普段はおとなしい女の子だって、れっきとした女なんです。
これは大人になった今でもまだ誰にも言っていないこと。
二人だけの秘密ね、と約束したあの日のことは10年ほど経った今でもよく覚えている。
それは、血のつながった彼のお姉さんにも、お嫁さんにも決して知られてはいけない。
私たちは十字架を背負い今日まで生きてきた。
胸の中にしまい続けたその体験を、彼が彼女にプロポーズした今日、懺悔しようと思う。
あれは、中学に入学してすぐのことだった。
小学生の頃より身体が大人に少しだけ近づき、性への関心も僅かながら芽生えていた。
その時はまだ、"そういうお年頃" だったということもあり、私の幼馴染には恥ずかしくてとても話せなかった。
僅かとはいえど、人間の三大欲求のうちの一つに数えられるその欲望は徐々に私の脳を侵食し、興味はそのうち願望へと変わる。
両親が就寝した深夜0時。
灯を消し、携帯の光だけが灯る暗がりの部屋の中で服を全て脱ぎ捨てた。
スタンドミラーを見ると、全裸の自分の姿が写り恥ずかしくて胸や下半身を隠す。
頬は紅潮し恥ずかしくてたまらない。
もしこの鏡が男の子だったとしたら………そんな妄想が脳内をよぎり顔をさらに赤らめる。
数分間鏡の前で立ち尽くし、体温の上がる私の身体は次なる欲望を解放する。
覆い隠すようしていた手をスッと下ろし、ツンと張った胸があらわになった。
中学生らしいまだ育ちきっていない小ぶりな二つの丘。
プルプルと小刻みに震え、死んでしまいそうなほどの羞恥心を覚えた。
それから時間も経たず、下半身を覆っていた手も退け遂に鏡に私の生まれたままの姿が映される。
手を後ろで組み、日に焼けていない肌白い皮膚はこの状況下で火照り未だ毛の生えていないツルツルの局部をもじもじと擦り合わせる。
呼吸は次第に乱れ始め、私の正直な身体は更なる羞恥行為を求めた。
それは、身体への直接的な刺激。
胸を揉め、股をいじれと命令するような口調で私の全裸を映す鏡から幻聴が聞こえる。
その言葉に従い、私は胸にそっと手を添え優しく触れた。
ブラジャーを着け始めて間もない二つの丘は手で掴むほどの大きさはないが、性感帯はある。
下胸の外側ラインと脇の間。横乳と呼ばれる場所だ。
その部分を指の腹でグリグリと押したり、グルグルと円を描くように刺激すると、身体はピクッと反応を示し、胸の中心に佇む乳首がピンとそそり勃つ。
鏡にもその姿は映り、私は興味本位でその二つの蕾をキュッと握ってみる。
「………………っ!!」
突如、かつて経験のしたことのない快感が全身を突き抜ける。
痙攣し、脚で支えられなくなり床にペタッとお尻をつけた。
はぁーっ、はぁーっ、と乱れた息を整え三度鏡に映る自分を見る。
身体は汗ばみ、沸騰するかのような熱を帯びる。
床についた手を股に動かすと、排泄するところから太ももを伝い何かが垂れていた。
それを指で掬い、トロトロと透明な液体を眼前まで持っていく。
一連の行為から排出された体液。
指に付着したその液体を口に含んだ。
「ちゅっ……………ん?なんか、しょっぱい?」
初めて口にした体液の感想。
独特の匂いと指を開けばにちゃあっと糸を引く粘り気の強いそれは、見てるだけでいやらしい気持ちになる。
もう一度、と指で掬い再び口に入れる。
指をチュパチュパとまるで赤ちゃんのようにしゃぶりつくし、自らの体液の味を覚え込ませた。
空いた方の手は太ももで閉じられる恥部へと動き、指を沈める。
先ほどまで口にしていた体液が溢れるように穴から流れフローリングの床をも濡らしていく。
ここで私の身体は次なる命令を下した。
『鏡の前で仰向けに寝転び、膝を立てた状態で股を全開まで開け』
その言葉に従い、ペタンと背中を床につけ両膝を立て、グッと開いた。
なんの汚れもない真っピンクな局部は足を開いたことでさらに体液が溢れ出る。
割れ目に沿って撫でるように指を滑らせ、クチュクチュと水音を立てながら陰核を攻める。
あまりの気持ちよさに頭はショートし、更なる快感を求めて自らの性感帯をいじめ抜く。
だらし無く空いた口からは涎が、身体中からは汗が滴り、局部からはエッチなお汁が床に湖を作るかのごとく流れ出る。
今はもう恥ずかしさのかけらもない。
いやらしいことに無我夢中になり、興奮している1匹の "
鏡に映るエッチな姿を晒すのが本当に自分が半信半疑になるけど、耳が気持ちよくなるほどのエッチなお汁が指でかき回されるのを聞いてこれが自分のものだと確信する。
ゾクゾクと体が震え、ナニかが出てきそうな感覚を感じながら陰核をいじる指の速さを上げ、そして、達する。
「…………ひゃんっ!!」
弓なりに背中を逸らし大きな声を発する。
そして──────
ぷしゃあああっ!
