※この作品はR-18です。

メッツァー様がチート級能力を得て魔法戦士ヒロインたちを手籠めにして無理やりハーレム化する話~RPG式セクハラバトルZERO シナリオパート~   作:ろむ1000/為五郎

45 / 46

【挿絵表示】

・ゲームの試作版 01-09話までが収録されてます。ゲーム内での話数とは別ですのでご注意ください。試作版とは、前作をひな形にイラストとテキストだけを入れ替えたものです。
ダウンロードはこちらから
https://ci-en.dlsite.com/creator/13326/article/920236
 
・第一弾の販売ページはこちら。
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ01027239.html


45話 真の目的

 

 

メッツァー

「────以上が、俺が知る女神近衛団第二騎士団アップルナイツ副団長、魔法戦士ココノ・アクアの顛末だ。信じるか否かは、好きにしてくれ」

 

 ────信じる以外にない。

 

 ティアナが三年前から抱えていた疑問のほとんどが、これで氷解した。

 そして、いまだにこの男の心を縛り続けられる彼女が、羨ましくもあり。

 それゆえに全てを失い若い命を散らしたことが、悲しくもあり。

 

 ただ、真実の重みに圧倒されるばかりだった。

 

メッツァー

「さて、今の長話の中で何が重要であったか、姫にはおわかりかな?」

 

 …………どういう意味だろう?

 何が重要かなんて、聞き手によって変わるとしか────ああ、「真の目的」にとってか。

 

ティアナ

「…………ココノは、本心から貴方に忠誠を誓っていた。洗脳などもなく…………」

 

メッツァー

「…………どちらかというと『本心から女神近衛団を裏切っていた』と言ったほうがわかりやすいな。長い伝統を誇る女神近衛団史上初の裏切者というのは、事実であったわけだ。いや、洗脳もないぶん、出回っている醜聞よりもたちが悪いとすらいえる」

 

ティアナ

「…………それは…………たしかにそうかもしれませんが…………」

 

 ────なにも、よりによって貴方が、そんな受け止め方をしなくても…………

 

メッツァー

「現状を正しく認識しなければ、打てる手も打てん。噂というのは悪意をもって解釈されるものだ。少々事情が入り組んでいるので、ちょっとやそっと漏れたくらいでは誰も信じんだろうがな。ゆえにこの真実はもちろんだが…………できれば、出回っている醜聞自体も闇に葬りたい」

 

ティアナ

「……そこに繋がってくるわけですか。言いたいことはわかってきましたが…………具体的に、どうすればそんなことが可能になるのかが見えてきません。すでに広く知られていることをなかったことにするなど…………」

 

 それになにより────

 

ティアナ

「貴方は本当にそれでいいのですか? そんなことになれば、ココノが貴方を愛したことすらなかったことになるということです」

 

メッツァー

「……それこそが過ちだったのだ。俺たちは…………出会うべきではなかったのだ…………」

 

ティアナ

「…………ですが──」

 

メッツァー

「──それに今現在も遺族はココノの、俺のせいで苦しんでいる。なにより、ココノの名が歴史に裏切者として、未来永劫刻まれるなど…………俺には、耐えられん…………」

 

ティアナ

「ですがそれでもっ…………ココノが、そんなことを望むとは……思えません…………」

 

メッツァー

「……………………ココノは、望まない…………?」

 

ティアナ

「そうです…………それすらわかりませんか?」

 

 ………………………………

 

メッツァー

「………………………………フフ…………フフッ…………フフッ……フハッ……フハッハッ……フハーーッハッハッハッハァッッ────!」

 

 ────既視感。

 

 以前、全く同じやりとりを……したような…………

 

 あれは…………そう、再会したあの日だったか────

 

メッツァー

「クッ、ククッ、クッ…………ぁ、ああ、そうだろうな……魔法戦士の考えることなど基本わからんが、それくらいはわかるとも。ココノはそんなことは望まない…………間違いなくそうだろう……」 

 

ティアナ

「……………………」

 

メッツァー

「フフッ……では俺よりも魔法戦士の気持ちがわかるであろう姫に問おう…………ココノが望まないなら、しなくてよいのか?」

 

 前回は質問の意図が分からず、メッツァーを激昂させた。

 だが、今ならなんとなくわかる。

 メッツァーは今日まで、それについて幾度も繰り返し嘆き、そしってきた。

 これは────魔法戦士が抱える根本的な矛盾への、魂を込めた糾弾だ。

 

ティアナ

「…………それは……………………」

 

 私は────またも、答えられなかった。

 

 自分なりの答えは、ある。

 けれどそれは、決してメッツァーの救いになるようなものでは、なくて。

 

 そんな私を見て、メッツァーの顔が深く笑みの形に歪む。

 それは、意図が通じて喜んでいるというより。

 「獲物を追いつめた、これから嬲ってやる」という────何度も見てきた、牡の顔だった。

 

メッツァー

「ククッ、観衆も多いことだ。もっとわかりやすくなるよう例え話をしようか」

「仮に────仮にだぞ? 俺が、おまえの望みを。たったひとつだけ、無理のない範囲で叶えてやると言ったら…………何を望む?」

 

