※この作品はR-18です。

ロリコンのいない世界   作:かしわもち@ハーメルン

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第4話 この歳で四、五回も出るのはすごい

「いや、あれこそもっとないだろう……」

 

 次の日の病室でも、僕は頭を抱えていた。

 昨日の雪乃ちゃんによる、射精補助――手コキ。お小水取りだけならまだしも、僕は小学五年生の女の子に勃起チンポを手コキさせ、あまつさえ精飲までさせてしまったのだ。

 しかも精飲の過程で、亀頭にキスまでさせている。

 それがどれほど鬼畜な行為か、まともな大人ならわかるはずだ。

 もし雪乃ちゃんの両親がこのことを知れば、社会的抹殺どころか、生き物として抹殺されかねない。間違いなく新聞沙汰の鬼畜行為で、僕の名は許されざる鬼畜ロリコンとして、全国に知れ渡ることだろう。

 挙句の果てに昨日、僕は雪乃ちゃんに合計五回も口内射精してしまった。

 入院中に一切オナニーができなかったというのもある。しかしそれ以上に、小学五年生による手コキ精飲という未曾有の行為が、僕を前代未聞の性欲に掻き立てたことは言うまでもなかった。

 ロリにしか興奮できないという体質上、恋人も出来ず、風俗ですら抜けなかった。

 それがまさか、小学五年生による手コキで、五回も射精させられることになるだなんて。

 

「僕は、本当にロリコンなんだな……」

 

 今さら過ぎる事実を、誰もいない病室で独りごちる。あれだけの数のJSウォッチングを重ねておきながら何を今さらと思うが、雪乃ちゃんに五回も射精させられて、逃げようのない事実を実感する。

 僕は小学生の女の子でしか抜けない、正真正銘のロリコンなのだ。

 

 でもまあ、逮捕される前に小学生の手コキを体験できてよかった。

 雪乃ちゃんは僕の知る限り最も性欲を掻き立てるタイプの小学生だし、そんな女の子に精飲して貰ったという事実は、僕の中で未来永劫色褪せない。

 最初に、雪乃ちゃんが亀頭に口をつけたときの感触を、僕は生涯忘れないだろう。

 

「刑務所でも、オナニーってできるのかなぁ……」

 

 もはや、刑務所での生活を想像する自分がいた。いったい何年で出所できるかはわからないが、その間の僕のオナニーのネタは一回の例外もなく、雪乃ちゃんの手コキと精飲だろう。あと膨らみかけのおっぱい。

 

「刑務所がどうしたの?」

「ゆ、雪乃ちゃん!?」

 

 いつの間にか病室の入り口に立っていた黒髪の少女に、僕はまたも度肝を抜かれていた。

 後ろに、両親や刑事さんの姿は見えない。

 昨日あんなことがあったばかりなのに、白瀬雪乃ちゃんは平然と一人で、僕のお見舞いに来たのである。

 

「昨日の洗濯物おいておくね。あ、また今日の洗濯物まとめてない。看護師さんにちゃんと頼んでおいてって言ったのに」

 

 テーブルの上に洗濯物を置いた雪乃ちゃんは、昨日とまるで変わらない雰囲気だった。

 僕のお小水を取った次の日も、僕の精子を直飲みした次の日も、この小学五年生の態度は変わらない。

 あれだけのことがあったのに。いったい少女は、何をすれば僕を変態ロリコン男として認識するのだろうか。

 

 ひょっとして――。

 

 ありえない考えが脳裏を過ぎる。

 僕が意識不明の状態から目覚める前、昏睡状態の中で見た夢。

 覚醒当初は、ただの夢だと思って気にも止めなかった。それ以前に自分の状況を把握するのがやっとで、思い出してすらいなかった。

 

 でも状況が落ち着いて、少しずつ鮮明に蘇る記憶。

 暗闇の中で女神様に「ひとつだけ願いを叶える」と言われた、ひどくチープなシチュエーション。

 

 その中で僕は、ロリコンのいない世界を――と願った。

 これ以上僕のような哀れなロリコン男を出さないために、この世から全てのロリコンを消し去ることを願ったのだ。

 

 もしかして、そのことが何か関係しているのか?

