※この作品はR-18です。

メッツァー様がチート級能力を得て魔法戦士ヒロインたちを手籠めにして無理やりハーレム化する話~RPG式セクハラバトルZERO シナリオパート~   作:ろむ1000/為五郎

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制作中の自作ゲーム第二弾のシナリオパートを、モチベーション維持のため公開します。
第一弾の販売ページはこちら。
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09話 じわじわ嬲るように

 

メッツァー

「────昨晩はよくお休みになられたようでなによりでございます。体調も回復し、ここからが第二ラウンドといったところですかな?」

 

ティアナ

「…………メッツァー、貴方はどこから来ているのですか」

 

メッツァー

「さて? アジトのことでしょうか?」

 

ティアナ

「これだけの派手な動きを続けているにもかかわらず、この国の政府や百合瀬財団の情報網でも未だに何の手がかりも得られていない…………そんなことができるものなのですか?」

 

メッツァー

「…………ふむ、なんとお答えすればよいものやら。当然ながら素直に言うわけがありませんが、姫から直接問われたことに何も答えないというのは面白味にかける…………とりあえず、今の私をこれまでの常識で判断することはやめたほうが賢明でしょう。我々を組織としてみた場合、完全な意志統一がなされているということはそれだけで情報漏洩の危険が大きく下がるわけです」

 

ティアナ

「…………組織…………つまり、それだけ多くのクローンが存在しているということですか」

 

メッツァー

「おっと、私としたことが。さっそく言葉尻から余計な情報を漏らしてしまいましたな。まあそれ以外にも、地上世界には魔法に関する諜報技術がほとんど存在しない・私の得意魔法である精神系魔法は諜報において絶大な力を発揮する……などの理由があり、私に言わせれば当然の結果です」

 

ティアナ

「…………当然の…………」

 

メッツァー

「これこそが私の得意分野でして、姫たちと戦場で切った張ったをするのは専門外なのです。生来器用なのでそれなりにこなしてきましたがね。魔法戦士相手ともなれば性魔術でいやがらせするくらいが精々だ。……ただ、戦いの結果を左右するのは力だけではないということは、姫もすでにご理解いただけていることでしょう」

 

ティアナ

「…………はい……」

 

メッツァー

「ククッ、こうして考えてみると、我々は互いにない力を持っています。パートナーとなり相互に補完しあうのに丁度いい相手なのでは? 姫の体が報酬であれば私もやぶさかではありませんが」

 

ティアナ

「…………ええ、本当に。貴方が正義の…………人々のために力を貸してくれればどれだけいいか…………」

 

メッツァー

「…………訂正します。我々は重んじる方針が正反対であり、手を取りあうことははあり得ない。例外は上下関係がはっきりしたときだけでしょう。……フフッ、今のところ涼しいお顔をされていますが、その子宮には淫魔が巣くっていることに変わりはありません。すぐに昨夜のような愛らしい姿に変えて差しあげましょう……!」

 

ティアナ

「大きな力を手に入れたのは確かなようですが、今の貴方は自身の力に溺れています。私たち魔法戦士も日々成長しているのです。女神近衛団だけでは得られなかった力…………この地上で信頼しあえる仲間を得られたからこその力、貴方にも見せてあげましょう……!」

 

メッツァー

「ほう、なにやら策があるご様子。これは警戒せねば……!」

 

 ………………………………

 

(バトル) 

 

◇◇◇

(バトルイベント)

 

 昨夜とは違い、調子を取り戻したティアナは問題なく下魔を迎撃していく。

 それでも、突然出現する不可視の手を完全にかわすことは非常に難しい。戦いの中、胸部に狙いを定めたメッツァーが空気の手を密着状態で生成する。揺れをものともしない正確さで、狙い通りの箇所に掴みかかる空気の手。しかし、

 

メッツァー

「────ククッ、お取込み中のところ失礼させていただきますよ! …………おや、これは…………陥没乳首?」

 

ティアナ

「へ、変なことを言わないでくださいっ、ニプレスが貼ってあるだけです!」

 

 慌てて訂正しながら乳房に絡みついた手をあっさりと振りほどくティアナ。スーツの内側に摩擦がないので、引き剥がすのも容易だ。

 

