「じゃあ、うちのキャロルなんてどう?」
日本から来た失恋をしたという青年に、私は娘のキャロルを勧めていた。
あの子は人見知りで、人よりも動物と関わることが好きな子だから、この人畜無害そうな日本人の青年なら、案外上手く行くのではないかと思ったのだ。
“S...she is so cute.”
しかし彼はあまり乗り気ではないようだった。
キャロルがどうこうよりも、自分自身に自信がない。そんな心情が伝わって来た。ある意味でキャロルに似ているのかもしれない。
「あなただって逞しいじゃない」
農場での仕事に手を抜かない頑張り屋の彼を、私は十分に評価していた。
世の中の少女たちは、やれ顔立ちがどうだの収入がどうだの気にしているようだけど、文無しの貧乏旅行をする素朴なアジア人でも、人として誠実なら十分に魅力的だと私は思う。
夫のエドガーもそういう人だった。
男として力強い方ではなく、結婚前の収入だって決して多い方ではなかったけれど、私は彼の優しさに惹かれたのだ。
先祖から代々続く農場という仕事も、彼は嫌な顔ひとつせずに受け入れてくれた。
普通、家畜の匂いや農場での力仕事は忌避されがちだけど、彼は私と一緒になるために、スタンレー農場を継ぐことを受け入れてくれたのだ。
エドガーが病気で亡くなって早三年。
最初は農場を畳むことも考えたけれど、年老いた父の意向を汲み、スタンレー農場は存続することになった。
もとより趣味の延長で続けてきたような農場だ。開墾当初はかなり大掛かりな農場だったみたいだけど、今では数頭の馬と十数頭の乳牛がいる程度である。
それでも母一人娘一人での仕事は大変で、繁忙期にはこうして街から若者を連れてきて雇っているのである。
それでも問題はあった。
女二人しかいない空間に血気盛んな若い男を連れ込むと、当然そういったリスクが出てくる。
私はともかく、キャロルはただでさえ男の子が苦手なのだ。過酷な農作業以前に、キャロルが良しとする人間以外雇えない。
その結果、毎年引退した老農夫や親戚を雇うことになるのだが、今年はその人材がいなかった。
さすがに農場を続けるのも限界だろうか。
そう思った矢先に、先程のダイスケを見つけたのだ。
日本人の大学生。
彼は英語をほとんど話せないが、純朴で、人畜無害そうな感じを見てピンときた。
彼なら多分、キャロルに妙な真似はしないだろう。
誠実そうだし、肉食獣とは程遠い。
仮に裸のキャロルと鉢合わせても何一つしない。
そう思っていたのだけれど――。
「あら」
振り返ると、ダイスケがズボンの中で、股間を膨らませていた。
あまりに突然の出来事で、私も思わず固まってしまう。
一体何に興奮したの?
そう思ったが、心当たりは一つしかない。
その直前、牡馬のジャックが牝馬のメアリーに種付けを始めてしまったのだ。
突然の出来事に私も驚いたが、ダイスケはそれ以上に驚いてしまったらしく、馬の交尾を見て興奮してしまったのだ。
確かに馬のそれは激しいけれど、まさか動物のセックスを見て興奮するなんて。
“S...sorry. Gomennasai...”