 それにはまず、あの陳腐な夢が現実の出来事だったと認める必要があるけれど、現実ではありえない今の状況は、何か非科学的な、神秘的な力が作用しているとしか思えない。

 

 ただそうなると、ロリコンのいない世界という願いと、今の状況が矛盾する。

 だってそうじゃないか。僕は小学五年生の雪乃ちゃんの身体に、どうしようもなく興奮している。

 小学五年生の手コキに歓喜し、予期せぬ精飲には感涙すらした。

 この僕がロリコンでないとしたら、いったい誰がロリコンだというのか。

 この世界からロリコンが消えたのなら、僕自身がいまだに純度100パーセントのロリコンであることと矛盾する。

 やっぱり、女神は僕の願いを叶えなかったのだ。というか、あの出来事自体がただの夢だった。

 結局僕は、そういう当たり前の結論にたどり着いたのである。

 女神が願いを叶えるなんて、バカバカしい。

 僕は小学生に興奮する変態であっても、頭の中まで小学生と同等なわけじゃない。

 

 とはいえ、

 

「不衛生だからちゃんと着替えて。ほら、パンツもちゃんと替えてあげるから」

「ゆ、雪乃ちゃん!?」

 

 当たり前のように小学五年生にパンツを脱がされるシチュエーションについて、何も説明ができていない。

 僕はさも当然のように雪乃ちゃんにチンポを見られ、

 

「ほら、ついでにこのままお小水も取るわよ」

 

 まるで日課のごとく、尿瓶への排尿姿を観察される。もうそれが正式と言わんばかりに、少女の手は僕のペニスに添えられている。

 無垢な手のひらに、尿道を伝う尿の感触すら把握され、ジョロジョロと僕は、少女が持つ尿瓶へとおしっこをぶちまける。

 

 排尿というものは、少なからず快楽が伴うものだと僕は思っている。

 膀胱に溜まるジリジリ感から解放される快感。

 僅かながらではある、竿という生殖器を尿が伝う感触。

 尿瓶への排尿は、それに加えて本来尿を出す場所ではないもの、つまりトイレ以外に排尿するという一種の背徳感も備えている。

 

 そして言わずもがな、その一連の行為を少女に観察されるという異様すぎるシチュエーション。

 僕が最後の一滴を尿瓶に排泄するまで、少女は身じろぎもせず僕の陰茎を観察している。

 

 自分よりも二十歳以上も年上、しかも成人男性が排泄する姿を、少女はどんな気持ちで観察しているのだろう。

 べつに目を逸らしたっていいはずだ。そりゃ、照準がズレれば僕やベッド、あるいは少女自身が尿まみれになるという可能性は孕んでいるが、それだって彼女がしっかりと僕のペニスに触れていることで解決済みじゃないのか?

 

 正直、わからない。

 どうして雪乃ちゃんは、ここまで僕に献身的でいられるのか。

 命を救われたことへの恩義はもちろんあるだろう。命を救われただけでなくて、救った側の僕が一時は生死の境を彷徨ったことへの罪悪感も。

 

 でもそれは、彼女の代理人である保護者がすればいいんじゃないのか?

 まだ小学五年生の女の子が、ここまで体を張る必要はないはずだ。

 大人の陰茎に直接触って排尿を手伝う。

 それどころか、手コキをして性欲の面倒まで見るのだ。

 

 そんなこと、普通はありえない。

 僕は小学生の弱みにつけ込んで、都合よく性欲を処理する犯罪者じゃないのか。そう思うことは多々ある。

 

「ゆ、雪乃ちゃん。こんなことまでしなくてもいいんだよ。前にも言ったようにこれは看護師さんの仕事だし、何も小学生の女の子がここまでしなくても――」

「いいの。これは私が勝手にやってることなんだから。それにおしっこのお世話くらい、この前言ったように何でもないんだから」

 

