性に無知な美聖女が淫蕩サキュバスに捕まり、おち○ぽ生やされて精液を絞り尽くされたり、淫紋刻まれてえちえちにいじめられたり、らぶらぶになったりする話 作:sunaa
アリシアを捕らえた後、数十組のパーティがリリィのダンジョンの攻略を試みたが、彼らは第一層も突破できずに帰っていった。
リリィのダンジョンは攻略者を攻撃することはない。
しかし攻撃をしないからといって難易度が低いわけではない。
仕掛けと罠の複雑さは群を抜いており、一つ間違えるだけで入り口に戻される理不尽さがある。
攻略者の気持ちを折るダンジョン、それがリリィの目指すダンジョンだ。
アリシアには攻略されたがそれは彼女の持つ祝福があってのものだ。
彼女の祝福と自分の相性が悪かった。
リリィはそう高をくくっていた。
アリシアを捕らえて以降さらに複雑化したダンジョンの攻略はもう不可能であろう、そう思っていた。
だからダンジョン・コアを操作する一室で、リリィは驚愕していた。
ある攻略者がリリィのダンジョンの最奥のすぐ手前まで来ていたのだ。
その攻略者には覚えがあった。
シオン・シュシュ、『勇者』と呼ばれる少女だった。
※ ※ ※
リリィは急いでアリシアと戦った玉座に向かうと、すでにその少女は姿を現していた。
もし、人族の村で彼女を見かけたらリリィはすぐにその少女を口説きはじめたであろう。
海の妖精のような可憐さだった。
青髪のポニーテールに宝石のような大きな青い瞳。アリシアよりも歳は若く、体格もやや小柄だが、その体つきはアリシアよりも肉感的であった。
あと五年経てば、絶世の美女として実るであろう。
そんな期間限定の儚い可愛さ持つ少女をリリィは食べてしまいたいと思った。
しかし、ここはダンジョンの最奥であった。
それも攻略不能と思われたダンジョンを彼女は踏破してきたのだ。
それだけでも規格外であることは証明済みだ。
何より彼女の装備がすさまじい物であることは一目でみてとれた。
装備は軽装で鎧は着ていない。
代わりに両手足にそれぞれ腕輪と足輪を装備しており、それらはおそらくエルフ特製の宝具であろう。
効果まではわからないがやっかいなものであることは見てとれる。
しかしその宝具よりもやっかいなものを彼女は両の手それぞれに握っていた。
『風神剣』と『雷神剣』。
神の名を冠する人類の秘宝とも言える宝剣を彼女は手にしている。
(六個の宝具って反則級ね…)
リリィは心の内でそう思う。
(でもそんな宝具よりも恐ろしいのは……)
彼女の意志の強さだ。
現れたリリィを睨むその瞳が、両の手それぞれに構えた宝剣の切っ先が、彼女が纏うオーラが、彼女の可憐さに匹敵するぐらいの意志の強さを感じさせる。
リリィは自分が気圧されるのを感じていた。
だからこそいつもの調子を取り戻すような振る舞いを見せる」
「あらあらまた、かわいい子が来たわね」
「また、と言いましたね。それではやはりアリシア姉様はここにいるのですね?」
「あら、アリシアちゃんのお知り合い?」
「魔族が。その名前を、姉様の名前をなれなれしく呼ぶな」
「あらあら、つれないわね」
交わした会話からシオンがアリシアの関係者だとわかる。
それもどうやら相当に思いを寄せているようだ。
思いの強さは意志の強さでもある。
そして意志の強さは戦闘にとって大きな力でもある。
「魔族ではなく、リリィと呼んで欲しいわね。あなたみたいなかわいい子には、特に」
「ふざけるな。お前みたいな魔族の名前など興味もない。あたしが興味があるのはアリシア姉様だけだ」
自分が魔族だからという理由だけで敵対するのは哀しいことだと、リリィは思う。
種族なんて容易に超えることができる壁に過ぎない。
だが、いまそんなことを言っても無駄なことは分かっている。
目の前の相手とわかり合うためには、まずは傷つけ合う必要がある。
先に動いたのはシオンだった。
両足の宝具が緑色に光り、彼女が一歩踏み出した頃には、間合いが一瞬でゼロになった。
