目を覚ますと、見知らぬ白い天井が見えた。
少しずつ耳に入ってきたのは、どこか聞き覚えのある電子音。それが自らの心電図の音だと気付くまで十数分はかかり、ここが病院の集中治療室なのだと気が付くまで、さらに十数分を有した。
鈍っているが手足の感覚はある。どうやら身体の至る所に包帯が巻かれているようだが、僕は五体満足で一命を取り留めたようだった。
それから数日後、
「本当に有難うございました!」
二人の若い夫婦が、僕に向かって深々と頭を下げている。
どうやら二人は僕が助けた黒髪の小学生の両親であるらしかった。その証拠に、見覚えのある黒髪の少女が、二人の横で申し訳なさそうに佇んでいる。小学生とは思えないその綺麗な顔を見るに、どうやら彼女はほぼ無傷で済んだようだった。
「……ありがとう、ございました」
両親に遅れて、少女が躊躇いつつも頭を下げる。おそらく自分のせいで僕が意識不明の重体まで行ってしまった事実を上手く自分の中で処理できてないのだろう。
そりゃそうだ。こんな状況、大人であっても上手く処理できるわけがないのだから。
「大丈夫ですよ、僕は当たり前のことをしただけですし、先生もリハビリをすれば後遺症は残らないって言ってくれてるんですから」
全治三ヶ月。全身の至る箇所を骨折した僕への診断がそれだった。
幸い奇跡的に神経の類は無事のようで、今でこそ身体を動かすのがしんどいが、ちゃんとリハビリすれば元通り動くようになるという。
「本当にもう、なんとお礼を言っていいのか……」
世間的には、見ず知らずの子供を身を挺して守った英雄。
愛する子供を助けられた両親からしてみれば、一生かかっても返し切れない恩を僕に受けた形になる。
だからこそこの両親の恐縮ぶりなのである。
気持ちはわかる。気持ちはわかるが、僕の心境は複雑だ。
なぜなら僕は、まだ小学生である少女の身体に興奮し、性的ウォッチングをしていただけなのだから。
「いや、さすがにそれは大丈夫です! 自分のことぐらい自分でやりますから!」
最終的に完治するまで奥さんが僕の身の回りの面倒を見るという提案までされて、さすがに僕は固辞した。
申し訳ないどうこう以前に、この人の子供に欲情したという罪悪感に僕の方が耐えられそうになかったからである。
「でも……」
とはいえ全身包帯だらけの人間を見て、はいそうですかと引き下がれない大人の気持ちもわかる。今の時点で僕は、自分の足で立ってトイレに行くことすらできない。
「私が…………やる」
「え?」
突然の呟きに、そこにいた全員がキョトンとした。
僕のお世話を申し出たのが奥さんでも旦那さんでもなく、他でもない娘さんだったからだ。
「元はと言えば私が飛び出したせいでこうなったんだし、身の回りのお世話ぐらいしないと私の立つ瀬がない」
大人びた口調、大人びた雰囲気だが、あくまでもまだ小学生。そんな少女から発せられた責任感溢れる言葉に、僕も彼女の両親もいたく胸を打たれたのは言うまでもない。
本来なら、ここまでで終わる美談。
小学生にできることは限られているし、そもそも赤の他人の大人と、小学生とは言え年頃の娘を病室の個室に二人きりにするシチュエーションなど許されるはずがない。
そうは言ってもと両親が彼女を諭し、引き下がらせるはずと僕も思っていた。
「……そうね。元はと言えばこの子の引き起こしたことですから。吉野さん、どうかこの子に身の回りのお世話をさせて下さい。もちろん私も手伝いますし、この子の今後の人生の為にも、しっかりと責任を果たさせて下さい」
「え?」
奥さんの真摯なお願いに、流石に僕は度肝を抜かれた。あなたは気付いてないかもしれないけどこの子はもう身体つきは半分大人で、十分襲われうる対象なんですけど。そもそも僕ロリコンだし。旦那さんも何故か納得したように頷いてるし。
「そ、そう言われても……」
僕は言葉を濁したが、結局「責任感」という途轍もない圧力に、僕は従わざるを得なかったのである。