 当の本人が、これは私の仕事だと言って聞かないのである。

 僕は何度も止めた。でも本人がやると言って聞かない。

 後の取り調べ室でそう説明したところで、絶対聞き入れては貰えないだろうけど。

 

「終わった? 先っぽ拭くよ?」

 

 尿瓶をテーブルに置き、雪乃ちゃんが濡れティッシュで僕の鈴口を拭き上げる。

 気のせいか、いつもより丁寧に拭かれている気がする。そりゃ、あんなことがあれば僕の陰茎への抵抗など皆無かもしれない。

 雪乃ちゃんは昨日、僕の鈴口を拭くどころか、その可愛らしい口でキスまでしてしまったのだから。

 

 思い出すな。

 思い出すな。

 

 そう自分に言い聞かせても、昨日の手コキの記憶が鮮明に蘇ってしまう。

 少女が亀頭を拭き上げる動きも性的だし、何より前屈みになった胸元から、当たり前のように膨らみかけの胸が覗いている。

 

 谷間と呼ぶにはあまりにも控えめな双丘。

 しかし低学年の女の子とは明らかに違う確かな膨らみに、僕は視線を移さずにはいられない。

 真っ白なお椀型の膨らみは、決して全容が見えるわけではないけれど、わずか三分の一だけでも凄まじい威力を発揮する。

 

 膨らみかけ独特の、張りのあるおっぱい。

 目測Bカップといえば小さい部類に思えるかもしれないが、せいぜい140センチの身長にこの大きさが付いているというのは、それだけでもう充分な迫力だ。

 

 それに前にも言ったように、これまで僕はどんなに頑張っても女子小学生の谷間にはありつけなかった。

 ロリコン対策なのか胸元がしっかりガードされた衣服ばかりで、全容どころか谷間すら拝んだことがない。

 

 それが何故か、この病室では見放題。

 公園での雪乃ちゃんは明らかにスポーツブラを着用してたはず。にもかかわらずここではノーブラなのは、何が意図があるのか。はたまた偶然なのか。

 

「このまま射精もさせるね」

 

 そんなことを考えていたせいか、僕の陰茎はまた恥ずかしげもなく勃起を披露する。

 それを見た雪乃ちゃんは少し恥ずかしそうに視線を逸らすが、陰茎に添えた手はそのままで、また昨日のようなすべらかな手コキを開始した。

 

「ゆ、雪乃ちゃん……」

 

 少女の手が、僕の陰茎を握ったまま上下する。

 やめるんだ雪乃ちゃん。そう叫びたくても、下半身へのとんでもない快楽が許さない。

 昨日あれだけ射精したというのに、僕の睾丸はもう次の射精の準備を整えている。

 

「言っとくけど、コレもやめないからね。あなたがこうなったのは私の責任なんだから、コレも立派な私の仕事」

 

 看護師さんには絶対にさせない。小学生のつぶらな瞳がそう告げている。心配しなくても看護師さんが僕の精液を抜いてくれることは絶対にないけど、雪乃ちゃんは意地でも僕への手コキをやめない構えだ。

 

「で、でも、小学生にこんなことさせるわけには……」

 

 精一杯の理性を振り絞って、雪乃ちゃんを説得する。身動きの取れない僕は、雪乃ちゃんを言葉で説得するしかない。

 あるいは勃たせないという方法もあるだろうが、雪乃ちゃんのおっぱいを前にして勃起しないなんて選択肢はありはしない。

 僕は小学五年生の手コキでどうしようもなく興奮する、生粋のロリコンなんだから。

 

「おしっこも射精も、全部生理現象なんでしょ? だったら私が全部面倒見る。あなたの精液は全部、私が責任持って受け止めるから」

「あ、ああっ――」

 

 言葉尻と共に少しずつ激しくなるストローク。

 この子は本当に小学生なのかと疑いたくなるが、何でも吸収の早い子供が、大人を気持ちよくする方法においても飲み込みが早いのは、もはや自然の摂理なのかもしれない。

 

「私の手、気持ちいい?」

「ああ……気持ちいいよ雪乃ちゃん……」

 