(風の宝具。しかも相当な代物ね)
リリィの目の前に可憐な顔がある。
しかしその可憐さは怒気と恨みによって、歪んでいる。
リリィは防御の魔術でシオンとの間に壁をつくる。
「去ねぇぇ、魔族ぅぅぅ!」
リリィの作りだした壁はその左手の宝剣になぎ払われると一瞬にして崩れ去り、続く右手の宝剣のスピードにリリィの目は追いつかなかった。
かろうじて自分の身体に最大限の身体強化をかけるのが精いっぱいだった。
右手の剣は身体強化によってリリィの身体を貫くことはなかったが、その衝撃によって、リリィは壁端まで吹き飛ばされ、身体がダンジョンの壁にめり込んだ。
(これはまずいわね)
身体を動かそうにもすぐには反応できなかった。
それを見逃す相手でもない。
シオンが両手のそれぞれの宝剣に魔力を込める。
剣がその魔力に呼応して、まばゆく光る。
「すべてを吹き飛ばす風よ、すべてを打ち落とす雷よ、いまここに合わさって裁きをくだせ『風雷迅』」
風と雷が凝縮された光線が壁にめり込んだリリィへと向かってくる。
リリィはなんとか左手をかかげ、その魔術を自らの祝福で打ち消した。
「この宝剣の魔術を吸収するとは、相当に強力な力だな。祝福か。でも、ならこうすればいいだけだ」
リリィの祝福を一目で見抜いたシオンは、足の宝具を使って間合いを一瞬で詰めてくる。
身動きができないままのリリィのすぐ目の前にシオンが悠然と降り立つと、剣を振り上げてそのままリリィの胸を切り裂くように振り下ろした。
リリィはとっさに壁にめり込んだ自らの身体に風の魔術をかけ吹き飛ばし、なんとかその剣の一撃をかわす。
だがシオンの前に無防備に転がった身体を、容赦なくシオンの足が狙っていた。
身体強化すらも間に合わず、シオンの振り上げた足がリリィの胸を踏み潰してくる。
「げふぅぅぅ」
胸に穴が空いたかのような衝撃が走り、思わずそんな汚い声を上げてしまう。
声と共に身体の奥から噴き出した血がシオンの足を汚した。
「魔族。いくつか質問に答えてもらおう。アリシア姉様は無事か?」
足で押さえ付けられて抵抗できないリリィは首をこくりと動かした。
「良い心がけだ、魔族。そうやって素直に答えろ」
リリィはもう一度首をこくりと動かした
「魔族。まさかと思いますが姉様にひどいことはしてないだろうな?」
抵抗せずに首を動かすのが早く楽になる道だというのはわかっていた。
でもその問いの答えはどちらが正しいのだろう、とリリィは思ってしまった。
自分のしたことはアリシアにとってひどいことだっただろうか。
アリシアの知らなかった悦びをリリィは無理矢理教えた。
その悦びを知らない方がアリシアにとっては幸福だったのかもしれない。
そう考えるとリリィのしたことはひどいことなのかもしれない。
シオンの足の下でリリィはそんなことを思った。
「なるほど、魔族。お前は、姉様にひどいことをしたんだな」
そんなリリィの逡巡をシオンはそんな風に理解した。
そう理解されて当然かもしれないとリリィは思った。
「ゆるさない、絶対にゆるさない」
シオンが足を振り上げる。
下から見上げるとそれは天罰を下す杭のようだった。
身を転がして避けようとしたが、そんな隙はなかった。
その足でリリィの身体を踏み抜かれた。
リリィの身体から水を吸ったばかりの雑巾のように、血が噴き出した。
そんなことをお構いなしに続けて何度もシオンの足に踏みつけられる。
痛みから逃れるように、リリィは風の魔術を使って一度身体を転がす。
わずかではあるが身体が転がりその足の攻撃を逃れたが、その際に何かがからんと音を立てた。
シオンがすぐにその正体に気づき、それを取り上げた。
「これは姉様の宝具『明滅』だな、魔族。なるほど。お前はこれを利用して姉様の祝福を消して、姉様に勝利したというわけだな」
「鋭いわね、シオンちゃん」
リリィは立ち上がり、全速力で治癒魔術をかける。
