『始めるわよ』
次の日の朝、ステーションワゴンの運転席でうとうとしていると、助手席に乗り込むアレックスさんの声で起こされた。
一応仮免許(とは言ってもかなりグレーな方法で取得した)を持っている僕は、21歳以上で運転免許を持っている人が助手席に乗っていれば、公道を運転してもいいということになっている。
日本に比べればかなり緩いルールだが、アメリカの人間は大抵仮免許取得後、日本のように自動車学校には通わず、親の同乗で免許取得に必要な運転時間をこなすらしい。
しかしそのためには親が自動車を所有している必要があり、指導に十分な余暇を有している必要もあることから、アレックスさんの努めるEric Driving schoolのような運転教習所が各地に点在しているということだ。
僕はそのEric Driving schoolでアレックスさんの運転教習を受けている。仮免の身で一人では運転できないので、半ば強引にDriving schoolの前にステーションワゴンを止めさせて貰って、車中泊をしている状態だ(とはいっても日本に比べて格段に道路も土地も広いアメリカでは、都市部でもない限り駐車場所に困るということはなさそうだが)。
「え、えっと……」
アレックスさんと僕の関係は、言わば講師と教え子。
教え子が師匠から物を教わるのは当然だが、昨日あんなことがあったばかりなのに、当たり前のように助手席に乗り込んできたアレックスさんには違和感を覚えずにはいられない。
だって僕は昨日、講師であるアレックスさんの顔に向けて、思い切り射精してしまったんだから。
『昨日のことだったら気にしてないわ。それよりも早く運転免許を取得して、アタシの前からいなくなって貰わないと困るのよ』
クールな見た目と相反せず、サバサバと昨日の無礼を受け流すアレックスさん。
そんなことよりさっさと僕に出て行って貰いたい。そういう心境がありありと見て取れた。アレックスさんにとってエマさんの言うことは絶対のようで、詳しくはわからないが、彼女に弱みか何かを握られているようだった。
『アメリカは日本と違って右側通行よ。間違って反対車線走ったら今度こそ殺すから』
当たり前のようにkillという言葉を使うアレックスさんだが、それは彼女のパーソナリティのようなもので、本気で殺意を抱いている感じではない。要するに単なる口癖のようだ。
『わ、わかりました……』
とはいえ昨日の今日で運転の恐ろしさが身に染みた僕に、そんな彼女の立ち居振る舞いや豊満なスタイルをしげしげと観察する余裕はない。間違っても股間にテントを張るなんて事態はあるわけない。
『意外と無難にできるじゃない』
しばらく自由にDriving schoolの周りをぐるぐると回っていて実感したのは、都市部と違って車通りが少なく道も広いので、運転はそんなに苦ではないことだ。
他の日本人であれば、左ハンドル、右側通行というだけでかなり抵抗があると思うが、そもそも日本で車を一切運転したことのない僕にとって、それらの障害は何ら障害たり得なかった。右折時は車が来ていなければ赤信号でも右折できるというルールには驚いたが、道路を走るという基本ルールは同じなので、街中がぐるぐると回るぐらいは三、四時間の実技訓練で難なくこなせるようになった。
『そろそろ昼にするわよ。ドライブスルー実習』
自分のお昼ご飯という私事を見事に混同した実習だが、それが彼女本来のスタイルなのだろうと思った。最初はどうなることかと思ったが、一応無事講師と教え子という関係になれたようでホッとした。
『アンタ、本当に無一文なの? 1セントも無し?』
確認するかのように、アレックスさんが尋ねてくる。もし本当に無一文なら昼飯ぐらい食べさせてあげるわよという意味の質問なのはわかっているが、僕は残念ながらそれを固辞しなくてはならない。
『は? アンタ本気なの?』
昨日から何も食べていないを知っているからなのか、馬鹿じゃないの?という顔をするアレックスさん。彼女の善意は嬉しいし、言いたいこともわかるが、僕には僕でルールというものがある。
『何これ、プラカード?』
訝しげな彼女に、例のプラカードを見せる。