 こうなるともう、僕は小学生による手コキの快楽に身を委ねるだけである。

 気持ちいいと言われた雪乃ちゃんが少しだけ照れ臭そうに、嬉しそうに見えるのは、少女の快楽が僕に見せた幻想だろうか。

 

「ああっ、もう射精るよ雪乃ちゃんっ――」

「んっ――」

 

 限界を感じ取った雪乃ちゃんが、僕の亀頭に口をつける。前屈みになった拍子で少女の胸元がかつてないほど露わになり、乳首以外の全ての全容が僕の網膜に焼き付けられる。

 

 小学五年生の、膨らみかけのBカップ。

 小学五年生による亀頭パク。

 

 その全てが、性欲の波となって睾丸を刺激する。

 

「ああっ!!」

 

 昨日と同じように、僕は雪乃ちゃんの口の中に欲望の丈をぶちまけた。

 尿道を伝い、快楽の波となって放出される精子の集まり。

 その全てが、いたいけな少女の口の中に放出されていく。

 

 意味がわからないくらい、気持ちいい。

 小学生への口内射精、気持ち良過ぎる。

 

 一人でするオナニーとはまるで違う。

 プロが務める風俗に行っても、ここまでの射精は実現しないだろう。

 

 相手が、雪乃ちゃんだから。

 膨らみかけのおっぱいを持つ小学五年生が相手だから、僕はここまでの射精ができるんだ。

 

「んっ――」

 

 多分、昨日の一射目よりも多い量。

 その欲望の塊、精液を全て口に含んで、少女は僕の亀頭から口を離す。

 そして、

 

「ん――」

 

 当たり前のように、僕の目の前で僕の精液を嚥下した。

 今日は少しだけ口元に溢れた白濁液も指先で掬って口に含め、まるで指先についた生クリームを飲み込むような仕草で、僕の出したてのザーメンを飲み込んだ。

 

 その姿は、まさに圧巻である。

 まさか小学生の女の子が、大人のザーメンを一滴残らず飲み干せるなんて。

 

「先っぽ、拭いてあげる」

 

 鈴口からまだ漏れている白濁液を、少女は濡れティッシュで拭くものとばかり思っていた。

 それ以外の選択肢がないし、方法もない。

 そう思ったのだけれど、

 

「ゆ、雪乃ちゃん――」

 

 少女は再び僕の下半身めがけて屈み込み、あろうことか、僕の鈴口から滲む精液の残りを、その舌で直接舐め取ってしまった。

 

 一瞬、何が起きたのかわからなかった。

 僕の鈴口を拭き取ったのは、濡れティッシュでもただのティッシュでもなく、小学五年生の舌だったのだ。

 

「まだ出てるよ」

「ああっ――」

 

 男性諸君ならわかると思うが、男は射精した後も、何度かに渡って鈴口から一滴単位の精液が溢れてくる。

 雪乃ちゃんはそのたびに僕の鈴口、僕の亀頭を、その可愛らしい舌で幾度となく舐め取ってしまったのだ。

 

 それはさながら、小学五年生によるフェラ。

 亀頭の先という部分的な行為だが、女の子が陰茎を舐める行為に他ならない。

 

 これまではただ、瑞々しい唇が亀頭に触れただけ。

 しかし今度は、紛れもない小学生少女の舌が、僕の亀頭を這ったのだ。

 ぬめりとして温かい、小学生の舌。

 そんな神聖極まりないものが僕の陰茎の先を這い、あろうことか先っぽについた精液を舐め取ったのだ。

 しかも、一度や二度では飽き足らず、数度。

 覚えているだけでも七回、雪乃ちゃんは僕の亀頭に舌を這わせた。

 濡れティッシュでおしっこを拭き取るよりも入念に。

 すでに精液の出なくなった亀頭ですらも、チロチロと念入りに舐めていた。

 

 そんな予期せぬ行為に、僕の勃起がおさまるわけもなく、

 

「大人の男の人って、一日に何回射精するの?」

「ど、どうだろう、四、五回する人もいるんじゃないかな?」

 

