白上と別れてホールを歩いていくと、ラミィのブースに辿り着いた。雪の華が美しく飾られ、ワイングラスや酒のボトルが並び、下から色とりどりにライトアップされている様子はまるで高級なバーそのものだ。
「――ふふふっ……え?なにそれ! ラミィ知らなかったんだけど――って、あ! いらっしゃーい、オーナーさーん♡」
酒が入って上機嫌なのか、ニコニコしながら手を振ってくるラミィ。彼女の手招きに誘われ、雪民さんたちが開けてくれた場所……ラミィの真正面に当たる特等席に腰掛ける。
頬がうっすらと赤らんでいるラミィは、元々乳房が大きく露出している制服を、さらにキワドイ角度で魅せて谷間を強調していた。谷間にかいている汗と、テンションが上がって激しくなっている動きで、ぷるぷるっ♡と揺れる乳房が派手にスプラッシュしている。
「オーナーさん、運がいいねぇ。ラミィのミルク、そろそろなくなりかけてたのよ……ほら!もう半分しかない!はんぶん!そりゃカクテルの話でしょって!どっちがどっちだよ!あはは!」
ふにゃふにゃなラミィがワイングラスを手渡し、緑色の酒瓶に入っていたミルクをトクトクと注ぐ。そこにクリーム系のリキュールを混ぜて割り、華やかで甘い匂いがふわりと香らせた。
「おっぱいをさぁ、ストレートで飲むよりさぁ、カクテルにした方が美味しいと思うのよ、ラミィ的には。オーナーさんもそう思うでしょ?」
搾乳の手伝いは何度も経験しているが、量の少なさを危惧していたため、実はまだラミィの母乳を味わったことがない。過去に飲んだ可能性がありそうで不安だったが……記憶がないことを悟らせないように、手堅く首肯する。
「ほらぁ~!やっぱそうじゃん! 『ラミィちゃんのおっぱいだけ飲みたァい!』って言ってるの雪民さんだけだよぉ!? 変態かよ!そういうのやめなー?」
ラミィのあからさまなファンサービスで、周囲がゲラゲラと草を生やし始めた。
その『来る者を拒まず』、『来た者は逃がさず』の空気に受け入れられながら、ワイングラスを傾ける。
普通のグラスよりも、お酒のクセと母乳の甘い香りが堪能しやすい……とろりと口に入り込む、柔らかくて味わい深いミルクカクテルを愉しむことができた気がする。
ミルクの深みが複雑に絡み合い、芸術のような甘みとなっているカクテルは……過去に飲んだ高級酒とは比べ物にならないほど、幻想的な充実感が溢れている。アルコールが入っていることを忘れて、何十杯でも飲みたくなるような甘美だった。
特製ドリンクを呑みながら談笑を聞いていたが……やはり、ラミィのトーク力と接客力は素晴らしいもので、配信で見せていた居心地の良い雰囲気と酒(と母乳)の席を上手く織り交ぜている。先ほどからチップがポロポロと差し出される理由はなんとなくわかる気がした。
「そういえばさぁ、オーナーさぁん。ラミィさぁ、今日はさぁ、『お酌』の枠が余ってるんだけどぉ……ちょっとだけ呑んでいかんかぁ……?♡」
ラミィはそう言いながら、カウンターの下から小さいお猪口を取り出した。その底面には筆文字で『零』とだけ書かれており……合計で世界に10個しかない中でも、最も特別な番号が振られていることがわかる。
「ちょっと前までミオ先輩がさぁ、『オーナーがファンカップを受け取ってくれないよぉ!』って寂しそうにしてたのもそうだけどさぁ……オーナーさんが腹をくくってくれて、このお猪口も無駄にならなくてよかったよ」
ラミィが制服のジッパーを下ろし、双丘の丸みを全て露出させ……水色の雪の結晶型のニップレスを剥がすと、クリクリと膨らんだ令嬢のご尊顔を見た雪民たちが歓声を上げた。
ラミィに、もう少しだけミオの話――彼女が明らかに隠していることだ――を聞きたかったが……さすがに、そんな空気ではなくなってしまった。
「う、うるさーいっ! みんなホンットにおっぱいしか見ねえんだから……! ったく、もぉ……普通に恥ずかしいからやめろぉ……!♡」
憎らしげに顔を真っ赤にしながら、ラミィはカウンターから身を乗り出し……だぷっ……ぬぷるん……♡と重力に引かれた乳をこちらに差し出す。
その肉肉しい乳房が描くお椀型は、勝手に手が伸びてしまうほどに魅力的だったが……ぴぃぴぃと吹かれる口笛でお祭り騒ぎになっている微妙な居心地の悪さのせいで、思わずカラダが固まってしまった。
「んぁ!?なぁによーぅ!あぁた、ラミィのおっぱいが飲めないっての!? わざわざブースに来てまでそんなことあるぅ!?」
……酒のせいでやや面倒くさくなった絡まれ方だった。さすがに女性にこれ以上恥をかかせるわけにもいかないので、お猪口を手にする。
ラミィの乳房に手を触れ、乳首を下向かせると、ラミィの手に抱くように覆われて……ちゅぴっ……♡じゅううっ……♡と少しずつミルクを搾り出していく。