そして補足として、僕がこの度で「SEXの対価以外で施しを受けられない」というルールを背負っていることを説明する。
『クレイジーね』
言われるのがわかっている言葉だった。
アンタだと一回もSEXなんてできてないんでしょ?という蔑みを含んだ言葉には、しかし僕は少なからず反論を持つことができた。
『この車と三日分の食糧が、エマさんからの報酬でした』
『は?』
ドライブスルーで買った巨大ハンバーガーを齧りながら、「アンタ何言ってんの?」という顔をするアレックスさん。
しかし事実なのだから仕方がない。他の女性たちからは計9万ドル近く貰っていると告げると、アレックスさんの表情がみるみる不機嫌になった。
『アタシ、嘘つかれるのが大嫌いなの。アンタ、自分のSEXにそこまで価値があると言いたいの?』
今日僕のチンポを握り潰したのと同じようにポテトをまとめて握り潰すアレックスさん。
昨日の激痛と、その後の快楽が下半身に蘇る。ダメだとわかっていても、下半身が何故か高揚してしまう自分がいるのも事実だった。
『わ、わかりません……僕はただ幸運に任せてSEXできてるだけなので。これまでの女性たちを本当に満足させられているかどうか……』
とはいえ、僕は自分のSEXに自信などない。本能に任せて腰を振っているだけなのだ。テクニックも何もありはしない。
『そうよね。アンタみたいな冴えないアジア人がエマを満足させられるはずがないもの』
クールなトーンで当たり前のことを言うアレックスさん。一時はどうなることかと思ったが、単なる日本人なりのジョークだと受け取ってくれたようで、午後の実技も無事開催された。教習の途中で何度も僕のお腹が鳴っていたことに関しては、さすがのアレックスさんも苦笑いしていたが。
『今日の教習はここまでよ。また明日ここに来るわ』
Driving schoolの前ではなく、少し離れた公園の駐車場に車を止めさせられて、今日の教習は終了となった。辺りはもうすっかり暗くなっており、夜間の教習も含めてできるだけ早くカリキュラムを終わらせてしまいたいという彼女の本音が透けて見えていた。
『ていうか、本当に飲まず食わずで大丈夫なの? アンタがここで餓死しても、流石にアタシは責任取らないわよ』
相変わらずドライな態度で、それでも幾分かの心配を向けてくれるアレックスさん。
そんな親切心とは裏腹に、僕は一刻も早くアレックスさんに帰って欲しかった。
なぜなら僕の股間のモノが、完全に暴走寸前だったからだ。
考えてもみれば、僕はアレックスさんと一日中一緒にいた。しかも車内という密室空間でだ。言わずもがな彼女はボンキュッボンのアメリカンスタイルであり、昨日“あんなこと”があったばかりだ。
僕が教習中によからぬ妄想に囚われていたのは言うまでもなく、そのせいで交通ルールを無視しそうになったことは一度や二度ではない。
有り体に言えば、さっさとアレックスさんに帰宅してもらって、車の中でオナニーをしたかったのだ。昨日生殺し的に一回だけ射精させられたのもあり、僕の股間にはかなりのものが溜まってしまっていた。
『だ、大丈夫です。一週間食べなくても平気ですから』
土台無理な言い訳をして、アレックスさんを追い返そうとする。教習が終わった時点で僕の抑圧は解放されて、包み隠さずに言えばハンドルの下で僕は既に勃起状態にあったのだ。
『てか何この臭い。昨日出したザーメン片付けてないんじゃないでしょうね?』
何故か中々引き下がらないアレックスさんが、あろうことかハンドルの下を覗いてくる。
そこで、当たり前のように見られてしまう。
ズボンの下でがっつりとテントを張った、僕の恥ずかしい股間を。
そして、溜息を吐かれる。
それはふと出た溜息という感じでなく、僕への呆れを大袈裟に表現したような、大きな大きな嘆息だった。
『明日からは、講習前に抜いてくるのね』
それはさながら、性欲多感な中学生を諌める大学生のお姉さん。
見なかったことにしてやるから今度からは自分でどうにかして。
そんなサバサバした態度に、そのまま車のドアを閉められるかと思いきや、
“Put out your dick.”
