娘の交換留学相手(11)がぐうシコ過ぎる件 作:かしわもち@ハーメルン
「凛花、楽しそうね」
夕食が終わった食卓で、花憐が紅茶を啜っている。アップルヤード夫妻の案内、ジゼルちゃんのバックアップと色々あったから疲れているのか、珍しく気怠そうに見えるが、それでも凛花があれだけジゼルちゃんと仲良くしていることにホッとしているのか、母親としては充実した疲れのように見える。
「あ、ああ、そうだな」
俺もできるだけ平静を装いながら、娘の成長を喜ぶ。なぜ心がソワソワして落ち着かないのか。それは今、凛花とジゼルちゃんがお風呂に入っているからである。
あのジゼルちゃんが、我が家のお風呂に入っている。当たり前だが全裸でだ。これがソワソワせずにいられようか。
「最初に交換留学の話を聞いたときはどうなるかと思ったけど、凛花にとってもプラスみたいだし、受け入れて良かったわね」
「あ、ああ……」
すごく満足そうに現状を語る花憐。しかし俺は気が気でない。今まさに、我が家の脱衣所でジゼルちゃんが服を脱いでいるのかと思うと、その姿を想像せずにはいられないのだ。
小学生らしからぬ、白人ボディ。
テレビ電話で一瞬だけ見えたあの谷間のことを、俺は一秒たりとも忘れたことはない。
凛花のより明らかに大きい、拳大の膨らみ。
それが今、あの脱衣所では惜しげもなく晒されているのである。
凛花も言っていた通り、我が家の脱衣所には鍵がない。まあ一般的な日本家屋は玄関とトイレ以外に鍵はないと思うが、我が家も御多分に洩れず脱衣所はノンセキュリティだ。ジゼルちゃんが脱衣する様を覗き見るのも決して不可能ではない。
しかしご存知の通り脱衣所には凛花がいるし、その凛花は何故か俺がジゼルちゃんによからぬことをするのではないかと警戒している。
それに凛花が、見張りを立てると言っていた件。
おそらくそれは花憐のことなのだろうが、あの凛花がこの花憐に「お父さんロリコンだから覗かないように見張ってて」などと直接的なことを言うわけはない。だとしたら緊急家族会議が開催されているはずだ。
多分、何らかの別の伝え方で、俺を見張るよう指示しているのだろう。だからこそ花憐はさして構える素振りも見せず、見張りというにはあまりに隙だらけの過ごし方をしているのである。
「そういえば凛花が、あなたが一緒にお風呂に入って来るんじゃないかと心配してたわ。それは恥ずかしいから止めてくれって。おかしいわね、あの子もう五年生で、ジゼちゃんもいるっていうのに」
のほほんと語る花憐は、俺がロリコンであることなど露ほども疑っていない。この分だと俺の性癖が妻に暴露される心配はないだろう。やはり凛花も、俺がロリコンなどと花憐に言い出すつもりはないようだ。
「あらいけない。お醤油切らしてたんだったわ。明日のお弁当に使うのに」
「え?」
急に立ち上がった花憐に、さすがの俺も驚いた。脱衣所の方角に耳をそば立てていたというのもあるが、何もこんな時間に買い出しに行かなくてもいいと思ったというのが大きい。
「和食にはお醤油が欠かせないでしょ? ジゼちゃんも明日のお弁当楽しみにしてるから!」
そう言って、つっかけのまま近くのコンビニまで出掛けてしまう花憐。
明日はジゼルちゃんへの近隣紹介も兼ねて、近くの自然公園にピクニックに行くことになっていた。その際のお弁当に醤油が欠かせないという。
凛花がジゼルちゃんに心を開いて良かったと言いつつ、花憐もまた娘が一人増えたような気がして嬉しいのだろう。とくに最近凛花は花憐の手料理に関して何の感想も言わなくなったから、おかずの一品一品に感動してくれるジゼルちゃんの反応が嬉しくて仕方がないのかもしれない。
ジゼルちゃんの交換留学は、我が家にこれほどまでに良い効果をもたらしている。まさに、アップルヤード家様様である。
「ん?」
しかし俺は、ここでとんでもないことに気が付いた。花憐が出かけたということは、この家に今、俺の見張る人間がいないのである。
「まじか」
途端に心臓が大きく跳ねる。花憐がいると思っているからこそ、凛花も警戒心を解いているだろう。あるいはひょっとすると、ジゼルちゃんの入浴シーンを覗くことだってできるかもしれない。
まさに、千載一遇のチャンス。
まさかホームステイ初日にして、これほどの機会に預かれようとは。
とはいえ、見つかれば破滅。
花憐には愛想を尽かされ、凛花には金輪際口を聞いて貰えなくなる。ジゼルちゃんは即アメリカに帰国し、あの穏やかな夫妻に「ファッキンジャップ」の罵声を浴びせられることになるのである。
そのリスクを犯す価値が、この覗きにはあるのか?