 当たり前のように延長された手コキ行為に、僕はもう何も考えることができない。

 ただひたすら、義務の名の下に行われる快楽行為に、みっともなく身を委ねている。

 

「じゃあ、あと五回は飲まないといけないのね」

 

 もはや手慣れた手つきで行われる手コキ行為。前は余裕がなかった雪乃ちゃんも、今では会話をしながら普通に僕のチンポをシゴけるようになってきた。

 

「べ、べつに飲む必要はないんだよ。ティッシュか何かで取って貰えば――」

「そんなことしたらティッシュが勿体ないでしょう? 病院の資源だって有限なんだから」

「で、でも――」

 

 小学生らしからぬ難しい言葉を使って、雪乃ちゃんはエコを訴える。

 地球を守るために資源を節約することは悪いことじゃないけど、そのために自分が何度も大人の精液を飲み込むことには、彼女は抵抗がないんだろうか。

 

「私が飲んでもいいって言ってるんだから、大人しく飲ませて。それに直接口で受け止めた方が、周りが汚れなくて済むでしょう?」

「そ、それは――」

 

 ――その通りだけど。

 そんな言葉を言う前に、すぐさま次の射精の気配がやってくる。雪乃ちゃんは少なくとも手コキにおいては、僕をもっとも早くイかせるテクニックを会得したようだった。

 

「ほら、出るんならちゃんと出るって言って」

「で、射精るよ雪乃ちゃんっ!」

 

 もはや、手コキにおいては完全に上下関係が下である。身動きが取れない以上そうなるのは必然だが、性技においてまさか小学生にマウントを取られるなんて、僕の人生では一度も予期しなかったことだ。

 しかも、

 

「んっ――」

「雪乃ちゃん!?」

 

 今日二度目の射精を前に、ついに雪乃ちゃんは僕の亀頭を丸ごとその小さな口で咥えてしまった。

 途端に、温かい粘膜に包まれる僕の亀頭。

 竿の方では少女の的確な手コキは続いており、それだけに飽き足らず、

 

「ああっ、舌がっ――」

 

 雪乃ちゃんは僕を手コキしながら、口の中で僕の亀頭こねくり回し始めた。

 小学五年生による、まさかの手コキフェラ。

 どうせ口を当てるなら射精前から亀頭を咥えてしまおうという効率重視な考えなのかもしれないが、まさか舌の動きまでついてくるなんて。

 

 じゅぽ、じゅぽ――。

 

 雪乃ちゃんとの行為では一度も聞いたことのなかった、いやらしい音。

 少女が僕の亀頭を舐め、柔らかな唇でマッサージする音が、二人きりの病室に響いている。

 

「ああっ!!」

 

 案の定、僕は堪え切れず雪乃ちゃんの口の中に全てをぶちまけてしまう。

 流石に二回目となると量は減る。しかし小学生による亀頭フェラという予想外の行為が加わったことで、むしろ快楽の方は二倍だ。

 

 気持ちいい。

 小学生の手コキフェラ、気持ち良過ぎる。

 少女の喉奥に直接精液をぶちまけられるなんて、僕はなんて幸せ者の男なんだろう。

 

「んっ、んっ――」

 

 喉奥。

 そう、雪乃ちゃんは開いた喉で、僕の精液を直接受け止めた。

 いわゆる、直飲み。

 これまではいったん口の中に溜めていた精液も、その過程すら無駄だと判断し、チンポからの直飲みに切り替える。

 

 その判断に、僕は雪乃ちゃんの性的な意味での才能を感じると共に、彼女をこれほどまでの献身に走らせるものは何なのか、疑問に思った。

 

「ん、ん……」

 

 雪乃ちゃんは今度は、僕の陰茎を搾り出すように手コキし、溢れてくる精液の残りを舌先で直接舐め取っている。

 

 果たして命を救われただけの少女が、大人に対してここまでする必要があるのだろうか。

 

 僕が高圧的に命令しているならまだしも、雪乃ちゃんはむしろ自分から進んで僕の陰茎をフェラしている。

 