「え? え?」
言われるがまま、混乱した思考でズボンのジッパーを下ろす。社会の窓から飛び出してきたそれは、娑婆に出たばかりの受刑者のように、ギンギンに反り返っておさまりどころを求めていた。
『アンタ、アタシとどうしたいの。言ってみな』
『え? え?』
強い口調で、僕の望みを聞いてくるアレックスさん。
ここでもし、素直な気持ちを答えたら、彼女は激昂するだろうか。
しかしこの状況で今さらおさまりがつくはずがなく、これはもう正直に、己の願望を素直に口にするしかない。
『きょ、教官とSEXしたいです』
Sir.
教官。
僕はアレックスさんをそう呼ぶよう躾けられていた。
教習中、想像はつくかと思うが僕はアレックスさんに絶対服従だった。
口答えの余地などあるはずなく、ウィンカーを忘れただけで軽く蹴りが飛んできたほどだ。
そんな怖い女性に対して、あろうことかSEX懇願。
さすがに殺されると思ったが、言ったことはもう取り返せない。僕はこのままチンポを勃起させたままという恥ずかしい状態で、この世の幕を閉じるのかもしれない。
『代わりなさい』
「え?」
しかし続くアレックスさんの続く言葉は、死ねでも、寝言は寝て言えでもなく、運転を代われというものだった。
僕は勃起したチンポを出したままという間抜けな格好のまま、慌てて助手席に乗り移る。僕を助手席に押しやるような形で運転席に乗り込んだアレックスさんは、慣れた手つきでエマさんのステーションワゴンを走らせながら、
「な、なんで……」
器用に右手を伸ばして、僕の勃起ペニスをシゴき始めた。
危険運転、と言えばいいのだろうか。まるでマニュアル車のシフトレバーを握るような感覚で、僕のペニスを握るアレックスさん。
僕はわけがわからないという感覚と、アレックスさんの相変わらず手慣れた手コキの動きに、混乱してはいるものの、その股間にはしっかりと興奮と刺激を感じていた。
『出すなら好きなだけ出しなさい。どうせアタシの車じゃないからどうでもいいわ』
と言いつつも、明日からも教習で彼女はこの助手席側に座るわけで、そんな車のダッシュボードを精液まみれにしていいのかどうか不安になる。
しかしそんな不安とは裏腹に、アレックスさんは器用に僕のチンポをシゴき続け、
「あっ! 出るっ!!」
あっという間に、僕を射精させてしまう。
我慢に我慢を重ねた精液が、ダッシュボードどころかフロントガラスにまでぶちまけられる。
それを見て思わずワイパーを動かしたアレックスさんだったが、当然ながらザーメンが付着しているのは内側なので綺麗になるわけない。
『なんでまだ硬いのよ』
アレックスさんがあからさまな悪態をつく。
ながら運転。しかもその“ながら”が手コキしながらという特殊な状況に、僕のペニスはなかなかおさまらない。むしろアレックスさんのにぎにぎという手つきも相まって、先程よりも元気になっている嫌いさえある。
『出すんならフロントガラスは避けなさいよ。本当に事故るわよ』
危険運転であることは認知しながら、それでも手コキはやめないアレックスさん。的確な手の動きと締め付けで、さらに僕を射精へと追い詰めようとする。
『で、でも、他にどこに出せば……』
困り果てる僕を他所に、無情にも射精の気配は訪れる。アレックスさんの手つきが気持ち良すぎるからだ。
そもそもどこに出すかはペニスを握っている彼女のさじ加減で、それに本人も気付いたのか、仕方がないわねと一度悪態をついた後、
『ああっ、また出るっ!!』
二度目の射精を、あろうことか自分自身、つまり運転席側のアレックスさん自身に向けてしまった。
僕はただチンポを握られたままなす術なく、竿の向きを変えられて運転中のアレックスさんに精子をぶっかける。フロントガラスへの射精が視界不良になって危険だという判断だが、こっちの方が明らかに運転に支障があるような気がしてならない。
『相変わらずバカみたいに臭いスペルマね。昨夜シャワー浴びても全然落ちなかったわよ』
どう責任取るのよという口調だが、だったらチンポの向きを逆側に向ければいいじゃないかと思うが、そういう口答えができる雰囲気はまるでない。
