そんな生活も、随分と昔の話だ。
若くして命を落とし、天界で出会った水の女神の導きにより、異世界に渡った和真。そこで冒険者のサトウカズマとして過ごすうちに、頭のネジがぶっ飛んだ個性的な美少女たちが仲間になった。主に彼女たちが引き起こす騒動に振り回されることで、気は休まらないが賑やかな異世界生活を送っている。
仲間たちとは深い関係になっていて、何だかんだでいい所まではいくのだが、未だに肉体関係には至っていない。ただ時間の問題ではあると思っていた。そのうち関係が進展し、将来のことで頭を悩ませる日も来るのだろうか。
そう考えていたのが昨日のこと。
カズマは今、仲間の一人から過剰な誘惑を受けている真っ最中だった。
「ねえねえ、カズマ。私の裸を見ても、興奮しないんじゃなかったの? 股間で大きくなっているそれはなに? もしかして、私とエッチなことができると思って、期待で膨らんじゃったのかしら?」
人を嘲笑う口調で煽ってくる少女。美しい水色の長い髪と、水色の澄んだ瞳を有する彼女は、カズマを異世界へと送った水の女神その人だ。カズマが異世界に渡る際、転生特典として選んだモノであり、今までずっと冒険を共にしてきた仲間でもある。
水の女神アクア。女神の肩書きに恥じない非常に整った容姿をしているのだが、如何せん後先考えられない低い知力と、事あるごとにトラブルを招き寄せる幸運の低さ、トラブルが起きたときの落ち着きのなさが災いして、カズマからは駄女神と認識されている。
冒険者生活が始まった直後で宿が借りられなかった頃は、馬小屋で共に寝泊まりをしていたが、その頃からカズマはアクアを女神どころか女とすら思えなくなっていた。エロい体をしているなとは思ったが、自分の雄の部分は反応を示さなかったのだ。
「何とか言ったらどうなの、カズマ」
そのアクアが、全裸でベッドに横たわるカズマの頭に跨って、自身の股間を近づけている。華奢ではあるがメリハリのあるいい女体を隠す衣服はなく、全裸のまま開いた股の中心に指を添えている。くにぃ、と指が陰部の割れ目に引っ掛けられ、横に開くのに併せて中に隠れていた澄んだピンク色の秘所が全貌を晒す。
「女神の穢れなき聖なる穴を目の当たりにして、言葉もないようね」
カズマの目と鼻の先に、アクアの女性器がある。膣穴からぽたぽたと垂れ落ちてくる愛液がカズマの顔を濡らし、むわりと雌の匂いを立ち昇らせる。その匂いは雄の欲求をひたすら煽っていき、カズマはズボンから解放されて直立していた肉棒をさらに大きく、硬く、凶悪に膨らませていった。
「ぁ、あれ……?」
マン汁を垂れ流し、艶やかに笑っていたアクアだったが、カズマの股間をチラリと一瞥した瞬間に苦笑いを浮かべた。先ほどまで見ていたカズマの勃起チンポとは、明らかに様子が異なっている。自分が馬鹿にしていた男性器はまだ本領を発揮しておらず、今見ている状態が真の姿だと知って、怯えが勝ったのだろう。
「……え? 嘘……。あ、あり得ないわよね? まさか、さっきまで勃起していなかった、とか? あははっ、そんなまさか。恋人いない歴イコール年齢で、ヒキニートのカズマさんがこんな立派なものを持っているはずが」
改めてアクアはカズマの股間を見直していたが、見間違いではないことを知って、言葉を失っていく。既に真っ赤だった顔がさらに赤みを宿し、肉棒を映す瞳が蕩けていく。雌として、逞しい雄の存在を肌で感じて心が屈し掛けている。
アクアが呆然とする一方で、下で大人しくしていたカズマはと言えば、普段のアクア以上に思考能力を低下させていた。
何が起きて、こうなったんだっけ?