震える体で、その問いを自問する。
たしかにジゼルちゃんのおっぱいは見たいが、今そのリスクを犯す理由はあるのか、俺はよく吟味する必要がある。
ジゼルちゃんのおっぱいが見られたら、それはもう至福でしかない。俺のようなロリコンにとっては夢のような展開だ。
しかし、リスクがあまりにもデカすぎやしないか。
脱衣所の出入り口である引き戸を少し開けて、中を覗いたとしよう。その微かな変化に、二人の少女が二人とも気付かないという可能性はどれくらいだろうか。仮に二人がまだ浴室にいて、脱衣所にいないのならそのリスクはなくなるが、それでは意味がないのだ。誰もいない脱衣所を覗いたところで、昂る俺の心は満たされない。
一番可能性が高いのは、あらかじめ脱衣所の引き戸をわずかに開けておいて、ジゼルちゃんが浴室から出る瞬間をこの目に収めるという方法。
あとはそっと引き戸を閉めて、物音を立てずに脱衣所の前から立ち去る。これが一番リスクが少なくて確実だ。
しかしこれは、最初に出てくるのがジゼルちゃんである場合の話。
もし凛花の方が先に出てきたら、俺は第二次性徴を迎えた実娘の裸を見る羽目に陥るだけに飽き足らず、その引き戸の隙間を、凛花に視認されてしまう可能性が高い。
ただでさえ多感な五年生。お風呂から出るときに脱衣所のドアが閉まっているかどうかというのは最重要事項であり、ちょっとした変化でも気付かれてしまう可能性が高い。
ただでさえ凛花は俺を警戒しているのだ。覗かれていることを見越して自ら先陣を切る可能は低くない。
もし先に出てくるのがジゼルちゃんなら、その裸身を網膜に焼き付けた後、すぐに引き戸を閉じればいいだけの話。俺はホームステイ初日にして、いわば決定的瞬間を迎えることになる。
でももし、凛花が先だったら――。
事をなすには、常に最悪の事態というものを頭に入れておかなければならない。
この場合の最悪の事態というのは一家離散、場合によっては逮捕もある。
人の親として、社会人として、やっぱりそんなリスクは取れない。
ジゼルちゃんはこれから三ヶ月も我が家にいるんだ。おっぱいを見るチャンスはいくらでもある。
そう自分に言い聞かせて、俺は脱衣所の前から立ち去ろうとする。
しかし今後も二人の入浴中に花憐が出掛けているなんてパターンはあるのかと思い、どうしても後ろ髪を引かれてしまう。
せめて、誰もいない脱衣所を覗くだけだったら――。
そう思い、気付けば俺は脱衣所の引き戸を少し引いていた。
内部の会話音から、二人がまだ浴室内部にいることはわかりきっていた。だから俺はさしたるリスクも犯さずに脱衣所の様子を覗き見ることができた。
二人の姿はどこにもない。当たり前だ。入浴中なのだから。
もぬけの殻の脱衣所には、どこの家庭にもあるように、洗濯機と洗面所が設置されている。その洗濯機の横、脱衣籠という名の場所に、小学生二人分の衣類が積み上げられていた。
シャツの下で少しだけ顔を覗かせているオレンジ色のアレは、下着だろうか。凛花はあんな色の下着は持っていないから、下着だとしたら持ち主はジゼルちゃんだ。今すぐ手に取って確かめたいが、さすがにそんなリスクは払えない。今はただ、遠くからジゼルちゃんの下着らしきものを眺めるしかないのだ。
今の俺が覗ける唯一の場所。
それは曇りガラス越しの、浴室の風景である。
『ちょっとジゼ、くすぐったい!』
お風呂場ではしゃぐ二人の声が聞こえる。
小学生が二人、身体を洗いっこしているようなシルエットが見えた。しかし曇りガラスも安物ではないので、どちらがどちらのシルエットかはわからない。
あわよくばジゼルちゃんのボディラインや乳首の色くらい透けて見えないかと思ったが、そう上手くはいかないようだ。