『これでまだ出るようなら大したもんだけど』
もはやスペルマまみれの手のひらで、潤滑した僕のペニスをさらにシゴく、というかマッサージするアレックスさん。まるでまだ僕に勃たせて欲しいというような手つきだが、そんなことをされて、僕が復活しないわけがなく、
『なっ、どんなバケモノチンポしてんのよ』
なおも硬さと反り返りを取り戻す僕のペニスに、monster dickという大袈裟な呼称をするアレックスさん。だってこんな美人にチンポロックオンされて、運転中も絶えずシゴかれたら、勃たないわけがないじゃないか。
『もう手が疲れて運転に支障が出るわ。アンタ自分でシゴきなさい』
「え!?」
まさかのオナニー命令に絶句する僕。
しかし教官の言うことは絶対で、僕に逆らう権利はない。
(な、なんなんだこの状況……)
美女の運転する隣で、ゆっくりと自分の竿をシゴき始める。
なんとも度し難いシチュエーションだが、自分でシゴくだけではイマイチ盛り上がらない。
『射精しないの?』
『こ、これだけではなんとも……』
その事情を、教官に向かって説明する。
さっきまで美女の手コキで射精していたのに、いきなり自分の手に切り替えて絶頂になど至れるわけがない。すると、
『この状況であと三回射精できたら、アンタのこと認めてあげる。できなければ自動車教習もこれで終わりよ』
急に冷たい態度を取り始めるアレックスさん。
いったい何が目的なのかまったくわからないが、アンタを認めてあげるという男として奮起しなければならない一言に、僕は是が非でも気合を入れて自らのモノをシゴき始める。
「ア、アレックスさんっ……」
目の前に美女を置いてのオナニーなど、やり方は一つしかない。彼女の迫力あるお尻やバストを見ながら、それらを好きに揉みしだく自分の姿を妄想することだ。僕は運転する彼女の横顔を見つめながら、恥を忍んで自らの竿を思い切りシゴき始めた。
ちらりと、アレックスさんが横目で僕を眇める。きっと馬鹿にされたり、見下されたりしているんだろうなと思うが、この期に及んでシゴかないという選択肢はありはしない。
目の前の小麦色肌の爆乳と、引き締まったたわわな尻肉。その二つをどうにかできることを夢見て、僕は白人美女教官の横でチンポをシゴきまくった。
「ア、アレックスっ、もうイキそうだ……!」
日本語が通じないのをいいことに、思い切り彼女を呼び捨てにする。彼女はそんな言葉の意味を知ってか知らずか、さらに言葉のムチで僕のことを焚きつける。
『ああいいぞ! そのまま全部アタシにぶっかけろジャップ!』
「ああっ!! 出るっ!!」
彼女の叫び声をそのままの意味で受け取って、三度目の射精をあろうことかアレックスさんの全身にぶっかける。当たり前のように彼女の上半身はザーメンまみれになったが、彼女はそれに対して怒ることはまったくない。
『あと二回よ』
挑発するように、手を伸ばして僕の竿をシゴき始めるアレックスさん。彼女の手も、僕のチンポもすでにザーメンまみれだが、彼女は構うことなくそれを潤滑油にして僕の竿を絶妙な力加減で揉みシゴき始めた。
『アレックスさんっ……それ、気持ちよすぎるっ……』
『こんな竿してて何殊勝なこと言ってんのよ。あと二回出せるの? 出せないの?』
『だ、出せますっ、このまま教官の手で気持ちよくして下さいっ……』
『ほんと、生意気なガキね』
てっきりアタシに指図するんじゃないわよと怒られるかと思ったが、彼女は運転しつつも僕の竿をガッチリと握ってシゴいてくる。そんな彼女の横顔やスタイルがあまりにも魅力的で、僕は四回目だというのにあと何十回でも射精できるような感じがした。
『……出るのね』
もう僕のチンポの動きなどお見通しなのか、ちょっとした僕の動きで射精の気配を感じ取るアレックスさん。
きっと百戦錬磨の女性なのだろう。僕ごときが本気で挑んでも、軽くその豊満な肉体で屠られるだけなのは簡単にわかった。
『すご……どんだけ玉に溜め込んでんのよ』
なおも衰えない僕の射精に目を丸くするアレックスさん。そのまま路肩にステーションワゴンを止めた彼女は、どうしてだかシートベルトを外して僕の下半身に顔をうずめ、