メッツァー

「なるほど。地上世界の仲間から手に入れた外科手術の技術で、人工的に陥没させたのかと心配してしまいました。いえ、陥没乳首が悪いとは言いませんが、やはり生まれもった体に手を入れるのはひっかかるものが…………」

 

ティアナ

「そ、そんなわけがないでしょう! だいたい、そうだとしてもあんなものを植えつけた貴方にだけは言う資格はありません!」

 

メッツァー

「ククッ、私がやる分にはいいのです。征服欲が満たされ、それはそれで悪くない。…………しかしこのように対策してきたとなると、こちらも何かしら…………」

 

 今度は股間に狙いを定め、空気の手を出現させる。しかし、

 

メッツァー

「…………固いですね。なんという無粋な感触。楽しみも何もあったものではありません。それほどの美貌で誘惑しておいてひどいお方だ…………」

 

ティアナ

「ゆ、誘惑などしていませんし、貴方を楽しませないことが勝利に繋がるのです……!」

 

メッツァー

「フフッ…………とはいえ、これではたしかに嫌がらせくらいの意味しかありませんね。他にも狙える箇所がなくはないですが、これまでより有効性は落ちる。さてどうしたものか…………」

 

◇◇◇

 

 

 ────戦闘開始当初は下魔たちを圧倒したティアナだったが、やはり時間とともに体の感度が上昇していき、それを抑えるために魔力リミッターを作動させ、出力が弱まっていくにつれて苦戦は免れなかった。 

 最後には出力が五割まで低下した。弱った状態で複数の下魔に囲まれ何度も殴られたが、そのたびに体勢を立て直し、畳みこまれることだけは避けた。 

 

 そうして粘り強く戦いぬき…………ついには勝利を収めた。

 

ティアナ

「────はぁっ、はぁっ……はぁ…………さあっ、まだ戦いますか!」

 

 魔力を絞りきり青い顔のメッツァーに、凛々しく告げるティアナ。

 

メッツァー

「…………フフッ、お見事です。今日のところは私の完敗と認めるほかありませんな。貞操防御…………なかなかに厄介だ」

 

ティアナ

「シンフォニックシュガーががんばってくれました。これが世界の垣根を越えて協力しあった成果です」

 

メッツァー

「…………たしかにそうなのですが、正直この程度の対策をこれまでできなかったのは、女神近衛団の落ち度だと思いますがね。人のことを怨敵として追い回しておきながら、その具体的な対策については特に論じられることがなかったというのはあまりにお粗末です。内容が内容だけに当事者に詳細を尋ねることをためらうのはわからなくもないですが、結果として被害者が増えていれば世話がありません。そうやって汚いものを見ないようにするやり方が定着し硬直化していることが、私をのさばらせた要因だとは思われませんか?」

 

ティアナ

「…………たしかにその通りだとは思います。ですが地上世界との交流が始まったことで、女神近衛団も変わり始めています。これからは旧弊を克服していけると信じていますし、そのために勇気を持って踏みだせる女王でありたいと思っています」

 

メッツァー

「そう上手くいきますかね…………女神近衛団だけなら可能でしょうが、周囲を取り巻く門閥貴族や経済界などの顔色を見ながらでは望み薄だと思いますがね。時代の変わり目であるのはたしかですが、どのように変わるかを誘導する主導権は今力を持っている者にある。終わってみれば変えるべきことは変わらず、変えてはならなかったものが失われていた、ということにならなければいいですが」

 

ティアナ

「…………そうだとしても、前に進まなければ何も変わりません。世界はきっと、そうやって少しずつ良くなっていく…………そう信じています」

 

メッツァー

「…………そのために姫がすり潰されていくくらいなら、世界など知ったことかというのが私の本音ですが…………まあ言ったところで仕方がない。負けたのですから姫の気が変わらないうちに大人しく退散するとしましょうか…………」

 

 そう言い残して、静かに去っていった────

 

 

◇◇◇

 

 その後の三日間は同じような展開となった。撃退には成功しているが余裕がある勝ち方ではなく、神経をすり減らしていく魔法戦士たち。連日の出動で疲労は着実に蓄積していく。

 また疲労とは別に魔力の残量も心もとなくなっている。戦闘の後に自身の治癒と浄化までしているので、一日では回復しきらないのだ。

 

