メッツァー様がチート級能力を得て魔法戦士ヒロインたちを手籠めにして無理やりハーレム化する話~RPG式セクハラバトルZERO シナリオパート~ 作:ろむ1000/為五郎
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・ゲームの試作版 01-09話までが収録されてます。ゲーム内での話数とは別ですのでご注意ください。試作版とは、前作をひな形にイラストとテキストだけを入れ替えたものです。
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メッツァー
「────さて、怖いのかと問うたな?」
「……怖いとも。理屈ではない、俺はかつておまえたち魔法戦士を侮ったせいで全てを…………ココノを失ったのだ。聖涙石の不可思議な力と、『人々のため』などという意味不明な理由で決して折れぬおまえたちの精神性は、ともに理解の範疇外だ。わからぬものは恐れるしかない」
「もっとも、そこがまた俺の心を惹きつけるのかもしれんがな」
ティアナ
「……………………」
メッツァー
「とはいえそんなことを言っていては、いつまでも告白することは叶わん。おまえたちを苦しめる以上、その理由くらいは明かしたいと思っている」
「今日も、もともとそのつもりで呼んだのだ。あまり大っぴらにはしたくないので、聖涙石を持たぬ信用できない者を除外するためこの場を選んだ」
ティアナ
「…………つまり他言無用ということですか? それにしては…………」
わずかに振り返り後ろを確認する。
多数の魔法戦士が整列した、荘厳かつきらびやかな光景。
秘密を打ち明けるには、さすがに多すぎる感がある。
ティアナは無論ここに集った皆を信じているし、メッツァーも聖涙石を持つ者を無条件に信用しているようなので、問題ないといえばないのかもしれないが。
苦笑いを浮かべるメッツァー。
メッツァー
「言いたいことはわかるが、まあ大丈夫だろう。なにしろ多少漏れたところで誰も信じないような、馬鹿馬鹿しくもややこしい話だ。大々的に宣伝でもされないかぎりは問題ない」
「なにより、ここにいるのは皆俺の愛する女だ。知らせないという選択肢はもともと考えていない」
ティアナ
「……………………」
────そうだ、この男はこれだけの人数を数え切れぬほど抱きつづけたのだ。
自分だけが特別なわけではない────
そのことを改めて意識させられ、複雑な表情で押し黙るティアナ。
メッツァー
「…………では語らせてもらうとしよう。俺の最終目的、一番の願い。それは────」
「…………ココノの墓を、本来あるべき場所に戻すことだ」
ティアナ
「……………………」
ざわめく近衛団の魔法戦士たち。
────まさか、それだけのためにこのようなことを────
動揺、困惑、呆れ、そして怒り────そういった声が漏れ聞こえてくる。
一方ティアナは、ただ沈痛な表情で目を伏せるのみだった。
付き合いが長い分、ある程度は予想がついていたのだ。どうせココノに関することだろう、と。
おそらくはスイートリップ、キッスあたりも察していたはず。
無論ティアナにも怒りはある。たったそれだけのことのためにこれほどの争乱を引き起こし、多くの犠牲者を出し、仲間たちを傷つけられたのだ。
その怒りには、それほどのひたむきな愛をほかの女に注ぐことに対する嫉妬の苛立ちもわずかに含まれている。
だがそれ以上にティアナの心を占めているのは、純粋な憐れみであった。
それほどに愛しい相手を失い狂ってしまった、この男に対する────
ティアナ
「…………だから王都を手中に収める必要があったのですか…………」
ココノ・アクアは王都の貴族の令嬢であり、アクア家の墓所は王都にある。
裏切者の烙印を押された彼女を埋葬するには、たしかに何らかの対策が必要だ。
もっと穏便な手段はいくらでもあっただろうとは思うが。
メッツァー
「────否、そうではない。暴かれぬよう墓に24時間監視を付けるとか、そういう意味ではないのだ」
「そんなことをせずとも眠りを妨げられることがないほどに、ココノの不名誉を拭い去りたい。裏切りの事実そのものを闇に葬りたい────そういうことだ」
ティアナ
「…………え…………え……?」
────意味がわからない。
もちろん言葉の意味は理解できるのだが、どうすればそのようなことが可能になるのか、なぜそのようなことを望むのか────その意図が、本当にわからない。
ティアナ
「…………意味がわかりません。いえ、そもそもココノは本当に裏切っていたのですか?」