「あ、ああっ……」
僕のチンポを、その妖艶な口で咥えてしまった。
突如として始まった、アレックス教官のフェラ。
そのあまりに卓越した舌使いと手コキに、僕のチンポはあっという間に六度目の限界を迎え、
『んんっ――』
顔射は大嫌いだと言っていた教官の喉奥に、あろうことか我慢せずにザーメンを射出してしまう。
とんでもなく気持ちいい、口内射精。続く搾乳手コキとバキュームフェラに、僕は思わず「参りました」と頭を下げそうになってしまう。
『約束は約束よ。早く中に入りなさい』
ザーメンまみれの上半身もそのままに、彼女はステーションワゴンを降りてしまう。すると目の前には、アメリカにしてはそこまで大きくはない一軒家が建っていた。おそらくはアレックスさんの自宅だろう。その中に、彼女はそそくさと入って行ってしまう。
――早く中に入りなさい。
僕の聞き間違いでなければ、彼女は確かにそう言った。
さすがのアレックスに関して、そんなことはあるわけない。
そう思いつつも、僕の下半身はがっつり期待してしまっていた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「え?」
平家の、モーテルみたいな空間。
大きなベッドが真ん中に位置する室内に、しかしアレックスさんの姿はどこにもなかった。
一応中から戸締りをして周囲を見回しても、背の高い彼女の姿はどこにもない。精神を尖らせて耳を澄ましてみると、部屋の奥から細かい水の音が響いていた。
「シャワー……?」
いや、あれだけ体を精液まみれにされたんだから当然だろう。アレックスさんに限って深い意味はどこにもない。
しかしそもそもその精液まみれという状況を許可したこと自体が不可解だが、何にせよ何をどうすればいいかわからないという状況に変わりはない。
彼女が出てるのを座して待つべきか。
はたまた、自身も精液まみれの体を少しでも綺麗にしておくべきなのか。
不安な気持ちを抱えたまま、僕は間接照明だけの薄暗い部屋で立ち尽くした。
そして約十分が過ぎた頃、
『何入り口で突っ立ってんのよ。そのザーメンまみれの下半身さっさと拭きな』
急に僕にバスタオルを投げてくる、バスローブ姿の女性。
その黒髪の女性はまごうことなきアレックスさんで、小麦粉の肌と真っ白なバスローブがなんとも煽情的な対比を示していた。
申し訳程度に結ばれた胸下の紐。豊満な谷間はハッキリ言って丸見えであり、丈の短い布地から、ボリューミーなお尻の丸みがありありと見て取れる。
『あ、ありがとうございます』
アレックスさんから渡されたバスタオルは、生々しい感じで湿っていた。まさか彼女の使いたて?と思いドギマギするが、そんなことがどうでもよくなるような光景が、僕の目の前に現れた。
『さっさと始めるわよ。アンタもさっさと脱ぎな』
アレックスさんが、一枚だけ羽織っていたバスローブをばさりと脱ぎ捨てる。当然ながら柔らかそうなバストは鮮やかなバストトップごと全て晒されている。小麦色の豊満な双丘と、艶のある薄桃色の乳輪と乳頭。卑賤な喩えだが、洋画の後半にあるお色気シーンを見ている気分だった。
当たり前だが長い両脚をくびれ、張りのある尻も晒されており、芸術品とも言えるキレイな割れ目も丸見えだ。水を吸った黒髪が背中に張り付いていて、とんでもなく色っぽい。
『え、えっと、僕もシャワーを――』
『どうせまたザーメンまみれにするんだから、同じでしょ』
『ア、アレックスさん……?』
さっさとしろという態度で、僕の衣服を脱がせてしまうアレックスさん。ザーメンが付着したままの僕の下半身は再び露わになり、僕らはお互い秘部を晒したまま向かい合わせになった。
『約束は約束だから、アタシの体を好きにしな。舐めるもよし掻き回すのもよし、その太いので種付けするもよし、この体は全部、アンタのものだ』
『あっ――』
僕の正面にひざまずいたアレックスさんは、その豊満でたわわなバストで、僕のイチモツを挟み込んだ。