かろうじて、右の子が黒髪で、左の子が金髪であることがわかる。だから俺は左の方に必死に目を凝らしたが、肝心要のものは何ひとつ透けては来なかった。俺に神通力があればと思っても、天狗になるための修行などしていない。
『じゃあ出るね』
そして案の定、黒髪のシルエットの方がドアノブに手をかけるのが見えた。その瞬間に俺はそっと引き戸を閉じ、何事もなかったかのようにその場から離れる。
あの引き戸の向こうに、一糸まとわぬ姿のジゼルちゃんがいる。
今すぐ引き戸を全開にしたい気持ちもあったが、折よく花憐が玄関の鍵を開ける音も聞こえてきたので、そそくさとリビングに退散する。
まず間違いなく、バレてはいない。
俺は父親として威厳を失わずに済んだのだ。
その後、お風呂上がりの娘たちと、日本語の勉強も兼ねて人生ゲームをして遊んだ。
着順は凛花、ジゼルちゃん、花憐、俺というある程度忖度を含んだものだったが、遊んだゲームの内容のことなど、俺は一ミリも覚えていない。なぜなら、
(いや、明らかにデカいだろ……)
パジャマ姿のジゼルちゃんの胸元が、柔らかそうに揺れまくっていたからである。
アメリカ国旗みたいな柄のパジャマを着たジゼルちゃんは、決して露出が多かったわけではない。むしろ胸元のボタンはちゃんと一番上まで締められているし、屈んだ表紙に胸元が見えるようなこともなかった。
しかし何かの拍子でとび跳ねるたび、その胸元の膨らみは激しく揺れた。
前にも言ったように、ジゼルちゃんは爆乳や巨乳などの部類ではない。あくまで小学生にしては大きいという程度で、ことさら胸を強調するシルエットをしているわけでもない。
それでも隣の凛花よりは明らかに大きな膨らみが、パジャマの中で何度も柔らかそうに揺れていた。多分、寝るときはブラを着けない主義なのだろう。明らかにパジャマの下は素肌かシャツ一枚という揺れ方で、彼女の胸がいかに柔らかいかということを伝えていた。
外国産。
海外産。
白人。
立居振る舞いこそ大和撫子のジゼルちゃんだが、その揺れ方を見ると彼女が異人種であることを嫌でも意識してしまう。
ただ、衣類の中で揺れているだけ。
にもかかわらず、ここまでの存在感を持つのはなぜなのか。
それは多分、男が本能的に持つおっぱいへの憧れというものだろう。
血の繋がりのない、普段揉んでいるわけでもない女の子のおっぱい。
浮気は男の甲斐性などと言うつもりはないが、男は常に新しい刺激、新しい膨らみを求めてしまう生き物なのである。
(見ないっていう方が無理だ)
たとえ俺のようなロリコンでなくても、ジゼルちゃんのおっぱいには目が行くだろう。欲情まではしなくても、小学生にしてはおっぱいが大きいな、くらいには思うかもしれない。
しかし花憐も凛花もいる前で露骨にジゼルちゃんのおっぱいを凝視するわけにもいない。
俺は銀行役としてジゼルちゃんにおもちゃのお金を渡しながら、さりげなく彼女の胸元を盗み見るしかなかったのである。
まあそれでも、ジゼルちゃんのおっぱいは俺の心に鮮烈な印象を残したけれど。
『あっ♡ あなたっ――』
その日の夜、久しぶりに花憐を抱いた。
愛する妻のHカップに顔を埋めながら、思い描いていたのはジゼルちゃんのおっぱいだ。
花憐の秘部にいきり立った男根を沈めながら、想像していたのは娘の親友であり、今は自分の娘でもある白人少女のおまんこだった。
もはや、救いようのない変態。
そうだとはわかっていても、ジゼルちゃんと繋がりたいという想いは決して消えてくれはしない。
三ヶ月。
その期間までに絶対に、俺はジゼルちゃんと繋がることを決めたのだった。