それらと共に陰部からオシッコに近いエッチな汁を大量に放出し鏡にかける。
ビクンビクンと体を大きく震わせ先ほど味わった快楽の余韻に浸る。
「はあーっ…………はぁーっ…………」
息を深く吸い、手を止める。
未だ穴からはピュロロとエッチなお汁は出続け、床をさらに濡らす。
ようやく息遣いが落ち着いたところで体を起き上がらせ鏡を見る。
エッチな匂いを放つ汁が鏡一面にかかり、私の姿をあやふやに映していた。
「……………」
決して命令されたわけではない。
これは私の単なる興味。
鏡の両端を握りながら舌を出し鏡についた液体を舐めとる。
上面からじっくりと、味わい尽くすように………。
どことなく股から溢れた体液と似た味がする。
しょっぱくてクセになりそうな、そんな感じ。
鏡の次に、今度は私のいろんな体液の混じり合った床に舌を這わせる。
汗や涎、そしてエッチなお汁が絡み合い、股がキュンと締まる。
全てを綺麗に舐めたあと、机の上に置いてあったティッシュを取り、局部についた体液を拭き取る。
もしここに誰かいたら舐めてもらっていたのかな………なんて想像をしつつ綺麗に拭き取る。
ティッシュをみると、いやらしい匂いを放ちながらぬちゃあっと粘りのある水気を帯びていた。
これが全て私の体の中から…………。
信じられないといった様子でそのティッシュを見つめゴミ箱に捨てる。
一枚じゃ到底足りず、湿り気が完全に無くなるまでに十数枚もを消費し、買ったばかりの黄色のショーツに足を通す。
夜はブラジャーはつけないけど、みんなはどうしてるのかな?
今の私ならなんだって聞けそうな気がする。
…………ダメだ。一旦落ち着こう。
ようやく取り戻した理性がブレーキをかける。
このまま私が変なことを口にして誰も理解してくれなかったら。
私がエッチな子と認知されてしまったら。
一体どうしよう、とネガティブな気分が先走り学校で余計なことは言わずに済みそうだ。
ホッと息を吐き、ベットに入り横になる。
「……………うそっ…………」
迎えた翌日。
突如先生から伝えられた授業内容の変更に言葉を失った。
体育から保健の授業になったことだ。
普段から教科書は全て持ち帰り、必要な教材しか持ってこないから借りるか隣の人に見せてもらうしかない。
幸いなことに、私の隣の席は幼馴染の葵くん。
焦ったような顔で彼に尋ねる。
「葵くん。教科書持ってきてる!?」
「持ってるよ。ボク、教科書は全部置いて帰ってるから」
真面目な葵くんにしては珍しい。
だけど、今日に限ってはそんな彼の意外な一面に感謝する。
「お願い!授業中みせて!」
「もちろん!」
和やかな笑顔で笑って返す葵くん。
唐突な授業変更で教科書がなくても問題ないということで、保健の授業は始まった。
私は葵くんと席をくっつけ授業を受けている。
「ーーーであるからして、性行為をすることにより精子が卵子と受精し…………」
それにしても先生はこのようなことを恥ずかしげもなくよく話せると感心する。
精子がなんなのか、性行為とはなんなのか。
お母さんやお父さんに訊いてもはぐらかされるばかりだったから自分で調べたりもした結果が昨日のアレだ。
ドキドキと高鳴る鼓動。
昨晩一人でエッチなことをしたからなのだろうけど、話しを聞くだけで頬が紅潮し息遣いが荒くなる。
同じ授業を受ける彼の横顔を除くと、表情を変えずただ真面目に授業を受けていた。
こんな気持ちになるのが私だけなんて、なんだか恥ずかしい。
太ももを擦ればクチュっと股が濡れているのがわかり、さらに顔が赤くなる。
もしこんな姿を葵くんに見られたら────そんな妄想が脳裏によぎり、愛液でさらに濡らす。
(………………)
葵くんにバレないように、左の手をスカートの上部までそっと動かしスカートを捲る。
一目見るだけではわからない露出。
リボンのついた黄色のショーツが顕になり、指の腹で押すとすぐさまショーツはシミができ布を貫通して指をも濡らす。
この状況にドキドキしてる自分はやはり変態なのだろうか。