圧倒的なパイ圧と、圧倒的な柔らかさ。さすがはアメリカ産の爆乳といわんばかりの気持ちよさで、アレックスさんは僕のイチモツだけでなく内ももやお腹に見事なおっぱいを押し付けてくる。
『六回出して、この迫力とか、アンタ女を舐めすぎじゃないの?』
なぜか怒った感じでチンポを挟み込み、亀頭にキスしてくるアレックスさん。僕からすればあなたのおっぱいの方が迫力ありすぎですが、そんな口答えが許されそうな雰囲気はどこにもない。
『なんでまたすぐに硬くなるのよ。金玉の中ブラックホールなんじゃないの?』
悪態をつきながら玉袋を鷲掴んでくるアレックスさん。同時に乳首のさきっぽを裏筋に押し付けてきて、とんでもなく小悪魔的な誘惑をしてくる。
『アンタに全部任せるわよ。アタシももう濡れてるし、エマにしたみたいに好きに犯せばいいわ』
ベッドの上で四つん這いになったアレックスさんが、その綺麗すぎる割れ目を僕の方に向けてくる。ピンク色の中身が丸見えになったpussyは、男を誘惑するようにヒクヒクと動いていた。
『ゴ、ゴムは』
『いらないわよ! アンタの生dickで犯せって言ってんの!!』
とんでもない迫力で後ろからの挿入を命令していくるアレックスさん。
僕はもうわけがわからなかったが、ただただ自分の本能に任せて、目の前の極上のメスの生殖器に向けて、いきり立った自らのイチモツを突き立てた。
『あぁああっ!!!』
途端に、アレックスさんがアレックスさんとは思えない色っぽく可愛らしい声を上げた。
絡みついてくる彼女の襞と、膣壁、まさか自動車教習所の教官にも挿入することになるなんて思わなかったけど、念願のメスにありつけた僕の本能はもう止まらない。
『んあぁっ!! なんて硬さとデカさなのっ!? こんなんで貫かれたらっ――』
容赦ないピストンで自分の教官を攻め立てる。SEXが始まったら人種の違いも上下関係も関係ない。
『ああっ!! ケツっ、だめっ!!』
教官のデカ尻におしおきみたいなスパンキングをしながら、チンポを奥まで叩きつける。彼女の両手を後ろから掴んで固定し、グラインド強めでアレックスさんの膣壁を堪能する。
『気持ちいいよアレックス』
『ああっ! 生意気なこと言ってるんじゃないわよっ! アジア人のくせにっ!』
後ろから豊満すぎるバストを揉みしだきながら、子宮口を小突き上げる。ずっしりと重いおっぱいはとんでもない弾力で僕の両手を押し返してくる。とても手のひらでは収まらない爆乳だ。
『アジア人のチンポ良すぎるっ!! こんなんで犯されたら、アタシもうっ――』
叱責なのかヤケなのか、僕とのSEXに身を任せるアレックスさん。さすがはフリーセックスの国の住人というか、始まってしまえば結構ノリノリである。それ以前になぜ彼女が僕からの挿入を許可したのかは謎だけど。
『奥やばいっ!! こんな石みたいので奥突かれたら、お前に逆らえなくなるだろっ!?』
『ア、アレックスさんっ!! 気持ちよすぎて僕もう――』
『好きにしろっ!! 中でも外でも、お前の好きにぶちまけろっ!!』
『ああっ!! 出るっ!!』
容赦なく断行される、中出し。
白人女性相手に恐れ多いことだと思うが、この世で一番気持ちいいこの行為を、僕はやめることができない。
『ああっ! 奥まで来てるっ! アジア人のザーメンっ、アタシの子宮に、全部っ――』
射精と同時に、彼女の膣壁が強く締まる。もはや回避不可能な中出しという感じだったが、彼女はただただ僕の膣内射精に身を任せていた。こちらの白人女性たちは本当に、妊娠の危険性というものを気にしない。
『……凄すぎるだろ、アンタの射精。六回出しておいてそれとか、一発目だったらどんなに気持ちいいのよ』
連結したまま悪態をつくアレックスさん。念のため言うが彼女は僕の自動車教習所の教官である。
『……どうせ一回だけじゃ終わらないんだろ。勝負はアンタの勝ちなんだから、好きにしな』
息も絶え絶えという感じで、僕に全ての選択権を委ねるアレックスさん。一瞬「勝負」が何のことなのかわからなかったが、おそらく合計六回射精できたらというくだりだろう。車の中で合計六回射精できるかどうかが、彼女の中では大きな分岐点だったらしい。理由はさっぱりわからないけど。