ダイスケが申し訳なさそうに謝罪する。
不可抗力なのはわかっている。
でも若い男の子にpenisを硬くされて、かつ謝られるというのは、私も判断に困るシチュエーションだった。
こういうとき、どうするのが正解なのだろう。
年頃の息子がいればそれなりにわかるのかもしれないけど、うちは娘のキャロルだけだし、どうすれば彼が傷つかずに済むか、わからない。
気にしないで。
というべきなのだろうか。
でも目の前で発情してる男の子に対し、興味がないと言っているようで抵抗がある。
もちろん興味なんてないけれど、あまりぞんざいに扱うとダイスケにショックを与えそうで怖かったのだ。
ダイスケも多分、キャロルと同じ草食動物。
身体は大きくても、きっとデリケートでシャイな心を抱えているはずなのだ。
「き、気にしないで。生理現象だから仕方ないわ」
結局、私は彼に似たようなことを言っていた。
実際気まずくて仕方がない。
まさか日本人の青年が、私の目の前でpenisを勃起させてるなんて。
「どうすれば収まるの? 私が扱けばいいのかしら」
予想外のシチュエーションに、多少混乱していた、というのはあるかもしれない。
何せエドガーとはそんなに頻繁にしていたわけじゃないし、男性のそれが放っておけば収まるのか、射精しないと収まらないのか、経験の少ない私にはわからないのだ。
そしてズボンの中の膨らみは、明らかにエドガーのそれより大きかった。
人種によって違いはあるのかもしれないけど、仮に日本人のpenisが白人より大きかったとしても、あまりに迫力が違い過ぎるのだ。
こんなに大きいなら、ズボンの中で収めておくのはさぞかし苦しいだろう。
思春期の私がそうだった。
日々大きく成長するバストに下着のサイズが合わず、苦しい思いは多々してきた。
彼がもし同じ状況なら、大人である私が何とかしなくては。
「力を抜いて……」
緊張しながらも、私はダイスケの股間をさすり始めた。
むしろ力が入っているのは私の方だった。
久しぶりのpenisだし、エドガー以外のそれを見るのは初めてだったから、強い恐怖心のようなものが身体を支配していたのを覚えている。
「なに、これ……」
そしてズボンから彼のpenisを取り出した私は、思わず目を見開いていた。
パンツの隙間から飛び出してきたダイスケのpenis。
それはエドガーのpenisの優に三倍はあろうかという巨根だった。
日本人が凄いのか。
それともダイスケ個人の資質なのか。
天高くそそり立ったそれは丸太のように太く、長さも尋常じゃなかった。
張り出した出っ張りはハンガーが引っかかりそうなほど大きく、かつて見たエドガーのpenisとは比べものにならないくらい逞しかった。
それこそ、人よりも馬に近い。
ジャックのそれは馬なだけあって途轍もなく大きいけれど、ダイスケのpenisはジャックのそれを連想させた。
そして何より、ズボンの上から感じた彼の硬さ。
ダイスケのそれは、まるでコンクリートでも触っているかのような硬さだった。
こんなものが中に挿入ったら、女はどうなってしまうんだろう。
“A...Alicia!”
躊躇いつつも、私はダイスケの先っぽを舐め始めた。
早く射精させてあげないと。こんなもので犯されたら自分がどうなるかわからない。
「き、気持ちいい?」
ダイスケのそれは、途轍もなく男臭かった。
汗臭さや精液の匂いとはまた違う。
彼独特の、鼻腔を抜けていく男らしい匂いだ。
するとダイスケが異国の言葉で何かを言った。
言葉の意味はわからなかったが、その仕草でblow jobとhand jobを要求していることは理解できた。
「わ、わかったわ」
こんな逞しいものを、まさか口で咥えることになるなんて。
そんな私の躊躇いはよそに、ダイスケがズボンとパンツを脱ぎ捨てて半裸になる。
改めて私の前に晒されたpenisは、思わず目を奪われてしまうほど迫力があって、男らしさに満ちていた。
同じ人間が持つ器官であることを疑いたくなるほど、逞しくそそり立っている。
信じられないくらい大きなpenisだ。
こんなものが、果たして本当に口の中に入るのだろうか。
(まさか、エドガー以外のpenisを咥えることになるなんて……)
躊躇いながらも、私はダイスケのpenisを咥え込んだ。
ダイスケのそれは私の口の中を限界まで押し拡げてきて、とんでもなく硬い肉の棒で凌辱する。
エドガーのときは、こんな風に顎を目一杯開いたことはない。
純朴な見た目に騙された。
まさか彼が、こんなに凄いものを持っているなんて。
(なんて大きなpenisなの)
見よう見まねでblow jobしてみるが、あまりに大きすぎて上手く出来ているかどうかわからない。
舌を這わせても太すぎて感覚がわからないし、相手がどう感じるかではなく、自分の口の中が逞しい男に蹂躙されているという感覚しか残らない。
このまま喉奥まで貫かれるんじゃないかと思えるほど逞しい男根だ。
男根というより、むしろ肉の凶器である。これで人を撲殺できると思えるほど、ダイスケのpenisは逞しい。
(このままだと、私ホントに……)
逞しい雄の匂いが鼻腔を抜け、私の思考を朦朧とさせる。
先端から漏れる逞しい精液の匂いが、ずっと忘れていた感覚を思い出させる。
私はかつて、夫であるエドガーとSEXをしていた。エドガーとのSEXは本当に幸せで、自分が彼の妻になれたことを心の底から神に感謝していた。
でもそんなエドガーより遥かに逞しいpenisが、私のことを蹂躙している。
本当はいけないはずなのに、私は徐々に、ダイスケの逞しいpenisに惹かれてしまっていた。
なんて逞しいpenisなの?