「行動を見れば間違いないはずなのですが、その…………肝心の動機が、見えてきません。性的な調教に屈した────以前はそういうことになっていましたが、でも…………違うのですよね?」
メッツァー
「……………………そのとおりだ」
────ついに認めた。
今となっては明らかにおかしな話だ。幾人も同じ目にあっているというのに、屈した者は未だにほかにいない。
ならば────ほかに何かがあったのだ。
グロリア
「────メッツァー、教えてください」
メッツァーの後ろに控えていたクイーングロリアが進み出る。
決闘以降メッツァーの調教の的になり憔悴していたクイーンだったが、今はその瞳に、以前と同じ凛とした光を湛えていた。
グロリア
「女王として……ココノ・アクアに剣を捧げられた者として、それを受け止める責務が、わたくしにはあります」
…………しばし黙考するメッツァー。
メッツァー
「…………そうですね、ではこの機会に語らせていただくとしましょうか。本題からはわずかに逸れますが」
「……私自身決めかねていたのです。全てを闇に葬るべきという気持ち、ココノの生き様を知ってほしいという気持ち。どちらも本心で…………ですが陛下が、かつての主君が望まれるのであれば否やはありません。ココノも、間違いなくそれを望むでしょうから」
そう口にし、再び自身の過去へと沈みこんでいる様子のメッツァー。
しばしの間をおいて、かつての出来事を語り始めた────
◇◇◇
部隊を任せられるようになって初めての戦闘後。
柄にもなくメッツァーは浮かれていた。
それもそのはず、ゼーロウ最大の障害である仇敵魔法戦士を生け捕りにするという、大金星を挙げたからだ。
上魔サキュバスと連携し、周到に用意した罠で絡めとり────正直生きた心地がしなかったが、なんとか最良の結果を掴むことができた。
出世争いにそこまでこだわっているわけでもないが、かといってゼーロウは結果を出さない無能がのうのうと生きられるほど甘い組織ではない。
また、周りに使い潰されず生き残る道を掴むためには、権限は大きい方がいい。
武勲を挙げた誇らしさというよりは、ノルマの達成と危険な戦場から帰った解放感とで、この男にしては珍しく弛緩していた。
メッツァー
「────さて、あの魔法戦士。手こずらせてくれた分、しっかり役に立ってもらわねばな…………」
ただでさえ強力な魔法戦士を殺さず捕えられる機会など、ゼーロウ全体でみてもこれまでなかった。自分の考案した性魔術を応用した戦術であれば、今後は変わってくるかもしれないが。
できれば生きていることをしっかりと活用して、さらに功績を上乗せしたいところである。
上層部には魔法戦士に苦渋を舐めさせられた者も多い。それを性奴隷として嬲り者にできるとあれば、採算を度外視して高値を提示してくる者もいるだろう。
メッツァー
「有益な情報を吐かせたうえで、上層部に性奴隷として献上して恩を売る──これを既定路線として、どうやってそこまでもっていくか」
「奴ら対魔力も一級品だからな、俺の精神系魔法もそのままでは通らんだろう。拷問でもすればすぐだろうが、傷跡が残っては売値が下がる…………となると、またアレの出番か」
性魔術。メッツァーの得意魔法であり、捕える際にもそれを使用して攪乱した。
そして捕えた後もまた、精神的に追い込み屈服させるのに有用だろう。
おそらく処女であろうから、売値のためにそこはできれば温存しておきたいところだ。
メッツァー
「どうせいいところのお嬢さんだ、簡単に折れるだろうよ。これで俺の身分も当分は安泰だな」
このときの自分は、まだ魔法戦士のことを「桁違いに強力なマジックアイテムを王家から貸与された良家の令嬢」としか認識していなかった。
純潔なんぞを後生大事に抱えている箱入りのお嬢様だ、性的に辱めてやればすぐに音を上げるだろう────このときの自分はそう高を括り、先行きを楽観視していた。
全てが狂ってしまったのは、彼女の所持品を確認しているときだった。
そこに記されていた彼女の名は「ココノ・アクア」────なんの因果か、死んだ妹と同じ名であった────
・というわけで、あもんひろし小説版と同じく、メッツァー様に同名の妹がいた説を採用しました。結局小説版とも違う関係になってますが。
・一応これが、原作メッツァー様との分岐になっているという設定です。
苦しい路地裏生活の中でも、妹という「守るべき他者」がいた経験があることで、他者に向ける優しさをまだかすかに残しているのがうちのメッツァー様。
原作メッツァー様はそんな経験がなくて、「他者=駒もしくは敵」と完全に割り切っている。だからココノも性奴隷扱いで、かなりの土壇場まで自分がココノを愛していることすら自覚できなかった…………という解釈です。