ティアナ

「……っ…………それ、は…………」

 

 ────見透かされ、弄ばれている。

 

ティアナ

「…………どうか皆を…………近衛団の皆を……母上を…………解放、して……ください…………」

 

 ここで止めておくべきだ。

 …………いや、無駄か。

 だからわざわざ「無理のない範囲で」なんて言葉を付けたのだろう。

 絶対に逃がさない────そんな、嗜虐的な意図を感じる。

 

ティアナ

「…………私、は…………どうなっても…………構いません、から…………」

 

 ────言ってしまった。

 

 メッツァーの望んだ通りの答えだとわかっている。

 わかってはいる…………けれど、ごまかすことはできなかった。

 これは私の本心であり、また────譲ることのできない、魔法戦士の誇りなのだから。

 

メッツァー

「……クッ、ククッ、クッ…………一言一句、予想通りのお答えありがとうございます」

「ですがおかしいですよね? 姫の望みを叶えるはずなのに、なぜか姫はより不幸になっておられる」

 

ティアナ

「…………わ、私はっ、それを不幸とは────」

 

メッツァー

「────黙れ! いい加減、そんなことを聞いているわけではないことくらい察しろ……!」

 

ティアナ

「……っ……………………」

 

メッツァー

「…………さて、次に女王陛下。今のご息女の返答を聞いて、どのような感想を持たれましたか? 全ての負担をお一人で背負うと仰るのです。立派に育ったと喜びますか? これで自分が、臣下たちが解放されると安堵されますか?」

 

グロリア

「……………………」

 

 母上は悲し気に目をそらし、何も答えなかった。

 メッツァーの望むとおりの返答をする気にはならず、さりとて「小手先のごまかしは絶対に許さない」というあの鬼気の前では、母上といえども仕方のないことだろう。

 

メッツァー

「…………次にエレニス、おまえはどうだ? おまえが心酔する王女殿下からのありがたいお慈悲だ。感涙にむせび、ありがたく受け取るか?」

 

エレニス

「……き、貴様っ………………」

 

 私のすぐ後ろに控えるエレニス────長年私の護衛を務めてくれている彼女にも声をかける。

 あからさまな嘲弄にメッツァーを睨みつけるエレニス。

 

 ────だが、そんな彼女ですら。

 …………何も言い返すことはできなかった。

 

メッツァー

「…………こんなところか。では姫にもう一度問わせていただきます。────ココノが望まないなら、やらなくてよいのですか?」

 

ティアナ

「……………………」

 

メッツァー

「姫?」

 

ティアナ

「…………そうとは限らない、のは…………たしかです、が…………」

 

 ────違う。ココノの場合は、そういうことではなくて────

 

メッツァー

「ククッ、なんとも歯切れの悪いお言葉。ですが、まあいいでしょう。ようするに、私は思ってしまったわけです。魔法戦士の望みなど聞くべきではないと」

 

ティアナ

「それは言い過ぎです……! たしかに、大切な人が自分を犠牲にしようとしていれば止めたくなるのはわかります。ですが魔法戦士の誇りに殉じるためであれば、認めざるをえないときもあります。少なくとも、同じ魔法戦士であればわかってくれる────そう信じていますっ……」

 

メッツァー

「俺は魔法戦士ではないっ!」

「…………ほかに大切なものがあるのなら理解もできよう。だが、俺にココノに並ぶものなどないっ、認めることなどできるものかっ……」

「そもそも、おまえたちには特別に大切なものなど本当にあるのか? ココノは優先順位を間違えた。敵であった俺なんぞに肩入れしすぎた結果、家族を、仲間を、国を捨てて身を滅ぼした。おまえたちも同じではないのか? ご立派な博愛と献身ぶりが過ぎて、あるようにはとても見えん」

 

ティアナ

「ないわけがないでしょう……! 私たちとて、同じ人間なのですからっ……それにココノは、貴方を愛していたからこそそうした、ただそれだけでしょうっ…………なぜそんなこともわからないのですかっ……」

 

メッツァー

「……わからんよ。俺にはわからん。おまえたちの考えは非合理すぎる。そして、わからぬものを計算に入れて動くわけにはいかん。重要なのは俺がココノを愛し、守りたいと望んでいること────ただそれだけだ」

 

 そう言ってメッツァーは、何かの合図のように片手を挙げる。

 すると、広間にメッツァークローンが続々と入室してきた。80名ほどもいる魔法戦士たちを取り囲むような位置についていく。

 

 不穏な気配を感じ、身構えるティアナ。

 

メッツァー

「さて、あとはどうやって既に広まった醜聞を打ち消すかだったな。俺としては二通りの方法を考えていた。姫には、本当に想像もつかないか?」

 

ティアナ

「……………………」

 

 本当はひとつ、思いついたことがある。

 ただそれは、口にするのもおぞましい方法だった。これまで見てきた様子から、メッツァーがそのようなことをするとは考えにくい。

 

メッツァー

「ひとつ目は、まあ力技だな。俺にとって都合のいい公式見解をでっちあげ、それと異なる記録は消す、書物は焚く、人は吊るす。それだけのことだ。単純だろう? ……ククッ!」