この状況を作り出した原因を探ってみれば、すぐに答えに行き着いた。何のことはない。原因は間違いなく、アクアがどこからか調達してきた酒だ。瓶に入れられたそれを夜中にこそこそと自室に運ぶアクアを偶然発見し、事情を問い詰めた。美味しそうな酒が安く手に入ったとのことで、それを全て独り占めしようとしていたらしい。
『はぁ。土下座してくれるんだったら、カズマにも分けてあげるけど?』
と哀れむ顔で言われてイラッとしたカズマは、アクアの見ている前で瓶の栓を開け、酒を呷った。その味は非常に美味であり、まろやかな味わいもあってジュースのようにごくごくと飲んでいける酒だった。
『ちょ、ちょっと待ってよ! それは私が買ったものなんだから!』
『どうせまたツケだろ。この前貸した金の代わりに呑んでやるよ』
『うぅ、仕方がないわね……。カズマがあんまりに可哀想だから、恵んであげる。むせび泣きながら女神の祝福を受けるといいわ。でも、ちょっとだけよ? ほんのちょっとだけ……ね、ねえ、カズマさん……? お酒ってそんな勢いで呑むものじゃないんですけど!? いくらたくさんあるからって、そのペースで呑んだらすぐになくなっちゃうんですけど! カズマ!? カズマさん!? カズマさまぁああっ!? いやぁああやめてぇえええっ!』
胸倉を掴んでゆさゆさと揺さぶってくるアクアが鬱陶しくて、さすがに呑むペースを緩めた。とはいえ、予想以上に美味い酒だったため、貸した金を回収する代わりに酒を分けてもらうことになり、急遽夜中に二人で酒盛りをすることになった。
しかし、アクアが手に入れた酒はどうやら、随分と悪酔いを引き起こすものだった。そうでなければ、二人して衣服を脱ぎ捨て、体を密着させることもなかっただろう。こうなったきっかけは間違いなくこの安酒にあった。
「み、水……」
「ひぃっ!?」
カズマはアクアの太腿を両手で掴むと、目の前で水を生み出す穴へと舌を伸ばした。穴からは今も水が垂れているのだが、小さかった。しかし、舌先で穿る分にはちょうど良さそうな感じであり、舌をにゅるにゅると押し入れていった。
「ぁ、あっ……! そ、そこ、駄目っ……! んんっ……!?」
「じっとしてろって……」
「あぁあっ……!?」
カズマがぐいっと太腿を抱き寄せると、勢いに負けてアクアがカズマの顔に着席する。ふっくらと盛り上がった恥丘の間にカズマの口が密着し、至近距離で穴を舐め回される。びちゃびちゃと舌が液体を弾く音がした、ぬるぬると湧き出た愛液がカズマの口に流し込まれていき、ごくごくと喉を鳴らして飲み下されていく。
その光景を、アクアはぼうっと眺めていた。
カズマ程ではないが悪酒を浴びるように呑んでいたアクアもまた、当然ではあるが悪酔いしている。アクアは水の女神というだけあって、触れた液体は自分の意思に関わらず何でかんでも水に浄化してしまう能力を持っている。だが、自分の体内に取り込んだ酒を水に変えるかどうかは、本人の意思に委ねられるようだった。
アクアも酔っていて、ただでさえ低い知性がさらに低下していた。性的刺激が呼び水となって意識がさらに微睡み、快感というわかりやすい感情に身を委ねてしまったのだろう。アクアは抵抗するのを止め、胸元を押さえてもじもじとしながらカズマを受け入れた。
ぢゅるっ、ぢゅるっとアクアの愛液を吸い尽くしていくカズマ。穴の中に溜まった蜜は粘度が高く、強く啜ろうとすると音が鳴る。その音は二人の耳をくすぐって妙な興奮を高めていき、さらに激しい絡み合いへと発展していく。
「んぁっ……! はぁっ……! そんなに、激しく、吸われたら……!」
はぁはぁと呼吸を荒らげ、アクアが身じろぎをする。動けば動くだけ恥部がカズマの顔と擦れ、それを大人しくさせようとカズマの手に力が入る。白く健康的な太腿に握った痕が残るほどにカズマの手が食い込み、固定したまましゃぶりつく。