 それはまさしく、僕が望んだ理想の世界だ。

 小学生たちがロリコンという者の視線を意識せず、昔のように無防備な服装で歩き回る世界。

 そしてあわよくば、そんな小学生たちが抵抗なく大人とセックスできる世界が来ればいいと思っていた。

 

 そんな折、もちろん現実だとは思ってないけど、僕が暗闇の世界で女神様に願ったのは、小学生たちがロリコンの視線を意識しない世界。いや、正確に言えばその願いは心のうちだけで押し留めて、ただ単にロリコンのいない世界を願った。

 

 もし女神様が現れたのが現実の出来事で、彼女が僕の心のうちに潜む願いの方を勝手に叶えたとしたら。

 今のこの非現実的な状況も、かろうじて説明がつく気がする。

 

 僕が心の奥底では密かに願っていた、小学生たちが大人とセックスしてくれる世界。

 それが現実になったのなら、雪乃ちゃんの積極的な行為も納得できる。

 

 しかし、そんなに都合のいいことがあるだろうか。

 小学生がロリコンの視線を意識しないだけで天国なのに、あまつさえ自分から手コキフェラまでしてくれるなんて。

 

 いくら女神様が超自然的な存在でも、そこまで都合のいい出来事が、ただ偶然女の子の命を救っただけの僕に訪れるわけがない。

 

(流石に、都合が良すぎる)

 

 射精直後のいわゆる賢者モードで、僕は訥々とそんなことばかりを考えていた。

 僕にとってまさに理想的な世界。

 それが如何にして現実に至ったのか。あるいは僕は今も昏睡状態で、自分にとって都合のいい夢を見続けているだけなのかもしれないけど。

 

「それにしても、男の人って不思議よね。目の前にえっちなものがひとつもないのに、想像だけでこんなに興奮できるなんて」

「え?」

 

 僕の鈴口を入念に舐め終え、頭を上げた雪乃ちゃんの言葉を、僕はすぐには飲み込めずにいた。

 

 目の前にえっちなものがひとつもない?

 

 膨らみかけのおっぱいを持った雪乃ちゃん以上にえっちなものがこの世にあるのか?

 

 そんな疑問を、流石に僕は飲み込んだ。

 それでは僕が小学生の身体に興奮するロリコンであると白状しているようなものだ。

 正直、これだけの射精で雪乃ちゃんにはもうバレていると思ったけど、少女の言葉があまりにも僕の考えと噛み合わないので、僕は一瞬戸惑ってしまったのだ。

 

「だって、私におちんちんシゴいてもらってる間、大人の女の人のえっちな姿想像してたんでしょう? でなきゃ興奮できるわけないし、射精だってできないんだから」

「えっ、と……」

 

 何ら冗談でもなく、当たり前のように紡がれた雪乃ちゃんの言葉に、僕は流石にキョトンとしてしまう。

 まさか雪乃ちゃんは、僕が雪乃ちゃんに手コキされている間、目の前の雪乃ちゃんではなく、頭の中のえっちな想像で興奮していたと思っているのだろうか。

 だとしたら逆に高度過ぎる技だ。目の前にれっきとした女の子がいるのに、他の女性を想像して射精するなんて。

 

「雪乃ちゃん、僕がロリコンだって、気付いてない?」

 

 藪蛇を承知で、僕は目の前の小学五年生に尋ねていた。だって彼女は、まるで僕がロリコンではないかのような口ぶりだから。

 でなきゃ僕が目の前の超絶ロリ少女をスルーして、他の女性、しかも大人の女なんかを想像するなんて発想に至るわけがないから。

 

「ロリコンって、何? 聞いたことない言葉だけど」

 

 キョトンとした雪乃ちゃんの言葉に、僕は現実感が抱けない。彼女の態度は、まるでこの世にロリコンという言葉が存在しないかのごとく振る舞いだ。

 

「いや、聞いたことぐらいあるでしょ? 大人なのに、小学生や中学生の身体に興奮する人間のこと。お父さんやお母さんに、世の中にはそういう人間がいるってこと、習わない?」