「あ、っ……んっ……♡ やぁだぁ……乳首、ジンジンさせないでよぉ……ばかぁ、へんたぁいっ……♡」
ラミィのおっぱいは強めに搾らず、〝噴かす〟のではなく〝注ぐ〟感覚で搾るべきらしい。乳首が敏感らしく、射乳の勢いで先っぽがくすぐったくなってしまうようだ。
「はぁ……ふぅ……♡ んもぉ、じれったぁい……♡ ラミィが注いであげるから……ちゃんと、お猪口持って……♡ ん……んっ……♡」
こちらの手を離させたラミィが、とっくりを持つように乳房をつまみ、にゅう~っ♡と伸ばした乳肉からミルクを搾り出していく。ちょろちょろ……♡とっ♡とっ♡とっ♡と母乳を滴らせ、お猪口をゆっくり、その時間を愉しませるように満たしていった。
……それにしても、セックスの快感がない状態だと、時間当たりに搾れる母乳量が本当に少ない。事前に搾ってストックしておかないと夜の営業に支障が出てしまう理由がよくわかった。
お猪口に溜まった艶めく〝白〟を眺めて愉しみ、くっと回して香りを堪能する。
なめらかさが強い母乳は、とろみがあるのに粘膜に引っ掛からず、舌触りがとても良い。そして、完熟したメロンのような大吟醸っぽい――いや、もっとメロンチョコのような感じの芳醇だろうか――少し甘めのフルーティな香りが強く華やぐ。
つい、と口に運べば……喉を通るときの強いクセと存在感で、「くぁーっ!」と思わず言いたくなる……そんな確かな快感を生んでくれる。これはとても上質で、唯一無二なオトナの飲み物だ。
「どーよ? ラミィのおっぱい、なかなかなんじゃないのぉ?」
爛々と輝く切れ長の猫目にこくこくと頷き、ラミィの乳酌で2杯目をいただく。下向いた乳房に手が添えられ、白蜜を落としていく光景はとても風情がある……夜露に濡れた花がしっとりと色めき、池に波紋を作っているようだった。
ミルクの味はほんのりとした甘味があり、酒類のような独特なクセがあるのだが……これがまた、普通のミルクにはない個性を楽しませてくれる。口内でころころと転がすと、脳内まで幸せが浸透するほどに深い味わいが広がっていく。
「……ふふふっ……♡ オーナーさん、おっぱいを見たり飲んだりするときはすっごい自然に笑うね……かーわいいじゃん……♡」
目力が輝く顔によく似合う、少しだけ挑発的な微笑みに思わずドキリとしてしまう。こちらの赤らんだ顔を見て、ラミィはケラケラと上機嫌に笑っていた。
そんな彼女に聞いてみる。『ホロミルクについて、本当はどう思っているのか』と。
ラミィは少しだけ不思議そうにこちらを見ていたが……腹を割って話そうとしているのが伝わったらしく、二ッと笑って答えてくれる。
「……ラミィとしてはさぁ、エッチなことをさぁ?べつにしたいわけではないのよ。まぁ~、当たり前の話だけどね?一応こうして言っとくんだけども」
ラミィは取り出したばかりのワイングラスを目線の高さに上げ、店内の豪奢な照明を輝かせた。そこに映った〝過去〟を懐かしむように……フッと目を細める。
「事業失敗からの敵対的買収で事務所とIPが封殺されてさ、バーチャルワールドが一気に廃れたと思えば、今度はネット社会が滅びて……今までどおりの活動ができなくなってさぁ……。ラミィが一番イヤだったのは、雪民さんたちと集まれる〝場〟がなくなったことだったのよ」
「ほれ!お猪口を空けんか!」とラミィに急かされ、お猪口に溜まっていたミルクをクッとあおる。再び乳房にキスをするようにお猪口を付けると……ぷにゅり……♡と極上の感触が指の背を受け止めてくれた。
「男の人って病的におっぱい好きやろ? ここに通い詰めて散財しても『ラミィちゃんのおっぱいのためなら!』って納得できるみたいなのよ。それならほら、なんというか、『求められているものを提供できている感』が出るというかね……わかる?」
……ラミィが言いたいことは、7割ほど理解できた。この店には……納得できるだけの理由と価値がある……そういうことらしい。
「でもぉ……さすがに〝いつまでも〟はイヤだからね? おっぱい抜きでもさ、みんなで安心して集まれる場所のために……よろしく頼みますよ、オーナーさん!」
ラミィからグイッと差し出された乳房に手を添え、乳首にキスをして誓いを立てる。ラミィのおかげで、なんとなく、自分が知らない過去を察することができた。
……キャストのために、自分にできることをやろう。そう思いながら、雪民たちと一緒にラミィの母乳を堪能していたのだが……また明日もラミィの搾乳補助をすることに気づいてしまい、ぷるふるんっ♡と揺れる生おっぱいに見惚れて、パンツの中で暴れる勃起を鎮めることができなかった。