ぢゅぞぞぞぞぉっと、カズマが激しく吸引したときだった。
「ん、ぁあああっ……!?」
アクアが大きな眼を見開いて、痙攣を始めた。ガクガクと震えるのに合わせて、膣穴から大量の愛液が流れ出てくる。何もしなくても水が出るようになった穴を見て、カズマは伸ばした舌で愛液を受け止め、喉を潤していった。
飲むたびに、カズマの股間が元気になっていく。体中が熱く火照っていき、余計なことに思考が避けない。粘っこく味わい深い水を飲んでいようと考えるばかりで、どんどん深みにはまっていく。
「ぁっ……ぁあっ……すご、イっちゃった……。こんなに簡単に……」
カズマの顔を股で下敷きにしたまま、アクアは頬をうっとりと緩めていた。日頃のおちゃらけた態度が嘘のように、色気に満ちた表情を見せている。意図せずに得てしまった快楽が、アクアを食べ頃の雌へと仕上げてしまった。
漏れ出た愛液を飲み干したカズマは、ゆっくりと顔を離した。
顔中愛液まみれ。口元に付着した粘液すらも啜っていると、アクアが声を掛けてきた。
「カズマ……。もっと気持ちいいこと、しましょう……?」
「気持ち、いいこと……」
「カズマは横になっているだけでいいの……。全部、私がするから……」
何もしなくても、気持ち良くなれる。思考の止まった者を誘導するにはこれ以上ない台詞だった。カズマは「ああ……」と返事かどうかもわからない言葉を漏らし、それを了承と受け取ったアクアが動き出す。
「じっとしててね……?」
カズマの顔から股を離し、立ち上がったアクアが移動した先は、カズマの股間。今もなお、硬さを失うことなく屹立する肉棒は赤黒く、分厚く、発情したアクアはそれを見て舌なめずりをしていた。
「私の穴で、カズマのおチンポを食べちゃうからね……?」
小さな子に言い聞かせるように囁くアクア。それをカズマは素直に聞き入れて、抵抗することはなかった。アクアの手が肉棒に触れたときにはビクリと震えていたが、すぐに大人しくなってアクアに身を捧げた。
「ん、はぁあああっ……!?」
膣穴に亀頭をめり込ませ、体重を掛けて体を沈めていく。一瞬、表情に苦痛を滲ませたが、直後には何でもなかったかのように肉棒を穴で迎え入れていく。ヌププッと湿りきった穴に棒が埋まる音を奏で、アクアはカズマを食らっていった。
「ぁっ、はぁっ……」
ペチン、と肌と肌を接触させ、カズマの股間にアクアが座り込む。柔らかい股を左右に開いていることで、結合部は丸見えだ。女神と人間という関係でありながら、二人は一組の男女として一体化を果たしてしまった。
当然、一つになって終わりということはない。
アクアは赤らんだ顔でニヤニヤと笑いながら、上体を倒した。カズマの胸板に自身の豊かな胸を宛がい、形が変わるほどに押しつけ、互いの鼓動をドクドクと共鳴させながら下半身だけを上下に揺れ動かす。
「はぁっ……あぁっ……んふっ……おぉっ……ぉっ……んあぁっ……!」
カズマに折り重なって尻を振るアクア。小さな穴からは不釣り合いなカズマの逞しい肉棒が取り出され、すぐに収納される。素早く何度も往復運動を繰り返すに連れて、肉棒には粘液がべったりと絡みついていく。
そのとき、粘液はピンク色がかっていたが、摩擦するごとに透明な色に変わっていく。おそらくは、純潔を失った際の血が混ざっていたのだろうが、アクアはそれを報告することはなく、カズマも気が付かずに与えられる快楽を楽しむ。
「カズマのチンポっ、ぁあっ……! 穴の深いところまで、ちゃんと、届いてるっ……! カズマ、わかるっ? 私の子宮に亀頭がさっきからコツコツ当たってるの……。女神にもね、赤ちゃんを作るお部屋がちゃんとあるの……。ぁ、ぅっ……! こ、こにね、精液流し込まれちゃったらね、私にも浄化できないの……。この意味が、わかるっ……? はぁっ、あぁっ、ぁんっ……!」