公園でウォッチングするレベルの女子小学生と、誰もいない病室で二人きり。
正直僕は、彼女に劣情を催さない自信はなかったのだけれど。
★ ☆ ★ ☆ ★
「こんにちは……」
翌日から、僕が公園で助けたJSこと
だいたいいつも16時頃。小学校が終わってから、そのまま病院に来ているらしい。
初日こそ母親と一緒だったが、二人いても手持ち無沙汰になるだけとわかってからは、本当に雪乃ちゃん一人で通うようになった。
現状、五体満足ではない僕は身の回りのことを全て他人に頼らないとやっていけない身ではあるが、手元のナースコールボタンを押すくらいはできるので、大抵のことは看護師さんがやってくれる。
僕が彼女に頼むことと言えば、看護師さんを呼ぶまでもない瑣末なこと。
たとえば鼻の頭が痒いので掻いて欲しいとか、テレビのリモコンを落としたので取って欲しいとか、その程度。
あとはお言葉に甘えて洗濯物を家で洗濯して貰ってはいるが、それだって回収して翌日に持って来てくれればいいだけの話。
お母さんと雪乃ちゃん、二人の人手など到底要るはずもなく、そもそも一人もいなくても事足りる。でないと天涯孤独の人は病院では生活できなくなってしまう。
でもだからと言って、小学生の娘一人を僕の病室に通わせるのは、流石に無警戒が過ぎるのではと思った。
確かに責任という観点では、雪乃ちゃんは僕のお世話をする義務があるかもしれない。
でもやるとすれば母親と一緒であるべきだし、子供相手の性犯罪が警戒される昨今において、白瀬家の選択はあまりにも無謀だ。
それだけ僕の人柄が信用されているということなのかもしれないが、雪乃ちゃんだって外で友達と遊びたい年頃だろうし、通うにしても流石に毎日来なくても、と何度も言っているのだけれど。
「……いい。これは私の義務だから」
雪乃ちゃんは、テコでも僕のお世話を辞めようとはしなかった。素直そうに見えて意外と頑固というか、案外へそ曲がりなところがあるのかもしれない。
黒髪ロングの美少女。
ある意味、僕の好みどストライクの小学生だ。
温室育ちのように色白で、凛とした横顔。
小学五年生にしては大人っぽく、気が強そうなところもあるが、そのあどけない顔立ちはまさしく子供のそれである。
目測で身長144センチ。
おそらく小学五年生の女の子としては平均ぐらいだろう。
にもかかわらず、腰高が高く、くびれもあるせいで、なんとも大人っぽい身体のラインに仕上がっている。
公園で見たときから注目していた、柔らかそうなお尻。ショートパンツから覗く太ももは白くて艶かしいが、脚全体は非常に細くてスマートだ。
長い黒髪は艶やかで、つんとした鼻梁を備えた顔立ちは、日本人として理想の美少女を体現している。
そして何より、長い黒髪が掛かった胸元は、明らかな膨らみを備えている。
同じ病室にいるだけで、眼福。
公園でのウォッチングでも、ここまで間近で小学生を観察することなんてない。
しかもそれが、これまで二百箇所以上もの公園を回って、一二を争う美少女だなんて。
「何か、手伝うことある?」
ふと雪乃ちゃんがこちらを見たため、慌てて視線を逸らす。まさか小学五年生の女の子に見惚れてたなんて口が裂けても言えない。
「い、いや、大丈夫だよ。何もない」
平静を装い、彼女の申し出を断るが、雪乃ちゃんがそのまま家に帰宅することはない。
放課後から18時まで。
それが両親と約束したお世話時間なのか、毎日18時まで彼女は僕の病室に居座るのだ。
当然ながら、会話に詰まる。
親の前では僕に敬語を使っていた彼女も、それが現代のスタンダードと言わんばかりに二人だけのときはタメ口だ。
べつに子供はすべからく大人に敬語を使えとは僕は思わないけど、雪乃ちゃんの場合その大人っぽい容姿も相まって迫力すら感じてしまう。小心者の悪いクセだ。