「黙れ、魔族。なら、こうしてやる」
シオンは思いついたかのように手にした『明滅』をリリィへと振るった。
目にも止まらぬその刃のスピードにリリィは避けることはできなかった。
刃になでつけられて、リリィは再び床に転がった。
「これでお前の祝福はなくなった。魔力の吸収はできなくなった。姉様が受けたのと同じ屈辱、お前も味わえ」
リリィを見下ろすシオンの瞳の意志は強い。
「すべてを吹き飛ばす風よ、すべてを打ち落とす雷よ、いまここに合わさって裁きをくだせ『風雷迅』」
リリィは身をよじってなんとかその光線をかわそうとするが、間に合うはずもなかった。
身体の中心は避けたがその光線はリリィの腕を貫いた。
光線は腕を貫くと杭のようにリリィの腕に突き刺さった。
刺さった部分が雷の熱と切り裂くような風の刃を放ち、リリィの身体を傷つけていく。
「いっ。あぁあぁぁぁああ!」
「その程度ではないだろうな。姉様の痛みは。まだまだだ。すべてを吹き飛ばす風よ、すべてを打ち落とす雷よ、いまここに合わさって裁きをくだせ『風雷迅』」
痛みに耐えながら続く光線を避ける術などあるわけもなかった。
わざと急所をはずすように放たれたその光線は、リリィの右足を貫いた。
「うっぁぁあああああ!」
貫かれた一瞬の痛みよりも、その光線が残る杭が放つ熱と刃の痛みの方がよほど大きい。
身体強化と治癒魔術をかけ続けるが、その効果が追いつくようなものではなかった。
痛みで発狂しそうになりながらも、リリィの心は徐々に穏やかになっていった。
自分がここで死ねば、アリシアは解放される。
人族の暮らす場所がもともとのアリシアの住む場所だ。
そこにはかけがえのないものだってあっただろう。
かけがえのない人だっているのだろう。
アリシアのあの優しい性格なら慕われていただろうと思う。
実際、こんなところまで助けに来てくれるシオンという存在もいる。
自分が奪っていたアリシアの人生が解放される。
ならその方がいいのかもしれない。
そう思えてきてしまう。
(あーでも。アリシアちゃんに、もう一度会いたかったな)
最後にそれだけでもと考えると、違うこともどんどん考えてしまう。
もっとアリシアとしたいことがあった。
一緒に出かけてみたかった。
食事をしたかった。
もっとからかいたかった。
遊びたかった。
喧嘩もしたかった。
仲直りもしかった。
えっちなことだってしてないことはたくさんある。
『淫紋』を刻んだのに使えてないし、それでアリシアちゃんをもっと開発したかった。
もっともっと愛を語らって、もっともっと気持ち良くしたかった。
気持ちよくして欲しかった。
(やっぱり最後になんてしたくない……したくないなぁ)
そう思ってこみ上げてくる感情でリリィは一時、痛みを忘れた。
「魔族でも涙を見せるんだな。終わらせてやる、その悲しみを」
シオンに言われて自分が泣いていることに気づいた。
泣くのなんてどれぐらいぶりだろうか。
わからないほどに久しぶりだ。
でも、もうそれも関係がなかった。
「すべてを吹き飛ばす風よ、すべてを打ち落とす雷よ、いまここに合わさって裁きをくだせ『風雷迅』」」
光線がリリィの前のまばゆく光っている。
その光がリリィの命は奪うのだろう。
リリィは自らの命の終わりを悟って、瞳を閉じた。
そうすると不思議と突き刺さった杭がなくなって、痛みさえなくなっていく気がした。
何か温かいものが触れる気がした。
その温かいものがとても心地よく感じた。
(死ぬってこんな感じなのかしら、なら悪くないのかもしれない)
終わりが来る。
自分の命が終わる。
そのはずなのに、いつまでも経っても終わりが訪れなかった。
不思議に思って瞳を開けると、彼女の姿があった。
見たかった姿があった。
幻かもしれない。
でも人生の最期にみる幻だとしたらそれが彼女の姿で良かった。
ああ。最期に会えてよかった。アリシア。
そう思うと気が抜けて、リリィはそのまま気を失った。