 

 ロリコンという言葉は直接習わなくても、今の小学生は必ずそういう変質者の存在を教えられているはずだ。

 だからこそあの鉄壁ガードの服装があるわけだし、僕は何箇所も公園も回って一度も小学生の胸チラにありつけなかったのだ。

 

「小学生の身体に大人が興奮するなんて、あるわけないじゃん。子供のおっぱいやお尻に、どうして大人が興奮するの?」

 

 しかし雪乃ちゃんは、心の底からロリコンの存在を受け入れてないようだった。

 あるいは彼女があまりにも純粋で、そういう穢れた大人のことを信じていないだけかもしれないが、小学生でも比較的大人びた雰囲気の雪乃ちゃんに、そんなことがありえるのだろうか。

 

「いや、だって――」

 

 ここまで来て、これ以上ロリコンの存在を説いても水掛け論であると僕は気付いた。

 世の中には穢れた考えを持つ大人がいるという事実に、この小学五年生の少女は何ひとつピンと来ていないようだったからだ。

 

 だから僕は、少女が納得しうる客観的な事実を探した。

 世の中に、雪乃ちゃんのような小学生の身体に興奮する大人がいるという事実。

 それを証明するのに、もっとも的確で客観的な証拠は――。

 

「そうだ。ブラだ。僕らがトラックに轢かれたあの日、公園で君は確かにスポーツブラを着けてたじゃないか。君の背中に黒いスポブラのラインが浮き出ていたのを、僕は確かに覚えている。君たち小学生がブラをするのは、大人の目線から自分たちを守るためでもあるんじゃないか?」

 

 変態であることを承知で、雪乃ちゃんに客観的事実を打ち明ける。

 僕はあの日、確かに雪乃ちゃんの背中に透ける、無粋なスポブラの存在を確認していた。

 あの日、雪乃ちゃん自身もブラを着けていたのは、この世にロリコンがいる動かぬ証拠だ。

 

「私、ブラジャーなんて一度も着けたことないけど。今だって着けてないし、ほら」

「ちょ、ちょっと待った――」

 

 その場で丸ごとTシャツを脱ごうとした雪乃ちゃんを、僕は必死に制止する。君が今日ノーブラなのは嫌というほど知っている。その膨らみかけのおっぱいのおかげで、僕は君の前で勃起を披露することになったんだから。

 

「いや、あの日は確かに着けてただろ? 鬼ごっこ中もそんなに胸揺れてなかったし」

「そんなわけないじゃん。私ブラなんて一枚も持ってないもの。それに小学生がどうしてブラジャーなんて着ける必要があるの? 大人向けの下着ショップだって、小学生が入れるとこひとつもないし」

「へ?」

 

 ここに来て、僕と雪乃ちゃんの会話が決定的に噛み合っていないことに気付く。

 大人向けの下着ショップに、小学生が入れない?

 そんなわけがないだろう。きょうび小学生は中学年でもブラを着けている時代だ。それを扱う下着ショップに、当の利用者である女子小学生が入れないわけがない。

 

「小学生がブラだなんて聞いたことがないわ。私の周りにも一人もいないし、他の学校にもいない。そもそも大人のために存在するブラジャーを、どうして子供の私たちが着ける必要があるの?」

 

 さも当然のように“事実”を語る雪乃ちゃんに、僕は何も言えなくなっていた。

 小学生は、ブラをしない?

 そんなの僕の知る世間ではありえないし、それこそ三十年くらい前はそれが普通だったかもしれないけど、現代の日本でそんな常識は成り立たない。

 

 ひょっとして、僕は過去の世界にタイムスリップしたのか?