あいにく僕も口下手な方なので、上手く会話の糸口を掴めない。とくに今時の小学生が喜びそうな話題など一ミリもわかるはずはなく、僕は美少女小学生との重苦しい空気を享受することになる。
それでも、やっぱり大人として僕の方から会話を振らないといけない。雪乃ちゃんは僕のためにわざわざこの病室に来てくれているのだから。
「そういえば、事故の怪我は大丈夫なの? 恥ずかしいことにあのときは無我夢中で、雪乃ちゃんがどうなったのか全然わかってないんだ」
僕は全治三ヶ月。雪乃ちゃんの方は軽症で済んだという話は聞いているが、それがどの程度の軽症なのかは聞いていない。
幸い、綺麗な顔は無事のようだが、年頃の女の子に傷を付けたとあっては、流石に僕も心が痛む。
「……もう、だいぶ消えたと思うけど」
「え?」
すると何を思ったのか、雪乃ちゃんは着ていた黒いTシャツの裾を捲り始めた。
途端に露わになったのは、彼女の真っ白なおへそだった。眩いばかりの白い肌に、僕は目が眩みそうになった。
と同時に大きな疑問が僕を襲う。彼女、Tシャツの下に中シャツを着ていない。普通今の女の子はTシャツの中にももう一枚着るのがデフォルトなのに、シャツ一枚の下は紛れもない素肌だった。
しかしそれだけに留まらず、彼女はさらに上までシャツをたくし上げる。
この位置からでもよく見えるのは、おへその上あたりの擦過傷だ。おそらく事故のときに出来たのだろうが、子供ならではの代謝のおかげか、ほとんど跡は消え掛かっている。
生々しい事故の跡と言えばそれまでだが、助けに入った僕がこの怪我で、雪乃ちゃんがこの程度に傷で済んだと考えると、もはや奇跡としか言いようがない。
それは本当に良かったと思う。三十過ぎの独身サラリーマンと、未来有望な小学生女子とでは命の重さが違いすぎる。
僕が一命を取り留めた上でここまで彼女を守れたのなら、これほど幸せなことはない。
「どう? 見える?」
彼女が真っ白なお腹とかすかな傷跡を僕に見せてくる。確かに生々しい傷だ。生々しいが、それを遥かに超える生々しさを持つもの。それは、
(下乳、見えちゃってるんですけど……!)
彼女の傷跡の上、かすかに覗いた小学生の下乳に、僕は完全に釘付けになっていた。
明らかに膨らみがある双丘の片鱗。膨らみそのものにシャツが引っかかって、下部数パーセントしか見えないけれど、それは紛れもなく少女のおっぱいの一部だった。
シャツをたくし上げただけで下乳が見える。
それはすなわち、彼女がノーブラであることに他ならない。ジュニアブラも、スポーツブラも、キャミソールすらしていない。
こんなに大人っぽい小学生が、昨今の傾向ではまずありえないことだった。
そもそも僕は公園ウォッチングのときに、彼女の背中にスポーツブラの跡が浮かんでいたことをはっきりと視認している。
にもかかわらず、今日はノーブラ。
ノーブラどころか中シャツ一枚纏わずに、Tシャツをたくし上げて僕にその膨らみかけの下部を晒している。
僥倖を通り越して、ありえない。
まさかこんな美少女が、自分から下乳を見せてくるなんて。
「こんな傷、あなたに比べればどうってことない。だから遠慮せずに何でも言って。でないと夜も眠れないわ」
未だTシャツをたくし上げたまま、彼女が僕に要求してくる。
こんな状況で美少女に迫られたら頭がおかしくなりそうだ。何でも聞いてくれるというならその薄っぺらなシャツを最後までたくし上げてくれと叫びたいが、その命知らずの欲望をすんでのところで理性が制す。
「わ、わかったから、早くその傷しまって――」
大人げなく、あたふたしてしまったことは自覚している。でもロリコンの僕が、こんな小学生美少女に膨らみかけのおっぱいを一部とはいえ見せられて、平静でいられるわけがない。
「わかってくれたなら……いいけど」
雪乃ちゃんは不承不承シャツを下ろす。
怪訝そうにしているのは、僕が態度があまりに不自然だったからか。もしや僕がロリコンであることに気付かれた?