 

 …………まさにそれだった。

 

メッツァー

「ただしその場合、どうしても大義というものが必要になる。それがなければどこを隠したいのかが丸わかりだからな。大義を掲げ、それに沿った記録をでっちあげ、教育を行い、その中に紛れこませる必要がある。この場合、王家による自治ではなく俺が直接統治せねばならん。またそこまでやっても、結構な人数を吊るすことになるだろうな」

 

 考えたくない事態だ。

 ただ、すでに自治形式で進める方向にメッツァー自身も動いているということは、本命はふたつ目なのだろう。

 

メッツァー

「近衛団の正義を貶められ、罪なき人々が大勢殺される…………できれば避けたい事態だな?」

 

ティアナ

「…………はい……」

 

 そしてこの男がこういう言い方をする場合、代替案はいつも同じ傾向を持つ。

 人々を傷つけず、魔法戦士の正義を認める。その代わりに────

 

メッツァー

「ではやはり現状の方針のまま進めるしかあるまい? 初めに問うたな、『いつまでこんなことを続けるつもりか』と。答えは『まだまだずっと』だ。ココノのためにも、公開陵辱はまだまだやめることはできん」

 

 ────女性としての尊厳を奪いつくそうとする。

 

 周囲を取り囲んでいたクローンたちが、一斉に衣服を脱ぎ始める。

 

ティアナ

「────っ!? ま、待ってくださいっ、なぜそれがココノのために、醜聞を隠蔽することに繋がるのですかっ? 意味がわかりませんっ……」

 

メッツァー

「わからんか? 魔法戦士が市民を守るため心ならずも魔王に身を差し出し、従う────それをわかりやすく提示し続ければ、自ずと疑問が生じるはず。『ココノ・アクアも同じだったのではないか』とな」

 

ティアナ

「な……!?」

 

メッツァー

「生じるのを待つまでもなく、俺からその話を振るつもりだ。近衛団とココノ・アクアをひとまとめにした発言を続ければ、世論は自然とそちらに流されるだろう」

「歴史上たったひとりの裏切者ではなく、多数いる哀れな被害者のひとりへと擬態させる────これが、俺の真の望みだ」

 

 ────たったそれだけのために、これほどのことを…………

 

 なんて身勝手で、独りよがりで────そして、悲しい愛なのか。

 

 個人としても公人としても認めることはできないが、すでに抗う力は残されていない。

 取り囲むクローンたちはすでに全裸となっていた。

 牝肉への欲望に固く猛った肉の槍が、槍衾となって魔法戦士の乙女たちを威圧する。

 

メッツァー

「まさに生贄だな、正直悪いとは思っている。だがまあ、別に死ぬわけでもない。罪なき人々も魔法戦士の正義も守ってやる」

「これくらいなら許容範囲────再会したあの日、たしかにそう言ったな、ティアナ? つまり、これが負けるということだ」

 

ティアナ

「…………く、うぅ…………」

 

メッツァー

「ではそろそろ、明日の予行演習を始めるとしようか。ただ、嫌な思い出話などしたせいか昂ってしまっているな。オールナイトでそのまま本番に突入、などということになってしまうかもしれんが、許してくれるな? ……ククッ!」

 

 魔法戦士への八つ当たり気味な怒りさえも昂りに変え、より固く、より高く天を衝く怒張。

 獣欲に染まった視線に射すくめられ、調教済みの体からは抗うための力が抜けていく。主人である牡を受けいれるべきと、心地よい諦観が心を浸していく。

 

 すでに力関係は定まり、絶望と獣欲に支配された彼には、ティアナの言葉は届かない────

 

 

 ────選択肢────

A:もう止められない →Hな戴冠式

B:メッツァーの言葉には矛盾がある →魔法戦士と和解

 

 ◇◇◇

 

 




・これで残すところあと1話、最終話のみです。

・ここで本当はエンディングを分岐させたい。「このままの流れで進む場合」と「魔法戦士と和解する場合」です。
 和解したほうがストーリーのまとまりはいいんですが、陵辱の竿役をこなせなくなるのは個人的に興ざめなので、一応は両方のエンディングがほしい。
 でもただでさえ完成が怪しいのに両方制作する余裕はないので、和解のほうだけになると思います。「このままの流れ」のほうは特に急展開もなく、このあとは前述どおりHな戴冠式をして終わりです。
 万が一続編があるとしたら「このままの流れ」の後ということになります。なにしろ和解しちゃうと陵辱の竿役がこなせなくなるので。

・シナリオのみの投稿はこれで終わりにして、最終話はゲーム版で公開する予定です。書き終わってますが、別に最終話だけ異常に長いなんてこともありません。9000字に届きません。その程度ですが、よければご購入いただければ嬉しいです。

・最終話を発表するためにも、なんとか完成させねば…………

・pixivイラストにシンフォニック、エリクシルの長いSS付きイラストを公開してますのでよければ見にきてください。時系列は降伏直前です。
https://www.pixiv.net/artworks/103739816
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。