親しい間柄とはいえ、恋人でもない相手とのセックス。生で挿入し、妊娠の危険性があることを知りながらもそれを楽しんでいる様子のアクア。カズマは言われたことを耳で拾ってはいるが、やはり正常に思考は働いていないため、アクアにされるがままだ。
そのアクアも暴走しており、誰も止めることができない。
アクアは理性の光を失った水色の瞳で、ぼうっとしたカズマの顔を間近で見つめる。熱い息を頬に吐きつけて、半開きの口から涎を垂らす。その涎はカズマの口の中に落着し、引き続きカズマの喉を潤していく。
「このままおチンポゴシゴシされたら、きっと射精しちゃうわよね……。はぁっ、んぁっ……! ねぇ、カズマ、奥でびゅーびゅー精液を吐き捨てたい? 女神の子作り部屋を精液でいっぱいにして、私のこと、孕ませたい……?」
終わった後のことを考えていないのだろう。今この瞬間の快楽だけを満喫するように、アクアはニヒッと嬉しそうに口角を吊り上げて、尻を打ちつける。ぱちゅんっ、ぬぷんっ、どちゅっ、どぢゅっ! カズマのチンポに合わせて形を変えた膣穴が、膣壁にびっしりと生えたヒダで肉棒の隅々まで擦り、子宮で亀頭の突きを受け入れる。
どんどん子宮の位置が下がっていき、子宮口が亀頭に吸いついて離れなくなった。
アクアは欲している。カズマの精子を。
カズマも出したくて堪らなくなっていた。雄をその気にさせる言葉ばかり掛け、誘惑してくる淫らな女神の微笑みに魅力を感じている。どうしてこれまで、この少女を女として見られなかったのか。それが不思議に感じるほどに、アクアを女と認識し、膣肉で扱かれ続ける肉棒が膨張を始めた。
射精が近い。その感覚は、密着したマンコを通じてアクアにも届いていた。
「ああっ、で、出ちゃいそうなの……? んぁあっ、だ、出してぇ……! このまま、抜かないでいいからっ……! これまで使い道のなかったカズマのせーえき、ぜーんぶ私の子宮にどぷどぷ流し込んで……。私の赤ちゃんの部屋に、カズマの遺伝子が含まれた子種汁をミッチリ敷き詰めてっ……! わ、私のこと、妊娠させてっ……!」
お互いの顔だけしか映らないほどに顔を寄せ合い、アクアが欲望を叩きつけてくる。後悔など今はどうでもいい。いつもより頭が吹っ飛んだアクアに誘われ、カズマもまた言いなりになって、陰嚢で大切に生み出した精液を、一気に解き放った。
「ああぁぁあああッ!?」
カズマは忘れない。狂おしいほどの快感に濡れたアクアの悲鳴を。
カズマは忘れない。自慰などとは比べ物にならない解放感と、脳を蕩かすような濃密な快感。自分の中にある全ての活力を使い、爆発的な勢いで射精し、それが一滴残らず女神の子宮に吸い尽くされていく感覚を。
カズマは、酔いが醒めたときに忘れている自信がなかった。
水色の瞳に危うい欲望の光を宿し、陶器のような白い肌を真っ赤に染め、カズマを見つめてくるアクアを。カズマを正式なツガイと見なしてしまい、射精中も精液絞りに余念のない、いやらしい女神の本性を。
「やっちゃった……」
アクアがくすくすと笑い、後悔するように呟いた。
「女神と交わることの意味を、カズマは知らないのに……」
カズマにではなく、独り言ちるように呟くアクア。
「契約完了……。これでもう、私とカズマは一生一緒……。女神の伴侶として、老いることなく永劫のときを過ごすの……。カズマとの楽しい生活が、これからもずっと、ずぅっと、続くのよ……」
アクアはカズマの耳元に顔を近づけてきた。
「ごめんね……」