 そんな仮説も、僕が目覚めた数日間の体験で否定される。暇つぶしに見たテレビのニュースでは、僕の知っている通りの西暦年と日付を言っていたし、病室から見える景色も、今は手足が動かなくて使えないがテーブルにおいてあるスマートフォンも、全て現代の産物だ。

 

「……雪乃ちゃんは、自分の胸やお尻に興奮する大人がいると思う?」

 

 だから僕は、少女に対して素直な質問をすることにした。

 客観的な事実ではなく、目の前に実在する少女の感性。それが僕が知っているものと合致するか、確かめるように。

 

「いるわけない。私のおっぱい、お母さんより全然小さいし、お尻だってそんなに大きくないもの。それにそもそも、小学生に興奮する大人がこの世に存在するわけない。だって私たち、まだ小学生の子供なんだから」

 

 自らの性的嗜好を全否定される形で、小学五年生の少女に断言される。

 

 この世界にロリコンはいない。

 少なくとも雪乃ちゃんの知る範囲ではいない。

 その事実を他の誰かに確認しようとしても墓穴を掘るだけだし、今は慎重に動く必要がある。ただひとつ確実なのは、僕が今事実確認ができる相手は、目の前の雪乃ちゃんしかいないことである。

 

「たとえば今、僕の前で服を脱いでぱんつも脱いで、裸になれって言ったら、雪乃ちゃんできる?」

 

 僕が知る世界なら、即逮捕に繋がるこの質問。

 しかし目の前の黒髪少女は顔色ひとつ変えずにこう答える。

 

「できるも何も、いちいち確認される意味がわからないわ。あなたの前でおっぱいやおまんこを見せることに、いったい何を躊躇う必要があるの?」

 

 突如として使用された「おまんこ」という言葉にドキリとしてしまうが、その言葉に卑猥な意味は何ひとつ含まれていない感じだった。

 単純に、小学校五年が知る知識として、女性器の一般的な名称を使っただけという感じだった。

 

 もしこれが、僕への恋愛感情のようなものから来る発言だったらこんなに嬉しいことはないが、多分彼女が言っているのはそういうことではないのだろう。

 

「それが僕じゃなく、たとえばそこらへんを歩いてる知らないおじさんとか、この病院の先生であっても?」

「躊躇う理由はどこにもないわ。もちろん、そんなこと頼まれたこと一度もないけど、おっぱいもおまんこも見たければ好きなだけ見ればいいし、触りたければ好きなだけ触っても構わない。そんなことしたい大人の人が、この世にいればの話だけどね」

 

 威風堂々と断言する黒髪の少女に、僕はもはや疑いの視線を向けることはない。

 

 何かがおかしい。

 目の前の雪乃ちゃんだけでなく、何の躊躇いもなくこの病室に小学生の娘を派遣したご両親も、最初から全てがおかしかったのだ。

 

 でなきゃ僕が、小学五年生の女の子に手コキフェラなんてされるわけがない。

 

 この世界は、僕が昏睡状態に陥っている間に何かが変わったのだ。

 それも風が吹けば変わる程度の小さな変化でなく、世の中の在り方を根底から覆す、大きな部分で。

 

 あるいは、僕の中の感覚が狂ったのか。

 これまで常識だと思っていた社会通念が事故のショックで作られたまやかしで、世界は最初から“こう”だったのかもしれない。

 

 何故かはわからないけどこの世にロリコンという概念は存在せず、そのロリコンという言葉や概念でさえ、僕が生死を彷徨う中で見出した幻……。

 

 いや、だったらひとつおかしいことがある。

 この世に最初からロリコンという概念が存在しないのなら、どうして僕はあの日自分とは縁もゆかりもない公園にいたのか。

 あの日僕がトラックから雪乃ちゃんを救ったことが事実なら、僕が公園でJSウォッチングをしていたこともまた、事実なんじゃないのか?

 

 全ての疑問が、確信に変わる。

 やっぱり僕は、おかしくなんてなってない。

 ロリコンという性癖自体はそもそも倒錯した代物かもしれないけど、僕があの事故を境におかしくなったという事実はありえない。

 

 だとしたらもう、考えられる選択肢はひとつしかない。

 

 この世から、ロリコンという性癖を消し去る。

 

 その願いを、蒼髪の巨乳女神は叶えたのだ。

 

 ただひとつ、僕だけがいまだにロリコンのままであるという、決定的な事実を除いて――。

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