そんな最悪の事態が頭を過ったが、少女は変わらずベッドの横の丸椅子に座っている。
それから先はまた沈黙。
正直、もう彼女をことをまともに見られない。
そのシャツの下の膨らみに視線をやろうものなら、一瞬にして理性が消し飛ぶ自信がある。
不幸中の幸いなのは、僕が自分では身動きひとつ取れないこと。雪乃ちゃんのご両親が娘をこの病室に派遣したのは、この状態の僕では何も起きようはずがないと考えたからなのかもしれない。
そしてしばらくして、のっぴきならない事態が起きる。
原因はわかっている。
さっきの雪乃ちゃんの膨らみかけの下乳で、予想外に下腹部を刺激されたこと。
正直に言えば完全に勃起していた。布団の下だから気付かれずに済んでいたが、その変化を鎮めるのにかなりの時間と集中力を費やした。
その代償なのかは定かでない。
もとよりその気配はあった。実際にそうして貰おうとナースコールボタンを押そうとした直前に雪乃ちゃんが見舞いにやってきたというのもある。
だから僕は今、ものすごくお小水がしたかった。平たく言えば排尿である。傍らのテーブルには排尿用の尿瓶が置いてあるが、看護師さんを呼ぼうにも肝心のコールボタンはなぜか雪乃ちゃんがしっかりと握っている。
おおかた、看護師さんを呼ぶくらいなら私を使えという意味なのだろうが、流石にこんなことを人様の娘に頼むわけにはいかない。
「お願いだ、雪乃ちゃん、今すぐそのナースコールを押してくれないかな?」
ぶっちゃけて言うと、僕の膀胱は限界だった。身動きは取れないが、少しでも動こうものなら溢れ出す自信がある。
そんなのっぴきならない状況なのに、頼みの綱のナースコールボタンは目の前の少女が握っているのだ。
「どうして? 私に言ってくれれば何でもするって言ったでしょ?」
いったい何が気に食わないのは、雪乃ちゃんはひどく不満げだった。いくら頼みたくても、こんなこと小学生の女の子に頼めないじゃないか。そう叫ぼうものにも、いよいよ限界が近づいていて思考力が散漫になる。
もういっそなこと、正直に全部打ち明けて看護師さんを呼んで貰うしかない。
「お、お小水がしたいんだ……だから今すぐ看護師さんを呼んで」
「お小水って?」
「お、おしっこのことだよ。僕はまだ手が動かせないから、その尿瓶におしっこをするのを看護師さんに手伝って貰うんだ――」
いったい小学生に向かって何を言っているのか。自分でもどうかしてると思うが、僕の膀胱はもう限界だ。しのごの言ってはいられない。いいから早く看護師さんを呼んでくれ。
「そんなことなら、私やるよ? おしっこをする手伝いをすればいいんでしょ?」
「へ?」
一瞬、確実に時が止まる。
雪乃ちゃんは今なんて言った?
人様からお借りしてる小学生の娘様に、僕はなんて言わせた?
