親も友人も自分さえも知らない状態でポルノ女優デビューしてたんだから呆れた話よね」
どうやらサラは、僕とSEXする女性の動画を日本人、外国人問わずネットに遠慮なく公開していたらしい。普通なら大問題だが、ダイスケとのSEXならまあいいわというのがあらかたの反応らしい。あのエナでさえも僕とのSEXを生配信させられてたから、ある意味彼女たちは全員、そういうことへの耐性があるらしい。それを上手く商売に結び付けたのがサラというわけだ。あるいは、商売をするために同意なく彼女たちの痴態をアップしたのかもしれないが(というか僕もまた痴態を全世界に発信したことになるのか……)。
「ここから先いくつか中継地点があって、そこでまた別の人たちが待機してるわ。州ひとつにつき動画ひとつっていうのはあの子から出された最低条件だったし、私たちの方も誰がダイスケを迎えに行くか揉めてたから、ちょうど良かったわね」
何がちょうどいいのかわからないが、ここから先もまだ何人か僕の知る白人女性たちが待っているようだ。
その先で僕とSEXするということは、すなわち自分自身がポルノデビューするということだが、彼女たちはそれを受け入れているらしい。そこまでして僕とSEXしたいと思ってくれていることは、もちろん男冥利に尽きるけど。
とにかく、これで今回の企画は無事終わりを迎えそうだ。
この先で待つ女性“たち”にどんなSEXを要求されるかわからないから、色々怖い部分はあるけれど、ひとまずホッとしたというのが本音だった。
「あなた勘違いしてるようだけど、大変なのは帰国後よ。一日二十人単位で半年先までセックスの予約入ってるから、今のうちに優雅の旅の時間を満喫しておいた方がいいかもね」
「え?」
一日二十人という非現実的な単位にギョッとする。たしかに三十人ぐらいと一度にSEXしたこともあるけれど、それを丸半年、休みなく?
『ちなみにそのSEXの後に毎晩妻との時間も確保されてるから、最低五発分は残しておかないとダメよ。みんなあんたとFUCKできなくて相当溜まってるみたいだから』
さらっとつぶやかれる驚愕してしまう。みんな僕のチンポをなんだと思ってるんだ。
「人類最高の生殖器官」
“God's sacred dick.(神の作りし聖なるチンポ)”
「さ、さいですか……」
評価が高いのはいいことだけど、ここまで望まれすぎるのも考えものだ。
まあこれも童貞時代に比べれば神のシチュエーションなのだから甘んじて受け入れる。僕はこれからも、たくさんの白人女性と、それなりの数の日本人女性とセックスし続けることになるだろう。
まったくもって、幸せなことだと思う。
まあそれは、僕のチンポが保てばの話だけど。
それこそまさに、神のみぞ知る話である――。
Ci-enにて『ヨーロッパ編(2周目)』を開始しました。
https://ci-en.dlsite.com/creator/8472
『おかえり編』
大介二度目の帰国。ヒロインたちの取り合い。
『企画編』
参謀サラによる企画モノSEX。人妻ビデオレター、母娘丼特集etc。
『subtitle』
日本在住の白人女性との新たな出会い。
『白人SEX御殿編』
大介が最初の旅から帰国した頃の日本の出来事。世界各国のヒロインたちが続々と来日します。
『番外編 童貞武士の章』
スピンオフ。大介の動画の影響で日本を訪れる白人美女が急増。そのおかげで童貞卒できた非モテ大学生くんの話。
などもあります。