『わ、わかりました……よくわからないですけど、今夜は好きにさせてもらいます』
彼女の許容力に誠意を込めて、全身全霊のSEXを使う。その言葉で一瞬彼女の大きな体がびくんと震えた気がしたが、もはやそんなことがどうでもよくなるほど、僕の体は彼女の体に夢中になっている。
『ああっ! アジア人のチンポ、デカすぎるっ!!』
その後も、スポーツのごとく激しいSEXを繰り返した僕とアレックスさん。
これはもしかして、しばらく彼女の家に厄介になることになるのでは?などと思った僕だったが、事態は急転直下の展開を迎えることになる。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
『ほら、起きなさい。さっさと行くわよ』
翌朝、僕はアレックスさんのベッドの上で目を覚ました。翌朝というか時刻は昼の二時を回っていたが、それは朝方まで激しいSEXを繰り返したご愛嬌である。
『お、おはようございます……』
まで寝ぼけ半分で上体を起こす。アレックスさんはすっかり身支度を整え、出発の準備を終えている。
いったいどこに行くというのか。
まさか、今日もまた路上教習なのか。
仕事人として真面目すぎるアレックスさんに目を剥きながら、僕が判然としない頭でそう聞くと、アレックスさんは持ち前のクールな態度で「アンタ何言ってんの?」という顔をする。
『教習なんかもういらないわよ。アンタは免許は取れない。教習するだけムダだわ』
『え?』
突然冷たくなったアレックスさんの態度に、もしや昨夜とんでもない粗相をしてしまったのかと不安になる。粗相と言えばガッツリ生ハメして中出ししたのは粗相以外の何物でもないが、SEX自体は彼女も自ら腰を振るくらいノリノリだったから、問題はないものだと思っていた。
それがまさか、教官に見捨てられる日が来るだなんて。
『アタシが運転して、メイン州まで連れて行けばいいんでしょ? その間の食事代や宿泊費はアタシが出す。アタシとあれだけSEXしておいてダメとは言わせないわよ』
『それはつまり、どういう……』
ダメとは言わせないというのは、昨日ハンバーガーを奢られるのを断ったことを言っているのだろう。たしかに僕はこの旅で、SEXの報酬以外に物をお金を受け取ることはできないと伝えた。
アレックスさんとは昨夜紛れもなくSEXをした仲なのだから、対価を断る口実はない。しかしその対価というのが、あまりにも漠然とし過ぎている。
『アタシをドライバーとして使えって言ってんのよ。目的地までの専属ドライバーとしていくらでも使えばいい。ついでにアタシの体も好きに使いなさい』
『え?』
まさかの専属ドライバー志望。しかも目的地までということは、ゴールであるメイン州でもいいのだろうか。
もしそれが成立するなら、僕の東海岸の旅は終了したも同然である。
『で、でもアレックスさんを好きに使うだなんてそんな』
『昨夜あんだけ弄んでおいてよく言うわよ……』
呆れつつも、顔を少し赤くするアレックスさん。
昨夜のアレックスさんは最初こそ勇ましかったものの、後半はかなり女らしい反応をしていた。僕もそんなアレックスさんの反応にハッスルし、いつもより長く頑張ってしまった自覚がある。今思えば「もう無理」と懇願していたアレックスさんを容赦なく突きまくっていた気がする。
『とにかく、メイン州まで向かうわよ。ゴールに着いたらアンタのふざけた企画も終わりなんでしょ』
サバサバした態度で、僕の企画を終わらせにかかるアレックスさん。それはそれでまた問題が生じそうな気がするが、まだアレックスさんとの時間が続くと考えると、そこまで悪い気はしない。なぜなら昨日のアレックスさんとの夜は、かなり……すごかったからだ。
『わ、わかりました……』
下半身が滾るのを感じつつ、アレックスさんの後ろ姿を追う。既に一線を超えてしまった女性と車内という密室で長時間一緒というだけでかなり危険な香りがするが、今さら後戻りできる雰囲気はない。
このノースカロライナ州から、まさかの二人旅。
サラの無理やり企画した僕の旅は、新たな局面を迎えようとしていた。