  もうひとつの問題点として、寄生体の活性化による感度の上昇は鎮静化で解消できても、その間に昂った性欲そのものは完全に消えてなくなっているわけではない。自慰も禁じられている中でくすぶった性欲により眠りづらくなっている。

 皆口にはしていないが同じ事情なのだろう。シュガーが気を利かせて手配した睡眠薬を使用しているが、それでも夢と現の間をさまようような浅い眠りにしかならない。

 そのときに見る夢は決まって淫夢だ。内容は────ティアナの場合、いつも同じだ。彼女にとって性とは、男とはメッツァー・ハインケルを指している。

 

 そのほかにも、相変わらずメッツァー側の戦力の限界が見えない・寄生体除去の見通しが立たない・ロアとの連絡手段が回復しない・攻勢に出るための情報が手に入らない…………これらの理由により、徐々にではあるが確実に追いつめられていた。

 

 

 しかしリリーの粘り強い対外交渉の結果、事態を改善できるかもしれない増援を得られることとなった。

 ひとつが国からの魔法療法士の派遣だ。まだ創設されたばかりの資格で非常に希少な存在だが、政府の権限で動員できるほぼ全員である120名ほどを魔法戦士の治癒、浄化のためにミネルヴァ・ガードへ派遣してもらえることとなった。

 彼ら彼女らの魔力量は魔法戦士に比べればたかが知れているので、最後は魔法戦士本人による魔法が必要だが、多少は負担低減に繋がるはずだ。

 

 もうひとつの増援が、軍の魔法災害対策部隊(以下、魔対部)だ。これは魔法技術の軍事利用に関するノウハウを研究する実験部隊の中の、治安維持、災害対応の部隊のことで、臨時に派遣してもらえることになった。

 規模は150名程度。戦闘力は魔法戦士には遠く及ばないが、人数が必要な場面もあり得るだろう。

 

 これに加えて、ミネルヴァ・ガード内の実験部隊である量産型M3スーツのテストチームを投入することとなった。

 M3スーツとはシンフォニックナイツの変身スーツの原型である。現在はレムティアシステムによって形成されているが、レムティアシステムには聖涙石が必須であるため、ごく限られた者にしか使えない。M3スーツのままであれば適性要件が大幅に緩和される。

 隊員は七名。これに司令である霧沢瑠々香が加わって直接指揮する。

 テストチームは比較的魔力量が多い者が選ばれている。特に瑠々香は異世界パレキシアの理論魔導師である──機密事項である──ということもあって、魔法戦士には遠く及ばないものの一定の戦闘力は持っている。

 

 じりじりと追いつめられていく現状を打開するため、これらの増援と予備戦力を一度に投入してメッツァークローンの一人を捕獲する作戦が計画されている。

 特定の一か所の結界においてこれまで通り魔法戦士が突入したあと、魔法戦士が結界中心担当クローンの注意を引いている間に魔対部とM3部隊が瑠々香指揮のもと別方向から侵入し、カバー担当クローンを捕捉し可能であれば捕らえる。

 最低でも市民を人質に取られることを防げれば、魔法戦士が中心担当を捕らえることも可能になる。 

 

 作戦は指揮官であるシンフォニックリリーの担当エリアで行われることとなった。シンフォニックシュガー(通信能力が他より高く連携が取りやすい)のエリアとの間で意見が別れたが、中心担当クローンを捕らえる場合に直接戦闘能力が求められることからリリーが選ばれた。

 

ローズ

「────この作戦で、膠着した事態を打開できることを祈りますわ」

 

ライム

「不安な点は山積みだけどね。隠れているカバーを本当に発見できるかとか、すぐに逃げられたらどうするかとか…………」

 

リリー

「とはいえ、今実行可能な作戦の中では一番有効だと思います。失敗したとしても、こちらに反攻能力があると示すだけで敵の行動を牽制する効果も期待できます。とにかく、主導権を握られたままなのはまずいです」

 

シュガー

「希望的観測ですが、いい話もなくはありません。皆さんは最近、カバーの姿を見ていますか?」 

 

ローズ

「…………そういえば最近は初めからいるものと思いこんで、逃げるメッツァーを見送ってばかりですわね」

 

シュガー

「いるとするとおかしいことがあります。最近の戦闘は毎回苦戦を強いられています。もしカバーが戦闘に参加してくれば、ほぼ間違いなく敗北していたことでしょう」

 