一言謝罪を入れてから、アクアはカズマを抱き締める。甘えるように。カズマは柔らかい女体から伝わってくる体温を感じながら、アクアの胎に精液を詰め込む。既に大量の精液を抱えたそこはカズマ専用の子作り部屋となっており、精子が活発に泳ぎ回っていた。
「でも、私たちだけじゃないから……」
射精の真っ最中だというのに、アクアの尻が再び動き出す。
「寂しくないように、めぐみんとダクネスも、道連れにしてあげるから……」
人間にはない深い闇を抱えたアクアに抱かれながら、カズマはアクアの好きにさせた。この過ちを長引かせるため、少しだけ酔いが醒めて戻ってきていた理性を拒絶し、沈黙を貫き続けた。
「……二人とも、今朝から妙に距離が近くありませんか?」
「そうだな……。それに何というか、ただならぬ雰囲気を感じるのだが……」
朝。同じ屋敷で暮らす仲間の少女二人から掛けられた言葉にカズマは微かに肩を震わせた。カズマの隣にはアクアが立っている。それも、肩と肩が触れ合うほど近い距離に。いや、もはや触れ合っていた。
確かにこれでは距離が近いと言われても仕方がないだろう。
「い、いや、気のせいだろ……。なあ、アクア……!」
「そうね、仲間なんだからこれくらい普通よ?」
と言って、アクアはさらに身を寄せてくる。
カズマは少々たじろぎつつ、それを受け入れた。
カズマは昨夜のことを全て覚えている。アクアと何時間にも亘って交尾をし、何回射精したのか。どれだけ子宮に精液を流し込んだのか。そのときのアクアの蕩け顔と、耳元で囁かれた愛情たっぷりの言葉を思い出すだけで、ズボンが膨らみそうだった。
「ええい! いい加減離れてくださいっ!」
黒髪と赤い瞳の小柄な少女、めぐみんによってカズマとアクアは引き剥がされた。めぐみんはカズマをアクアから守るように背中に隠し、腰に手を当てて不満そうに頬を膨らませながらアクアを牽制している。
その姿はまるで、好きな異性を取られまいとする独占欲の強い少女のようだった。
「全く。カズマはすぐ調子に乗るんですから、変なことをするのはやめてください」
「まあまあ、めぐみん。カズマとアクアのことだから、そんな心配もないだろう。……ない、はずだよな? い、いや、もしかすると、二人で私たちにも言えないことでもしたのだろうか? それも、カズマがケダモノのように攻め立てるような、激しいプレイをっ……!」
めぐみんを宥めるのは、金色の髪とスタイルのいい体付きをした少女、ダクネス。凛々しく、品のある風貌をしているが、その実態はどこに出しても恥ずかしい生粋のドMだ。カズマとアクアの間にあったかもしれない出来事を妄想し、自分が同じような目に遭ったらと考え、悦に浸っている。
ダクネスの妄想は一部当たっている。もっとも、昨日はカズマが絞られる側であったが。
今日以降は、どうなるかわからない。
「カズマも、聞いているんですか?」
「え? あぁ、まぁ……」
生返事をしながら、ふとカズマはアクアへと視線を送る。
アクアは笑っていた。普段の笑い方とは全く違う、雌の笑み。
片手の指で輪っかを作り、口の前で何かを扱くように上下に動かし、赤く綺麗な舌をれろれろと揺らしている。それが何を示す動作なのかは言うまでもない。カズマは、未だにアクアとの関係を疑ってくるめぐみんの追及をかわしつつ、ズボンの中で肉棒を膨らませてしまった。
めぐみんとダクネスは知らない。
ここにいるカズマは、人間から逸脱した存在であることを。水の女神と契約を交わし、寵愛を受けたその身は老いて死ぬことがない。水の女神と永遠に寄り添うことを認められ、天によって使役された存在。つまりは天使だ。
しかし、いずれ二人も知るときが来るだろう。アクアはカズマだけでなく、大切な仲間であるめぐみんとダクネスを天使にし、永遠の存在にしようとしているのだから。
二人は、アクアが浮かべる昏い笑みに気がつくことはなかった。