「ズボン下ろすね」
「ちょ、ちょっと待って――」
狼狽する僕を尻目に、雪乃ちゃんが僕の布団を剥ぎ取る。幸い僕の勃起はもうおさまっているが、それ以前に絶対に女子小学生の前で晒してはいけない部分を晒すことになってしまう。
「おしっこを取るぐらい私でもできるし。そんなことも手伝えないなら私の存在意義ないじゃん」
「そ、それはそうだけど――」
だからそもそもお手伝い役なんていらないと僕は言っているはずなのだが、彼女たち白瀬家の面々はこぞって僕の意見を聞き入れなかったのだ。
その結果、僕は小学五年生の美少女にお小水を取られようとしている。
怪我で無抵抗なのをいいことに布団を剥ぎ取られ、入院服のズボンに手をかけられる。
これ以上は絶対にダメだと思いつつも、手足の動かない僕は雪乃ちゃんの強制脱衣に逆らう手段がなく、母親にオムツ替えを任せる赤ん坊のごとく、あっという間にパンツごとズボンを脱がされてしまう。
年頃の少女には絶対に晒してはいけない部分――陰茎。僕にとって最も大事な部分のそれは、呆気なく少女の前でその全容を披露した。
「…………」
無言。
剥き出しになった僕の陰茎を、雪乃ちゃんが何も言わずに見つめている。
視線もそうだが、直に空気に晒された陰茎がスースーして落ち着かない。僕は今、女子小学生の前でチンポを晒しているのだ。
小学生がプールの着替えなんかで見る同世代のチンポとはまるで違う。
いわゆる、ペニス。
チンチンでもチンコでもない、しっかりとした大人の陰茎。
こんなものを小学生少女の視界に入れること自体、れっきとした犯罪であるように思う。
僕の剥き出しの陰茎は、うら若き少女に心の傷を残すだろうか。
脱がせたのは雪乃ちゃんだし、僕の制止を振り切ったのも雪乃ちゃんだ。
しかしこの状況は、流石に自業自得では片付かない。
何せ子供を守るべき大人が、そのグロテスクなものを晒すことで子供心にショックを与えているのだ。
場合によってはトラウマ。
大人の陰茎を間近で見るという経験に、さしもの雪乃ちゃんわずかに動揺しているように見えた。
しかし、
「……これを、この瓶の中に入れればいいのね」
何を思ったのか雪乃ちゃんは、そのままお小水取りを続行してしまった。
お小水を取るということは、ただでさえグロテスクなものから尿が飛び出す瞬間を見るということだ。
そんなものは絶対に教育上悪いのに、義務感という原動力に突き動かされた少女は留まるところを知らない。
しかも、
「え――」
あろうことか黒髪の小学生美少女は、尿瓶ではなく僕のチンポの方を手に取ってしまった。正確には片手に尿瓶も抱えているが、どちらかと言えばペニスの方を尿瓶の口に誘導しようとしている。
少し考えればわかることだが、わざわざこんな僕のモノを手に取らなくても、尿瓶の口を陰茎の先っぽに充てがえばいいだけの話だ。
しかしわざわざ少女は僕の陰茎を手に取って、尿瓶の入り口に入れそうとしている。
僕は今、小学五年生の少女に生のチンポを触られているのだ。
正直に言おう。
陰茎を赤の他人に触らせたのは生まれて初めてのことだった。
しかもそれが、小学五年生のどストライク美少女。雪乃ちゃんの子供の手が僕の陰茎を堂々と掴んで、それどころか尿瓶にぐいぐいと押し込んでいる。
「これ、全然中に入らないんだけど」
雪乃ちゃんが四苦八苦しているのは、僕の陰茎が先程の勃起で普段よりボリュームを増していたことと、現在進行形の少女の手の刺激で徐々に肥大化しつつあったからだ。
大の大人が小学五年生の女の子にチンポを掴まれ、勃起しようとしている。そんなことを本人に知られたら一巻の終わりだ。
僕はロリコン男の烙印を押され、社会的にも抹殺される。
白瀬母娘の信頼も失い、二度と見舞いになど来てもらえなくなる。
だから僕は必死に目を瞑って、これは小学生の手じゃない小学生の手じゃないと自分に言い聞かせた。
これは念願の小学生美少女の手じゃない。雪乃ちゃんの手コキなんて絶対に連想するな。
そんな願掛けが功を奏したのか、僕はそれ以上勃起せずに済んだ。
小学生にチンポを掴まれ半勃ちしている段階でアウトだが、それでも大人としての沽券は守れたと信じたい。ほとんど全焼に近い半焼だけど。