ライム

「…………そうね。ここのところいつもギリギリだった。見てたなら何もしてこないのはおかしいわ」

 

シュガー

「考えられる可能性は三つ。ひとつ目はメッツァーが、あの怪しい言動どおり遊んでいる…………これは考えても仕方がないので除外します。ふたつ目、すでにカバーは配置されていない。この場合、今回の作戦で捜索すればだいたいわかるはずです。そうなら中心担当を捕らえてしまえばいい」

 

ライム

「みっつ目は?」

 

シュガー

「以前にゼーロウのクローン兵士について話しましたが、その中にこういう情報があったこと、覚えていますか? 『クローンはオリジナルの魔力の三分の一程度になってしまう。禁止薬物による強化で強引にオリジナル並みに引き上げることも可能だが、その場合コストが非常に高くなる』…………」

 

ローズ

「……っ! そうですわっ、わたくしたちが戦っているクローンは本物と同程度の戦闘力…………そうでしたわよねっ」

 

ティアナ

「はい。体感ですが以前のメッツァーと同程度の戦闘力です。大きな差はないでしょう」 

 

ローズ

「コストを考えればクローンにも高コストの戦闘タイプと低コストの裏方タイプが存在すると考えるのが自然ですわ」

 

シュガー

「実際に戦闘する可能性もあるカバーが裏方と言えるかは判断が別れるところですが。…………メッツァーの言葉を信じるならかなりの数のクローンを抱えているようですが、クローン全体でみれば低コストタイプも混じっている…………いえ、むしろ低コストタイプが主流であるというのは間違いないと思います。あとはメッツァー軍団の規模がどの程度かですが…………表舞台から姿を消してたった三年。とんでもない新技術を完成させた上で作り上げた軍団だと考えると、そこまで余裕があるとは考えづらいですね」

 

ローズ

「それなら、カバーは低コストタイプで済ませている可能性も十分あり得ますわね。だから戦闘には参加してこない…………筋が通りますわ」

 

ライム

「なんにしろ、クローン全部があの強さじゃないってわかっただけでホッとしたわ…………」

 

リリー

「主導権を握られるということは、相手の最も強い部分をぶつけられるということです。反攻を仕掛けることで、弱い部分の情報を何かしら得られるはず」

 

 ────皆の話を聞きながら、ティアナはひとつの疑念を抱いた。

 

 シュガーの推測は間違ってはいないと思うけれど、見落としている点がある。それはシュガーが卓越した知能を持ちながら謙虚すぎるという、愛すべき欠点によるものだ。

 魔法戦士の中で最もメッツァーと能力が近いのはシュガーである。もし仮に、シュガーのクローンが100人自分たちに協力してくれたとしたらどれだけのことが成しえるのか。たとえクローンゆえに魔力が大幅に低下していたとしても、この優秀な頭脳がそのままであれば想像もつかない成果を上げてみせるだろう。

 もし、同じことがメッツァークローンたちの中で起こっているとしたら。

 しかも…………メッツァーの倫理観はシュガーとは比べ物にならないほど緩い。その優秀な頭脳を何の制限もなく勝利のために使用した場合、いったいどれほどのことが成しえるのか────

 

 

◇◇◇

 

 

 ────その夜も同じようにメッツァーの襲撃が発生した。

 手筈どおりに作戦を開始するミネルヴァ・ガードと魔対部。

 ティアナはこれまでどおりに動き、辛くも勝利した。結界を破壊し、状況を確認するため司令部に連絡を取る。

 作戦の結果は────惨憺たるものだった。

 

 

 

 捕獲作戦が読まれていて、別動隊はメッツァーの催眠魔法でほぼ全員が眠らされてしまった。市民へ使用されている催眠ガスへの対策はしてあったのだが、今回は精神系魔法による催眠であった。これへの対策は魔法の素養が低い人間には難しい。

 瑠々香だけはレジストできたがそのまま交戦して敗れ、拉致されてしまったらしい。

 その間リリーは市民を人質に取られ救援には行けず、これまでどおりに中心担当と戦うことを強いられていたとのことだった────

 

◇◇◇

 

 ────結界が破壊された後、警察や救急隊が市民の救助にあたっている。シンフォニックリリーはその中で、一人打ちひしがれていた。

 