こんなもので突かれたら、私はどうなってしまうの?
そんな自問自答を重ねながら、気付けば私は、自らの手でダイスケの肉棒を扱いていた。
(やっぱり、硬い……)
ダイスケのpenisは信じられないほど硬かった。それに太くて男らしい。私の手では握れ切れない大きさだ。
そんな硬いpenisをなんとか扱き上げていると、段々と感覚を掴めてくる。
エドガーのものと全然違うが、これpenisなのだ。
女に扱かれれば気持ちよくなるし、こうやって口で咥えてあげると、男の人は恍惚な表情を浮かべてくれる。
(ああ、ダイスケ……なんて凄いpenisなの。こんなの咥えさせられたら、ずっと忘れていた感覚を思い出してしまう)
“Ah...Alicia...”
気持ち良さそうな声を上げるダイスケに、私の気分も段々と高揚してくる。
ご奉仕、という言葉がぴったりなくらい、私はダイスケに従属していた。
(なに、これ――)
するとダイスケは、自分からも腰を動かして激しいblow jobを求めてきた。
逞しすぎるpenisが私の中を出たり入ったりして、私の口の感触を堪能している。
むせ返りそうになりながらも、私はダイスケの心理を類推した。
彼は今、私の口を犯しながら、私自身を犯すことを想像している。
私の口の中を堪能しつつ、pussyに挿入することを想像しているのだ。
そのための予行演習。
私は今、ダイスケに犯されているのだ。
ダイスケが知らない言葉で何かを言ってくる。もしかして射精が近いのかもしれない。エドガーのときより遥かに長いご奉仕が、ようやく終わろうとしている。
“AHH!! ALICIA!!”
私の名前を叫んだ直後、ダイスケは私の口からpenisを引き抜いた。
またあの逞しいpenisが私の目の前に現れ、私の視線は釘付けになる。
その瞬間、逞しいpenisの先端から、物凄い勢いで精液が飛び出してきた。
(すごい――)
勢いもさることながら、ダイスケの射精は物凄い量だった。
巨大なピストルから打ち出された白濁のシャワーが、私の全身を穢していく。
(エドガーの射精は、こんなに長くなかった……)
そんなことを考えているうちに、私はあっという間に精液まみれにしれてしまった。
髪も顔もバストも服も、すべてが粘度の高い液体で包まれる。
(すごい臭い……)
ダイスケの精液の臭いは、強烈だった。
刺激臭とまではいかないが、一度嗅いだら全ての思考を奪われるくらい、強烈な印象を持っている。
そもそも、エドガーにこんなことをされたことは一度もない。
女に精液を浴びせるなんて、そんな荒々しい行為、優しいエドガーはしなかった。
(まだ出るの……?)
射精の量や長さはpenisの大きさに比例するのか、何回にも分けて放たれた精子が、私の口や鼻までを穢していく。
顔に精液をかけられることが、どうしてこんなにも心地いいのだろう。
言ってみればマーキング。
これは自分の物だと主張される行為のはずなのに、私は何故かそれが心地よかった。
より逞しい雄に所有権を主張されることが、女として一番の幸せであるかのように。
“S...Sorry!!”
しかしダイスケは、急に平謝りを始めてしまった。
自分が精液まみれにした女が未亡人ではあるが人妻であることを思い出し、急に我に返ったかのようだった。
私の口を犯しているときはあんなに男らしかったのに、いつもの朴訥で誠実な彼に戻ってしまった。
「大丈夫よ。気にしないで」
こんなに謝られてしまうと、怒るとか訴えるとか、そういう気持ちも薄れてしまう。
そう思わせる愛くるしさが彼にはあった。気性が穏やかな馬と接しているような、そんな安心感を与えてくれる。
もっとも、あのまま犯されていたら、私は多分――。
「自信を持って。あなたは愛らしいわ」
彼にというより、私は自分自身に言い聞かせていた。
ダイスケは愛らしい日本人だ。
仕事に誠実で、頑張り屋で、男の子が苦手なキャロルとも仲良くできる優しい男の子なのだ。
私は自分にそんな嘘をついて、胸の奥に生まれていたとある感情を誤魔化していた。