「さ、竿を全部中に入れなくたっていいんだ」
「竿? オチンチンのことを大人はそういう風に言うのね」
幾分かの理性を取り戻した僕は、ようやく雪乃ちゃんに無理な挿入をやめさせることに成功した。ぶっちゃけまだかなり混乱しているが、小学生美少女に生のチンポをガン見され、尿瓶に竿を充てがわれている状況を考えると、自分でもよく平静さを保っていられるなと思う。
「これが正解なのね」
鈴口を軽く入り口に添えるだけ。ようやくあるべき姿にたどり着いた雪乃ちゃんは、そのままの視線で僕の放尿を待っていた。
「いや、見られてるとできないよ」
「ちゃんと見てないと的が外れるでしょ?」
そのごもっともな意見に、僕はもう全てを諦めた。
もう、小学五年生の美少女に排尿シーンを見られてもいい。
はっきり言って膀胱は限界だし、ここで排尿を我慢する選択肢はない。
「あ」
放尿の瞬間、声を出したのは雪乃ちゃんの方だった。
的がズレないように僕のペニスを掴んでいた雪乃ちゃんは、手のひら越しに尿が尿道を這う感触をしっかりと感じ取ったことだろう。
自分が尿瓶に向かって排尿する姿と、尿瓶の中が徐々に黄色い液体で満たされていく過程を、小学五年生の女の子に観察されている。
しかも黒髪ロングの小学生美少女は、現在進行形で僕のペニスを押さえている。僕のチンポを直接手のひらで触っているのだ。
我慢に我慢を重ねた後の放尿の快楽と相まって、身体が浮き上がるような何とも言えない気分になる。
それが夢にまで見た桃源郷でなくて何だというのだろう。
正直、おしっこだけでなく白い液体も出てしまいそうだった。
それだけの快楽が少女の手のひらを通じて僕の陰茎にもたらされている。
それでも大人としての最後の沽券を死守するため、それだけは必死に堪える。ペニスを持ち直す手の動きが陰茎を揉む仕草に似ていても、凛とした顔立ちの少女の視線が、僕の排尿シーンに向けられていても、勃起と射精だけは、絶対にしてはならないんだ。
「もう、終わりそう?」
「う、うん……」
排尿の勢いが弱くなっていることを感じ取ったなのか、少女がお小水取りの終わりを確認する。本当はこの後、濡れティッシュで鈴口を拭くという行為も待っているのだけれど、この子なら躊躇いなくそれをしてしまいそうで怖い。
そもそもこの子は、大人のお小水を取ることに何も思わないのか。恥ずかしいとか、汚いとか、普通はそう思ってもいいはずなのに――。
「――――ッ!?」
しかし僕は、そんなことが瑣末に思えるほどの事実に気付いてしまった。
ベッドの前で軽く前屈みになって、僕のお小水を取る少女。
その少女の胸元が、明らかに大きくたわんでいることに。
(あ、ありえない――)
そう、僕は目撃したのだ。推定Bカップの雪乃ちゃんの谷間を。
真っ白な二つの膨らみ。柔和さと弾力が融合した、膨らみかけのおっぱいならではの質感。しかも先程確認したようにノーブラ。
流石に乳首までは見えない。せいぜい垂直になったおっぱいの上半分、いや三分の一が見える程度だ。
でもその三分の一に、二百箇所の公園を回っても僕はありつけなかったのだ。
そもそも公園で見た雪乃ちゃんも、胸元がしっかりと閉じられたTシャツを着ていたはず。こんな風に谷間が見えるくらい胸元がたわむなんて、奇跡が起きない限りありえないのだ。
それこそ、昨今の小学生ではありえないほどの無防備。
手を伸ばせば触れられそうな近い位置で小学生の谷間を見せつけられる自体に、僕は平静さなど保てない。
多分、雪乃ちゃんがあと数秒、僕のチンポから手を離すのが遅かったら、勃起していた。
勃起どころか射精もしていたかもしれない。
「私にだって、これくらいできるし」
言ったでしょ?と言わんばかりの涼しげな態度。とても大人の小便を取り終えた後とは思えない。
しかも案の定行われた、濡れティッシュで僕の鈴口を拭くという行為。
その優しさにほとんどトドメを刺されつつ、僕は小学五年生によるお小水取りという死刑行為から、ようやく解放されたのである。
その日、雪乃ちゃんが帰ってから、僕の人生最大級の勃起が一晩中治らなかったのは、もはや言うまでもない。