授業が進むにつれて指の動きも段々と早くなり、びくびくと体を震わせながら何度も軽度の絶頂を迎えた。
そして先生は黒板に字を書くのを止め、カバンの中から小さな何かを取り出し説明する。
「これが避妊具。要はコンドームというやつだ。これをつけて性行為すれば妊娠する確率は極めて低くなる。教材ということも兼ねて一人一つ配布する」
私は弄っていた手を机の上に置き、前の席の人に渡されたコンドームを凝視する。
包装され中身はわからないけど、形や使い方はわかる。
これをつけたおちんちんが私の中に入って、精液を…………そう考えただけでさらに欲望が湧きエッチな妄想が脳内で繰り広げられる。
授業の終わりを告げるチャイムがなる頃には頬は熱を帯び、ショーツは愛液により全体にシミを作るほどグチュグチュに濡れてしまっていた。
号令と共に教室を飛び出しトイレへ向かう。
ショーツを半脱ぎすると割れ目から糸を引いていてそれを指で切り、口に含む。
「ちゅっ、ちゅぱっ、ちゅるっ」
昨日と同じ味。やはりしょっぱい。
だけどこの味とほのかに香るいやらしい匂いが私の体を欲情させる。
「はぁ…………はぁ……………んっ!」
便座に座り指を愛液に絡めてから、クリトリスに触れる。
痺れるような快感が全身を駆け巡り思わず喘ぎ声を発する。
「あっ……………あっ……………あんっ!」
クチュクチュと卑猥な水音を立て、先ほど授業で受け取ったコンドームを握り、卑猥な妄想を繰り広げる。
指の動きは最高値まで早くなり、そしてその時は訪れた。
「……………ひゃうっ!!」
ビクンッと体が跳ね絶頂に達すると、尿道口から塩を吹きショーツを取り替えなければならないほど濡らしてしまった。
半脱ぎしたからこその失態。
ポタポタと便器の中へ塩は落ち、戸惑う。
「やっちゃっ、た………」
替えの下着なんて用意してないし、かといって保健室に借りに行くのも気が引ける。
腕時計を見ると休み時間はあと3分程度。
私に迷ってる暇はない。
ショーツを脱ぎ、トイレットペーパーで軽く拭き取りポケットの中へしまうと私は何食わぬ顔で教室へと戻った。
スカートの中は何も履いてない。
そんなエッチな格好で葵くんと話をする。
「大丈夫?トイレ、長かったみたいだけど」
「う、うん!大丈夫!」
心配そうに見つめる葵くん。
本当は保健の授業で欲情してトイレで達していたなんて、とても言えない。
「それにしても、こんなものもらってどうしたらいいんだろ………」
葵くんは困ったような表情でコンドームを摘む。
「つぐみちゃんはこれ、どうするつもり?」
「えっ!?わ、私は…………」
「まあつぐみちゃんは使わないよね」
葵くんはそう言いケラケラと笑う。
やはり私にはそんなイメージが定着していたらしい。
本当は学校でオナニーするようないけない女の子なのに、彼はそれを知らない。
使ってみたい。してほしい。
湧き上がった欲望は私の脳を支配し、普段口にしないような言葉を発した。
「…………使うよ」
「えっ?」
「じつはね、私、こんなエッチな子なんだよ?」
驚く彼の手を掴みスカートの中へ誘う。
太ももから五指を伝わせ、骨盤までスライドさせる。
それは、私が今ショーツを履いていないことを示すかのように。
「ど、どうして………!?」
そのことに気がつき、葵くんは私の顔と下半身に視線を行き来させる。
思春期らしい、初々しい反応を見れて喜ぶ私は、耳打ちするような小さな声で彼にこう告げた。
「ねぇ、葵くん。私と…………保健の実技、してみない?」
妖艶な声は彼の雄としての本能を刺激し、葵くんは無言で頷いた。
蘭ちゃん。ごめんね。
あなたが敬愛する大切な弟の初めては、私が貰っちゃうね。
だって、仕方ないと思うんだ。
こんなかっこよくて人想いの男の子なんてそういない。
好きになったってしょうがないことだと思う。
放課後まであと数時間。
彼はどんな反応を見せてくれるのか、楽しみだなぁ。
次回、欲望に支配されたつぐみは葵と乱れ、交わります。