メッツァー

『こんばんわ、労働にいそしむ公僕諸君。そして親愛なるシンフォニックリリー。私が今宵のステージを演出した主催者、メッツァー・ハインケルだ』

 

 ──唐突に響きわたる大音量の声。リリーが見上げるとそこには、巨大なメッツァーの顔が立体映像のように映し出されていた。

 

リリー

「……なんですかっ……まだ何かあるのですか……!」

 

メッツァー

『少し待て、この演説の目的はおまえではない────この演説を聞いている政府関係者に告げる。我が舞台に必要なのはヒロインのみ。余計なエキストラにはご退場願いたい。今回は催眠魔法で昏倒させるに留めたが、次に同じことをしたならばマナ抽出用の虜囚として連れ去らせていただく。あの者たちは一般市民より格段に大きな魔力を持っており、そのほうが都合がいいのだからな。これは慈悲であり警告である。メッツァー・ハインケルを舐めるなという、な』

 

リリー

「…………慈悲だというなら、瑠々香さんも返してください…………」

 

メッツァー

『さて、待たせたな────それで……ああ、霧沢瑠々香の件か。初めはそのつもりだったのだがな。戦っているうちにかなりいい女だと気づいて、ついそのまま頂いてしまった。まあ、気にするな。そう遠くないうちに返してやる』

 

リリー

「ふざけているのですか! 瑠々香さんは私にとって、姉のような……母親のような…………大切な仲間なんですっ…………軽く扱わないでください……!」

 

メッツァー

『ほう、意外だな。おまえたちがいつも気にかけているその他大勢は無事に返したのだ。てっきりお咎めなしかと思ったのだが』

 

リリー

「そんなわけがないでしょう……!!」

 

メッツァー

『そうだ、怒れ、怒るがいい。近しい者ほど愛し、気にかけるのが人間の本来の姿だ。愛しい者に犠牲を強いて顔も知らぬ者を助けるなどと、そんな生き方は人ではない。さっさとやめてしまうがいい』

 

リリー

「…………平気なわけじゃありません…………それでも、みんなを守りたい…………それがそんなにおかしいですか…………」

 

メッツァー

『その言葉だけ聞けば何もおかしくはないな。その想いに従って他人を助けるために霧沢を見捨てる決断を下したわけだ。その結果責任を敵である俺に求めるようでは指揮官失格と言わざるを得んぞ?』

 

リリー

「…………たしかに私は市民を人質に取った貴方に従い、別動隊の救援を諦めました。見捨てたと言われても仕方がありません…………けれど、それは貴方が『決して殺さない』と約束してくれたから…………」

 

メッツァー

『…………「殺害の意図はない」だ。不慮の事故の責任まで取るつもりはない。どちらにしろ、我々はあのときひとつの取引を成立させたのだ。破ったわけでもないのに後からとやかく言うべきではないな』

 

リリー

「…………瑠々香さんは、無事なんですね……?」

 

メッツァー

『俺とおまえたちでは「無事」という言葉の定義が異なる。俺に言わせれば無事だ。どういう意味かは、スイートナイツか姫にでも聞くがいい』

 

 そう言い残し、宙に浮かんだ顔は薄くなって消えていった────

 

 

◇◇◇

 

 翌日。ミネルヴァ・ガード基地のブリーフィングルーム。

 リリーによると昨夜の事態を受けて政府は完全に及び腰となっているらしい。急務である魔法技術の軍事転用の実験部隊のうち、治安、災害部門がノウハウごと全滅しかけたのだから恐怖に駆られるのはわからなくもないが、それにしても情けない感がある。

 責任をミネルヴァ・ガードに押しつけたいと考えているのが見え透いた態度だったとのこと。

 

 民間組織であるミネルヴァ・ガードが大きな戦力を保有し独自に行動することに関しては以前から問題視する者が一定数おり、今回の事態で反ミネルヴァ・ガードの勢力が強まっている模様。

 あるいはすでに、メッツァーとの間になんらかの密約が結ばれている可能性もある。

 

 

リリー

「────みなさん…………本当に……ごめんなさい…………私の立てた作戦のせいで、こんなことに…………しかも……瑠々香さんまで…………」

 

シュガー

「もう自分を責めないでください。他にどうしようもありませんでした……敵がこちらの想定を大きく上回っていた…………それだけです…………」

 

ローズ

「…………お二人とも、もう休んでください。瑠々香さんの抜けた穴を埋めるために、一睡もしておられないのでしょう? おそらく今夜もメッツァーは来ます。今の体調のままの出動はさすがに見過ごせませんわ。お二人はミネルヴァ・ガードの要。もし瑠々香さんのように敗北して拉致されることになったらどうしますの?」

 

リリー・シュガー

「「……………………はい…………」」

 

 …………仲間に付き添われ、仮眠室に連行されていく二人────途中で気が変わって別の仕事を始めないか確認するためだ。

 

ライム

「────なんというか、やり方がいやらしいよね。わざとじわじわやってる感じがする。こうやって疲れさせて…………魔力は魔法療法士さんのお陰でなんとかなってるけど…………国からの援助も、もう期待できない感じだし…………」

 

ローズ

「…………真綿で首を締められているようですわね…………弱音を吐くようで癪ですが、正直に申し上げて戦線を維持するだけで精一杯…………具体的な活路は、もう女神近衛団本隊からの援軍意外に思いあたりませんわ…………」

 

 ────要となる二人を欠いた会議の結論は結局、「ロアとの通信が回復するまで死力を尽くして耐え抜く」…………それ以外のことは決められなかった────

 

◇◇◇

 

メッツァー

「────さて、愛しき魔法戦士諸君にもそろそろこのゲームの本当のルールが理解できてきた頃だろう。目的を優先するなら、まだしばらくじわじわと嬲るべきかもしれないが…………正直、俺の理性がそろそろ限界だ。毎夜あのような痴態を見せられてはな…………いい加減、本番を始めさせてもらうとするか」

 

メッツァー

「カードは複数用意してある。一挙に全員というのも味気ない。そうだな…………四分の一ずつ、我がアジトにご招待するとしようか」

 

メッツァー

「…………さて、姫は…………ククッ、どうやって味わわせていただくかな?」

 

※ここで一時ストーリーが分岐したあとひとつに合流します。

 

選択肢

「一日目、胸元を破って乳房を露出させる仕掛け」

「二日目、貞操防御をダウンさせる仕掛け」

「三日目、先の二つで捕らえた魔法戦士を人質に母乳エナジードレインで逆転」

「四日目、時間を置かず連戦」

 

 

09話 完

◇◇◇

 

 試作版はここまで

 

 …………という感じで進んでいきます。ここから先はまだプロットしかできてません。とりあえずここまでを試作版としてゲームにまとめたいと思います。

 現在の試作版部分の制作進行度は「イラスト素材:あとちょっと」「シナリオ素材:バトルパートが手つかず」「システム:試作段階では前作をひな形に素材だけ入れ替えるつもりだけどまだ手つかず」といった感じです。

 よければ応援してやってください!

 




 捕捉説明
・魔法災害対策部隊は、完結編で出てきたやつと同じようなものだと思ってください。ちなみに「魔法災害」という言葉は同じですが、ゲートがないので本当の魔法災害はありません。下魔のランダムポップのことを指しています。本当の魔法災害もあったほうが面白そうだけど、ゲートがないんだから仕方ない…………

・母乳吸引とエナジードレイン、大好きなんですよね。でも寄生体だけで弱体化させられるから、うちでやってもあまりありがたみがない。なんでも混ぜればいいってもんじゃない。エロの奥深さを考えさせられました…………

・バトルマンガ好きとして、強さランキングはできる範囲で正確にしたいと思ってます。ここまでをまとめますと下から順に、
魔対部隊員×3=下魔
下魔×3=量産型M3スーツ戦闘員
量産型M3スーツ戦闘員×3=瑠々香M3スーツ
瑠々香M3スーツ×2=メッツァー様
メッツァー様×3=魔法戦士
魔法戦士≒上魔(個体差が大きい。原作に出てくる名前ありの上魔は魔法戦士より強いものが多い)
…………というイメージです。
 これに相性が加わる感じですね。魔導師は一対一は苦手で多数を相手どるのが得意とか、直接戦闘より魔物召喚に魔力を回したほうが強いとか。
 ただ、じゃあ下魔を54体召喚したら魔法戦士と互角なのかというとそうとも限らず、数だけ多くても一度に戦える数は限られるとかありますし、その程度の正確性です。
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